女子だけどダンジョンマスターやってます

45 女子会？その後

ここ最近、女子会あらため「フレア結婚式仕切隊(勝手に命名！でも言ったらあかんやつ)」のメンバーの誰かがウチのリビングで作業とか、発注とか、試食とか、発注とか、発注してる
M’s cute は通常営業してたけど、誰かがなんかかんかしてる

当のフレアさんは事態を受けとめられず、リビングのすみでフリーズしていた
かわいそうだけどうざい


しばらくしてウザさにブチギレたらしいマリアレさんが

「いい？

ミュケー公はあなたのことを愛している！
あなたもミュケー公を憎からず思っている！
誰もはばむ者はいないの！

あなた達は結婚するの！
ふたりで幸せになるの！」

って一喝した
やっぱ修羅場をくぐり抜けた女の言葉は違うわー

「そうか、エルと私は結婚するのだな」

あんだけウェディングドレスの試着をさせられといて今更それ？
どっちかというと結婚させられる風に見えるけど
やめるなら早い方がいいよ

「エルは私のことを愛しているのか
そうか、そ、それなら、しょうがないな」

赤毛のマッチョ系女子は
恋する乙女モードに突入した
さらにうざい

これでしばらくはドレスの試着もないというので、彼氏に引き取りに来てもらった
コウモリ便で呼び出され、青い恐竜に乗って現れた男性はすらっと背が高く、ちょっと冷たそうな雰囲気だった

「エルキュー・ミュケーだ
フレアを、む、むかえにまいった」

中学生かよ
顔真っ赤だし、手元ガクガクいってっしっ
おっさんがあまずっぱい匂いさせてるんじゃねーよ

「フレアさーん！
婚約者のミュケーさんがおむかえに来たよーー！」

イヤミで大声で呼んだら

「そ、そんなエルとはそんなんじゃ」

もじもじしながら顔を出した
もろそんなんだろーがよ！
結婚式あげるんだろーが！

そしてフレアさんはうちで滞在でゴブに毎晩徹底的に
女子としてのケアをたたき込まれていた

初日に風呂の使い方を教えようとしたゴブに向かってフレアさんが
「髪はたまに水で石鹸で洗っているから大丈夫」
と爆弾発言をかましたから

ゴキブリでも見るかの様なゴブの眼差しすごかったな

シャンプー、スカルプマッサージ、ヘアパック、コンディショナーまでのヘアケアフルコースに加えて、フェイスもゴブがパックまみれにしてた

今日もツヤツヤにケアされた髪はこなれ感ある複雑なアップにされている
アップにするのは既婚の、あるいは結婚の決まった貴族女子のたしなみらしい
メイクもボルドーのアイシャドウができる大人的な雰囲気を作っている
もちろん100%ゴブがヘアメイクやってるけど


「髪形、変えたんだね
すごく似合っていて美しい、
い、いや、いつも君は美しい」

「そんなことない
い、いつも通りだから」

「そ、その、
私の為に髪を結ってくれたのだと自惚れてもいいのだろうか」

お願いだから後は家に帰って2人だけの時にやってくれないかな
あと、フレアは継続してヘア&フェイスケアするといいよ、うちの商品ご購入で
あと、とりま爆発しといて