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第四章 王都
第二十話 衛兵
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丘を下り、俺たちは門の前に着いた。
門の前は長蛇の列だった。俺はてっきり、長蛇の列に並ぶと思ったのだが、アルは全然違う方法に出た。
並んでいる列は無視して、衛兵たちが入都手続きをしている場所まで直接行く。
「そうだ。一応、【言語理解】の技能を創っといた方がいいよ」
俺は言われたので、【言語理解】を取ろうとする。
【技能:【言語理解】は取得不可能です。技能:【聖王国語】を獲得しますか?】
「【言語理解】は取れないそうです。【聖王国語】なら取れるみたいですが……」
「わかった。なら、それ取っといて」
【【聖王国語】を創造します……完了】
俺が作り終わった後、アルは衛兵に声をかける。
「やぁ、こんにちは」
しかし、衛兵はじろじろとこっちを見る。
「入都手続きなら、列に並んで頂けますか?」
衛兵は若干、睨みつけながら、面倒くさそうに言った。当然だろう。こんな量の人を裁いている中でいかにも問題を起こしそうな輩がやってきたのだから。
しかし、アルは物怖じせずに言い放った。
「いや、僕だよ。僕のこと、君なら知っているはずだよ」
いやいや、そんなはずがあってたまるかと突っ込みを思わず入れたくなった。だって、そうだろう。いきなり、「やぁ、君、僕のこと知ってるよね」と言われたのだ。俺だったら無視する。
が、その衛兵はさらにじろじろ見た後にあっと驚いた顔になった。
……まさか、わかったのか?
「【製作王】のアルフレッド様!」
えっ? それで通れちゃうの?
「失礼な態度、申し訳ございませんでした」
衛兵は深く礼をした。
「早急に最高責任者を呼んできます!」
彼は走っていた。
俺はそんな後ろ姿を見て言った。
「……お前、何やってたの?」
「【異界勇者】だから顔が広くてね。多分、殆どの人が僕の存在を知っているよ」
「さすがはご主人様なのです。さすがなのです」
うん? 待て、一人おかしな奴、いないか?
「そこの腐れ変態とは違うのです」
下から声がする。
「猫?」
「そう。俺の契約精霊。色んな姿になれる」
「嘘だろ。マジかよ」
じゃあ、さっきの美少女も朝の猫もこのくそ精霊?
「腐れ変態はご主人様と一緒にいる資格なんてないのです。本気を出せば焼き払えるのに……今からでも遅くないので、焼き払う許可をください。ご主人様!」
あぁ、もう。こいつの技能を奪ってやりたい。
「一応、言っておくけど、こいつから、技能を取るなよ。お前もお前でそうやってすぐ喧嘩を売るな」
心を読んだのかと疑うくらいのベストタイミングで釘を刺された。
「わかってるよ」
「わかってますよ」
言葉が被る。
俺と猫は顔を一瞬会わせた。猫はプイッと顔を背けた。
「はぁ」
アルが溜息を吐く。
さて、そんな感じで待っていると、ようやく最高責任者なる者がやってきた。衛兵のような感じではなく、デスク系の仕事のようだった。しかし、一応腰には剣を付けている。いざとなった時の戦闘用だろう。
「先ほどは失礼しました。勇者様。この度は聖フラン王国、王都までお越し頂きありがとうございました。今日はいかがなさいましたか?」
「王に会いたくて来た。この者の件についただ」
「了解致しました。一日後に、連絡がいくことになると思います。宿はこちらで決めさせてもらいますが、よろしでしょうか?」
「あぁ、勿論」
「承知しました。では、宿まで送り届けます」
めっちゃ丁寧な口調で対応しているぞ。【異界勇者】の影響強すぎだろと思いながら、俺はおとなしく待つ。
静かに待っていると最高責任者が正装に着替えて戻ってきた。
「では、行きましょう」
俺らは席を立ち、宿に向かうことにした。
門の前は長蛇の列だった。俺はてっきり、長蛇の列に並ぶと思ったのだが、アルは全然違う方法に出た。
並んでいる列は無視して、衛兵たちが入都手続きをしている場所まで直接行く。
「そうだ。一応、【言語理解】の技能を創っといた方がいいよ」
俺は言われたので、【言語理解】を取ろうとする。
【技能:【言語理解】は取得不可能です。技能:【聖王国語】を獲得しますか?】
「【言語理解】は取れないそうです。【聖王国語】なら取れるみたいですが……」
「わかった。なら、それ取っといて」
【【聖王国語】を創造します……完了】
俺が作り終わった後、アルは衛兵に声をかける。
「やぁ、こんにちは」
しかし、衛兵はじろじろとこっちを見る。
「入都手続きなら、列に並んで頂けますか?」
衛兵は若干、睨みつけながら、面倒くさそうに言った。当然だろう。こんな量の人を裁いている中でいかにも問題を起こしそうな輩がやってきたのだから。
しかし、アルは物怖じせずに言い放った。
「いや、僕だよ。僕のこと、君なら知っているはずだよ」
いやいや、そんなはずがあってたまるかと突っ込みを思わず入れたくなった。だって、そうだろう。いきなり、「やぁ、君、僕のこと知ってるよね」と言われたのだ。俺だったら無視する。
が、その衛兵はさらにじろじろ見た後にあっと驚いた顔になった。
……まさか、わかったのか?
「【製作王】のアルフレッド様!」
えっ? それで通れちゃうの?
「失礼な態度、申し訳ございませんでした」
衛兵は深く礼をした。
「早急に最高責任者を呼んできます!」
彼は走っていた。
俺はそんな後ろ姿を見て言った。
「……お前、何やってたの?」
「【異界勇者】だから顔が広くてね。多分、殆どの人が僕の存在を知っているよ」
「さすがはご主人様なのです。さすがなのです」
うん? 待て、一人おかしな奴、いないか?
「そこの腐れ変態とは違うのです」
下から声がする。
「猫?」
「そう。俺の契約精霊。色んな姿になれる」
「嘘だろ。マジかよ」
じゃあ、さっきの美少女も朝の猫もこのくそ精霊?
「腐れ変態はご主人様と一緒にいる資格なんてないのです。本気を出せば焼き払えるのに……今からでも遅くないので、焼き払う許可をください。ご主人様!」
あぁ、もう。こいつの技能を奪ってやりたい。
「一応、言っておくけど、こいつから、技能を取るなよ。お前もお前でそうやってすぐ喧嘩を売るな」
心を読んだのかと疑うくらいのベストタイミングで釘を刺された。
「わかってるよ」
「わかってますよ」
言葉が被る。
俺と猫は顔を一瞬会わせた。猫はプイッと顔を背けた。
「はぁ」
アルが溜息を吐く。
さて、そんな感じで待っていると、ようやく最高責任者なる者がやってきた。衛兵のような感じではなく、デスク系の仕事のようだった。しかし、一応腰には剣を付けている。いざとなった時の戦闘用だろう。
「先ほどは失礼しました。勇者様。この度は聖フラン王国、王都までお越し頂きありがとうございました。今日はいかがなさいましたか?」
「王に会いたくて来た。この者の件についただ」
「了解致しました。一日後に、連絡がいくことになると思います。宿はこちらで決めさせてもらいますが、よろしでしょうか?」
「あぁ、勿論」
「承知しました。では、宿まで送り届けます」
めっちゃ丁寧な口調で対応しているぞ。【異界勇者】の影響強すぎだろと思いながら、俺はおとなしく待つ。
静かに待っていると最高責任者が正装に着替えて戻ってきた。
「では、行きましょう」
俺らは席を立ち、宿に向かうことにした。
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