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ゲーム・コントローラー
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敵の戦闘機が火を噴いて墜ちた。
「よっしゃ」
男が喜んだ。左隣に居る男も触発されて戦闘機を撃墜していく。
2人はひと段落してからコントローラーを置いた。
「俺の方が多く墜とせたな」
右側に座る男がそう言って、瓶コーラの栓を抜いた。左隣の男が右手を出して、栓抜きを寄こす様にアピールする。2人はコーラを飲み干すとまたコントローラーを手に取った。
時間なのだ。
次は爆撃だった。
次々に市街地へ爆弾を落としていく。相変わらず右の男の方が上手いようで「よし」とか「OK」とか言いながらボタンを押している。
左隣の男が操作する戦闘機は、右側の男の機を後追いしていた。それでも左隣の男は市街地を爆破していく。2人の機が通った後には砂煙が立ち込めるばかりだった。
今日の分が終わって暫く経つと上官からお呼びがかかった。
2人は大きな会場で勲章を貰った。それと同時に昇進もして、万雷のごとき拍手を浴びた。
2人は殺した人間の顔も知らない。
「よっしゃ」
男が喜んだ。左隣に居る男も触発されて戦闘機を撃墜していく。
2人はひと段落してからコントローラーを置いた。
「俺の方が多く墜とせたな」
右側に座る男がそう言って、瓶コーラの栓を抜いた。左隣の男が右手を出して、栓抜きを寄こす様にアピールする。2人はコーラを飲み干すとまたコントローラーを手に取った。
時間なのだ。
次は爆撃だった。
次々に市街地へ爆弾を落としていく。相変わらず右の男の方が上手いようで「よし」とか「OK」とか言いながらボタンを押している。
左隣の男が操作する戦闘機は、右側の男の機を後追いしていた。それでも左隣の男は市街地を爆破していく。2人の機が通った後には砂煙が立ち込めるばかりだった。
今日の分が終わって暫く経つと上官からお呼びがかかった。
2人は大きな会場で勲章を貰った。それと同時に昇進もして、万雷のごとき拍手を浴びた。
2人は殺した人間の顔も知らない。
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