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死後の世界
家族。Ⅱ
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「昔、彼の来る前は隠している娘や自分が恥ずかしいことをしていると思っている娘も多かったのだけれど。今はそんな風潮は消えかかってるわね。現に私が今、あなたに何も隠していないでしょう?」
彼はこれもまさか、前に降って来た男の影響なのかと思った。彼女の話から、このあたりの社会風土を降って来た男が変えたのではいかと推測させた。そして新たに疑問がわいてくる。
「娘さん。ナオミさんは知っているのですか?」
彼は率直に疑問をぶつけてみた。隠していないと言う彼女に対して、変に気を使ってしまっては、逆に失礼に当たるのではないかと感じたからだった。
「私はまだ直接言ってはいないわ。でも親の私が言うのも変だけど、あの娘も馬鹿じゃない。きっと気づいているはずよ。」
彼女から動揺や恥ずかしさと言うような感情は見て取れなかった。そもそも、そんなことは思っていないのだとミノルは感じ取った。
「何か事情があるのですか?」
彼はそう聞いた。彼の経験上やはり、何かしらそうせざるを得ない事情を抱えた女性が多かったらだ。それは例えば金銭上の問題であったり、家庭の事情であったり、もちろん本人の金銭欲のためと言う場合もあったが多くはやむにやまれずと言った状況だったのを思い出した。
「事情ねぇ。娘のため。」
ミノルはやはりそうだと思った。昼間見たナオミの母が、娼婦と言う職業を好き好んで選んでいるとは思っていなかった。そして、彼女の夫にもまだ会っていないという事実から、やはり金銭上の問題であると確信した。
「嘘よ。それもあるけれど、私はこの仕事が好きなの。」
ミノルは三度、心のうちを見抜かれた。そしてショックを受けた。彼女のような優しい母親が娼婦の仕事を好き好んでしているなんて思ってもみなかった。
「また俺をからかってるんですね?誤魔化しているんでしょう?」
ミノルは再度、彼女に確認した。
「いいえ。本当よ。この仕事が好きだし。それに娘は私が稼いだお金で勉強できるもの。これ以上無い私にあった職業だと思うわ。」
彼女は本心からそういっていた。ミノルは今までに出会ったことの無い価値観と触れあい驚いた。
「驚いた?でもこういう考え方も会ってもいいんじゃないかしら?彼が来てからこの考え方にさらに自信がついたわ。私は間違ってない。これでいいんだって思わせてくれたの。」
ミノルは彼女のこの価値観への確信に満ちた考えに驚きもしたし、また、彼女の価値観に自信を持たせた、前に降って来た男に興味がわいた。どのようにして価値観を変えたのだろう。どのようにしてそんな社会風土を作り上げたのだろう。
疑問は尽きなかった。そして、前に降って来た男に会いたいと思った。
「そうですか。分かりました。その、その彼に会わせてくれませんか?」
彼は新しく出会った価値観に衝撃を受けつつもそれを受け止めた。そして、その新しい価値観を創造した男に合わせてほしくなった。
「元からそのつもりよ。でも、今日はもう遅いじゃない。私もまだ仕事服だし。あなたももう一度寝て、朝は身だしなみを整えてね。それじゃあおやすみなさい。」
彼女はこう言ってゆっくりと扉を閉めた。ミノルは自分の部屋へ戻り一度考えを整理しようとした。寝床へ入ると彼女の価値観もこの世界では間違っていないし、降って来た男が来てからさらにその価値観は認められるようになった。
そして、ナオミさんもこのことに気がついていながらこの母子はとても暖かい。仲がよさそうに見えたし、それが上辺だけの関係でないことも記憶を振り返りながら確信するにいたった。
もう寝よう。今度はすんなりと眠りにつけた。
彼はこれもまさか、前に降って来た男の影響なのかと思った。彼女の話から、このあたりの社会風土を降って来た男が変えたのではいかと推測させた。そして新たに疑問がわいてくる。
「娘さん。ナオミさんは知っているのですか?」
彼は率直に疑問をぶつけてみた。隠していないと言う彼女に対して、変に気を使ってしまっては、逆に失礼に当たるのではないかと感じたからだった。
「私はまだ直接言ってはいないわ。でも親の私が言うのも変だけど、あの娘も馬鹿じゃない。きっと気づいているはずよ。」
彼女から動揺や恥ずかしさと言うような感情は見て取れなかった。そもそも、そんなことは思っていないのだとミノルは感じ取った。
「何か事情があるのですか?」
彼はそう聞いた。彼の経験上やはり、何かしらそうせざるを得ない事情を抱えた女性が多かったらだ。それは例えば金銭上の問題であったり、家庭の事情であったり、もちろん本人の金銭欲のためと言う場合もあったが多くはやむにやまれずと言った状況だったのを思い出した。
「事情ねぇ。娘のため。」
ミノルはやはりそうだと思った。昼間見たナオミの母が、娼婦と言う職業を好き好んで選んでいるとは思っていなかった。そして、彼女の夫にもまだ会っていないという事実から、やはり金銭上の問題であると確信した。
「嘘よ。それもあるけれど、私はこの仕事が好きなの。」
ミノルは三度、心のうちを見抜かれた。そしてショックを受けた。彼女のような優しい母親が娼婦の仕事を好き好んでしているなんて思ってもみなかった。
「また俺をからかってるんですね?誤魔化しているんでしょう?」
ミノルは再度、彼女に確認した。
「いいえ。本当よ。この仕事が好きだし。それに娘は私が稼いだお金で勉強できるもの。これ以上無い私にあった職業だと思うわ。」
彼女は本心からそういっていた。ミノルは今までに出会ったことの無い価値観と触れあい驚いた。
「驚いた?でもこういう考え方も会ってもいいんじゃないかしら?彼が来てからこの考え方にさらに自信がついたわ。私は間違ってない。これでいいんだって思わせてくれたの。」
ミノルは彼女のこの価値観への確信に満ちた考えに驚きもしたし、また、彼女の価値観に自信を持たせた、前に降って来た男に興味がわいた。どのようにして価値観を変えたのだろう。どのようにしてそんな社会風土を作り上げたのだろう。
疑問は尽きなかった。そして、前に降って来た男に会いたいと思った。
「そうですか。分かりました。その、その彼に会わせてくれませんか?」
彼は新しく出会った価値観に衝撃を受けつつもそれを受け止めた。そして、その新しい価値観を創造した男に合わせてほしくなった。
「元からそのつもりよ。でも、今日はもう遅いじゃない。私もまだ仕事服だし。あなたももう一度寝て、朝は身だしなみを整えてね。それじゃあおやすみなさい。」
彼女はこう言ってゆっくりと扉を閉めた。ミノルは自分の部屋へ戻り一度考えを整理しようとした。寝床へ入ると彼女の価値観もこの世界では間違っていないし、降って来た男が来てからさらにその価値観は認められるようになった。
そして、ナオミさんもこのことに気がついていながらこの母子はとても暖かい。仲がよさそうに見えたし、それが上辺だけの関係でないことも記憶を振り返りながら確信するにいたった。
もう寝よう。今度はすんなりと眠りにつけた。
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