〖完結〗婚約破棄ですか?あなたを婚約者だと思った事はないけど、ありがとうございます。

藍川みいな

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ブレイブ

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 「オギャー!オギャー!」

 城内に赤ん坊の声が響く。

 「王妃様、元気な男の子です!」

 リーアは男の子を出産した。

 「リーア、よくやったな!」

 出産の知らせを受けたホーク王は急いで駆けつけ、リーアを労った。

 「王様、この子は王様にそっくりです。きっと優しい心を持った、国民を愛することの出来る子に育ちます。」

 「君は本当に可愛いことを言うな。」

 「コホン……。惚気はその辺にしていただけますか?」

 2人の世界に入っていたところに、マリヤが話しかけた。マリヤは聖女達を育成する為に、聖女学院の教師になっている。

 「でも本当に可愛い王子様ですね!お名前は決まっているのですか?」

 「名前か……そうだな、ブレイブなんてどうだ?」

 「ふふっ。勇敢な子に育つように……ですか?」

 ブレイブは2人が願った通り、勇敢で心優しく、国民を愛する王子に成長していった。
 

 ブレイブ6歳……

 「父上は幼い頃に母上に出会ったのですよね?私はまだ、生涯を共にするような相手に出会っていません!どうしたらよいのでしょうか!?」

 「ははっ。それは俺にはどうも出来ないな。確かに、お前の母上は素敵な人だからな。気持ちは分かるが、焦っても仕方ない事だしな。」

 「母上のような方に出会えるのか心配になってきました。」

 「2人で何の話をしているのですか?」

 窓の外に2人が話しているのを見かけて、リーアは庭へとやってきた。

 「それは秘密だ!男同士の話だからな!」

 意地悪そうに言うホーク王に、ムスッとするリーア。

 「そうですか、それなら私はマリヤと内緒の話をするのでいいです。」

 不貞腐れるリーアの頭を、ホーク王はゆっくり撫でる。

 「そう怒るな。ブレイブがリーアのような相手と結婚したいと言っていたのだ。」

 「……王様はずるいです。こんな風に頭を撫でられて、そんな事を言われたら怒れないじゃないですか。」

 顔を真っ赤にするリーアの頭を、ホーク王は撫で続ける。

 それをじっと見つめていたブレイブは、

 「やはり母上と結婚します!」

 「「!?!?!?」」

 ブレイブの言葉に焦る二人。

 「ばかもの!例えお前であっても、リーアは渡さん!」

 リーアをとられると思ったのか、感情的になるホーク王。

 「王様!大人気ないですよ!」

 リーアはブレイブを抱き寄せ額にキスをした。

 「うう……俺もそれされたい。」

 リーアは2人も子供ができた気持ちになり呆れたが、ホーク王の可愛らしい一面に愛しさを感じていた。

 
 



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感想 8

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みんなの感想(8件)

2021.06.21 ユーザー名の登録がありません

退会済ユーザのコメントです

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あやめえ
2021.05.19 あやめえ

12ページ。リーアがリーナに途中からなってます。父と再会したところから

2021.05.19 藍川みいな

ありがとうございます!
訂正しました!

解除
とまとさん
2021.05.13 とまとさん

完結おめでとうございます。
幸せそうで、良かった。(*´-`)。

解除

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