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蜜月
満たされた日々?
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「ん、目が覚めたか。セイシュン、体はどうだ。変な所とかないか?」
目の前にあった先輩の顔を認識するなり、自己確認を要求された。気怠さに眉を顰めながらも、言われたように体を見る。
「うん、おはよう……ちょっと待って……今見てみるから」
ケツに多少の違和感はあるが、動くのに全く支障はなく、オレは一人で起き上がり自分の格好を改めて見た。
脱いだはずの服は、ちゃんと元通りになっており、ケツもちんこも何事もなかったようにきれいだった。
「大丈夫。変な所ない」
「そうか! じゃあ、もっかい寝ちまえ。もう遅いから」
嬉しそうに抱きついて額をぶつけてくる先輩。魅力的な誘いだが、頭突きを食らった痛みで目が冴えてしまった。けれど肌寒さから、もぞもぞと布団に戻り、先輩も戻ってこいと引っぱり寄せる。
「あのさ、一個聞いてもいい?」
寝転がりながらも、先輩の腕をがっちり掴む。
「『よし!』って何?」
オレの問いかけに「ん?」と先輩は首を傾げた。オレが何を言っているのか分からないらしい。オレもぼんやりした記憶なので、気のせいかなと不安になったが、耳に残った違和感を信じて問い詰めてみた。
「ヤってる最中に言っただろ。『よし!』って言ってガッツポーズしてた」
「いや、それはさすがにしてないぞ」
「でも言っただろ絶対。なんなの?」
先輩は言いたくなさそうな顔をしていたが、まあいいかと諦めたように口を開いた。
「セイシュンが射精したのを確認して出た声だ。お前を満足させられたんだと思ったら、達成感がすごかった」
やり遂げた感を思い出しているのか、先輩は一人で何度も頷く。
「でも、ちゃんとお前からも聞いておきたい。気持ち良かったか?」
全力で頷き返す。思い出すと鼻息が荒くなったが、気にせず距離を詰めて伝える。
「先輩がケツを慣らしてくれたおかげで、痛いのとか全くなくて、すっげぇ気持ちよかったよ。先輩は……先輩も気持ち良かった?」
ふにゃっと笑う先輩が「俺もだ」と言ってくれたのが嬉しすぎて、テンションが跳ね上がってしまう。
「先輩、もっかいする?」
性的な興奮ではなかったが、テンションに任せて誘ってみたら、緩く頬を抓られた。
「明日はキャンプ道具を探したいから、体力温存しとけ。補習の分を取り戻したい」
先輩が補習の間、道具探しをサボっていた手前、面白くはないが頷かざるを得なかった。思い切り不服を顔に出したら、額に先輩が口付けてきた。
「そんなに焦って回数重ねなくてもいい。これから、いくらでも時間はあるんだから……な?」
そんなふうに言われ、何故か激しく照れてしまう。先輩の提案がすごく嬉しいんだと気付いて、顔が恥ずかしいくらいにやけるのを止められなかった。
先輩との順風満帆な性生活をスタートしたのだが、冷静に考えると自分の体が変になったのではと思えて不安もあった。
「手を使わず射精って、普通なら不可能なんじゃあ」
先輩にケツを掘られながら射精した時、余裕なさすぎて自分でシコったりしなかったんだよな。先輩の手もオレの体を支えてくれていたので、ちんこまでは弄くられていないはず。
無意識に布団で床オナをしていた可能性もあると思ったのだが、翌週に意識して何にも触れさせないよう致したら、見事に射精してしまったので、どうにもオレの体がおかしくなった説が有力だった。
「ふむ、なるほど。で、君は何が言いたいのですか?」
「生徒会の備品に変な薬みたいなの混ぜてねぇだろな」
ちんこがおかしくなる媚薬的な何かを。
「そういう物がない訳ではありませんよ。夜会の初回時にはそれがないとただの拷問ですからね。しかし、金城先輩がお持ちになられた備品にそういったオプションはお付けしておりませんよ」
柏木は紅茶とスコーンとか言う茶菓子を並べた後、ローションボトルを同じように机に置いた。
「なんか、量が減ってるみたいだが……まさか使用済みか?」
ローションが新品とは思えない分量で、オレは食料を素早く自分の元へと引き寄せる。
「違いますよ。これは事前に減らしているんです。こうやって、気持ちよくなるお薬を追加して……振る!」
紅茶用の牛乳を入れる器と同じ器から、得たいの知れない液体をローションに注ぎ柏木は激しく振り出した。透明のローションに薄い黄色のような色が移り、それを確認するとオレの方へボトルを差し出して来た。
「どうぞご賞味下さい」
「いるかッ!」
柏木の手を叩き、小便を混ぜたみたいな色で見た目が非常に不衛生になったローションを弾き飛ばす。
「まさか、金城先輩との惚気話を垂れ流すのが目的ですか。それならば、僕ではなく会長をお相手に選んで差し上げて下さい。きっとお喜びになります」
「別に惚気るつもりじゃあなくて……その、先輩とセックスしてたら、何もしてないのに勝手に射精するようになっちまって……変な薬のせいなのかと思って確認しに来ただけだし」
「別に薬のせいでも、君の体がおかしくなった訳でもありませんよ。単に君がお尻でもイけるようになったというだけです。正式な名称と言っていいのか分かりませんが、君が疑問に思っている状態を『トコロテン』と呼びます。アナル到達点の一つと言っていいでしょう。おめでとうございます」
目の前にあった先輩の顔を認識するなり、自己確認を要求された。気怠さに眉を顰めながらも、言われたように体を見る。
「うん、おはよう……ちょっと待って……今見てみるから」
ケツに多少の違和感はあるが、動くのに全く支障はなく、オレは一人で起き上がり自分の格好を改めて見た。
脱いだはずの服は、ちゃんと元通りになっており、ケツもちんこも何事もなかったようにきれいだった。
「大丈夫。変な所ない」
「そうか! じゃあ、もっかい寝ちまえ。もう遅いから」
嬉しそうに抱きついて額をぶつけてくる先輩。魅力的な誘いだが、頭突きを食らった痛みで目が冴えてしまった。けれど肌寒さから、もぞもぞと布団に戻り、先輩も戻ってこいと引っぱり寄せる。
「あのさ、一個聞いてもいい?」
寝転がりながらも、先輩の腕をがっちり掴む。
「『よし!』って何?」
オレの問いかけに「ん?」と先輩は首を傾げた。オレが何を言っているのか分からないらしい。オレもぼんやりした記憶なので、気のせいかなと不安になったが、耳に残った違和感を信じて問い詰めてみた。
「ヤってる最中に言っただろ。『よし!』って言ってガッツポーズしてた」
「いや、それはさすがにしてないぞ」
「でも言っただろ絶対。なんなの?」
先輩は言いたくなさそうな顔をしていたが、まあいいかと諦めたように口を開いた。
「セイシュンが射精したのを確認して出た声だ。お前を満足させられたんだと思ったら、達成感がすごかった」
やり遂げた感を思い出しているのか、先輩は一人で何度も頷く。
「でも、ちゃんとお前からも聞いておきたい。気持ち良かったか?」
全力で頷き返す。思い出すと鼻息が荒くなったが、気にせず距離を詰めて伝える。
「先輩がケツを慣らしてくれたおかげで、痛いのとか全くなくて、すっげぇ気持ちよかったよ。先輩は……先輩も気持ち良かった?」
ふにゃっと笑う先輩が「俺もだ」と言ってくれたのが嬉しすぎて、テンションが跳ね上がってしまう。
「先輩、もっかいする?」
性的な興奮ではなかったが、テンションに任せて誘ってみたら、緩く頬を抓られた。
「明日はキャンプ道具を探したいから、体力温存しとけ。補習の分を取り戻したい」
先輩が補習の間、道具探しをサボっていた手前、面白くはないが頷かざるを得なかった。思い切り不服を顔に出したら、額に先輩が口付けてきた。
「そんなに焦って回数重ねなくてもいい。これから、いくらでも時間はあるんだから……な?」
そんなふうに言われ、何故か激しく照れてしまう。先輩の提案がすごく嬉しいんだと気付いて、顔が恥ずかしいくらいにやけるのを止められなかった。
先輩との順風満帆な性生活をスタートしたのだが、冷静に考えると自分の体が変になったのではと思えて不安もあった。
「手を使わず射精って、普通なら不可能なんじゃあ」
先輩にケツを掘られながら射精した時、余裕なさすぎて自分でシコったりしなかったんだよな。先輩の手もオレの体を支えてくれていたので、ちんこまでは弄くられていないはず。
無意識に布団で床オナをしていた可能性もあると思ったのだが、翌週に意識して何にも触れさせないよう致したら、見事に射精してしまったので、どうにもオレの体がおかしくなった説が有力だった。
「ふむ、なるほど。で、君は何が言いたいのですか?」
「生徒会の備品に変な薬みたいなの混ぜてねぇだろな」
ちんこがおかしくなる媚薬的な何かを。
「そういう物がない訳ではありませんよ。夜会の初回時にはそれがないとただの拷問ですからね。しかし、金城先輩がお持ちになられた備品にそういったオプションはお付けしておりませんよ」
柏木は紅茶とスコーンとか言う茶菓子を並べた後、ローションボトルを同じように机に置いた。
「なんか、量が減ってるみたいだが……まさか使用済みか?」
ローションが新品とは思えない分量で、オレは食料を素早く自分の元へと引き寄せる。
「違いますよ。これは事前に減らしているんです。こうやって、気持ちよくなるお薬を追加して……振る!」
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