底辺のワシでも、「プチ豊かな」生活ができる!!

第11話 自炊するときの買い物とメニューの選択

　さて、この話を読もうと、ページを開いたと言うことは、つまらぬプライドを捨て、道具をそろえて自炊する決心をした、明日の【プチ豊かな生活】を求める者、勇気ある者だの。

　まず、どこで食材を買うか、選ばなくてはならぬ。
　ワシのおすすめは、ディスカウントショップか、スーパーだ。
　コンビニなどで食材を買うなど言語道断だぞ。

　コンビニは、24時間営業の経費やフランチャイズ使用料が商品の価格に乗っておるから、どうしても高くなる。バイトの人件費も乗っておるのだぞ。
　お主が、バイトお給料を恵んでやるために、コンビニ商品を買うのは良い。

　しかし、お主がコンビニのために、お金を無駄に消費して良いのか？
　使って問題ないなら、ワシの話を聞く必要が無いはずだが？

　スーパーに行けば、似たような商品を安く買うことができる。
　ディスカウントショップに行けば、もっと安く買うことができるぞ。
　コンビニの売上に、あなたが協力する必要は無いのだぞ。
　
　庶民の味方、「業務スーパー」はかなり安いぞ。
　念のため言っておくが、ワシは「業務スーパー」から、一円ももらっていないぞ。
　業務スーパーは底辺のワシより、某日本テレビの「ヒルナンデス」の取材を優先しておる。宣伝効果抜群だからの。

　食材を買う店が決まった。
　
　自炊するために、最初に買った方が良いのが、調味料だ。
　基本の塩以外は、胡椒くらいだの。
　それ以外は、焼き肉のタレ、めんつゆがあれば、大抵の料理ができる。
　ケチャップとマヨネーズも買って良いが、マヨご飯やケチャップご飯は禁止だぞ。
　理由は、次の回で書く。

　まず主食は、パンが絶対に良いという者以外は、米を買う必要がある。
　炊くのが面倒だからパックご飯が良い、という者は自炊よりもオリジン弁当三昧の生活を選んだ方が良いぞ。
　パックご飯は意外に高いのだ。
　おかずの購入価格も合わせると、オリジン弁当の方が安くなるかも知れん。

　米を炊いてご飯にすれば、米の価格＋電気代（ガス代）だけで済むので、一合炊いても、10～30円で済む。パックご飯は3個セットで200円以上と結構高いのだ。

　しかも、米のメリットは、虫が付かなければ数ヶ月は持つ。虫除けの薬は、500円以下で売っておるぞ。しかも数ヶ月持つ。
　ただし、買ってから時間がたちすぎると、炊いても不味い飯にしかならないから、早めに使い切りたいところだ。
　パンなど封を切れば、真冬以外は1週間も経たずカビが生える。袋から出さなくても、カビが生える。
　しかも、食パンでも一斤（一袋）70円以上、店によっては量販品ですら100円以上する。さらに世界情勢が不穏になったせいで、小麦の価格が上がり、これからパンの価格も高くなることは確実だぞ。

　だが、どうしてもパンが良いという者もおるだろう。
　パン好きの者は、ほかの食べ物で節約すれば良い。

　大事なのは、節約することで、好きな食べ物をひたすら我慢する事では無い。
　トータルで食費を節約できれば良いのだぞ。

　さて、おかずだが、スーパーに買い物に行くと、「お惣菜コーナー」という極めて危険なエリアがある。

　惣菜コーナーには、メンチカツ、唐揚げ、コロッケなど、おかずになりそうな食べ物がたくさん売っておる。
　弁当も398円（税別）で売っているなど、コンビニ弁当より安い物が多い。
　良い匂いと手軽さにつられて、つい買ってしまう。
　家に帰れば、電子レンジで温めるだけで良い、しかも値段が一見するとコンビニやのり弁以外のオリジン弁当より安い。買いたいという誘惑に駆られるのも分かる。
　ワシもかつて、誘惑に負けて買っておったから、その気持ち、よ～く分かるぞ。

　しかし、売っている物を見てみろ、揚げ物がほとんどでは無いか。
　弁当は、オリジン弁当と同じくらいの価格だぞ。
　レジで精算すると、ファミレスよりやや安い程度のお金を払うことになるぞ。

　確かに、ファミレスで食べるよりいくらか節約できる。

　だが、あなたは、何のために高い電子レンジやＩＨクッキングヒーター、調理器具その他を買いそろえたのだ？

　食費を可能な限り節約するためだろう。

　だったら、食材のみを買って家で調理した方が良い。

　おかずになる食材として、庶民の強い味方があるぞ。

　それは、「玉子（卵）」だ。

　1パック、200円程度で済む。しかも栄養はたっぷりだぞ。
　一食に付き、2～3個食べても、3食分はある。

　スーパー戦隊もので、主人公たちが貧乏キャラだった「炎神戦隊ゴーオンンジャー」で、主人公たちはしょっちゅう卵料理を食っておったろう。
　
　つまり、あの番組を制作していた大人たちが、節約料理の材料として、玉子を利用できること知っておるからだぞ。

　玉子アレルギーが無ければ、玉子は節約料理の材料として大いに役立つぞ。

　なになに、玉子ばかりだと食べ飽きるだと。

　そうだのう、ワシも玉子ばかり食べるのは嫌だぞ。

　だから、玉子以外のおかずも食べる。
　安い物としては、豆腐がある。店にも寄るが一丁30～60円くらいから売っておるぞ。
　夏など、ケースから出して水を切って、そのまま皿に置けば、冷奴のいっちょあがりっといったところだ。

　ワシは、大食いなので、豆腐一丁（200ｇ）など普通に食ってしまう。
　なに、多すぎてご飯が食べられないだと？

　だったら簡単、ご飯を減らせば良い。

　豆腐一丁五十円として、ご飯なし。
　一食にかかった経費が五十円、頭の悪いワシでも簡単に一食あたりの金額が分かる。
　冷奴なら、ガスも電気も使わなくて良い。何というすばらしい節約料理。
　醤油の代わりにめんつゆをかければ、結構旨うまいぞ。
　まあ、酒が飲みたくなると言う者がおるかも知れんが。

　しかし、ここで、毎日玉子と豆腐だけだと、飽きてしまうという者もおろう。
　卵料理、豆腐料理のバリエーションを増やしても、やっぱり飽きるし、第一腹にたまらないという人が多いだろう。

　だったら、肉を買って調理すれば良い。

　肉は焼くだけで、結構おいしくいただけるぞ。
　塩、胡椒をかけるだけで、おいしい。
　焼き肉のタレをかけて食べてもおいしい。
　安い鶏肉や豚肉の細切れでも、焼くだけで結構おいしいものだ。
　
　魚も良いが、さばくのに意外に手間がかかるし、刺身などは思ったより高い。
　肉嫌いなら仕方ないが、調理の時間短縮を考えるのなら、肉の方が良いと思うぞ。
　
　肉は高いだと。

　確かに肉は高い。

　だが、あなたの体を作っている栄養素はなんだ？
　タンパク質だろう。
　
　タンパク質をがっつり取れる肉を食べるのは、体に良いことだぞ。
　業務スーパーで売っている肉類は、意外に安いのだ。
　鶏肉なら、宗教的問題もクリアだぞ。


　ふ～む、野菜を食べないと体に良くないだと。
　栄養のバランスが悪いとな。

　ふむふむ、分かる。

　ならば、野菜も買えば良い。

　食物繊維とやらをとりたいのなら、もやしで十分だぞ。
　ビタミンなら、トマトやブロッコリーが豊富に含んでいるので、体に良いぞ。
　トマトは生で食べられる上、春から夏にかけては安いから、大いに食べると良い。
　冬はブロッコリーだ。

　あなたの財布が寂しくならない程度に、野菜を買えば良い。

　料理の詳しいレシピは、クックパッドで調べれば、いくらでもあるぞ。

　次は、自炊料理の落とし穴について話すぞ。