『青年作家の戯言』

篠崎俊樹

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青年作家の戯言

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 僕は、福岡県朝倉市に住む、一青年作家だ。普段、市内のスーパーで、品出しのアルバイトをしていて、別に生活には困ってないけど、必死で働いて、家にお金を入れている。実際、必死で労働していて、朝早くから働き、夕方まで労働してから、帰宅する。夜は、自宅の部屋で作家をやっていて、パソコンに向かって、小説の原稿を書いてから、投稿サイトにアップしている。何と言うか、作家もどきであって、まだ、作家じゃない。また、父親が同居しているけど、父には、難しい認知症の症状があって、はっきり言って、僕を作家としては認めようとしない。でも、いい。僕にとって、表現とか、文筆はずっと続く仕事や行為であって、終わることがない。また、終わるわけもない。僕は、学生時代からずっと、作家志望でいて、通っていた大学は、中途で除籍になったけど、はっきり言って、表現することに関しては、全く諦めてない。また、諦めるわけもない。僕にとって、文筆は、永遠に続く仕事だ。終わるわけもない。半分、ライフワークだと思っている。また、僕はお酒とか、タバコ、ギャンブル等を全くしない以上、文筆が趣味であり、最高の趣向であって、それ以外、考えられないのだ。これが、青年作家である僕の戯言なのだ。僕にとって、今が一番いい。今を逃せば、作家として、立てることはない。そう思っている。別にいいのだ。親は難しい認知症なのだし、僕が働きに出て、日銭を稼いで、町の銀行の預金口座に入金するしかない。実際、僕は寝る間も惜しんで、原稿を書いて、投稿サイトにアップしている。僕にとって、貧乏である以上、作家業は命に代えても、大切なもので、それ以上に、大事なことというのはない。また、内縁の妻が、近くの家に住んでいて、互いに、一週間に一度、会っている。赤い糸とか、運命というのは、実際、そんなものであって、僕は、妻とは、強すぎるぐらい強い絆で結ばれていると思っている。実際、僕にとって、妻は誰よりも大事な存在であって、アルバイト先の店長とか、主任なんかよりも、大切な存在だ。僕にとって、いつしか、妻は、誰よりも、愛おしい存在となった。青年作家の戯言とは、話が逸れてきたけど、僕が服用する統合失調症の薬よりも、そして、夜、寝る前に服用する睡眠導入剤よりも、そして、愛してやまない電動自転車よりも、妻のほうが、はるかに大事であって、それは、この短編小説の結びに、力説しておく。僕にとって、誰よりも大事で愛おしいのは、妻であって、妻とは、偶然すぎるぐらい偶然のタイミングで、出会ったのだ。運命的なまでに……。それは、はっきりと言っておいて、なおかつ、強調しておいて、この短編小説を結稿したいと思う。
                           (了)
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