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取引
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「ねぇ、蒼い目のお侍さん。僕達と取引しませんか?」
「は?」
「総司、何言ってんだおま――」
「ねぇ土方さん、この人を僕達の仲間にしちゃいましょうよ!というか先生に」
「「は!?」」
「正気か?総司・・・」
「はい、これ以上ないほど正気ですよ?」
「おいちょっと待て、先生ってどういうことだ」
私が堪らず聞くと、沖田はとてつもなくいい笑顔で言い放った。
「だから先生ですよ!僕達はあなたから言わせればとても弱いことはよーく分かりました。が、そこまで言ってのけるからには僕達を強くするために手ぐらいかしてくれますよね?って話です」
なんでそうなった・・・
私はただ土方が気に入らなかっただけなのに・・・
「冗談じゃない!」
「ですよねー。でも、あなたは断りませんよ?」
「?」
意味がわからない。
「僕達がその情報を実は今、重点的に調査している、として、まだあなたに隠している情報があるとしたら?」
「・・・それは本当か?嘘なら皆殺しにするぞ?」
「あー怖い怖い。大丈夫ですよ。僕、嘘は(・)つかない質なんで」
「・・・いいだろう」
「本当ですか!」
「ただし、条件がある。
1つ、私の都合が悪いことはしないし、話さない。
2つ、戦闘には出ない。
3つ、辻斬りの調査には、私は絶対参加。
4つ、――」
「え”、まだあるんですか?」
「ある。4つ、私について詮索しないこと。以上だ」
「あなたについて、ですか?仲間なのに・・・」
「私は仲間にまでなるつもりはないからな。それに、それがお前達の為だ」
「?」
「・・・ふぅ、話はついたか?」
「あ、存在忘れてましたよ~土方さん」
「忘れるな!で?あんたは今の条件で以上なんだな?」
「ああ」
「なら、こちらからも一つ条件を出す」
「へ?ひ、土方さん?」
「何」
「さっきから見ててわかったが、あんた女だろう。その事を幹部以外の隊士に知られないことだ」
「なっ!」
「あ、土方さんも分かっちゃいました?わかんないままならそのまま僕と同じ部屋にして、隠すつもりだったのに」
目のことといい、沖田はどんな観察眼をしてるんだ。
「ああ、わかった・・・いいだろう。それは条件4を幹部以外に無効にしたらいいだけだ」
「なら、条件も無駄に多い事だ。誓約書でも作るか」
ほらよ、と渡された筆と和紙に、私は条件全てと名前を日本語で書いた。
そして────
「へぇ、これを破ったら皆殺し、ねぇ。あんた相手だと洒落になりゃしない」
土方がはは、と乾いた笑いを浮かべた。
「・・・ほんとにするからな」
冗談キツイとか言いそうなので、釘を刺しておく。
「蒼い目のお侍さんじゃ長いなーって思ってたんですよー。次からは、ルキって呼びますね」
「はぁ」
(こいつには脅しは効かないな)
「は?」
「総司、何言ってんだおま――」
「ねぇ土方さん、この人を僕達の仲間にしちゃいましょうよ!というか先生に」
「「は!?」」
「正気か?総司・・・」
「はい、これ以上ないほど正気ですよ?」
「おいちょっと待て、先生ってどういうことだ」
私が堪らず聞くと、沖田はとてつもなくいい笑顔で言い放った。
「だから先生ですよ!僕達はあなたから言わせればとても弱いことはよーく分かりました。が、そこまで言ってのけるからには僕達を強くするために手ぐらいかしてくれますよね?って話です」
なんでそうなった・・・
私はただ土方が気に入らなかっただけなのに・・・
「冗談じゃない!」
「ですよねー。でも、あなたは断りませんよ?」
「?」
意味がわからない。
「僕達がその情報を実は今、重点的に調査している、として、まだあなたに隠している情報があるとしたら?」
「・・・それは本当か?嘘なら皆殺しにするぞ?」
「あー怖い怖い。大丈夫ですよ。僕、嘘は(・)つかない質なんで」
「・・・いいだろう」
「本当ですか!」
「ただし、条件がある。
1つ、私の都合が悪いことはしないし、話さない。
2つ、戦闘には出ない。
3つ、辻斬りの調査には、私は絶対参加。
4つ、――」
「え”、まだあるんですか?」
「ある。4つ、私について詮索しないこと。以上だ」
「あなたについて、ですか?仲間なのに・・・」
「私は仲間にまでなるつもりはないからな。それに、それがお前達の為だ」
「?」
「・・・ふぅ、話はついたか?」
「あ、存在忘れてましたよ~土方さん」
「忘れるな!で?あんたは今の条件で以上なんだな?」
「ああ」
「なら、こちらからも一つ条件を出す」
「へ?ひ、土方さん?」
「何」
「さっきから見ててわかったが、あんた女だろう。その事を幹部以外の隊士に知られないことだ」
「なっ!」
「あ、土方さんも分かっちゃいました?わかんないままならそのまま僕と同じ部屋にして、隠すつもりだったのに」
目のことといい、沖田はどんな観察眼をしてるんだ。
「ああ、わかった・・・いいだろう。それは条件4を幹部以外に無効にしたらいいだけだ」
「なら、条件も無駄に多い事だ。誓約書でも作るか」
ほらよ、と渡された筆と和紙に、私は条件全てと名前を日本語で書いた。
そして────
「へぇ、これを破ったら皆殺し、ねぇ。あんた相手だと洒落になりゃしない」
土方がはは、と乾いた笑いを浮かべた。
「・・・ほんとにするからな」
冗談キツイとか言いそうなので、釘を刺しておく。
「蒼い目のお侍さんじゃ長いなーって思ってたんですよー。次からは、ルキって呼びますね」
「はぁ」
(こいつには脅しは効かないな)
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