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みんなで焼き肉
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「ぐああ、ついたぁ。」
車から降りて身体を伸ばす。
ああ、外の空気が美味しい。
「狭くってごめんね。」
車をロックしながら真が謝ってくる。そんなに申し訳なさそうにしなくていいのに。
「いや、送ってもらってる俺が申し訳ないよ。重いし狭くなるし息苦しいだろ?」
「それは平気。ボクがちっちゃいから気にならないし。息苦しくもないよ?」
そう言って、にっこりと微笑む。いい子すぎる…。
「本当に助かる。ありがとう。でも、真って焼肉で大丈夫だったのか?」
そう肉だ。昨日、約束した昼食はなぜか焼肉になったのだ。
しかも、しばらく肉が食えないといっていた人の提案で。
「うん、大丈夫。ボク、結構そういうの平気なんだ。」
意外だ。
「1年くらい肉は食べれなくなりそうな見た目なのに。」
「それは酷いと思う。」
「いや、褒めてるんだけど。」
「絶対ウソだよね!?」
顔を赤くして抗議する真に、思わず噴出してしまう。
「ごめんごめん、でも外で焼肉とか久しぶりだな。」
今日の店は自社牧場で育てた、こだわりの牛肉が食べれる直営店。なんとドライエイジングビーフも食べれるらしい。
もう、楽しみでしょうがない。
「え、ちょっと意外。いつも食べてるイメージあるよ?」
「ひどい偏見だな!」
まあ、全員揃ってから話すつもりだけど、これには深い理由があるのだ。
「なんだ、俺が一番じゃないのかぁ。」
この軽薄そうな声は…。
「川越さん、お疲れ様です。」
「あ、こんにちはー。」
なぜか挨拶を無視してガシっと肩を組んでくる。身長差があるから肩に手を置いてる感じだけど。
「川越さん~?」
「あ、春人さん、でした。」
よっつも上の人だから気を使うんですよ!
「よし!あ、真ちゃんお疲れぇ。」
「なんでボクはちゃん付けなんですか?」
「うーん、なんか真ちゃんを呼び捨てにすんの抵抗あんのよねぇ。」
「ええー。」
その気持ち、ちょっとわかります。
「そうだ。春人さん、肉食べれないんじゃなかったんですか?」
「んあー、朝起きたら食べたくなってた。寝ると忘れるよな。」
適当だなぁ。
「お、俺達が最後か。」
「すまん、待たせたか…?」
河野さんと松田さん、じゃなくて勇一さんと耕介さんも到着。
「そういえば、3人とも歩きなんですね。」
「おう、俺たちは近いからな。」
うーん、街中に住むっていうのも少し羨ましいな。
「とりあえず入るか…。」
「あ、待ってください!」
そう。入る前に言っておかないといけないことがある。
「どうした?」
「今日の会計、俺の食べる分は自分で出させてください。割り勘はダメです!」
ん?という表情の3人。
「いやいや、そこは俺達にかっこつけさせねぇとだろ。」
やっぱり奢るつもりだったか!
「あのですね、俺の家がそこそこ裕福なのは皆さんご存知だと思います。」
「まあ、な…。」
「だけど、俺は外食に、特に焼肉屋に連れて行ってもらったことが、ほとんど無いんです。なぜだか…わかりますか?」
ああ~という表情になる3人。どうやらわかったらしい。
「そうです。食べる量が尋常じゃないんです。間違いなく4人の合計金額くらい食べます。どうかどうか、俺が心置きなく食べれるように自分で払わせてください!」
真剣に、深く深く頭を下げる。お腹いっぱい焼肉食べたいんです。事前に電話して大丈夫か確認したくらいなんです。
「奢らないでくれって頭さげられたの初めてじゃね?」
「ほんとにな。ほら、わかったから頭あげろ。」
やった。気を使わずに思う存分食べれる!
言われた通りに、素直に頭を上げる。
「嬉しそうだね、宗助くん。」
真が少し呆れている。
小食のお前に俺の気持ちがわかるか!
「ただ、少しは俺達にも出させろ…。昨日の礼なんだからな…。」
「礼、ですか?」
「そうだ…。」
耕介さんの言葉が、いまいちピンとこない。確かに俺が一番動いたとは思うけど…。
「最後の奴は俺達じゃ無理だったろうからな。」
「宗助がいねぇと串刺しだったろなぁ。」
なるほど、そういうことか。
でも見えてたんだなぁ。あの戦い。
「わかりました。甘えます!」
「よし。じゃあ入るか。」
車から降りて身体を伸ばす。
ああ、外の空気が美味しい。
「狭くってごめんね。」
車をロックしながら真が謝ってくる。そんなに申し訳なさそうにしなくていいのに。
「いや、送ってもらってる俺が申し訳ないよ。重いし狭くなるし息苦しいだろ?」
「それは平気。ボクがちっちゃいから気にならないし。息苦しくもないよ?」
そう言って、にっこりと微笑む。いい子すぎる…。
「本当に助かる。ありがとう。でも、真って焼肉で大丈夫だったのか?」
そう肉だ。昨日、約束した昼食はなぜか焼肉になったのだ。
しかも、しばらく肉が食えないといっていた人の提案で。
「うん、大丈夫。ボク、結構そういうの平気なんだ。」
意外だ。
「1年くらい肉は食べれなくなりそうな見た目なのに。」
「それは酷いと思う。」
「いや、褒めてるんだけど。」
「絶対ウソだよね!?」
顔を赤くして抗議する真に、思わず噴出してしまう。
「ごめんごめん、でも外で焼肉とか久しぶりだな。」
今日の店は自社牧場で育てた、こだわりの牛肉が食べれる直営店。なんとドライエイジングビーフも食べれるらしい。
もう、楽しみでしょうがない。
「え、ちょっと意外。いつも食べてるイメージあるよ?」
「ひどい偏見だな!」
まあ、全員揃ってから話すつもりだけど、これには深い理由があるのだ。
「なんだ、俺が一番じゃないのかぁ。」
この軽薄そうな声は…。
「川越さん、お疲れ様です。」
「あ、こんにちはー。」
なぜか挨拶を無視してガシっと肩を組んでくる。身長差があるから肩に手を置いてる感じだけど。
「川越さん~?」
「あ、春人さん、でした。」
よっつも上の人だから気を使うんですよ!
「よし!あ、真ちゃんお疲れぇ。」
「なんでボクはちゃん付けなんですか?」
「うーん、なんか真ちゃんを呼び捨てにすんの抵抗あんのよねぇ。」
「ええー。」
その気持ち、ちょっとわかります。
「そうだ。春人さん、肉食べれないんじゃなかったんですか?」
「んあー、朝起きたら食べたくなってた。寝ると忘れるよな。」
適当だなぁ。
「お、俺達が最後か。」
「すまん、待たせたか…?」
河野さんと松田さん、じゃなくて勇一さんと耕介さんも到着。
「そういえば、3人とも歩きなんですね。」
「おう、俺たちは近いからな。」
うーん、街中に住むっていうのも少し羨ましいな。
「とりあえず入るか…。」
「あ、待ってください!」
そう。入る前に言っておかないといけないことがある。
「どうした?」
「今日の会計、俺の食べる分は自分で出させてください。割り勘はダメです!」
ん?という表情の3人。
「いやいや、そこは俺達にかっこつけさせねぇとだろ。」
やっぱり奢るつもりだったか!
「あのですね、俺の家がそこそこ裕福なのは皆さんご存知だと思います。」
「まあ、な…。」
「だけど、俺は外食に、特に焼肉屋に連れて行ってもらったことが、ほとんど無いんです。なぜだか…わかりますか?」
ああ~という表情になる3人。どうやらわかったらしい。
「そうです。食べる量が尋常じゃないんです。間違いなく4人の合計金額くらい食べます。どうかどうか、俺が心置きなく食べれるように自分で払わせてください!」
真剣に、深く深く頭を下げる。お腹いっぱい焼肉食べたいんです。事前に電話して大丈夫か確認したくらいなんです。
「奢らないでくれって頭さげられたの初めてじゃね?」
「ほんとにな。ほら、わかったから頭あげろ。」
やった。気を使わずに思う存分食べれる!
言われた通りに、素直に頭を上げる。
「嬉しそうだね、宗助くん。」
真が少し呆れている。
小食のお前に俺の気持ちがわかるか!
「ただ、少しは俺達にも出させろ…。昨日の礼なんだからな…。」
「礼、ですか?」
「そうだ…。」
耕介さんの言葉が、いまいちピンとこない。確かに俺が一番動いたとは思うけど…。
「最後の奴は俺達じゃ無理だったろうからな。」
「宗助がいねぇと串刺しだったろなぁ。」
なるほど、そういうことか。
でも見えてたんだなぁ。あの戦い。
「わかりました。甘えます!」
「よし。じゃあ入るか。」
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