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おっぱい触るのは、これが初めてなんですよ
彼女はおもむろに羽織っていたカーディガンを脱ぎだした。
肩がむきだしになり、胸元と肩に花柄のレースがあしらわれたタンクトップ姿になる。
それから腕を体の前で交差させると、落ち着いた色合いのトップスの端をつかみ、持ち上げはじめた。
服の下から、薄墨に浸した筆を慎重に押し当てたような臍のくぼみが現れた。
緞帳が上がるにつれて、日焼けしていない分、腕や足よりいっそう白い肌があらわになっていく。
そしてついに鮮やかな色の下着が見えはじめ――
吹き飛びそうになる理性をすんでのところで引き戻し、タクミは大慌てでリカコの腕をつかんだ。
「うわっ、ストップ! なあ酔ってる? リカコも相当酔ってるよな!? つーかあの二人、そろそろ帰ってこない!?」
「あの二人は、いつも途中の階段で行きも帰りもグリコして来るのであと30分は帰ってきません、だいじょうぶです」
リカコは服を中途半端に持ち上げた体勢のまま口早に答えた。
タクミが暴れるせいで、上半身が不安定に揺れる。
リカコはタクミの上から落ちないように、太ももに力を入れた。
「そっ、それアイスは大丈夫じゃないだろ……」
タクミは苦笑しながら、視界にリカコをいれないように目線を横にそらしている。
リカコがこれ以上服を持ち上げないように、つかんだ腕は放そうとしない。
「……せんぱ~い、よそ見しないでくださいよ~」
リカコは自身の腕をつかんでいるタクミの腕を、もう片方の手でつかみ返した。
そして腕から引きはがすと――服の上から、自分の左胸に押し付けた。
押し当てている腕を、円を描くようにして動かす。
「リ……リカコ……あの、まじでそろそろヤバいんだけど」
「……そうですね、せんぱい、そろそろヤバいですよね」
タクミはいつも、リカコを口説いて十数分もしないうちに寝落ちしてしまう。
今タクミが言った「ヤバい」というのは、「眠気がヤバい」ではなく、「理性の限界がヤバい」という意味だろうが、リカコにとって問題なのは前者なのだ。
ここで眠ったら、きっとタクミはきれいさっぱり忘れてしまうに違いない。
リカコにはまだ、タクミに強烈なインパクトを与えられたという自信はなかった。
どうしたらタクミに覚えていてもらえるか思案に暮れているうちに、リカコはタクミの手が自ら動きはじめているのに気がついた。
リカコの手はまだタクミの手首をつかんではいるが、撫でまわしている手の力は、すっかりタクミ自身のものに成り代わっていた。
試しにリカコはそっと手を離してみた。
タクミは気づいた様子もなく、口で息をしながら自分の手が触っているものを凝視している。
マッサージでもするように、手のひら全体で形を確かめている。
リカコがじっとしていると、そのうち指先も個々に動き出し――撫でまわすというよりは、こねるとか揉みしだくとかに近い形になってきた。
布越しに伝わる緩慢な刺激も、理性が蕩けてしまったようなタクミの視線も、リカコには快いものだった。
心臓を愛撫されていくうちに、言いようのない切なさが喉元を駆けくだって、下腹部の方へ下りていく。
アルコールよりももっと熱いもので、脳みそがひたされていく。
もっと欲しい。
リカコは、床に横たわるタクミのもう片方の手をつかむと、夢中で空いていた右胸に力任せに押し当てた。
「んっ」
痛みに近い快感が背骨を走り抜けた。
洋服に覆われていない肌の上に、タクミの熱い指先が沈み込む。
リカコはうつむいてぎゅっと目を閉じた。
タクミがリカコの名前を呼ぶ。
動いていた手が止まる。リカコは、触ってください、とうつむいたまま懇願した。
さわって。
そう言って待っていると、手は再びゆるゆると動き始めた。
親指と人差し指で挟み込むようにしてわしづかみ、弾力を確かめるように時折指に力が入る。
タクミの手は何度か同じ動きを繰り返した。
それから、前触れもなく、鎖骨の方から服の中、というより下着の中に滑りこんできた。
目を閉じて感触に耽っていたリカコは、いきなり直にやわらかなところをつかまれた上に、とっくのとうに硬くなっていたとがりを指で挟まれ、びくりと肩を震わせた。
思わず目を開けると、タクミがこちらを見上げていた。
目が合うとタクミは再び手を止める。
「……せんぱい?」
目を閉じている間に少し前のめりになっていたようで、リカコが視界を閉ざす前よりも、彼の顔は近くにあった。
タクミは熱に浮かされているような呆けた表情でリカコを見つめていた。
時おり気まずそうな表情になり、金魚のように口をぱくぱく動かしている。
リカコはタクミの様子を不思議そうに眺めていたが、やがて何かに思い当たったようで、「あら、せんぱい、ふふ」と何故だか得意げな表情を見せた。
タクミの顔の横に片手をついて覆いかぶさり、リカコは人差し指でタンクトップの襟ぐりを広げて見せた。
タクミが触ってるものを、本人によく見せつける。
「おっぱい触るのは、これが初めてなんですよぉ」
肩がむきだしになり、胸元と肩に花柄のレースがあしらわれたタンクトップ姿になる。
それから腕を体の前で交差させると、落ち着いた色合いのトップスの端をつかみ、持ち上げはじめた。
服の下から、薄墨に浸した筆を慎重に押し当てたような臍のくぼみが現れた。
緞帳が上がるにつれて、日焼けしていない分、腕や足よりいっそう白い肌があらわになっていく。
そしてついに鮮やかな色の下着が見えはじめ――
吹き飛びそうになる理性をすんでのところで引き戻し、タクミは大慌てでリカコの腕をつかんだ。
「うわっ、ストップ! なあ酔ってる? リカコも相当酔ってるよな!? つーかあの二人、そろそろ帰ってこない!?」
「あの二人は、いつも途中の階段で行きも帰りもグリコして来るのであと30分は帰ってきません、だいじょうぶです」
リカコは服を中途半端に持ち上げた体勢のまま口早に答えた。
タクミが暴れるせいで、上半身が不安定に揺れる。
リカコはタクミの上から落ちないように、太ももに力を入れた。
「そっ、それアイスは大丈夫じゃないだろ……」
タクミは苦笑しながら、視界にリカコをいれないように目線を横にそらしている。
リカコがこれ以上服を持ち上げないように、つかんだ腕は放そうとしない。
「……せんぱ~い、よそ見しないでくださいよ~」
リカコは自身の腕をつかんでいるタクミの腕を、もう片方の手でつかみ返した。
そして腕から引きはがすと――服の上から、自分の左胸に押し付けた。
押し当てている腕を、円を描くようにして動かす。
「リ……リカコ……あの、まじでそろそろヤバいんだけど」
「……そうですね、せんぱい、そろそろヤバいですよね」
タクミはいつも、リカコを口説いて十数分もしないうちに寝落ちしてしまう。
今タクミが言った「ヤバい」というのは、「眠気がヤバい」ではなく、「理性の限界がヤバい」という意味だろうが、リカコにとって問題なのは前者なのだ。
ここで眠ったら、きっとタクミはきれいさっぱり忘れてしまうに違いない。
リカコにはまだ、タクミに強烈なインパクトを与えられたという自信はなかった。
どうしたらタクミに覚えていてもらえるか思案に暮れているうちに、リカコはタクミの手が自ら動きはじめているのに気がついた。
リカコの手はまだタクミの手首をつかんではいるが、撫でまわしている手の力は、すっかりタクミ自身のものに成り代わっていた。
試しにリカコはそっと手を離してみた。
タクミは気づいた様子もなく、口で息をしながら自分の手が触っているものを凝視している。
マッサージでもするように、手のひら全体で形を確かめている。
リカコがじっとしていると、そのうち指先も個々に動き出し――撫でまわすというよりは、こねるとか揉みしだくとかに近い形になってきた。
布越しに伝わる緩慢な刺激も、理性が蕩けてしまったようなタクミの視線も、リカコには快いものだった。
心臓を愛撫されていくうちに、言いようのない切なさが喉元を駆けくだって、下腹部の方へ下りていく。
アルコールよりももっと熱いもので、脳みそがひたされていく。
もっと欲しい。
リカコは、床に横たわるタクミのもう片方の手をつかむと、夢中で空いていた右胸に力任せに押し当てた。
「んっ」
痛みに近い快感が背骨を走り抜けた。
洋服に覆われていない肌の上に、タクミの熱い指先が沈み込む。
リカコはうつむいてぎゅっと目を閉じた。
タクミがリカコの名前を呼ぶ。
動いていた手が止まる。リカコは、触ってください、とうつむいたまま懇願した。
さわって。
そう言って待っていると、手は再びゆるゆると動き始めた。
親指と人差し指で挟み込むようにしてわしづかみ、弾力を確かめるように時折指に力が入る。
タクミの手は何度か同じ動きを繰り返した。
それから、前触れもなく、鎖骨の方から服の中、というより下着の中に滑りこんできた。
目を閉じて感触に耽っていたリカコは、いきなり直にやわらかなところをつかまれた上に、とっくのとうに硬くなっていたとがりを指で挟まれ、びくりと肩を震わせた。
思わず目を開けると、タクミがこちらを見上げていた。
目が合うとタクミは再び手を止める。
「……せんぱい?」
目を閉じている間に少し前のめりになっていたようで、リカコが視界を閉ざす前よりも、彼の顔は近くにあった。
タクミは熱に浮かされているような呆けた表情でリカコを見つめていた。
時おり気まずそうな表情になり、金魚のように口をぱくぱく動かしている。
リカコはタクミの様子を不思議そうに眺めていたが、やがて何かに思い当たったようで、「あら、せんぱい、ふふ」と何故だか得意げな表情を見せた。
タクミの顔の横に片手をついて覆いかぶさり、リカコは人差し指でタンクトップの襟ぐりを広げて見せた。
タクミが触ってるものを、本人によく見せつける。
「おっぱい触るのは、これが初めてなんですよぉ」
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