甘ったれ第四王子、異世界に夢を馳せるが…

木野 章

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他の女性達が可哀想

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「リギアは跡を継いだら直ぐ王族の同性婚と血族内の結婚を許す旨を出すと言っておるし、ダズは騎士団長個別の屋敷にナギを写すと豪語しとるし、ケリーは一生涯家で暮らすようナギの勤務先候補を次々消しておるしで溜まったもんじゃないわい」

「お父様、理解が出来ないです」

「儂も理解したくは無いわ」


兄様達何してるんだよ本当に

皆俺に異様に甘いのは自覚していたけれど、ま、まさか貞操を狙われているだなんて
男に、し、しかも兄弟になんて最悪過ぎる!!!

…一応俺を狙っているらしい翠蓮様もオトコだけど、元々同性婚が当たり前だった国だから除いておく


「お、俺いつの間にか大変な状況に追いやられているって事ですか!?」

「ウム、そうじゃな」

「そんな事になる前に兄様達を止めておいて下さいよ!!」

「それが出来たらしておろうが!!……一応ちゃんと注意したのじゃぞ?跡取りの事とかも……じゃが、全く譲らなんだ。あの気の強さは我が妻譲りのものじゃなあ」

妻に似てくれて儂は嬉しいのぉだなんてほけほけと笑うお父様に溜息所では無い何かが出そうになった


「だ、だから俺を国外へと逃がすつもりで?」

「それもあるが、…お主にはきっと兄達の様に隠れた才能が有るはずじゃ。其れを見つける為にももっと広い世界を見て欲しくてのぉ」

「才能って………俺は兄様達の様な才能なんて、無いですよ」

「いいや、あるはずじゃ。しかし此処では弊害が多いからのぅ…それを踏まえて嫁入りも前向きに捉えて欲しいのじゃ」





そう言って、話は終わりじゃと部屋に戻ることになったのであった






自室にじいやが運んでおいてくれた晩御飯を食べる


「んん~っおいひい~っ!」

ふわふわのステーキを堪能し、ストレスが取れていくのを感じつつ

嫁入りの事や飛んでもない兄様達の事、そして翠蓮様の事を考える


「…ううん、少なくとも、俺はこの国で暮らしていたら確実に兄様達に狙われてしまうって事だよなあ」

実を言うと何となく家族愛以上の何かを向けられていることは察してはいたが

普通に怖いな、兄様達を恋愛的にとか無理過ぎるよ

…と言うか皆すっごくモテるのに俺なんかに熱心になるなんて他の女性が可哀想だよな
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