1 / 3
0
しおりを挟む
「うぅ……ん」
ピクリとしか動かない身体。
身体中が痛んでうめき声が漏れた。
「おう、起きたか」
聞き慣れない男の声がした。
力を振り絞って首だけ声の方を向く。
どうやら私は寝転んでいるらしい。
「だ、れ?」
「お前を拾ったもんだ。お前、森の中に倒れてたんだぜ?肋骨が何本か折れてら」
「ほね…」
そりゃ痛いはずよね。
心の中で自嘲し、私は男の姿を見るために重たい瞼を開けた。
1番に目に飛び込んで来たのは、赤い髪。
髪と一体化した髭のせいで顔はよく見えない。
でも、声はそこまで老けた印象がないから、見た目よりは若いのかもしれない。
男を観察していると、胸の方が痛みだした。
「痛っ……はぁはぁ」
「ほら、折れてんだって。俺のことなんか見てないでさっさと休め」
「……うん」
名も知らない男の声で私は眠りに落ちていった。
ピクリとしか動かない身体。
身体中が痛んでうめき声が漏れた。
「おう、起きたか」
聞き慣れない男の声がした。
力を振り絞って首だけ声の方を向く。
どうやら私は寝転んでいるらしい。
「だ、れ?」
「お前を拾ったもんだ。お前、森の中に倒れてたんだぜ?肋骨が何本か折れてら」
「ほね…」
そりゃ痛いはずよね。
心の中で自嘲し、私は男の姿を見るために重たい瞼を開けた。
1番に目に飛び込んで来たのは、赤い髪。
髪と一体化した髭のせいで顔はよく見えない。
でも、声はそこまで老けた印象がないから、見た目よりは若いのかもしれない。
男を観察していると、胸の方が痛みだした。
「痛っ……はぁはぁ」
「ほら、折れてんだって。俺のことなんか見てないでさっさと休め」
「……うん」
名も知らない男の声で私は眠りに落ちていった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
15
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる