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先にそれ言ってくれない?
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お昼はふかふかのパンケーキを食べて
やる事も無いから今はのんびり庭で散歩中
色んな花々が咲き乱れているの花壇の前にあるベンチに座って、先生が貸してくれた古文書を読んでみることにする
「そもそも瑞風とは瑞々しい風のことであり、吉兆をあらわすめでたい風という意味もあわせ持つ。陽廻国の伝説は神風がモチーフとされており、国の位置も相まって瑞風教の教典ともされている説は信憑性が高い」
「…うーん、でもあんな誰でも書けそうな大雑把な伝説が教典ってなぁ」
「ナギ様は最近本をお読みになることが多いですねぇ、皆さん驚いてますよ!」
「ううん、やる気がある時だけだよ…」
横に居てくれていた専属メイドのムースの方を向いて、ふと考える
「そういえば、ムースって代々王国出身では無いんだよね?」
「はい、私の一族は元は国の境にあった村からイッセ王国へお引越ししてきたんです」
執事やメイドになれるのは中流階級の一族の娘や息子、それかイッセ王国で募集された一般人の中でも実力のある人だけ
大半がイッセ王国に根付いた家系だけれど、ムースは例外で他国の血が多く混じっているって
メイドさんの誰かが言っていたのだ
…そのメイドさん、あんまりいい人じゃなかったから苦手だったけど
そういえば最近全然見かけないから辞めちゃったのかも
「国の境に村…?」
「ええ、ちょっと色々あったのでナギ様や私を雇って下さった方々に聞かれた時以外は内緒にしているんですけど」
「そうなんだ…どんな名前の村か聞いてもいい?」
「はい、“チエン村”という村ですよ!」
チエン村…聞いた事ない村だけど、兄様達は知っているのかな?
「初めて聞く名前の村だ、どんな所だったの?」
「凄くのどかで、農作物がよく育つ土地だったんですよ~!…先の戦争でもう滅びてしまったんですけれどね」
「あ、……ご、ごめん、変な事聞いちゃって」
「いえいえ!!私が産まれる前に起こったことですし、似たような感じで滅んだ村なんていくらでもあるんですから」
「…ううん、ムースの家族の故郷だったんでしょ?そんな軽く言えないよ!!」
「……うぅ、ナギ様お優しいのですね、ありがとうございます」
うるうると涙を滲ませたムースを慰めながら、しんみりとした空気に包まれる
…あれ、ムースが持ってる手紙、なんか見覚えあるな
「ムース、話変えるけどその手に持ってるお手紙は何?」
「…あっ、そうだった。皇太子様より御手紙が来てますよ!」
「先にそれ言ってくれないかな!?!?」
驚いて、持っていた古文書をポイと投げてしまったのは先生には内緒
やる事も無いから今はのんびり庭で散歩中
色んな花々が咲き乱れているの花壇の前にあるベンチに座って、先生が貸してくれた古文書を読んでみることにする
「そもそも瑞風とは瑞々しい風のことであり、吉兆をあらわすめでたい風という意味もあわせ持つ。陽廻国の伝説は神風がモチーフとされており、国の位置も相まって瑞風教の教典ともされている説は信憑性が高い」
「…うーん、でもあんな誰でも書けそうな大雑把な伝説が教典ってなぁ」
「ナギ様は最近本をお読みになることが多いですねぇ、皆さん驚いてますよ!」
「ううん、やる気がある時だけだよ…」
横に居てくれていた専属メイドのムースの方を向いて、ふと考える
「そういえば、ムースって代々王国出身では無いんだよね?」
「はい、私の一族は元は国の境にあった村からイッセ王国へお引越ししてきたんです」
執事やメイドになれるのは中流階級の一族の娘や息子、それかイッセ王国で募集された一般人の中でも実力のある人だけ
大半がイッセ王国に根付いた家系だけれど、ムースは例外で他国の血が多く混じっているって
メイドさんの誰かが言っていたのだ
…そのメイドさん、あんまりいい人じゃなかったから苦手だったけど
そういえば最近全然見かけないから辞めちゃったのかも
「国の境に村…?」
「ええ、ちょっと色々あったのでナギ様や私を雇って下さった方々に聞かれた時以外は内緒にしているんですけど」
「そうなんだ…どんな名前の村か聞いてもいい?」
「はい、“チエン村”という村ですよ!」
チエン村…聞いた事ない村だけど、兄様達は知っているのかな?
「初めて聞く名前の村だ、どんな所だったの?」
「凄くのどかで、農作物がよく育つ土地だったんですよ~!…先の戦争でもう滅びてしまったんですけれどね」
「あ、……ご、ごめん、変な事聞いちゃって」
「いえいえ!!私が産まれる前に起こったことですし、似たような感じで滅んだ村なんていくらでもあるんですから」
「…ううん、ムースの家族の故郷だったんでしょ?そんな軽く言えないよ!!」
「……うぅ、ナギ様お優しいのですね、ありがとうございます」
うるうると涙を滲ませたムースを慰めながら、しんみりとした空気に包まれる
…あれ、ムースが持ってる手紙、なんか見覚えあるな
「ムース、話変えるけどその手に持ってるお手紙は何?」
「…あっ、そうだった。皇太子様より御手紙が来てますよ!」
「先にそれ言ってくれないかな!?!?」
驚いて、持っていた古文書をポイと投げてしまったのは先生には内緒
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