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第4話 憧れのカタチ①
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「俺、そこのバイトなんで!」
そう言って、真昼くんが指差したのは隣のクレープ屋『ちりめん』さんだった。
たい焼き屋『こちょう』で働いて分かったこと。それは、この並んだふたつの甘味処の前で悩む人がいることだった。
何か甘いものが食べたい。そんな時、自分のお腹の空き具合と口が何を求めているのかを、頭の中で議論する。目の前には和のたい焼きと洋のクレープ。そして店頭のメニューのラインナップを見て、その足をどちらに向けるかを決める。私はそんな葛藤が見え隠れするお客さんを笑顔を貼りつけたまま、固唾を飲んで見守っていたのだった。
時間帯、年齢層、気候条件などなど、その日ごとに足の向く先はまちまちだ。ただ、若い人ほどクレープ屋に向かう率は高い気がする。その理由は恐らく……
「ちりめんさんのクレープって味はもちろんだけど、見た目もすごく綺麗だよね」
悔しさを胸の中で圧し潰しつつ呟いた一言に、真昼くんは少年のように晴れ渡るような笑みを浮かべた。
女の子たちが楽しそうに写真を撮り、そして綺麗に食べていく姿をよく目にする。そのクレープはまるで花束のようだった。クレープ生地は美しい花弁のように広がり、フルーツたちが彩りを添える。こちょうが抱えるSNS映え、という問題では間違いなく圧勝していた。
「そうそう! 店長が作ってるんだけど、あれ本当にすごいでしょ!」
まるで自分のことのように誇らしげに真昼くんは言い放った。その一言に、ふと疑問が浮かぶ。
「真昼くんは作ってないの?」
目の前の鳥居や、先日見た動物の彫刻たちから彼の器用さは知っている。だからてっきり、あの可愛らしいクレープを真昼くんも作っているのだと思ったのだ。
しかし、そんな私の予想を真昼くんはやんわりと首を振って否定する。
「店長みたいにはまだ全然。でも今、頑張って練習してるからさ!」
「お前も修行中ってわけだな」
それまで真昼くんが持ってきてくれた鳥居をまじまじと眺めていた和泉さんが、突然会話に混じってきたかと思うと、ふんと胸を張った。
「精々頑張れよ! 確かにあのくれぇぷに辿り着くのは簡単じゃねーだろうが、上手くできるようになったら孫に買いに行かせるからな」
「買いに行くのは私なんですね……」
もらった給料を全てお賽銭箱に入れ、どういう仕組みか分からないが、“信仰”として取り込んでいるらしい。そのため、一切手持ちのない和泉さんが私をパシるのは仕方ない。だが、なぜ真昼くんに対してこんなにも上から目線なのか。
自分はたい焼きを上手く作れるから? それともやはり、神様目線?
しかし、そんな和泉さんの態度に全く怯まず、真昼くんはニカッと笑う。
「ありがと! ちゃんと作れるようになったら……」
「真昼くん」
その時、重低音のハスキーボイスが店の前に響いた。声の主を視線で捉え、思わず息を飲む。
その人は、和泉さんと同じくらいの身長があった。しかし、ほっそりとした和泉さんとは違い、全身にがっしりと男性らしい筋肉がついている。じっとこちらを見据える眼光は鋭く、威圧感さえ覚えるほどだった。が、彼の前面を覆うフリフリのピンク色のエプロンだけが、嘘のように彼から浮いた存在となっている。
「店長!」
真昼くんが元気に応える声に、目を白黒させる。
て、店長!? まさか、クレープ屋『ちりめん』の!? あの芸術品のように美しいクレープを作っているのがこの店長!?
人を見かけで判断してはいけません。と、真昼くんの時とは真逆の意味でそんな言葉が過る。しかし、あまりのギャップに脳内で処理ができなかった。
「真昼くん、もうすぐ開店時間なので戻ってきてください。給料減らされたいんですか?」
「あ、そうだった! じゃあまた後でね、支払いもよろしく!」
ピンと背筋を伸ばしたまま店に戻っていく店長さんを追うように、真昼くんも跳ねるような軽やかさで戻っていった。
「ちりめんの店長さん、初めて見ました」
「丹後な。あいつ、閉店時間とほぼ同時に帰るし、俺ですら久々にちゃんと顔見たよ」
「え、お知り合いなんですか?」
「尭がここに店を開いて、すぐ隣に入ってな。その時、挨拶に来て『若いのに礼儀を知った男だ!』なんて尭は褒めてたぜ?」
店同士のご近所付き合いというものがあったことを今知った。もしかすると、私が勝手にライバルと思っていただけで、祖父は案外、商売仲間として仲良くやっていたのだろうか。
「ま、こちょうより行列ができた日は悔しがってたけどな」
「あ、やっぱり負けず嫌い精神はあるんですね」
小学生くらいの頃、祖父と近所へ釣りに行ったことがある。ビギナーズラックというやつだろうか、なぜか玄人の祖父よりもその日の釣果は私の方が多かった。
「上手なもんだなぁ! これはプロになれるかもしれん!」
なんて口では言っていたが、祖母によるとやはり悔しかったらしい。翌日、再び釣りに誘われ森の中にある渓流へと祖父に連れられて行った。昨日の釣果が嘘のように私は釣れず、一方ではしゃぐ祖父に負けたくなくて、ひとり別の釣り場所を探しに上流へと進んでいったのだ。負けたくない一心で釣り場を探し、祖父の姿が見えなくなったことにも気が付かなかった。ずんずんと進むほど緑は深まり、いつしか日が落ち始めた時にはっとした。
自分は今、どこにいるのだろう、と……──
「孫!」
「あ……はいっ!」
「何、ボーっとしてんだよ。俺たちも店開けるぞ」
「そ、そうですね」
祖父との思い出を反芻しているうちに、いつの間にか準備する手が止まっていた。
それまでくるくると巡っていたフィルムが突然、ぷちんと途切れてしまい、続きを思い出そうとしても、なかなか上手くはいかなかった。
「何か、大事なことを忘れているような……?」
「今は思い出すより、早くこっちを覚えてもらわねーとな」
そう言って、和泉さんは焼く前の生地がとっぷりと入ったボウルを、ドンと中央のテーブルに乗せた。そして、ちゃっきりと呼ばれる生地を焼き型に落としていく円錐形の道具を突き出す。
「いい加減、俺と同等……は無理だろうが、まぁ店先に並べても笑われねーくらいのたい焼きを焼けるようになってもらわねーとな!」
「よろしくお願いします、師匠!」
先日SNSで和泉さんと宇迦さんの動画がバスったこともあり、時間帯によっては目が回るような忙しさの日もある。ずっと会計だけを担当していた私だが、店を回していく上で、誰もが焼く技術を持っていた方が便利なことは間違いない。
それともうひとつ。たい焼き屋の代理店長を名乗っておいて、自分では全く焼けない、というのも何だかバツが悪い。
そんな個人的事情と利便性を和泉さんに伝え、教えを請うことにした。が、実際のところは、見事な彼の手捌きに見惚れ、自分もやってみたいと思ったことは内緒だ。
ただ、ひとつ問題があるとすれば……
「だーから! こうカシッカシッ、のトントントン。で、焼き型を合わせる時は、くいっと返してパンッ! 調子よくやるのが大事なんだよ、分かるだろ?」
「いや、全然……」
和泉さんはものすごく感覚タイプの人だった。呆然とする私に彼は頭を抱え、なぜ分からないとばかりに眉間に皺を寄せる。
会社に入ったばかりの頃、上司によくこういう顔をされたな、と小さな棘が胸に刺さる感覚を思い出していた。それでも、今までほど心がへこたれないのは和泉さんと生活するうちに、精神力とでも言うべきものが鍛えられたのだろうか。それとも、弱りきっていた心が少しずつ回復してきた証だろうか。
いずれにしても、この心の軽さはありがたい。
「すみません、もう一度和泉さんが焼いてるところ見せてもらってもいいですか?」
和泉さんには申し訳ないが、説明があまりにも分かりづらいので、もはや見て覚えるしかない。
「しょーがねーな。しっかり目かっぽじって見てろよ」
「目はかっぽじったら見えなくなるのでは……?」
和泉さんが調理を始めると、まるで曲が流れ出したように軽快な音が響き始める。ちゃっきりで生地を落としていく音、あんさしとスケッパーの擦れる音、ふつふつと生地の表面が焼けていく香ばしい音と、焼き型が重なりあう少し緊張感のある金属音。蓋代わりになった焼き型が開く瞬間は、まるでオーケストラのシンバルが鳴り響くようだった。
そうしてカーテンコールで現れるたい焼きたちは、自慢げに輝かんばかりの鱗を見せつけてくる。ほんのりと香るあんこの香ばしさには、スタンディングオベーションする他なかった。
「ざっとこんな感じだ」
本人の口から説明を聞くより、何百倍も勉強になる。
なんて本音は言えずに、何度も縦に首を振る。
「ありがとうございます! もう一度、チャレンジさせてもらってもいいですか?」
「今度は、あんこ焦がすなよ」
「はい!」
そう言って、真昼くんが指差したのは隣のクレープ屋『ちりめん』さんだった。
たい焼き屋『こちょう』で働いて分かったこと。それは、この並んだふたつの甘味処の前で悩む人がいることだった。
何か甘いものが食べたい。そんな時、自分のお腹の空き具合と口が何を求めているのかを、頭の中で議論する。目の前には和のたい焼きと洋のクレープ。そして店頭のメニューのラインナップを見て、その足をどちらに向けるかを決める。私はそんな葛藤が見え隠れするお客さんを笑顔を貼りつけたまま、固唾を飲んで見守っていたのだった。
時間帯、年齢層、気候条件などなど、その日ごとに足の向く先はまちまちだ。ただ、若い人ほどクレープ屋に向かう率は高い気がする。その理由は恐らく……
「ちりめんさんのクレープって味はもちろんだけど、見た目もすごく綺麗だよね」
悔しさを胸の中で圧し潰しつつ呟いた一言に、真昼くんは少年のように晴れ渡るような笑みを浮かべた。
女の子たちが楽しそうに写真を撮り、そして綺麗に食べていく姿をよく目にする。そのクレープはまるで花束のようだった。クレープ生地は美しい花弁のように広がり、フルーツたちが彩りを添える。こちょうが抱えるSNS映え、という問題では間違いなく圧勝していた。
「そうそう! 店長が作ってるんだけど、あれ本当にすごいでしょ!」
まるで自分のことのように誇らしげに真昼くんは言い放った。その一言に、ふと疑問が浮かぶ。
「真昼くんは作ってないの?」
目の前の鳥居や、先日見た動物の彫刻たちから彼の器用さは知っている。だからてっきり、あの可愛らしいクレープを真昼くんも作っているのだと思ったのだ。
しかし、そんな私の予想を真昼くんはやんわりと首を振って否定する。
「店長みたいにはまだ全然。でも今、頑張って練習してるからさ!」
「お前も修行中ってわけだな」
それまで真昼くんが持ってきてくれた鳥居をまじまじと眺めていた和泉さんが、突然会話に混じってきたかと思うと、ふんと胸を張った。
「精々頑張れよ! 確かにあのくれぇぷに辿り着くのは簡単じゃねーだろうが、上手くできるようになったら孫に買いに行かせるからな」
「買いに行くのは私なんですね……」
もらった給料を全てお賽銭箱に入れ、どういう仕組みか分からないが、“信仰”として取り込んでいるらしい。そのため、一切手持ちのない和泉さんが私をパシるのは仕方ない。だが、なぜ真昼くんに対してこんなにも上から目線なのか。
自分はたい焼きを上手く作れるから? それともやはり、神様目線?
しかし、そんな和泉さんの態度に全く怯まず、真昼くんはニカッと笑う。
「ありがと! ちゃんと作れるようになったら……」
「真昼くん」
その時、重低音のハスキーボイスが店の前に響いた。声の主を視線で捉え、思わず息を飲む。
その人は、和泉さんと同じくらいの身長があった。しかし、ほっそりとした和泉さんとは違い、全身にがっしりと男性らしい筋肉がついている。じっとこちらを見据える眼光は鋭く、威圧感さえ覚えるほどだった。が、彼の前面を覆うフリフリのピンク色のエプロンだけが、嘘のように彼から浮いた存在となっている。
「店長!」
真昼くんが元気に応える声に、目を白黒させる。
て、店長!? まさか、クレープ屋『ちりめん』の!? あの芸術品のように美しいクレープを作っているのがこの店長!?
人を見かけで判断してはいけません。と、真昼くんの時とは真逆の意味でそんな言葉が過る。しかし、あまりのギャップに脳内で処理ができなかった。
「真昼くん、もうすぐ開店時間なので戻ってきてください。給料減らされたいんですか?」
「あ、そうだった! じゃあまた後でね、支払いもよろしく!」
ピンと背筋を伸ばしたまま店に戻っていく店長さんを追うように、真昼くんも跳ねるような軽やかさで戻っていった。
「ちりめんの店長さん、初めて見ました」
「丹後な。あいつ、閉店時間とほぼ同時に帰るし、俺ですら久々にちゃんと顔見たよ」
「え、お知り合いなんですか?」
「尭がここに店を開いて、すぐ隣に入ってな。その時、挨拶に来て『若いのに礼儀を知った男だ!』なんて尭は褒めてたぜ?」
店同士のご近所付き合いというものがあったことを今知った。もしかすると、私が勝手にライバルと思っていただけで、祖父は案外、商売仲間として仲良くやっていたのだろうか。
「ま、こちょうより行列ができた日は悔しがってたけどな」
「あ、やっぱり負けず嫌い精神はあるんですね」
小学生くらいの頃、祖父と近所へ釣りに行ったことがある。ビギナーズラックというやつだろうか、なぜか玄人の祖父よりもその日の釣果は私の方が多かった。
「上手なもんだなぁ! これはプロになれるかもしれん!」
なんて口では言っていたが、祖母によるとやはり悔しかったらしい。翌日、再び釣りに誘われ森の中にある渓流へと祖父に連れられて行った。昨日の釣果が嘘のように私は釣れず、一方ではしゃぐ祖父に負けたくなくて、ひとり別の釣り場所を探しに上流へと進んでいったのだ。負けたくない一心で釣り場を探し、祖父の姿が見えなくなったことにも気が付かなかった。ずんずんと進むほど緑は深まり、いつしか日が落ち始めた時にはっとした。
自分は今、どこにいるのだろう、と……──
「孫!」
「あ……はいっ!」
「何、ボーっとしてんだよ。俺たちも店開けるぞ」
「そ、そうですね」
祖父との思い出を反芻しているうちに、いつの間にか準備する手が止まっていた。
それまでくるくると巡っていたフィルムが突然、ぷちんと途切れてしまい、続きを思い出そうとしても、なかなか上手くはいかなかった。
「何か、大事なことを忘れているような……?」
「今は思い出すより、早くこっちを覚えてもらわねーとな」
そう言って、和泉さんは焼く前の生地がとっぷりと入ったボウルを、ドンと中央のテーブルに乗せた。そして、ちゃっきりと呼ばれる生地を焼き型に落としていく円錐形の道具を突き出す。
「いい加減、俺と同等……は無理だろうが、まぁ店先に並べても笑われねーくらいのたい焼きを焼けるようになってもらわねーとな!」
「よろしくお願いします、師匠!」
先日SNSで和泉さんと宇迦さんの動画がバスったこともあり、時間帯によっては目が回るような忙しさの日もある。ずっと会計だけを担当していた私だが、店を回していく上で、誰もが焼く技術を持っていた方が便利なことは間違いない。
それともうひとつ。たい焼き屋の代理店長を名乗っておいて、自分では全く焼けない、というのも何だかバツが悪い。
そんな個人的事情と利便性を和泉さんに伝え、教えを請うことにした。が、実際のところは、見事な彼の手捌きに見惚れ、自分もやってみたいと思ったことは内緒だ。
ただ、ひとつ問題があるとすれば……
「だーから! こうカシッカシッ、のトントントン。で、焼き型を合わせる時は、くいっと返してパンッ! 調子よくやるのが大事なんだよ、分かるだろ?」
「いや、全然……」
和泉さんはものすごく感覚タイプの人だった。呆然とする私に彼は頭を抱え、なぜ分からないとばかりに眉間に皺を寄せる。
会社に入ったばかりの頃、上司によくこういう顔をされたな、と小さな棘が胸に刺さる感覚を思い出していた。それでも、今までほど心がへこたれないのは和泉さんと生活するうちに、精神力とでも言うべきものが鍛えられたのだろうか。それとも、弱りきっていた心が少しずつ回復してきた証だろうか。
いずれにしても、この心の軽さはありがたい。
「すみません、もう一度和泉さんが焼いてるところ見せてもらってもいいですか?」
和泉さんには申し訳ないが、説明があまりにも分かりづらいので、もはや見て覚えるしかない。
「しょーがねーな。しっかり目かっぽじって見てろよ」
「目はかっぽじったら見えなくなるのでは……?」
和泉さんが調理を始めると、まるで曲が流れ出したように軽快な音が響き始める。ちゃっきりで生地を落としていく音、あんさしとスケッパーの擦れる音、ふつふつと生地の表面が焼けていく香ばしい音と、焼き型が重なりあう少し緊張感のある金属音。蓋代わりになった焼き型が開く瞬間は、まるでオーケストラのシンバルが鳴り響くようだった。
そうしてカーテンコールで現れるたい焼きたちは、自慢げに輝かんばかりの鱗を見せつけてくる。ほんのりと香るあんこの香ばしさには、スタンディングオベーションする他なかった。
「ざっとこんな感じだ」
本人の口から説明を聞くより、何百倍も勉強になる。
なんて本音は言えずに、何度も縦に首を振る。
「ありがとうございます! もう一度、チャレンジさせてもらってもいいですか?」
「今度は、あんこ焦がすなよ」
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