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眠り姫の守り人
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ある所に、とても眠くて眠くて仕方ない女の子がいた。
彼女はいつも眠っていて。
それは学び舎での授業中も、家に帰ってからもずっと眠っていた。
そんなある日、
「ベラ、ずっと好きだった。俺と付き合ってくれ!」
女の子こと、ベラは同じ学び舎の男の子、リックに告白された。
朝も夜ももちろん昼も眠っているベラ。
ベラはそんな自分を好いていると言うリックに困惑した。
「わたし、普段寝てるだけで、全然好かれる要素ないって自分でも思うんだけど……」
リックはどちらかと言えば、ベラとは真逆でとても活発な男の子だったはず。
そんな彼がベラのことを好いてくれている理由が、ベラにはどうしても分からなかった。
「俺はそんなマイペースなベラが好きなんだ」
「……」
とってもいい笑顔で言い切ったリックにベラはならいっかと何となく納得し、
「じゃあ、付き合おっか」
ベラはいとも軽く交際を了承した。
そして、
(これで帰って寝れる)
頭の中はそれだけになっていた。
正面にいるリックが拳を強く握りしめているとは知らずに。
**************************
その後、ベラがリックに送られて帰宅すると、父と母が家に入り次第詰め寄って来た。
ベラがリックと付き合うことになったと話せば、「うちのベラを貰ってくれそうな子がいるなんて」と両親共に感激していた。
そして、ベラ達が付き合うようになってから、リックはベラの眠る傍に気づいたらいつもいるようになった。
学び舎の教室でも、お昼寝に外に出た時も、そして3ヶ月経った頃には家で昼寝する時もどこにでも、リックは着いて来るようになり、夜になると帰るという生活が半年以上続いた。
その間リックはベラに笑いかけ、様々な話をしてくれた。
ベラは、そんなリックを暇なのかなこの人、と思いながら聞いていた。
でも、ベラからしたら久しぶりに寝る以外に楽しいと思える時間だった。
そんなある日、ベラが珍しく起きて1人で学び舎の廊下を歩いていると、
「ちっ、ベラのやつ、なかなか1人にならねぇな」
空き教室の1つから自分の名前が聞こえて来たので、思わず足を止めた。
「最近リックのやつがずっと傍にいるからな。邪魔だよな、あいつ」
「いなければ、さっさと犯っちまうのにな」
「……!」
ベラは怖くなって弾かれるように逃げた。
走って走って気づいたら学び舎を出て家に着いていた。
そのままよろよろとベットに入ると、ベラは耳を塞いで、眠ることに専念した。
自分をあんな目で見てる人がいることが怖かった。
それに――
「ベラ?どうした?」
「っ!」
いつの間にか部屋にリックが来ていて、ベラを心配してくれていた。
「リックは知ってたの?」
「……何を?って聞くべきじゃないな。ああ、知ってたよ。ロイ達のことだろ?」
「うん」
やっぱり知ってた。
じゃあ――
「私と付き合ったのも、私を守ってくれるため?」
「……ああ、そうだよ。でも、今は違う」
「へ?」
左手首を掴まれたと思ったら、ベラはリックに押し倒されていた。
「誰かさんは俺が横にいても全然気にせず寝ちゃうんだもんなぁ。そんな所もかわいいと思うけど、だからあんな奴らに目を付けられるんだぞ?」
「リッ――っ」
名前を呼ぼうとしたら、唇の柔らかい感触に塞がれて出来なかった。
リックにキスされていた。
驚きすぎて数秒間が数分に思えてしまった。
唇を離されても、しばらく呆然とリックを見つめてしまうものの、リックさんは超上機嫌な笑顔で私を見つめ手おられて、いたたまれなくなってしまった。
「大好きだぞ!ベラ」
「……別れなきゃいけないかと思った」
「なんで!?」
驚いた顔をするリックを睨んで言う。
「守ってくれてたのを知った時、もうこれ以上迷惑かけられないって思っちゃって……リックを私に縛り付けるわけにいかないし」
「そんなこと言ったら、俺が縛り付けときたくなるんだけど?」
「へ?」
「あんな話をした後だから今日はここまでで止めとこうと思ってたのに……」
ん?下腹部に当たるこの感じは……
「!?」
カッと一気に顔が暑くなる。
「……い、いい、よ?リックなら……っ」
リックに激しく唇を奪われ、夜は吹けていった
彼女はいつも眠っていて。
それは学び舎での授業中も、家に帰ってからもずっと眠っていた。
そんなある日、
「ベラ、ずっと好きだった。俺と付き合ってくれ!」
女の子こと、ベラは同じ学び舎の男の子、リックに告白された。
朝も夜ももちろん昼も眠っているベラ。
ベラはそんな自分を好いていると言うリックに困惑した。
「わたし、普段寝てるだけで、全然好かれる要素ないって自分でも思うんだけど……」
リックはどちらかと言えば、ベラとは真逆でとても活発な男の子だったはず。
そんな彼がベラのことを好いてくれている理由が、ベラにはどうしても分からなかった。
「俺はそんなマイペースなベラが好きなんだ」
「……」
とってもいい笑顔で言い切ったリックにベラはならいっかと何となく納得し、
「じゃあ、付き合おっか」
ベラはいとも軽く交際を了承した。
そして、
(これで帰って寝れる)
頭の中はそれだけになっていた。
正面にいるリックが拳を強く握りしめているとは知らずに。
**************************
その後、ベラがリックに送られて帰宅すると、父と母が家に入り次第詰め寄って来た。
ベラがリックと付き合うことになったと話せば、「うちのベラを貰ってくれそうな子がいるなんて」と両親共に感激していた。
そして、ベラ達が付き合うようになってから、リックはベラの眠る傍に気づいたらいつもいるようになった。
学び舎の教室でも、お昼寝に外に出た時も、そして3ヶ月経った頃には家で昼寝する時もどこにでも、リックは着いて来るようになり、夜になると帰るという生活が半年以上続いた。
その間リックはベラに笑いかけ、様々な話をしてくれた。
ベラは、そんなリックを暇なのかなこの人、と思いながら聞いていた。
でも、ベラからしたら久しぶりに寝る以外に楽しいと思える時間だった。
そんなある日、ベラが珍しく起きて1人で学び舎の廊下を歩いていると、
「ちっ、ベラのやつ、なかなか1人にならねぇな」
空き教室の1つから自分の名前が聞こえて来たので、思わず足を止めた。
「最近リックのやつがずっと傍にいるからな。邪魔だよな、あいつ」
「いなければ、さっさと犯っちまうのにな」
「……!」
ベラは怖くなって弾かれるように逃げた。
走って走って気づいたら学び舎を出て家に着いていた。
そのままよろよろとベットに入ると、ベラは耳を塞いで、眠ることに専念した。
自分をあんな目で見てる人がいることが怖かった。
それに――
「ベラ?どうした?」
「っ!」
いつの間にか部屋にリックが来ていて、ベラを心配してくれていた。
「リックは知ってたの?」
「……何を?って聞くべきじゃないな。ああ、知ってたよ。ロイ達のことだろ?」
「うん」
やっぱり知ってた。
じゃあ――
「私と付き合ったのも、私を守ってくれるため?」
「……ああ、そうだよ。でも、今は違う」
「へ?」
左手首を掴まれたと思ったら、ベラはリックに押し倒されていた。
「誰かさんは俺が横にいても全然気にせず寝ちゃうんだもんなぁ。そんな所もかわいいと思うけど、だからあんな奴らに目を付けられるんだぞ?」
「リッ――っ」
名前を呼ぼうとしたら、唇の柔らかい感触に塞がれて出来なかった。
リックにキスされていた。
驚きすぎて数秒間が数分に思えてしまった。
唇を離されても、しばらく呆然とリックを見つめてしまうものの、リックさんは超上機嫌な笑顔で私を見つめ手おられて、いたたまれなくなってしまった。
「大好きだぞ!ベラ」
「……別れなきゃいけないかと思った」
「なんで!?」
驚いた顔をするリックを睨んで言う。
「守ってくれてたのを知った時、もうこれ以上迷惑かけられないって思っちゃって……リックを私に縛り付けるわけにいかないし」
「そんなこと言ったら、俺が縛り付けときたくなるんだけど?」
「へ?」
「あんな話をした後だから今日はここまでで止めとこうと思ってたのに……」
ん?下腹部に当たるこの感じは……
「!?」
カッと一気に顔が暑くなる。
「……い、いい、よ?リックなら……っ」
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