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第1章

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すっかり秋が来た。
秋と言えば恒例の魔力測定だ。
今回は二百まで計れるタイプらしい。
今回も貴族は全員二百かと思えばそうでもない。
まずパスカル君達三人組だが、パスカル君とエルネスト君は二百だが、イボンヌちゃんは百五十程度。

フランソワーズちゃんの派閥も二百を出したのは半分程度、彼女自身は百八十ぐらいだった。

ちなみに私達五人組はみんな二百だ。
みんな毎日コツコツと魔力を増やしているのだろう。

フランソワーズちゃんがなにか言いたそうな顔をしてこちらを見ているが、言えばいいのに。同じ組の仲間だぜ? 遠慮はいらない。
でも私も敢えて水を向けようとは思わないが。

それにしてももう三年も半年か。
卒業まで大体半分過ぎてしまった。
早いものだ。

そう言えば三年から魔法大会とか剣術大会とかが冬前にあるらしい。

三年・四年・五年から代表者を決めて、その三人で学校の代表を決めるとか。
そして学校の代表は他の街の代表と辺境一の学生の座を決めるらしい。
これが進学の際の評定に大きく影響するらしい。
ウリエン兄上が評定を心配してなかったのは、剣術の部で優勝していたからだ。辺境一なのに、ウメールには勝てなかったらしい。
エリザベス姉上は魔法の部で学校の代表にはなったが、優勝はできなかった。
オディ兄はそもそも参加していない。
私も参加する気はない。
決勝戦の会場は持ち回りで今回は領都らしいからだ。選ばれる自信はあるが、馬車で行きたくないのだ。

部門は三つ。
・剣術
・魔法
・学問
まずは一組、二組から三年生代表を決める。
参加は自由。
スティード君は剣術。
サンドラちゃんは魔法と学問。
アレックスちゃんは魔法にエントリーした。
私とセルジュ君は不参加だ。

気楽に応援だけしていよう。
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