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竜娘は全て俺のもの
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始めてドラゴンの人化を見たのは10歳の時だった──
後に師匠となる最強のドラゴンスレイヤーが、俺の住む村に立ち寄った時に偶然その奇跡を目撃した。その人化したドラゴンは10歳の小僧だった俺でも見惚れるほど美しかった── 長い黒髪、輝くほど透明感のある肌、文字通り人間離れした整った顔、村の娘たちには感じたことない男心の奥底から沸きでる興奮を抑えることはできなかった。
驚いたのは、その美しいドラゴンをドラゴンスレイヤーは従えていた。聞くと、使えるドラゴンは殺すのではなく支配下におき活用するのが彼の流儀で、その当時で、すでに5体の強力なドラゴンを支配していた。
ませていた俺はその話を聞いて、えらく興奮した。あんな綺麗なお姉さんにあんなことやこんなことやり放題なんて、なんてすげージョブなんだドラゴンスレイヤー! そう思い、長い年月を費やし、懇願しまくりドラゴンスレイヤーになんとか弟子入りを果たした。
修行の日々は大変だった。師匠はスパルタで、容赦なく俺を鍛え上げてくれた。ドラゴンを倒すのは、専門知識とちょっとした強さがあれば可能だと師匠は言う。しかし、ドラゴンを従わせるには、その強力なドラゴンを圧倒する力が必要で、並みのドラゴンスレイヤーでは到底無理だとも説明してくれた。
俺が目指すのはドラゴンを従えるドラゴンスレイヤーだ。並みのドラゴンスレイヤーで満足するわけがない。高い目標と、エロい感情を糧に修行の日々を乗り越えた。
そして──
いよいよ俺も独立するこになった。独り立ちして自由に行動できる日がやってきた。これで、いよいよ……いよいよ俺の為の、俺だけの竜娘を探しに行ける。
「ドラゴン討伐クエストはないかだと? 馬鹿言うんじゃない。そんな超級クエストがこんな田舎村にあるわけないだろ」
ドラゴンを探すにもまずは情報から、俺はドラゴン討伐のクエストがないか、冒険者ギルドへと足を運んでいた。
「ではドラゴン関係のなにか、そんないい感じのクエストはないか? そう言うの探してんだけど」
「いや、だからそんな高位のクエストはうちでは扱ってない。そうだ、なんならゴブリン討伐のクエストがあるんだが、受けてくれる冒険者がいなくて困っていたんだ。これをやってくれないか?」
「ゴブリン討伐だと……いや、倒し方知らんし、無理だ」
「ドラゴン討伐しようとしてるやつがゴブリン倒せんわけないだろ! ゴブリンなんてドラゴンの千分の一くらいの戦闘力だぞ!」
「いや、そもそもゴブ娘に興味ないんだって、ドラ娘がいいんだ俺は」
「ゴブ娘??」
「とにかく、なにかドラゴン関係のクエストはないのかよ」
「ふむ……なんでもいいならあるにはある」
「おっ、じゃあ、それを紹介してくれ」
「その前に冒険者ランクと名前を聞かせてくれるか、それを聞かんことには紹介もできん」
「俺の名はエイタだ。ドラゴンスレイヤーエイタと覚えてくれ」
「ドラゴンスレイヤーのエイタね、それで冒険者ランクは?」
「なんだそれは?」
「なんだと! もしかして、まだ冒険者登録もしてないのか!?」
「そうだ。なにしろ、ようやく修業が終わってドラゴンスレイヤーになったばっかりだからな」
「それじゃまずは冒険者登録からだな、この魔石紙に必要事項を書いて提出してくれるか」
言われるままに青白く発光する石板に個人情報を記入する。ここに記入した内容は全国の冒険者ギルドで共有されて管理されるそうだ。
「よし、書いたぞ。それではドラゴンのクエストを紹介してくれ!」
「そうだな、これがクエストの詳細だ」
そう言うと一枚の紙を手渡してきた。俺は奪うようにそれを取ると、すぐに読み始める。
「なになに、うちの家宝のドラゴンの牙が盗賊に奪われて困っていると……それを取り返すクエストね……てか、ちょっと待て! ドラゴンの牙ってアイテムだろ? ドラゴン関係って言っても遠すぎないか!?」
「なんでもいいって言っただろ。それにレアなドラゴンの牙を手に入れてるくらいだ。依頼主に聞けばドラゴンの情報が手に入るんじゃないのか?」
「なるほど、確かにそうだな。わかった、この依頼は俺が引き受けた!」
それに実際問題、金銭には困っていた。修行が終わり、師匠が餞別で少しのお金をくれたのだがそれが全財産で、数日も宿屋に泊まれば無くなってしまう。生きる為にも、竜娘を探す旅を続ける為にもお金は必要だった。
後に師匠となる最強のドラゴンスレイヤーが、俺の住む村に立ち寄った時に偶然その奇跡を目撃した。その人化したドラゴンは10歳の小僧だった俺でも見惚れるほど美しかった── 長い黒髪、輝くほど透明感のある肌、文字通り人間離れした整った顔、村の娘たちには感じたことない男心の奥底から沸きでる興奮を抑えることはできなかった。
驚いたのは、その美しいドラゴンをドラゴンスレイヤーは従えていた。聞くと、使えるドラゴンは殺すのではなく支配下におき活用するのが彼の流儀で、その当時で、すでに5体の強力なドラゴンを支配していた。
ませていた俺はその話を聞いて、えらく興奮した。あんな綺麗なお姉さんにあんなことやこんなことやり放題なんて、なんてすげージョブなんだドラゴンスレイヤー! そう思い、長い年月を費やし、懇願しまくりドラゴンスレイヤーになんとか弟子入りを果たした。
修行の日々は大変だった。師匠はスパルタで、容赦なく俺を鍛え上げてくれた。ドラゴンを倒すのは、専門知識とちょっとした強さがあれば可能だと師匠は言う。しかし、ドラゴンを従わせるには、その強力なドラゴンを圧倒する力が必要で、並みのドラゴンスレイヤーでは到底無理だとも説明してくれた。
俺が目指すのはドラゴンを従えるドラゴンスレイヤーだ。並みのドラゴンスレイヤーで満足するわけがない。高い目標と、エロい感情を糧に修行の日々を乗り越えた。
そして──
いよいよ俺も独立するこになった。独り立ちして自由に行動できる日がやってきた。これで、いよいよ……いよいよ俺の為の、俺だけの竜娘を探しに行ける。
「ドラゴン討伐クエストはないかだと? 馬鹿言うんじゃない。そんな超級クエストがこんな田舎村にあるわけないだろ」
ドラゴンを探すにもまずは情報から、俺はドラゴン討伐のクエストがないか、冒険者ギルドへと足を運んでいた。
「ではドラゴン関係のなにか、そんないい感じのクエストはないか? そう言うの探してんだけど」
「いや、だからそんな高位のクエストはうちでは扱ってない。そうだ、なんならゴブリン討伐のクエストがあるんだが、受けてくれる冒険者がいなくて困っていたんだ。これをやってくれないか?」
「ゴブリン討伐だと……いや、倒し方知らんし、無理だ」
「ドラゴン討伐しようとしてるやつがゴブリン倒せんわけないだろ! ゴブリンなんてドラゴンの千分の一くらいの戦闘力だぞ!」
「いや、そもそもゴブ娘に興味ないんだって、ドラ娘がいいんだ俺は」
「ゴブ娘??」
「とにかく、なにかドラゴン関係のクエストはないのかよ」
「ふむ……なんでもいいならあるにはある」
「おっ、じゃあ、それを紹介してくれ」
「その前に冒険者ランクと名前を聞かせてくれるか、それを聞かんことには紹介もできん」
「俺の名はエイタだ。ドラゴンスレイヤーエイタと覚えてくれ」
「ドラゴンスレイヤーのエイタね、それで冒険者ランクは?」
「なんだそれは?」
「なんだと! もしかして、まだ冒険者登録もしてないのか!?」
「そうだ。なにしろ、ようやく修業が終わってドラゴンスレイヤーになったばっかりだからな」
「それじゃまずは冒険者登録からだな、この魔石紙に必要事項を書いて提出してくれるか」
言われるままに青白く発光する石板に個人情報を記入する。ここに記入した内容は全国の冒険者ギルドで共有されて管理されるそうだ。
「よし、書いたぞ。それではドラゴンのクエストを紹介してくれ!」
「そうだな、これがクエストの詳細だ」
そう言うと一枚の紙を手渡してきた。俺は奪うようにそれを取ると、すぐに読み始める。
「なになに、うちの家宝のドラゴンの牙が盗賊に奪われて困っていると……それを取り返すクエストね……てか、ちょっと待て! ドラゴンの牙ってアイテムだろ? ドラゴン関係って言っても遠すぎないか!?」
「なんでもいいって言っただろ。それにレアなドラゴンの牙を手に入れてるくらいだ。依頼主に聞けばドラゴンの情報が手に入るんじゃないのか?」
「なるほど、確かにそうだな。わかった、この依頼は俺が引き受けた!」
それに実際問題、金銭には困っていた。修行が終わり、師匠が餞別で少しのお金をくれたのだがそれが全財産で、数日も宿屋に泊まれば無くなってしまう。生きる為にも、竜娘を探す旅を続ける為にもお金は必要だった。
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