2 / 58
1話 セナカの追放
しおりを挟む
雲一つない晴れ空。
駐車場に日除けのテントが張られた中、テーブルの上には肉塊が並んでいた。
鮮度の良さが分かる赤身。
脂が多すぎず少なすぎない霜の降り方は、遠くで見ているだけでも高級な牛肉であることが分かった。
チームメイト達は値段に遠慮することなく肉を網の上に乗せていく。
ジュージューと音と煙を生み出しながら、チームメイトの胃の中に消える。
「そういえば、俺、焼肉なんて久しく食べてないな……」
胃を刺激する匂いに唾液を飲み込んで記憶を遡る。
少なくとも俺がこのチーム、いや、組織に入ってから一度も無い。
つまり、5年間は食べてないか。
焼肉なんて食べれるような環境じゃなかったからな。
俺がいる組織は――【ダンジョン防衛隊】。
防衛省が管轄しており、自衛隊と対を成す防衛組織だ。
業務内容はその名の通り【扉《ダンジョン》】に特化している。
「美味しそうだな……。一口くらい食べたいけど――」
俺は首を後ろに捻る。視線に僅かに映るのは背後で組まれた手に付けられた手錠。
両手首を手錠で繋がれ、身動きが取れない状態にへとなっていた。
皆が楽しそうにはしゃぐ中、俺だけ拘束されてるって訳だ。
「よぉー。どうだ? 少しは反省したか? セナカくん?」
焼いた肉を山のように皿に盛り付けた男が俺に近づいてくる。皿を持っていない手には包帯が巻き付けられていた。
俺をセナカと呼んで見下すように笑うのは岩間だった。
「いなくなったことは申し訳かった……。そのことに対して言い訳はしないよ」
手錠で繋がれたまま頭を下げる。
俺が詫びるのを待ってましたと言わんばかりに頭を踏みつける。
「ハァ!? 言い訳しないのは当たり前だろうが! なに下らねぇこと言ってんだよ!」
俺の言葉にわざと大きな声で怒鳴る。
周りのチームメイトも俺を助けるつもりはないのだろう。
冷たい視線を送っていた。
「お前さぁ、敵を前にして背中を見せて逃亡して、はい、御免なさいって、そりゃないだろ。俺なんてほら、こんな怪我しちまったのによぉ。で、セナカくんはどんな怪我を負ったのかな?」
「俺の怪我は……」
踏みつけられた姿勢のまま、俺は首を動かしシャツの右肩を噛んで捲る。
右肩には何度も殴られたような青痣があった。
この痣は【大鬼《オーガ》】が現れるまでの待機時間、暇になった岩間と浅田が「準備運動」と称して肩を殴りつけてできた傷だった。
暴行した当人はこの程度のアザなど大したことないと笑う。
「お前な、その程度の怪我は【ダンジョン防衛隊】にいたら普通なの! そんなんで撤退するなよ!」
「……申し訳ない」
確かに俺の怪我なんてどうでもいい。俺がもっと早く助けに入れば、岩間は怪我をしなかった。
「一丁前に反省したフリしてんだよ!」
視線を下げて唇を噛む俺の態度が気に入らなかったんだろう。
岩間の目じりがピクピクと震える。この表情はイラついている時で、いつもならば直ぐに暴力を振るってくる。
だが、現在は両手が封じられているからか殴りかからずに、
「そうだなそうだな。怪我しちゃったんだもんな。でもな、そんな奴に食わせる飯は、この【磯川班】には必要ないんだよ。そうですよね、班長!!」
嫌味たらしくリーダーを呼ぶに留めた。
岩間の呼びかけに、チームを指揮する番長、磯川が近づいてきた。
細長い顔にこけた頬。色白で少しテンパ気味で、どこか骸骨のようだ。
磯川は無言で俺を見下ろすと、無造作に手にしていた酒を俺にぶちまけた。
「な、なにするんですか! 磯川さん!!」
「なに。お前にも【大鬼】を倒した感動を分け与えただけじゃないか。嬉しくないのか?」
「お酒は苦手なので……嬉しくはないです」
「それは悪かったな。なら、肉なら喜んで貰えるか?」
俺の回答が気に入らなかったのか、「クイ」と首を動かし岩間に指示を出す。
それだけの動作で意図が伝わったのか、岩間は網に置かれた肉をトングで掴むと、俺の頬に押し付けた。
「熱っ!!」
咄嗟に顔を背けて熱から逃げるが、両手を拘束されているからか、上手くバランスが取れずに転んで仕舞った。
無様な俺の姿に今日一番の笑い声が上がった。
「な、なにするんですか!?」
「役にも立たないヤツが口答えするな。前々から思っていたが、今日こそ言わせてもらう。お前はこのチームにはいらない。クビだ」
「クビって……そんな」
「当然だ。【魔物】と戦うためにこの場にいるのに、些細な怪我で逃げる奴が必要か? そんな奴に使う金が勿体ないと、お前はそう思わんか?」
「それは……そうですけど」
でも、だからっていきなり首はないんじゃないか。
俺は俺なりに全力で頑張ってきた。
その証拠にこのチームでは3人しかいない【特殊装甲】を任されているではないか。
それは期待してのことでしょうと俺は食い下がる俺の言葉に、直ぐに今日一番の笑い声は更新された。
「馬鹿が! お前が【特殊装甲】を渡されたのはな、囮の為だよ。前線に出て、命を懸けて俺達を逃がすためなの。期待されてるのは俺と浅田の二人だけだ」
浅田はそう言うと左手に付けた【特殊装甲】を発動し、俺の首を掴んで持ち上げる。
片手で人間を持ち上げることが出来る腕力。
それこそが【特殊装甲】の恩恵だった。
「……【特殊装甲】は人に向けて使うのは違反ですよね?」
【特殊装甲】は対魔物用の切り札だ。
人間に使えば容易に命を奪えることから使用は固く禁じられている。
しかし、この【磯川班】では、そのルールは通じなかった。
「違反? リーダー、違反してる人間がいるらしいんですけど、どこっすかね?」
「どこって、お前が掴んでいるじゃないか。そいつ以外に我が班にルールを破った人間はどこにもいないぞ?」
「……そういうことですか」
分かってた。
ここはこういう場所だって。
それでも、それでも俺は世界を守りたくてーー。
だから、磯川さんや他の隊員に言われるままに、雑用だってなんだってやった。
1人で使用後の武器の整備して、翌朝を迎えたこともあった。1人で【扉《ダンジョン》】の防衛をしたこともあった。
それなのにーー。
「ま、というわけで部外者になったセナカくんには、この場所から退場願おうかな」
そう言うと岩間は俺を磯川班の敷地から投げ飛ばすのだった。
駐車場に日除けのテントが張られた中、テーブルの上には肉塊が並んでいた。
鮮度の良さが分かる赤身。
脂が多すぎず少なすぎない霜の降り方は、遠くで見ているだけでも高級な牛肉であることが分かった。
チームメイト達は値段に遠慮することなく肉を網の上に乗せていく。
ジュージューと音と煙を生み出しながら、チームメイトの胃の中に消える。
「そういえば、俺、焼肉なんて久しく食べてないな……」
胃を刺激する匂いに唾液を飲み込んで記憶を遡る。
少なくとも俺がこのチーム、いや、組織に入ってから一度も無い。
つまり、5年間は食べてないか。
焼肉なんて食べれるような環境じゃなかったからな。
俺がいる組織は――【ダンジョン防衛隊】。
防衛省が管轄しており、自衛隊と対を成す防衛組織だ。
業務内容はその名の通り【扉《ダンジョン》】に特化している。
「美味しそうだな……。一口くらい食べたいけど――」
俺は首を後ろに捻る。視線に僅かに映るのは背後で組まれた手に付けられた手錠。
両手首を手錠で繋がれ、身動きが取れない状態にへとなっていた。
皆が楽しそうにはしゃぐ中、俺だけ拘束されてるって訳だ。
「よぉー。どうだ? 少しは反省したか? セナカくん?」
焼いた肉を山のように皿に盛り付けた男が俺に近づいてくる。皿を持っていない手には包帯が巻き付けられていた。
俺をセナカと呼んで見下すように笑うのは岩間だった。
「いなくなったことは申し訳かった……。そのことに対して言い訳はしないよ」
手錠で繋がれたまま頭を下げる。
俺が詫びるのを待ってましたと言わんばかりに頭を踏みつける。
「ハァ!? 言い訳しないのは当たり前だろうが! なに下らねぇこと言ってんだよ!」
俺の言葉にわざと大きな声で怒鳴る。
周りのチームメイトも俺を助けるつもりはないのだろう。
冷たい視線を送っていた。
「お前さぁ、敵を前にして背中を見せて逃亡して、はい、御免なさいって、そりゃないだろ。俺なんてほら、こんな怪我しちまったのによぉ。で、セナカくんはどんな怪我を負ったのかな?」
「俺の怪我は……」
踏みつけられた姿勢のまま、俺は首を動かしシャツの右肩を噛んで捲る。
右肩には何度も殴られたような青痣があった。
この痣は【大鬼《オーガ》】が現れるまでの待機時間、暇になった岩間と浅田が「準備運動」と称して肩を殴りつけてできた傷だった。
暴行した当人はこの程度のアザなど大したことないと笑う。
「お前な、その程度の怪我は【ダンジョン防衛隊】にいたら普通なの! そんなんで撤退するなよ!」
「……申し訳ない」
確かに俺の怪我なんてどうでもいい。俺がもっと早く助けに入れば、岩間は怪我をしなかった。
「一丁前に反省したフリしてんだよ!」
視線を下げて唇を噛む俺の態度が気に入らなかったんだろう。
岩間の目じりがピクピクと震える。この表情はイラついている時で、いつもならば直ぐに暴力を振るってくる。
だが、現在は両手が封じられているからか殴りかからずに、
「そうだなそうだな。怪我しちゃったんだもんな。でもな、そんな奴に食わせる飯は、この【磯川班】には必要ないんだよ。そうですよね、班長!!」
嫌味たらしくリーダーを呼ぶに留めた。
岩間の呼びかけに、チームを指揮する番長、磯川が近づいてきた。
細長い顔にこけた頬。色白で少しテンパ気味で、どこか骸骨のようだ。
磯川は無言で俺を見下ろすと、無造作に手にしていた酒を俺にぶちまけた。
「な、なにするんですか! 磯川さん!!」
「なに。お前にも【大鬼】を倒した感動を分け与えただけじゃないか。嬉しくないのか?」
「お酒は苦手なので……嬉しくはないです」
「それは悪かったな。なら、肉なら喜んで貰えるか?」
俺の回答が気に入らなかったのか、「クイ」と首を動かし岩間に指示を出す。
それだけの動作で意図が伝わったのか、岩間は網に置かれた肉をトングで掴むと、俺の頬に押し付けた。
「熱っ!!」
咄嗟に顔を背けて熱から逃げるが、両手を拘束されているからか、上手くバランスが取れずに転んで仕舞った。
無様な俺の姿に今日一番の笑い声が上がった。
「な、なにするんですか!?」
「役にも立たないヤツが口答えするな。前々から思っていたが、今日こそ言わせてもらう。お前はこのチームにはいらない。クビだ」
「クビって……そんな」
「当然だ。【魔物】と戦うためにこの場にいるのに、些細な怪我で逃げる奴が必要か? そんな奴に使う金が勿体ないと、お前はそう思わんか?」
「それは……そうですけど」
でも、だからっていきなり首はないんじゃないか。
俺は俺なりに全力で頑張ってきた。
その証拠にこのチームでは3人しかいない【特殊装甲】を任されているではないか。
それは期待してのことでしょうと俺は食い下がる俺の言葉に、直ぐに今日一番の笑い声は更新された。
「馬鹿が! お前が【特殊装甲】を渡されたのはな、囮の為だよ。前線に出て、命を懸けて俺達を逃がすためなの。期待されてるのは俺と浅田の二人だけだ」
浅田はそう言うと左手に付けた【特殊装甲】を発動し、俺の首を掴んで持ち上げる。
片手で人間を持ち上げることが出来る腕力。
それこそが【特殊装甲】の恩恵だった。
「……【特殊装甲】は人に向けて使うのは違反ですよね?」
【特殊装甲】は対魔物用の切り札だ。
人間に使えば容易に命を奪えることから使用は固く禁じられている。
しかし、この【磯川班】では、そのルールは通じなかった。
「違反? リーダー、違反してる人間がいるらしいんですけど、どこっすかね?」
「どこって、お前が掴んでいるじゃないか。そいつ以外に我が班にルールを破った人間はどこにもいないぞ?」
「……そういうことですか」
分かってた。
ここはこういう場所だって。
それでも、それでも俺は世界を守りたくてーー。
だから、磯川さんや他の隊員に言われるままに、雑用だってなんだってやった。
1人で使用後の武器の整備して、翌朝を迎えたこともあった。1人で【扉《ダンジョン》】の防衛をしたこともあった。
それなのにーー。
「ま、というわけで部外者になったセナカくんには、この場所から退場願おうかな」
そう言うと岩間は俺を磯川班の敷地から投げ飛ばすのだった。
0
あなたにおすすめの小説
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さくら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します
名無し
ファンタジー
毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる