【ヒーロー追放】防衛隊から追放された俺、「ざまぁ」そっちのけで世界を守っていたら、後釜の防衛隊員に復讐を誓われていた

白慨 揶揄

文字の大きさ
55 / 58

47話 加速する暴走

しおりを挟む
「ガアアアア!」

 獣の如く身を屈めたリキは威嚇するように顔を上げて吠える。
 意識を保った状態で振るう拳よりも、完全に力を開放した暴走状態の咆哮はドラウを威圧する。全身を震わせる声圧の振動を受け、ドラウは待っていたとばかりに笑う。

「おやおや、遂に暴走しましたね……。ふふふ。後は、高みの見物と―ー」

 後は自身が作った最高傑作である創造生物【ザ・サード】と戦わせて、どちらが先に滅ぶのか。より強力な生物を創造することが目的のドラウにとって、暴走状態のリキは良い実験相手だった。
 ドラウの計算では【ザ・サード】とリキの戦闘力は互角。
 だが、ドラウの計算は大きく外れた。
 瞬間移動と見間違うほどの速度で移動したリキは、目の前にいる【ザ・サード】ではなく、その背後に立つドラウを狙った。

「ほう! これは想像以上に速い!!」

 リキの攻撃に辛うじて右手で防ぐドラウ。
 だが、暴走状態のリキが持つ能力は触れたモノを消滅させること。防御したはずの腕が消える。支えを失った手首が地面に落ちた。

「なるほど。【ザ・サード】が反応できないとは……。本当に意識さえあれば化け物ですね……。りーひっひっひ。り、そうですね。あなたは私の理想の身体です。その身体を私に下さいよ。私が【RE:創造】してあげます!」

【RE:創造】。
 それこそが、異世界人であるドラウが持つ能力だった。異なる生物の身体を組み合わせ、新たなる生物として再度創造する神にも近しい能力。
 それを使ってドラウは人々を改造して・・・・楽しんでいた。

「それでは私も本気を見せましょうか!!」

 そう言ってドラウは緑の白衣を脱ぎ捨てる。白衣の下は裸で――全身が継ぎ接ぎだらけだった。失った右手で【ザ・サード】に触れる。
 すると、手首に吸い込まれるようにして化け物の姿は消え、ドラウの右手が蘇った。

「これだけじゃなく、あなたを倒すための肉体改良は負えています」

 先ほど千切れた右手を拾い、自身の腹部にへと運ぶドラウ。すると、腹部が避けるように開き、無数の刃を覗かせる。
 それはまるで、竜の口だった。
 これこそが、対リキ用に自らを【RE:創造】した姿。腹部に付いた口は下を出してドラウの右手を喰らう。人間の腕一本ではその食欲は満たされぬのか、舌を出して炎を吐き出す。

 吐き出された炎はリキを襲う。豪炎に対してリキは回避をすることなく、両腕を前に出す。普通であれば防御にもならぬ行為だが、今のリキにとってはそれで充分だ。
 触れた相手が勝手に消えるのだから。

 ――だが、炎は消滅せずリキが纏う黒い鎧を焼く。
 まさか、攻撃を受けると思っていなかったのか、鎧に纏わりつく炎を消そうと地面を転がるリキ。その無様な姿に腹を抱えて笑う。

「やはり、あなたが消せるのは物質だけのようですねぇ。しかも、炎を纏えば通常の打撃も通用する。それはあの【竜の子】との戦いで観察済みなのですよ!」

 ドラウが自身の腹部に竜の口を継《つ》ぎ接《は》いだ理由。それは宗源 カナメとリキの戦いを観察していたからだ。
 【黒い鎧】が炎を消せないことは、その時に把握していた。
 物質しか消せないことが分かれば、消滅の力がなければ、苦戦する相手ではない。

「さあ、あなたはどれで殺されたいですか?」

 ドラウが自慢の肉体を見せつけるように部位を動かす。
 左手に継いだ蟹の鋏が、威嚇するように開閉する。
 右手には猿の腕に蛇が巻き付き、不規則に形を変える。
 背中から生える黒い翼を羽ばたかせ空を飛ぶ。
 脚部には生物とはおよそ呼べない機械仕掛けの足が付いていた。
 どれもこの世界では見たことのない生物――だが、リキたちの住む世界にはいなくても、異世界には生きている。自由に世界を渡り歩くドラウだからこそ創り上げることが出来た理想像。

「り~ひっひっひ。そう。どこをとっても完璧な私の肉体があれば――私が負けるなんてことはあり得ないんですよ!」

 空中から滑空をし、炎を鋏に纏い切りつける。甲殻類の鋏はリキを引き裂こうと勢いよく開かれる。刃物であり鈍器でもある一撃を、リキは両腕を交差して防ぐ。
 だが、単純な力では無数の生物を身体に宿したドラウの方が上なのか、その一撃は防御したリキを吹き飛す。
 削れた地面の側面にへと身体を打ち付けたリキ。痛みと興奮で声にならぬ叫びを上げた。

「消滅さえ無ければ、ただの人間と変わりませんねぇ!」

 リキを吹き飛ばし、勝利を確信したドラウは、再び飛翔すると「り~ひっひっひ」と特徴のある笑い声を木霊させた。

「そんな……。リキ先輩! ガイ師匠!!」

 黒い鎧を纏えば、暴走するが勝てる。そうリキから聞いていた川津 海未だったが、誰がどう見ても不利なのは明白。このままでは、リキが負ける。
 その答えを吹き飛ばすように川津 海未は叫ぶ――。

 川津 海未の叫び。
 その声が届くよりも先に「バキ」と身体の捥げる音が響いた。捥がれたのはドラウの翼。

「へ? う、わわああああ」

 空中を飛んでいたドラウは羽を失い、リキに全身を掴まれたまま地面にへと落ちていく。
 さっきまで、地面にめり込んでいたリキがいつの間に背後に、しかも空中にへと移動したのか。ドラウでさえも目で追うことが出来なかった。

「ば、馬鹿な。いつの間に!? よ、よくも私の理想像をぉ!!!」

 ドラウは背後で翼を掴むリキに向かって右手を伸ばす。【ザ・サード】の身体を吸収し作った腕は、風船のように形を変える【風船猿《バル》】。そしてその腕に巻き付く蛇――【伸蛇《シンジャ》】。
 二匹の【魔物《モンスター》】の能力は絡まり合う様に互いの力を強化する。
 捻る力を加えた一撃。
 当然、腹部を通して炎を纏わせることも忘れない。

 背に回ったリキを掴み、そのまま地面に叩きつける。そして、更なる追撃として、脚部に付けた機械の両足から無数のミサイルを放出した。
 爆炎と煙が巻き起こる。

「り~ひっひっひ。一瞬、焦りました。それだけであなたは称賛されることでしょう」

 翼を失ったドラウは、称賛の声と共に機械の足で着地した。
 ドラウの攻撃によっていくつかの骨が折れたのか。拉《ひしゃ》げた四肢でリキは不気味に立ち上がる。それは、自身の意思でなく【鎧】によって無理矢理立たされていた。
 目の前の敵を倒すと。

「では、その身体――私が貰いますか」

 ドラウが【風船猿《バル》】の腕でリキを掴もうとする。【【ザ・サード】を吸収したように、自らの身体を【RE:創造】しようというのか。
 ゆっくりと手を伸ばす。
 竜の炎で消滅の対策も忘れない。
 川津 海未がドラウの手を防ごうと走るが、ただの人間であるその足では距離を一瞬で縮めることはできない。
 完全にドラウの勝利だ。

 だが、その瞬間、リキの姿が消えた。

「な、なに?」

 再びリキが姿を見せたのはドラウの背後。
 先ほどと同じく目に見えぬ速度で移動して見せた。四肢がひしゃげた状態でだ。まさか、動くとは思っていなかったのか。
 炎を纏わねば防ぐぬリキの攻撃を自らの肉体で受けてしまった。
 背中から腹部にへと貫くように伸びたリキの手によって触れた場所が消えていく。

「その身体で――なぜ、最初より動きが速くなるのですか……!?」

 しかし、リキはドラウの質問には答えない。
 答える知能を持ち合わせていない。
 知能も身体もない相手に負けたことに、ドラウは笑うしかなかった。

「り~ひっひっひ。この私が……。笑うしかないですね。こんな感情――久しぶりですよ」

 ドラウは思い出す。
 救ったはずの人間たちから迫害された時のことを。
 人間は都合のいい言葉で真実を飾り、現実が綺麗でなければ攻め立てる。同意する人数が多さに比例して人の狂気は研ぎ澄まされる。それを知ったからこそドラウは自身が望む美しき世界を、その力で創造していた。自分だけの世界を、自分の行いの正しさを証明するために。

 だが、ドラウの理想は叶うことがなかった。
 身体を引きずりながら近づく【黒の鎧】――悪魔にドラウは最後の手段を取る。

「ふふふふふ。まだ、まだです。まだ、こんなところで、諦める訳には――! 私の、私の理想像のために、私の奥の手を――!!!」

 ドラウは残された右腕を地面に付ける。
 すると、その場から無数の【魔物《モンスター》】が姿を見せた。自身の世界と繋げ、ストックしていた【魔物《モンスター》】を一度に呼び出したのだ。
 その数は数キロに及ぶクレーターを埋め尽くすほど。

 ドラウはその全てを【RE:創造】で己の身体に収束させていく。消えていた胴体を繋ぐように蠢く【魔物《モンスター》】。
 人間としての部位をどこにも残さぬ姿にへと変貌したドラウは立ち上がり、リキに手を伸ばす。
 伸ばした手は膨れ上がり、そこから更に爪や牙、あらゆる【魔物《モンスター》】の手が伸びて――動きを止めた。ピクピクと痙攣した肉体は黒色の血液と腐敗した肉を散らして命の灯を消すのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』

ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。 全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。 「私と、パーティを組んでくれませんか?」 これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!

無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。

さくら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。 だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。 行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。 ――だが、誰も知らなかった。 ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。 襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。 「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。 俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。 無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!? のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!

ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。 しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。 彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。 一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します

名無し
ファンタジー
 毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。

世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~

aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」 勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......? お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?

チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?

桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」  その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。  影響するステータスは『運』。  聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。  第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。  すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。  より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!  真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。 【簡単な流れ】 勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ 【原題】 『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』

処理中です...