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魔界奮闘
山の砦
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砦には五十人ほどの兵が駐留していた。兵達は思いもしない王の訪問に驚きを隠せない。
「アースロッド様!」
アースロッドは驚く兵に冷静な声で話をする。
「挨拶は良い。それより敵軍が迫っているのになぜ知らせを送らなかったのじゃ」
その問いに兵は、直立不動に起立して回答する。
「それが知らせの兵を送りはしたのですが、城に到達する前に殺されてしまい・・その後はあの大軍に囲まれて何もできなくなっておりました」
「そうであったか・・」
「アースロッドさん、すぐに敵が攻めてくると思うので防衛する準備した方がいいですね」
迫り来る大軍にビビってしまった俺は思わずそう助言する。それを聞いたアースロッドは、頷きながら兵に指示を与え始めた。
この砦は小さかったけど、作りはしっかりしていた。硬い岩で作られていて、ある程度の攻撃魔法は弾き返しそうであった。近衛兵と砦の守備兵達は城壁に展開する。飛兵隊は敵の飛兵を迎え撃つ為に空中で待機した。
ブファメの軍はすぐそこまで迫っていた。密集した敵に対して、範囲攻撃魔法が有効に思えたのでスフィルドに相談する。
「おそらく魔法防御の部隊がいるのでそれほど効果はないかもしれませんけど・・こちらにも魔道部隊があれば連続での魔法攻撃で効果も出るとは思うのですが・・」
「連続で魔法攻撃を打ち込めば効果が出るんだね」
「まあ、そうですね・・」
紋次郎は城壁の端まで歩いて行き、そこで剣を構える。魔法リストから広範囲の攻撃魔法で、威力のありそうな魔法をチョイスしてそれを唱えた。
「アルティメット・エクスプローション!」
紋次郎から放たれた光の玉は、ブファメの軍に向かって一直線に飛んでいく。それは敵の軍の中心で破裂して、強烈な爆風と紅蓮の炎に包まれる。しかし、その魔法攻撃は、敵の防御魔法部隊が展開したシールドによってその威力のほとんどが封じ込まれる。だが、その一撃は最初の一発にすぎなかった。
「アルティメット・エクスプローション! アルティメット・エクスプローション! アルティメット・エクスプローション! アルティメット・エクスプローション! アルティメット・エクスプローション! アルティメット・エクスプローション! アルティメット・エクスプローション! アルティメット・エクスプローション! アルティメット・エクスプローション! アルティメット・エクスプローション!」
それは剣の無限の魔力を利用した一人連続魔法攻撃であった。さすがに反則的な攻撃方法であったが、この局面では仕方ないと思い、敵には悪いけど遠慮なく撃ち放つ。
さすがに間髪入れずに放たれる強力な攻撃魔法を、敵の防御魔法部隊も防ぎきれなかった。少しずつ攻撃魔法は効果を発揮して、その殺戮の力を発揮する。
消し炭のように消滅していく敵兵を見て、アースロッドが感嘆と疑問の言葉を口にする。
「凄まじい攻撃じゃな・・それにしても人間にあれほどの魔力がどこから湧いてくるのか・・いや・・どうやらあの剣に秘密があるようじゃのう・・」
飛んでくる敵の飛兵に対しては、飛兵隊が追撃していた。さすがに大軍で押し寄せる敵の飛兵に、三百人ほどの味方の飛兵隊は押されていた。それを見かねたスフィルドが彼らを援護する。まずは範囲効果のある支援魔法を発動した。
スフィルドが発動したのは、範囲内の味方すべてに防御強化、攻撃強化、全ステータスアップ、魔法防御シールドの付与を与える強力な支援魔法であった。これを受けた味方の兵たちは急激に動きが変わる。押されていた戦況は一気に好転して、数の多い敵を押し返し始める。
紋次郎の一人連続魔法、スフィルドの援護により、互角以上に戦ってはいたが、敵は無限に感じるほどの大戦力である。城壁で戦っている兵や、飛兵隊にも一人、また一人と少しではあるが被害が出ていた。
このままでは全滅する・・アースロッドがそう感じ始めていたその時、状況はさらに悪い景色を見せてきた。
「あれを見ろ!」
兵の一人が額に汗を流しながらそう叫ぶ。その言葉に従ってアースロッド、紋次郎、スフィルドがそれを見て言葉を失う。
「なんだあのでかいやつらは・・・」
紋次郎が素直な感想を口にする。スフィルドがその問いに答えてくれた。
「あれはバーシルの巨人兵ですね・・」
「あれがバーシルの巨人兵なのか・・小さな国なら一人で滅ぼすことができると言われているあの・・」
「スフィルド、実際どれくらいの強さなの?」
「破壊力だけなら先ほど戦った邪神ラビダジュラと同等の力があります」
さすがにそれを聞いて絶句する。なぜなら、その邪神と同等の破壊力の者が、少なく数えても100体以上こちらに向かって進軍してきていたからである。
「アースロッド様!」
アースロッドは驚く兵に冷静な声で話をする。
「挨拶は良い。それより敵軍が迫っているのになぜ知らせを送らなかったのじゃ」
その問いに兵は、直立不動に起立して回答する。
「それが知らせの兵を送りはしたのですが、城に到達する前に殺されてしまい・・その後はあの大軍に囲まれて何もできなくなっておりました」
「そうであったか・・」
「アースロッドさん、すぐに敵が攻めてくると思うので防衛する準備した方がいいですね」
迫り来る大軍にビビってしまった俺は思わずそう助言する。それを聞いたアースロッドは、頷きながら兵に指示を与え始めた。
この砦は小さかったけど、作りはしっかりしていた。硬い岩で作られていて、ある程度の攻撃魔法は弾き返しそうであった。近衛兵と砦の守備兵達は城壁に展開する。飛兵隊は敵の飛兵を迎え撃つ為に空中で待機した。
ブファメの軍はすぐそこまで迫っていた。密集した敵に対して、範囲攻撃魔法が有効に思えたのでスフィルドに相談する。
「おそらく魔法防御の部隊がいるのでそれほど効果はないかもしれませんけど・・こちらにも魔道部隊があれば連続での魔法攻撃で効果も出るとは思うのですが・・」
「連続で魔法攻撃を打ち込めば効果が出るんだね」
「まあ、そうですね・・」
紋次郎は城壁の端まで歩いて行き、そこで剣を構える。魔法リストから広範囲の攻撃魔法で、威力のありそうな魔法をチョイスしてそれを唱えた。
「アルティメット・エクスプローション!」
紋次郎から放たれた光の玉は、ブファメの軍に向かって一直線に飛んでいく。それは敵の軍の中心で破裂して、強烈な爆風と紅蓮の炎に包まれる。しかし、その魔法攻撃は、敵の防御魔法部隊が展開したシールドによってその威力のほとんどが封じ込まれる。だが、その一撃は最初の一発にすぎなかった。
「アルティメット・エクスプローション! アルティメット・エクスプローション! アルティメット・エクスプローション! アルティメット・エクスプローション! アルティメット・エクスプローション! アルティメット・エクスプローション! アルティメット・エクスプローション! アルティメット・エクスプローション! アルティメット・エクスプローション! アルティメット・エクスプローション!」
それは剣の無限の魔力を利用した一人連続魔法攻撃であった。さすがに反則的な攻撃方法であったが、この局面では仕方ないと思い、敵には悪いけど遠慮なく撃ち放つ。
さすがに間髪入れずに放たれる強力な攻撃魔法を、敵の防御魔法部隊も防ぎきれなかった。少しずつ攻撃魔法は効果を発揮して、その殺戮の力を発揮する。
消し炭のように消滅していく敵兵を見て、アースロッドが感嘆と疑問の言葉を口にする。
「凄まじい攻撃じゃな・・それにしても人間にあれほどの魔力がどこから湧いてくるのか・・いや・・どうやらあの剣に秘密があるようじゃのう・・」
飛んでくる敵の飛兵に対しては、飛兵隊が追撃していた。さすがに大軍で押し寄せる敵の飛兵に、三百人ほどの味方の飛兵隊は押されていた。それを見かねたスフィルドが彼らを援護する。まずは範囲効果のある支援魔法を発動した。
スフィルドが発動したのは、範囲内の味方すべてに防御強化、攻撃強化、全ステータスアップ、魔法防御シールドの付与を与える強力な支援魔法であった。これを受けた味方の兵たちは急激に動きが変わる。押されていた戦況は一気に好転して、数の多い敵を押し返し始める。
紋次郎の一人連続魔法、スフィルドの援護により、互角以上に戦ってはいたが、敵は無限に感じるほどの大戦力である。城壁で戦っている兵や、飛兵隊にも一人、また一人と少しではあるが被害が出ていた。
このままでは全滅する・・アースロッドがそう感じ始めていたその時、状況はさらに悪い景色を見せてきた。
「あれを見ろ!」
兵の一人が額に汗を流しながらそう叫ぶ。その言葉に従ってアースロッド、紋次郎、スフィルドがそれを見て言葉を失う。
「なんだあのでかいやつらは・・・」
紋次郎が素直な感想を口にする。スフィルドがその問いに答えてくれた。
「あれはバーシルの巨人兵ですね・・」
「あれがバーシルの巨人兵なのか・・小さな国なら一人で滅ぼすことができると言われているあの・・」
「スフィルド、実際どれくらいの強さなの?」
「破壊力だけなら先ほど戦った邪神ラビダジュラと同等の力があります」
さすがにそれを聞いて絶句する。なぜなら、その邪神と同等の破壊力の者が、少なく数えても100体以上こちらに向かって進軍してきていたからである。
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