8 / 10
ギリな夜
しおりを挟む
ファンファーレと同時に、リンシャンテンの手に小さな宝箱が出現する。
「はい、健作さん、クエスト報酬です」
リンシャンテンはそう言いながら、その金の小さな宝箱を渡してきて──俺はその金の箱をパカっと迷いなく開く……中には袋に入ったお金と、よくわからないアイテムが数点入っていた──迷いなく、お金を懐にしまい、他のよくわからないアイテムは道に捨てた。
「だぁー! どうしてアイテム捨ててるんですか!」
「使い方もよくわからんからいらん!」
「合成アイテムとか、錬金素材は後で使うようになるかもしれませんから、絶対取って置いた方がいいですよ!」
「断言する、使わない」
「どうしてですか?」
「合成も錬金とやらも、俺はやらないからだ!」
「やってくださいよ!」
小一時間ほどリンシャンテンに粘られたので、仕方なく、俺は手に入れたアイテムをアイテムボックスに入れた。
「さて、時間も、時間ですし、今日はこの辺でお休みしましょうか」
確かにもう日は落ちて暗くなっている──俺も疲れているのでそれには反対しなかった。
「そうだな──それじゃ、帰るか」
俺がそう言うと、リンシャンテンは笑顔で手を振って去っていく──
「…………」
「あの……宿屋はあっちですよ」
「うむ、知ってるぞ」
「──……どうして私についてくるんですか?」
「そりゃーそうだろう、今日はお前の家に泊まるんだから」
「ええー! うちは狭いですし……汚いからダメですって!」
「大丈夫だ、我慢してやる」
リンシャンテンは心底嫌な顔をして拒否するが、奴にそんな拒否権など無い! 俺は強引に家まで押し掛けた。
「本当に汚いとこだな……」
リンシャンテンの家は古い木造の建物の一室であった……部屋に入ると、仮にも女子の部屋とはとても思えないくらいに乱れた空間が広がっていた。
「だから言ったじゃないですか!」
「いや、普通、あの言い方は断る方便であって……実際はそうでもないってパターンなんだがな……」
「私は嘘は尽きません、あと、狭いですからキッチンで寝て下さいね」
「キッチンて、どこだよ」
「ここですよ」
「……俺には荷物置き場にしか見えんが……」
「なんとか荷物を寄せて空間を作ってください」
「……くっ……宿屋にすればよかった」
「だから言ったじゃないですか! 女神の部屋が汚いなんて……今、顔から火が出るほど恥ずかしいんですからね」
「だったら普段から片付けておけよ!」
もう宿屋に戻るのも面倒くさいので、今日はここで寝るしかない……仕方ないので足で荷物を端に寄せてスペースを作った──
さて、寝る前に、ちょっとエッチなイベントを期待した俺は、女神の着替えを堂々と観察することにした。あまりに自分を凝視するの不審に思ったリンシャンテンが聞いてくる。
「何じっとこっちを見てるんですか」
「いや、早く着替えでもしないかと思ってな」
「着替えなんてしませんよ」
「なぁ! なんだと! どういうことだよ」
「女神のアバターは固定ですから、着せ替えするようにはできてないんですよ」
「そんなの聞いてないぞ! いいから、なんとかしてその服を脱げ!」
「いや……ですから無理ですって……」
「試す前から何諦めてんだ! もしかしたら本人も知らないだけで脱げるかもしれないだろ!」
「もう……わかりましたよ……やってみますけど、脱げなくても怒らないでくださいよ」
そう言うとリンシャンテンは服を脱ごうと持ち上げた……だけど、何か見えない力に邪魔されているように、ある一定のところで引っかかる。
「ほら! もうちょいでいけるだろ! 頑張れ!」
「うぬぬ……ふっは! やっぱりダメです……脱げませんよ」
「むむむ……ちょっと俺にかしてみろ!」
俺はリンシャンテンの服を掴んで強引に持ち上げようとした……だけどヘソが見えるあたりで、何か強力な力に邪魔されてびくともしなくなる。
「やっぱりダメなんですよ」
「くっ……だぁ! こうなったら実力行使だ! 服の上から胸を揉んでやる!」
俺はリンシャンテンの胸を鷲掴みにしようとした……しかし、胸に触れようとすると、磁石のN極とN極を合わせようと近づけたように、クリンと手が弾かれる。
「どうなっとるんじゃ!」
「そりゃそうですよ……ラーフィアは成人指定のゲームじゃありませんから、性的表現などにはプロテクトがかかってるんですよ」
「くっそー!」
俺はあまりに腹が立ったので、リンシャンテンの頭をコツンと叩いた。
「もう……痛いじゃないですか、私にあたらないでくださいよ」
「うむ……胸は触れないのに、頭は叩けるんだな」
「まあ、頭を叩く行為は性的表現にはならないからじゃないですかね」
「ほほう……やはり機械……しょせんAIといったところだな……いいか、人の数だけ性癖というものがあると言われてるんだぞ、人の頭を叩くことで興奮する変態がいたらどうするんだ!」
「そんなの知りませんよ……」
「ふっ……どうやら性表現のプロテクトとやらも大したことなさそうだな、これなら俺が興奮する盲点がこのゲームにはあるかもしれん! よし、明日からは興奮探しをするぞ、そうと決まればさっさと寝よう」
「変な目的、もたないでください! ちゃんとゲームも進めてくださいよ~」
そんなリンシャンテンの声など聞こえないふりして、どんなエッチな事をしてやろうかと妄想していた──
「はい、健作さん、クエスト報酬です」
リンシャンテンはそう言いながら、その金の小さな宝箱を渡してきて──俺はその金の箱をパカっと迷いなく開く……中には袋に入ったお金と、よくわからないアイテムが数点入っていた──迷いなく、お金を懐にしまい、他のよくわからないアイテムは道に捨てた。
「だぁー! どうしてアイテム捨ててるんですか!」
「使い方もよくわからんからいらん!」
「合成アイテムとか、錬金素材は後で使うようになるかもしれませんから、絶対取って置いた方がいいですよ!」
「断言する、使わない」
「どうしてですか?」
「合成も錬金とやらも、俺はやらないからだ!」
「やってくださいよ!」
小一時間ほどリンシャンテンに粘られたので、仕方なく、俺は手に入れたアイテムをアイテムボックスに入れた。
「さて、時間も、時間ですし、今日はこの辺でお休みしましょうか」
確かにもう日は落ちて暗くなっている──俺も疲れているのでそれには反対しなかった。
「そうだな──それじゃ、帰るか」
俺がそう言うと、リンシャンテンは笑顔で手を振って去っていく──
「…………」
「あの……宿屋はあっちですよ」
「うむ、知ってるぞ」
「──……どうして私についてくるんですか?」
「そりゃーそうだろう、今日はお前の家に泊まるんだから」
「ええー! うちは狭いですし……汚いからダメですって!」
「大丈夫だ、我慢してやる」
リンシャンテンは心底嫌な顔をして拒否するが、奴にそんな拒否権など無い! 俺は強引に家まで押し掛けた。
「本当に汚いとこだな……」
リンシャンテンの家は古い木造の建物の一室であった……部屋に入ると、仮にも女子の部屋とはとても思えないくらいに乱れた空間が広がっていた。
「だから言ったじゃないですか!」
「いや、普通、あの言い方は断る方便であって……実際はそうでもないってパターンなんだがな……」
「私は嘘は尽きません、あと、狭いですからキッチンで寝て下さいね」
「キッチンて、どこだよ」
「ここですよ」
「……俺には荷物置き場にしか見えんが……」
「なんとか荷物を寄せて空間を作ってください」
「……くっ……宿屋にすればよかった」
「だから言ったじゃないですか! 女神の部屋が汚いなんて……今、顔から火が出るほど恥ずかしいんですからね」
「だったら普段から片付けておけよ!」
もう宿屋に戻るのも面倒くさいので、今日はここで寝るしかない……仕方ないので足で荷物を端に寄せてスペースを作った──
さて、寝る前に、ちょっとエッチなイベントを期待した俺は、女神の着替えを堂々と観察することにした。あまりに自分を凝視するの不審に思ったリンシャンテンが聞いてくる。
「何じっとこっちを見てるんですか」
「いや、早く着替えでもしないかと思ってな」
「着替えなんてしませんよ」
「なぁ! なんだと! どういうことだよ」
「女神のアバターは固定ですから、着せ替えするようにはできてないんですよ」
「そんなの聞いてないぞ! いいから、なんとかしてその服を脱げ!」
「いや……ですから無理ですって……」
「試す前から何諦めてんだ! もしかしたら本人も知らないだけで脱げるかもしれないだろ!」
「もう……わかりましたよ……やってみますけど、脱げなくても怒らないでくださいよ」
そう言うとリンシャンテンは服を脱ごうと持ち上げた……だけど、何か見えない力に邪魔されているように、ある一定のところで引っかかる。
「ほら! もうちょいでいけるだろ! 頑張れ!」
「うぬぬ……ふっは! やっぱりダメです……脱げませんよ」
「むむむ……ちょっと俺にかしてみろ!」
俺はリンシャンテンの服を掴んで強引に持ち上げようとした……だけどヘソが見えるあたりで、何か強力な力に邪魔されてびくともしなくなる。
「やっぱりダメなんですよ」
「くっ……だぁ! こうなったら実力行使だ! 服の上から胸を揉んでやる!」
俺はリンシャンテンの胸を鷲掴みにしようとした……しかし、胸に触れようとすると、磁石のN極とN極を合わせようと近づけたように、クリンと手が弾かれる。
「どうなっとるんじゃ!」
「そりゃそうですよ……ラーフィアは成人指定のゲームじゃありませんから、性的表現などにはプロテクトがかかってるんですよ」
「くっそー!」
俺はあまりに腹が立ったので、リンシャンテンの頭をコツンと叩いた。
「もう……痛いじゃないですか、私にあたらないでくださいよ」
「うむ……胸は触れないのに、頭は叩けるんだな」
「まあ、頭を叩く行為は性的表現にはならないからじゃないですかね」
「ほほう……やはり機械……しょせんAIといったところだな……いいか、人の数だけ性癖というものがあると言われてるんだぞ、人の頭を叩くことで興奮する変態がいたらどうするんだ!」
「そんなの知りませんよ……」
「ふっ……どうやら性表現のプロテクトとやらも大したことなさそうだな、これなら俺が興奮する盲点がこのゲームにはあるかもしれん! よし、明日からは興奮探しをするぞ、そうと決まればさっさと寝よう」
「変な目的、もたないでください! ちゃんとゲームも進めてくださいよ~」
そんなリンシャンテンの声など聞こえないふりして、どんなエッチな事をしてやろうかと妄想していた──
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』
宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
続・冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
の続編です。
アンドリューもそこそこ頑張るけど、続編で苦労するのはその息子かな?
辺境から結局建国することになったので、事務処理ハンパねぇー‼ってのを息子に押しつける俺です。楽隠居を決め込むつもりだったのになぁ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる