183 / 229
第百八十四話 二人の王女
しおりを挟む
「誰が不細工じゃと! 人間!!」
ターニャは、魔法陣から抜け出すと、俺の頭をコツンと小突いた。
「遅いじゃないか、待ちくたびれたわ」
電撃を屁ともせず、彼女に不満を伝える。そんな中、ラミアを初めて見たパトリシア王女の足は微かに震えていた。
「それで何のようじゃ」
「人間国の王女様の依頼で、ターニャにお願いを頼みたいのよ」
「初めまして、私ローランツ王国の第二王女パトリシアと申します」
「ラミア国のターニャじゃ」
「こう見えて、ラミア国の王女様だからな」
俺は彼女の肩書きを、付け加えた。
「それで、人間国の王女が私に会いたいので、わざわざ妾を呼び出したのか」
「それは俺から説明させて貰う。実はこの姫様が魔王様に取り次いで欲しいと、俺に頼み込んできたのよ」
「ほーん。その願いを叶えることは私には無理じゃ。お母様に直接言ってくれ」
ターニャは、依頼内容に全く興味をみせず、母親に丸投げした。
「ありがとよ」
「別に……時間が空いていたから来ただけじゃよ。本当に迷惑なんだから」
その言葉を『別に貴方のためにいうことを、きいた訳じゃないんだからね』と脳内で変換して萌えた。
「人間! 良からぬことを想像しておるの」
そう言って、軽い電撃を落とされた。
――――何故ばれた。
俺たちはターニャに導かれるままに、魔法陣を潜る。緑の光に包まれた身体が溶け込むように、魔法陣の奥に吸い込まれていった。
「到着じゃ」
パトリシア王女はこの初めての経験に、目を丸くしながら硬直している。
転移した先は、城の外にある小さな中庭だった。防犯上どうかと思ったが、転移する度に便利になっていくので良しとする。ターニャは俺たちを引き連れて、裏口から城内へと入っていく。するとどこからともなく、メイドが現れ貴賓室へと通された。
「暫くここで待っておれ」
ターニャは、女王を呼びに部屋から出て行った。
* * *
貴賓室に緊張が走る――
「久しぶりですね、おっちゃん殿」
胸元のざっくり開いた真っ赤なドレスを着た、ナーナ女王がターニャと一緒に部屋に入ってくる。
「お久しぶりです、ナーナ様」
恭しく頭を下げた。
「妾と、対応が違いすぎるの」
ターニャは頬をプクリと膨らませ、冗談っぽく怒った。
「初めまして、私ローランツ王国の第二王女パトリシアと申します、この度は突然の訪問で大変迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありません」
そう言って、頭を下げた。
「妾はシルベスタ・レオン・ナーナ――この国を司るものです。パトリシア王女、一国の王女がそんなに簡単に謝ってはいけませんよ」
ホホホと笑い彼女を窘めた。俺は二人のやりとりを横目で見ていた。王族というのは面倒臭いものだと思いつつ、心の中で『そんなのどうでもいい』と突っ込んでいた。
「彼女が人間国のお酒を持ってきた。秘蔵の酒だからゆっくり飲んでくれ」
持参した数十本の酒瓶を抱えて、彼女に差し出した。
「まあ、嬉しい! ありがとうね。人間国のお酒を飲むなんて初めてなので楽しみです。それで、こんな所までわざわざ来た理由を教えてくれないかしら」
「魔王様に私を紹介して頂きたいのですが、お願い出来ますでしょうか……」
「理由を聞いても良いかしら」
「この国全体に不幸が訪れる……それほど大きな話なので、ここでは迂闊に言えない。この件に関しては、魔王様に直接伝えなければならないと俺は思っている。だからこそ、貴方に貰ったカードを切ることにする」
俺が横から口を挟んで答えた。全身から汗が噴き出しそうになるのを我慢する。
「――おっちゃんを信じましょう。魔王様ね……あの方とは連絡が取れないのよ……だって私たちに興味を持ってないの。国を治めているのに困ったお方よね」
彼女の話に嘘はなさそうだったので、俺にとって衝撃的な発言に聞こえた。
「では、無理だと言うことでしょうか……」
彼女はおどおどした声で尋ねた。
「取り合えず、せっかくここまで来てくれたおっちゃんの頼みだから、道筋は付けてあげるわ」
冷たい目を彼女に向け、そう言った。
「ありがとうございます」
彼女は大きく息を吐いて、深々とお辞儀をした。
「じゃあ、おっちゃん暫くの間、私たちと付き合ってもらうわね。新作を期待しているの」
「急ぎの用なので、明日一日だけだぞ」
渋々ながらその誘いに応じた……。
「つれない男ね……後はメイドから詳細を伝えます」
ナーナ女王がちらっと俺に流し目を送って、ターニャと二人で部屋から出て行った。彼女が去った後、部屋の空気が緩んだのが分かる。
「私に向けてきたあの目には、ゾッとしました……」
彼女の額から大粒の汗が浮かんでいる。
「まあ、魔人が人間なんぞに、普通なら頼み事など聞くはずはないからな」
「その件に関しては、心からお礼を述べます」
「そんなつもりで言った訳ではないんだが……まだ、魔王の所には行けていないので、礼を言うのは早いな」
そう言って、頭を掻きながら笑った。
彼女と歓談しながら時間を潰していると、食事をメイドが運んできた。メイドはテキパキとテーブルの上に料理を並べ、一礼して部屋から出て行く。テーブルの上に乗せられた料理からは、美味しそうな匂いが漂っている。ただ不思議に思ったのは、俺と王女の料理だけではなく、もう一人分の料理が用意されていた。
「待たせてしもうたかな」
突然、ノックもせずに部屋の中にターニャが入ってきた。ああ、そう言うことかと理解して、何も言わずに椅子に座る。
「昼食を用意して頂き、ありがとうございます」
「かまわない、早く食べようぞ」
ターニャはにんまり笑って食事を勧めた。
―――三人で昼食を食べ始める。
「この後の計画は決まっているのか?」
俺は料理を口に運びながら尋ねる。
「夜までは特に何の予定もないぞ。せっかくなので、近くの町を案内する時間ぐらいは取れるがな」
「それは嬉しいです、是非とも町を紹介して欲しいです」
パトリシア王女は、渾身の作り笑顔で返答した。
テーブルの上の料理が無くなると、それを見計らったようにまたメイドが現れ、テーブルを片づけていく。そうして、お茶と焼き菓子を代わりに置いて部屋から出て行った。
「メイドって凄いよな」
俺は感心しきりであった。しかし二人は不思議そうに顔を見合わせる。
このブルジョア人たちめ――――!! 俺はわざとズズズと音を出してお茶を啜った。
ターニャは、魔法陣から抜け出すと、俺の頭をコツンと小突いた。
「遅いじゃないか、待ちくたびれたわ」
電撃を屁ともせず、彼女に不満を伝える。そんな中、ラミアを初めて見たパトリシア王女の足は微かに震えていた。
「それで何のようじゃ」
「人間国の王女様の依頼で、ターニャにお願いを頼みたいのよ」
「初めまして、私ローランツ王国の第二王女パトリシアと申します」
「ラミア国のターニャじゃ」
「こう見えて、ラミア国の王女様だからな」
俺は彼女の肩書きを、付け加えた。
「それで、人間国の王女が私に会いたいので、わざわざ妾を呼び出したのか」
「それは俺から説明させて貰う。実はこの姫様が魔王様に取り次いで欲しいと、俺に頼み込んできたのよ」
「ほーん。その願いを叶えることは私には無理じゃ。お母様に直接言ってくれ」
ターニャは、依頼内容に全く興味をみせず、母親に丸投げした。
「ありがとよ」
「別に……時間が空いていたから来ただけじゃよ。本当に迷惑なんだから」
その言葉を『別に貴方のためにいうことを、きいた訳じゃないんだからね』と脳内で変換して萌えた。
「人間! 良からぬことを想像しておるの」
そう言って、軽い電撃を落とされた。
――――何故ばれた。
俺たちはターニャに導かれるままに、魔法陣を潜る。緑の光に包まれた身体が溶け込むように、魔法陣の奥に吸い込まれていった。
「到着じゃ」
パトリシア王女はこの初めての経験に、目を丸くしながら硬直している。
転移した先は、城の外にある小さな中庭だった。防犯上どうかと思ったが、転移する度に便利になっていくので良しとする。ターニャは俺たちを引き連れて、裏口から城内へと入っていく。するとどこからともなく、メイドが現れ貴賓室へと通された。
「暫くここで待っておれ」
ターニャは、女王を呼びに部屋から出て行った。
* * *
貴賓室に緊張が走る――
「久しぶりですね、おっちゃん殿」
胸元のざっくり開いた真っ赤なドレスを着た、ナーナ女王がターニャと一緒に部屋に入ってくる。
「お久しぶりです、ナーナ様」
恭しく頭を下げた。
「妾と、対応が違いすぎるの」
ターニャは頬をプクリと膨らませ、冗談っぽく怒った。
「初めまして、私ローランツ王国の第二王女パトリシアと申します、この度は突然の訪問で大変迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありません」
そう言って、頭を下げた。
「妾はシルベスタ・レオン・ナーナ――この国を司るものです。パトリシア王女、一国の王女がそんなに簡単に謝ってはいけませんよ」
ホホホと笑い彼女を窘めた。俺は二人のやりとりを横目で見ていた。王族というのは面倒臭いものだと思いつつ、心の中で『そんなのどうでもいい』と突っ込んでいた。
「彼女が人間国のお酒を持ってきた。秘蔵の酒だからゆっくり飲んでくれ」
持参した数十本の酒瓶を抱えて、彼女に差し出した。
「まあ、嬉しい! ありがとうね。人間国のお酒を飲むなんて初めてなので楽しみです。それで、こんな所までわざわざ来た理由を教えてくれないかしら」
「魔王様に私を紹介して頂きたいのですが、お願い出来ますでしょうか……」
「理由を聞いても良いかしら」
「この国全体に不幸が訪れる……それほど大きな話なので、ここでは迂闊に言えない。この件に関しては、魔王様に直接伝えなければならないと俺は思っている。だからこそ、貴方に貰ったカードを切ることにする」
俺が横から口を挟んで答えた。全身から汗が噴き出しそうになるのを我慢する。
「――おっちゃんを信じましょう。魔王様ね……あの方とは連絡が取れないのよ……だって私たちに興味を持ってないの。国を治めているのに困ったお方よね」
彼女の話に嘘はなさそうだったので、俺にとって衝撃的な発言に聞こえた。
「では、無理だと言うことでしょうか……」
彼女はおどおどした声で尋ねた。
「取り合えず、せっかくここまで来てくれたおっちゃんの頼みだから、道筋は付けてあげるわ」
冷たい目を彼女に向け、そう言った。
「ありがとうございます」
彼女は大きく息を吐いて、深々とお辞儀をした。
「じゃあ、おっちゃん暫くの間、私たちと付き合ってもらうわね。新作を期待しているの」
「急ぎの用なので、明日一日だけだぞ」
渋々ながらその誘いに応じた……。
「つれない男ね……後はメイドから詳細を伝えます」
ナーナ女王がちらっと俺に流し目を送って、ターニャと二人で部屋から出て行った。彼女が去った後、部屋の空気が緩んだのが分かる。
「私に向けてきたあの目には、ゾッとしました……」
彼女の額から大粒の汗が浮かんでいる。
「まあ、魔人が人間なんぞに、普通なら頼み事など聞くはずはないからな」
「その件に関しては、心からお礼を述べます」
「そんなつもりで言った訳ではないんだが……まだ、魔王の所には行けていないので、礼を言うのは早いな」
そう言って、頭を掻きながら笑った。
彼女と歓談しながら時間を潰していると、食事をメイドが運んできた。メイドはテキパキとテーブルの上に料理を並べ、一礼して部屋から出て行く。テーブルの上に乗せられた料理からは、美味しそうな匂いが漂っている。ただ不思議に思ったのは、俺と王女の料理だけではなく、もう一人分の料理が用意されていた。
「待たせてしもうたかな」
突然、ノックもせずに部屋の中にターニャが入ってきた。ああ、そう言うことかと理解して、何も言わずに椅子に座る。
「昼食を用意して頂き、ありがとうございます」
「かまわない、早く食べようぞ」
ターニャはにんまり笑って食事を勧めた。
―――三人で昼食を食べ始める。
「この後の計画は決まっているのか?」
俺は料理を口に運びながら尋ねる。
「夜までは特に何の予定もないぞ。せっかくなので、近くの町を案内する時間ぐらいは取れるがな」
「それは嬉しいです、是非とも町を紹介して欲しいです」
パトリシア王女は、渾身の作り笑顔で返答した。
テーブルの上の料理が無くなると、それを見計らったようにまたメイドが現れ、テーブルを片づけていく。そうして、お茶と焼き菓子を代わりに置いて部屋から出て行った。
「メイドって凄いよな」
俺は感心しきりであった。しかし二人は不思議そうに顔を見合わせる。
このブルジョア人たちめ――――!! 俺はわざとズズズと音を出してお茶を啜った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる