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日本人、目覚める
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「うぅん・・・」
(いい匂い。何の匂いだろ・・・。シチューかなぁ?だったらクリームがいいなぁ)
「・・・ママぁー。今日のご飯なぁにー?」
「?何を言っている。私はままぁと言う名前ではない」
(・・・は?)
「それと今朝の飯めしはポルフのスープだ」
(え?ええっ!?)
明らかに家うちのママとは別物の聞き覚えのない美声が聞こえて、ニナは勢いよく飛び起きた。
んで直後に、肋骨と左足の骨が激痛を訴えたため、ベッドに逆戻りする羽目になった。
「っ~~!?」
ニナがベッドの上で痛みに悶えていると、さっき声が聞こえた方から今度はため息が聞こえてきた。
そしてすぐニナの涙で歪み気味の視界に、ため息をついた人物が入って来る。
途端に驚きで痛みもぶっ飛んだ。
(うっわぁ~・・・スッゴい美人!)
自分と同じ黒髪黒目のその女性は、同性のニナでも惚れ惚れしてしまいそうな程、綺麗な人だった。
人間、顔は左右対称な程美しいらしいが彼女の顔はもろにそれで、唯一右目の下にある泣き黒子は大人の色気を放っている。
こちらを呆れたように見下ろす瞳は少しつり目気味だが、それがまた妖艷な雰囲気を出しているという・・・。
(・・・なんで美形って、無意味に色気出まくりなんだろ)
めっちゃ羨ましい・・・。
しかも体型までいい。
胸は大きい訳でもないが、小さくもない。
控えめタイプのボンキュッボンだ。
本当に、ほん、とぉに羨ましい・・・。
私なんかお腹プニプニ━━。
つい反射で自分の体型と比べてしまい、悲しくなってきた。
「?おい、さっきから何一人で百面相してるんだ」
「いえ、ただ神様って不公平だなって」
「神なんてそんなものだ。諦めろ」
(本人に言われてしまった・・・)
なんか地味に心に刺さるな、このやり取り。
「そんなことより早く飯を食べろ」
「あ、ありがとうございます」
美女さん(仮名)はそう言って、ニナの膝に料理が乗ったお盆を置いた。
お盆に乗った鍋からは夢の中で嗅いだのと同じ匂いがした。
蓋を開けると、お粥に似た何かが湯気をたたせて美味しそうな香りを振り撒いていた。
ぐうぅぅぅ
「・・・」
「っ、くくくく・・・」
私の遠慮知らずのお腹が鳴ったことに、美女さんはたいそうウケてくれたらしい。
恥ずかしさで黙った私とは逆に肩を震わせて大笑いをこらえている。
「はぁ、笑った笑った」
「なんかすみません」
ようやく笑いが収まってくれたらしい美女さんに、一応非礼を詫びた。
「いや、いい。そりゃ3日も食べてないんだから腹も減っていて当然だ」
「3日!?」
まさかの事実に私は目を剥いた。
・・・というか、今更ながらここはどこだ。
明らかにニナの家ではない室内を見回しながら思った。
ニナが寝ているベッドの横には窓があり、そこからは鳥のさえずりでも聞こえてきそうな爽やかな森が広がっている。
それに、この家の内装も変わっている。
ここは古いログハウスのような家だろうか。
比較的狭い室内は窓以外光源がないらしく薄暗い。
でも目が慣れてきた今なら部屋の様子がよく見える。
(あれ、なんか色々変なもの置いてあるくない・・・?)
部屋の奥の壁には、柳のような葉を多くつけた枝が干すようにぶら下げられていたり、呪いでもかけられそうな藁人形が飾られていたり、真っ黒なローブがかけられていたりする。
近くの床や机には怪しげな本がたくさん積まれていて、他にも更に怪しげな薬品の入った瓶か大量におかれていたり、何人分作るんですかってツッコミたくなるくらい多きな鍋がそこら辺に放置されていた。
・・・なんかここって━━
「絵に描いたような魔女の部屋そのものですね」
そういえば美女さんの服も黒のロングドレスだからそれっぽいな・・・。
冗談半分にそんなことを思った。
「そりゃ家主の私が魔女だからな」
は?
聞き違いかと思い美女さんの顔を見るが、彼女が冗談を言っているようには見えなかった。
「さて、そろそろ話を聞かせてもらうとするか。・・・なぁ、小娘」
こうして話を切り出した彼女は、ぞっとする程美しい笑みを浮かべていました。
(いい匂い。何の匂いだろ・・・。シチューかなぁ?だったらクリームがいいなぁ)
「・・・ママぁー。今日のご飯なぁにー?」
「?何を言っている。私はままぁと言う名前ではない」
(・・・は?)
「それと今朝の飯めしはポルフのスープだ」
(え?ええっ!?)
明らかに家うちのママとは別物の聞き覚えのない美声が聞こえて、ニナは勢いよく飛び起きた。
んで直後に、肋骨と左足の骨が激痛を訴えたため、ベッドに逆戻りする羽目になった。
「っ~~!?」
ニナがベッドの上で痛みに悶えていると、さっき声が聞こえた方から今度はため息が聞こえてきた。
そしてすぐニナの涙で歪み気味の視界に、ため息をついた人物が入って来る。
途端に驚きで痛みもぶっ飛んだ。
(うっわぁ~・・・スッゴい美人!)
自分と同じ黒髪黒目のその女性は、同性のニナでも惚れ惚れしてしまいそうな程、綺麗な人だった。
人間、顔は左右対称な程美しいらしいが彼女の顔はもろにそれで、唯一右目の下にある泣き黒子は大人の色気を放っている。
こちらを呆れたように見下ろす瞳は少しつり目気味だが、それがまた妖艷な雰囲気を出しているという・・・。
(・・・なんで美形って、無意味に色気出まくりなんだろ)
めっちゃ羨ましい・・・。
しかも体型までいい。
胸は大きい訳でもないが、小さくもない。
控えめタイプのボンキュッボンだ。
本当に、ほん、とぉに羨ましい・・・。
私なんかお腹プニプニ━━。
つい反射で自分の体型と比べてしまい、悲しくなってきた。
「?おい、さっきから何一人で百面相してるんだ」
「いえ、ただ神様って不公平だなって」
「神なんてそんなものだ。諦めろ」
(本人に言われてしまった・・・)
なんか地味に心に刺さるな、このやり取り。
「そんなことより早く飯を食べろ」
「あ、ありがとうございます」
美女さん(仮名)はそう言って、ニナの膝に料理が乗ったお盆を置いた。
お盆に乗った鍋からは夢の中で嗅いだのと同じ匂いがした。
蓋を開けると、お粥に似た何かが湯気をたたせて美味しそうな香りを振り撒いていた。
ぐうぅぅぅ
「・・・」
「っ、くくくく・・・」
私の遠慮知らずのお腹が鳴ったことに、美女さんはたいそうウケてくれたらしい。
恥ずかしさで黙った私とは逆に肩を震わせて大笑いをこらえている。
「はぁ、笑った笑った」
「なんかすみません」
ようやく笑いが収まってくれたらしい美女さんに、一応非礼を詫びた。
「いや、いい。そりゃ3日も食べてないんだから腹も減っていて当然だ」
「3日!?」
まさかの事実に私は目を剥いた。
・・・というか、今更ながらここはどこだ。
明らかにニナの家ではない室内を見回しながら思った。
ニナが寝ているベッドの横には窓があり、そこからは鳥のさえずりでも聞こえてきそうな爽やかな森が広がっている。
それに、この家の内装も変わっている。
ここは古いログハウスのような家だろうか。
比較的狭い室内は窓以外光源がないらしく薄暗い。
でも目が慣れてきた今なら部屋の様子がよく見える。
(あれ、なんか色々変なもの置いてあるくない・・・?)
部屋の奥の壁には、柳のような葉を多くつけた枝が干すようにぶら下げられていたり、呪いでもかけられそうな藁人形が飾られていたり、真っ黒なローブがかけられていたりする。
近くの床や机には怪しげな本がたくさん積まれていて、他にも更に怪しげな薬品の入った瓶か大量におかれていたり、何人分作るんですかってツッコミたくなるくらい多きな鍋がそこら辺に放置されていた。
・・・なんかここって━━
「絵に描いたような魔女の部屋そのものですね」
そういえば美女さんの服も黒のロングドレスだからそれっぽいな・・・。
冗談半分にそんなことを思った。
「そりゃ家主の私が魔女だからな」
は?
聞き違いかと思い美女さんの顔を見るが、彼女が冗談を言っているようには見えなかった。
「さて、そろそろ話を聞かせてもらうとするか。・・・なぁ、小娘」
こうして話を切り出した彼女は、ぞっとする程美しい笑みを浮かべていました。
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