4 / 5
4
これ幸い。
風の精霊にお願いして、ルイスをベッドに移してもらい観察を開始する。
ノートにスケッチするのは首から下。
ふむふむ。
こんがりと日焼けしているのは鎖骨から上で、その下は意外と白い。てっきり地黒かと思ったが、この肌の白さも母親譲りなのだろうか?
いや、よくよく考えると、髭もじゃワイアットの地肌だって知らないな。
奴は下半身以外は頻繁に着脱している。冬でも関係なく、筋肉もりもりを見せつける暑苦しい男なので、万年日焼け男の可能性も捨てきれない。
半裸で雪中訓練しているのを見た時は恐怖を覚えたものだ。
正直、あのこんがり焼けた筋骨隆々の体躯と爛々と輝く琥珀色の双眸。さらに、白い歯をむき出しにした笑顔を不意打ちに目撃すると、未だにびくっと心臓が震えることがある。
精悍な美中年ワイアットは、ビッグフットと化した時に死んだのだ。
不思議なことに、凛々しいワイアットから髭もじゃワイアットに変貌を遂げた時、毟り尽くしたかった胸毛を許せるようになった。
奇妙奇天烈な生き物と成り果て、胸毛が馴染んだのだ。
今では髭と胸毛が渾然一体としている。
そんな髭もじゃワイアットとルイス。
本当に親子なのかと疑問に思うほど、寝入ったルイスと髭もじゃワイアットは似ていない。
「栗毛は同じだが、顔立ちは母親の血が濃いのかもな。髭もなければ胸毛もない」
それともルイスも忽然とビッグフット化するのだろうか?
「ん~…でも」
似ていないようでいて、こうして観察すると、髭もじゃワイアットと比べれば劣るものの筋肉が凄い。
着痩せするタイプか?
それにしても筋肉!筋肉…筋肉…筋肉!
悲しいかな、ハイエルフとエルフは筋肉とは無縁だ。魔法に特化しているので誰も鍛えないし、鍛えることに意味を見いだせない。
鍛えても筋肉がつかない可能性すらある。
結果、筋肉を鍛えるいう発想がないし、筋肉を鍛えるとどうなるのかも知らない。
なので、腹の筋肉がこんな形をしていると知るハイエルフはいない。
全ハイエルフに告ぐ!
鍛えた腹は6つに割れるのだよ!
腹の中にコブがあるみたいだな!
胸の隆起は髭もじゃワイアットと比ぶべくもないが、そこそこある。髭もじゃワイアットは、これを自在に動かすのだから凄い生き物だ。
ああ、腕もカチカチだ。
自分の二の腕を摘み、ルイスの腕の硬さと触り比べてみると分かりやすい。
次いで、指腹で腹のコブを押してみる。
「おぉ」
硬い!
自分の腹を撫で、ルイスの腹を撫でる。
想像よりもゴツゴツしているぞ!
感動の硬さだ。
ここに男のハイエルフがいれば、良い比較対象だったのだが…。
思えば、上半身といえどもハイエルフの男の裸は見たことがなかったな。
初めて見た上半身裸の男は人間だ。もっと正確に言えば辺境伯家お抱えの兵士たちだ。彼らは訓練がてら、すぐに服を脱ぎ捨て筋肉自慢をする。
両手を腹の前で組んで、「ぬおぉー!」と叫んでは筋肉を隆起させて歓声を浴びるのだ。時として、辺境伯家や使用人の子供たちを両腕にぶら下げ叫んでいることもある。
その様子を初めて見た時、同族との違いに衝撃を受けた。
ハイエルフと人間は、次元の違う別の生き物なのだと。
実際は、兵団限定の局地的発生筋肉だった。
町を歩く領民は普通の体形だったし、いきなり服を脱ぎ捨てて筋肉自慢する人間もいなかった。それどころか、酒に酔って服を脱いだ人間が、憲兵に引きずられて行ったのを見たことがある。腹にスイカを隠し持っているのかと思うほど腹の大きな男だった。
あのタイプも、ハイエルフにもエルフにも存在しない。
色んな意味で私に衝撃を与えてくれたのが辺境伯領の人間たちだ。
一方、ハイエルフはといえば、だぼっとしたキトンを纏うが、服の上からも筋肉皆無のほっそりした体形が分かる。キトンを好まないイグレシアス家の男どもも、ほっそりした体形だし、小枝のような腕は重い荷を担ぐことはない。革装丁の本を2冊持てれば十分だ。
荷を担ぐ時は、風の精霊に手伝ってもらうのが常なのだから、ハイエルフたちに筋肉自慢をしたところで誰もが首を傾げる結果となる。
だというのに、人間の兵士の体躯よ!
髭もじゃワイアットの腕など、私のウエストほどもあるのだ。
奴は本格的に人間を辞めようとしているんじゃないかと睨んでいる。いや、ビッグフットと化した時に辞めてしまったのかもしれない。
「ああやって馬鹿みたいに鍛えると筋肉がつくのか。だが、こいつは……筋肉が付きづらいのか?個体差があるのか」
ふむふむ。
胸の筋肉を揉んだところでノートに”個体差”と書き記すと、「がぁーーー!!」と絶叫でルイスが飛び起きた。
かと思うと、ブランケットを体に巻く早業よ!
まるで毛を逆立てた子猫のように、真っ赤な顔でフーフー唸っている。
「エエエエエエエエエエエルフが…なぜ大森林から出てるのですかっ!あ、あああと!俺の体を触るな!つまむな!もむな!」
うるさい。
「私はエエエエエエエエエエエルフではない」
「…エルフと言ったのです」
「エルフでもない」
私は言って、ちょんと耳の先をつまむ。
「エルフの耳は、もう少し、こう下がっているのだよ。エルフを見たことは?」
訊けば、ルイスはふるふると頭を振る。
そういえば、エルフもハイエルフ並みに大森林から出ないな。
両者の違いを簡単に言えば、排他的で変化を嫌うのがハイエルフで、人間を嫌って引きこもっているのがエルフになる。
ハイエルフはエルフよりも大森林の奥地に住んでいるので、人間に接したことのある者はイグレシアス一族くらいだろう。よって、ハイエルフは”人間”という種族がいるという知識しかない。関心があるとかないとか以前の話だ。
片やエルフは、時折、外に出て行く者がいる。
暇を持て余し、好奇心に抗えずに予備知識もなく人間社会に突撃する。すると、初めての悪意にさらされたエルフは、人間の愚かさを知って人間嫌いを加速させる。そんな出戻りエルフが”人間は野蛮”だとヘイトスピーチをまき散らすので、極端な思想のエルフは人間嫌いとなる。
だが、善良な人間と出会えたエルフは、当たり前ながら暇と無縁の人間社会で生きていくので里には帰らない。
ということで、エルフの里で善良な人間の噂が流れることはないのだ。
ハイエルフよりは外に出るとはいえ、エルフが珍しいことに変わりはない。
見たことがないのなら、私とエルフの違いが分からなくとも仕方ない。
ぱっと見は同じででも、エルフの肌は人間に近い。色白ではあるが、森に棲んでいるからであって、陽の下で汗水たらして暮らせば、あるていどは日焼けする。
だが、ハイエルフは陽に肌をさらしても焼けない。真珠粉をはたいたような煌めきは、ハイエルフの特徴なのだ。これも加護の影響だろう、と大叔父が言っていた。あと、人間の前に姿をさらせば精霊王と間違えてひれ伏してくるから面白いぞ、とも。
ルイスはどうだろうか。
好奇心が擽られる。
「私とエルフを並べると違いは分かるのだが……私はハイエルフだ」
「ハハハハハハハハハハ…ッ!!」
「笑っているのか?」
「驚いているんだっ!!」
ルイスは叫ぶと、はっとしたように両手で口を覆った。
すごいな。
ころころと表情が変わる。
ハイエルフはエルフに輪をかけて表情筋が死んでいるので、秒単位で表情を変えられると目が離せなくなる。
確か、こういう時に使う言葉があったはずだ。
「あ。思い出した。情緒不安定だ」
人間は情緒不安定になりやすい、とペンを走らせる。
「あぁ……なんて冗談だ…。崇高なるハイエルフが…変人だなんて…っ」
「叡智の結晶。全精霊を従えし精霊の王だったか。ハイエルフを精霊王と混同されても困るのだがな。私たちを神格化するのは自由だが、私を信仰対象にしてくれるなよ?いや。前言撤回。信仰対象にしてもらっても構わない。供物は身体強化だ。私を楽しませてくれ」
両手をワキワキさせてにじり寄った私に、ルイスは甲高い悲鳴をあげた。それからブランケットを私に投げつけ、半裸のままに部屋を飛び出して行った速さよ。
遠くで髭もじゃワイアットの怒声が聞こえたが、私のせいではないはずだ。
風の精霊にお願いして、ルイスをベッドに移してもらい観察を開始する。
ノートにスケッチするのは首から下。
ふむふむ。
こんがりと日焼けしているのは鎖骨から上で、その下は意外と白い。てっきり地黒かと思ったが、この肌の白さも母親譲りなのだろうか?
いや、よくよく考えると、髭もじゃワイアットの地肌だって知らないな。
奴は下半身以外は頻繁に着脱している。冬でも関係なく、筋肉もりもりを見せつける暑苦しい男なので、万年日焼け男の可能性も捨てきれない。
半裸で雪中訓練しているのを見た時は恐怖を覚えたものだ。
正直、あのこんがり焼けた筋骨隆々の体躯と爛々と輝く琥珀色の双眸。さらに、白い歯をむき出しにした笑顔を不意打ちに目撃すると、未だにびくっと心臓が震えることがある。
精悍な美中年ワイアットは、ビッグフットと化した時に死んだのだ。
不思議なことに、凛々しいワイアットから髭もじゃワイアットに変貌を遂げた時、毟り尽くしたかった胸毛を許せるようになった。
奇妙奇天烈な生き物と成り果て、胸毛が馴染んだのだ。
今では髭と胸毛が渾然一体としている。
そんな髭もじゃワイアットとルイス。
本当に親子なのかと疑問に思うほど、寝入ったルイスと髭もじゃワイアットは似ていない。
「栗毛は同じだが、顔立ちは母親の血が濃いのかもな。髭もなければ胸毛もない」
それともルイスも忽然とビッグフット化するのだろうか?
「ん~…でも」
似ていないようでいて、こうして観察すると、髭もじゃワイアットと比べれば劣るものの筋肉が凄い。
着痩せするタイプか?
それにしても筋肉!筋肉…筋肉…筋肉!
悲しいかな、ハイエルフとエルフは筋肉とは無縁だ。魔法に特化しているので誰も鍛えないし、鍛えることに意味を見いだせない。
鍛えても筋肉がつかない可能性すらある。
結果、筋肉を鍛えるいう発想がないし、筋肉を鍛えるとどうなるのかも知らない。
なので、腹の筋肉がこんな形をしていると知るハイエルフはいない。
全ハイエルフに告ぐ!
鍛えた腹は6つに割れるのだよ!
腹の中にコブがあるみたいだな!
胸の隆起は髭もじゃワイアットと比ぶべくもないが、そこそこある。髭もじゃワイアットは、これを自在に動かすのだから凄い生き物だ。
ああ、腕もカチカチだ。
自分の二の腕を摘み、ルイスの腕の硬さと触り比べてみると分かりやすい。
次いで、指腹で腹のコブを押してみる。
「おぉ」
硬い!
自分の腹を撫で、ルイスの腹を撫でる。
想像よりもゴツゴツしているぞ!
感動の硬さだ。
ここに男のハイエルフがいれば、良い比較対象だったのだが…。
思えば、上半身といえどもハイエルフの男の裸は見たことがなかったな。
初めて見た上半身裸の男は人間だ。もっと正確に言えば辺境伯家お抱えの兵士たちだ。彼らは訓練がてら、すぐに服を脱ぎ捨て筋肉自慢をする。
両手を腹の前で組んで、「ぬおぉー!」と叫んでは筋肉を隆起させて歓声を浴びるのだ。時として、辺境伯家や使用人の子供たちを両腕にぶら下げ叫んでいることもある。
その様子を初めて見た時、同族との違いに衝撃を受けた。
ハイエルフと人間は、次元の違う別の生き物なのだと。
実際は、兵団限定の局地的発生筋肉だった。
町を歩く領民は普通の体形だったし、いきなり服を脱ぎ捨てて筋肉自慢する人間もいなかった。それどころか、酒に酔って服を脱いだ人間が、憲兵に引きずられて行ったのを見たことがある。腹にスイカを隠し持っているのかと思うほど腹の大きな男だった。
あのタイプも、ハイエルフにもエルフにも存在しない。
色んな意味で私に衝撃を与えてくれたのが辺境伯領の人間たちだ。
一方、ハイエルフはといえば、だぼっとしたキトンを纏うが、服の上からも筋肉皆無のほっそりした体形が分かる。キトンを好まないイグレシアス家の男どもも、ほっそりした体形だし、小枝のような腕は重い荷を担ぐことはない。革装丁の本を2冊持てれば十分だ。
荷を担ぐ時は、風の精霊に手伝ってもらうのが常なのだから、ハイエルフたちに筋肉自慢をしたところで誰もが首を傾げる結果となる。
だというのに、人間の兵士の体躯よ!
髭もじゃワイアットの腕など、私のウエストほどもあるのだ。
奴は本格的に人間を辞めようとしているんじゃないかと睨んでいる。いや、ビッグフットと化した時に辞めてしまったのかもしれない。
「ああやって馬鹿みたいに鍛えると筋肉がつくのか。だが、こいつは……筋肉が付きづらいのか?個体差があるのか」
ふむふむ。
胸の筋肉を揉んだところでノートに”個体差”と書き記すと、「がぁーーー!!」と絶叫でルイスが飛び起きた。
かと思うと、ブランケットを体に巻く早業よ!
まるで毛を逆立てた子猫のように、真っ赤な顔でフーフー唸っている。
「エエエエエエエエエエエルフが…なぜ大森林から出てるのですかっ!あ、あああと!俺の体を触るな!つまむな!もむな!」
うるさい。
「私はエエエエエエエエエエエルフではない」
「…エルフと言ったのです」
「エルフでもない」
私は言って、ちょんと耳の先をつまむ。
「エルフの耳は、もう少し、こう下がっているのだよ。エルフを見たことは?」
訊けば、ルイスはふるふると頭を振る。
そういえば、エルフもハイエルフ並みに大森林から出ないな。
両者の違いを簡単に言えば、排他的で変化を嫌うのがハイエルフで、人間を嫌って引きこもっているのがエルフになる。
ハイエルフはエルフよりも大森林の奥地に住んでいるので、人間に接したことのある者はイグレシアス一族くらいだろう。よって、ハイエルフは”人間”という種族がいるという知識しかない。関心があるとかないとか以前の話だ。
片やエルフは、時折、外に出て行く者がいる。
暇を持て余し、好奇心に抗えずに予備知識もなく人間社会に突撃する。すると、初めての悪意にさらされたエルフは、人間の愚かさを知って人間嫌いを加速させる。そんな出戻りエルフが”人間は野蛮”だとヘイトスピーチをまき散らすので、極端な思想のエルフは人間嫌いとなる。
だが、善良な人間と出会えたエルフは、当たり前ながら暇と無縁の人間社会で生きていくので里には帰らない。
ということで、エルフの里で善良な人間の噂が流れることはないのだ。
ハイエルフよりは外に出るとはいえ、エルフが珍しいことに変わりはない。
見たことがないのなら、私とエルフの違いが分からなくとも仕方ない。
ぱっと見は同じででも、エルフの肌は人間に近い。色白ではあるが、森に棲んでいるからであって、陽の下で汗水たらして暮らせば、あるていどは日焼けする。
だが、ハイエルフは陽に肌をさらしても焼けない。真珠粉をはたいたような煌めきは、ハイエルフの特徴なのだ。これも加護の影響だろう、と大叔父が言っていた。あと、人間の前に姿をさらせば精霊王と間違えてひれ伏してくるから面白いぞ、とも。
ルイスはどうだろうか。
好奇心が擽られる。
「私とエルフを並べると違いは分かるのだが……私はハイエルフだ」
「ハハハハハハハハハハ…ッ!!」
「笑っているのか?」
「驚いているんだっ!!」
ルイスは叫ぶと、はっとしたように両手で口を覆った。
すごいな。
ころころと表情が変わる。
ハイエルフはエルフに輪をかけて表情筋が死んでいるので、秒単位で表情を変えられると目が離せなくなる。
確か、こういう時に使う言葉があったはずだ。
「あ。思い出した。情緒不安定だ」
人間は情緒不安定になりやすい、とペンを走らせる。
「あぁ……なんて冗談だ…。崇高なるハイエルフが…変人だなんて…っ」
「叡智の結晶。全精霊を従えし精霊の王だったか。ハイエルフを精霊王と混同されても困るのだがな。私たちを神格化するのは自由だが、私を信仰対象にしてくれるなよ?いや。前言撤回。信仰対象にしてもらっても構わない。供物は身体強化だ。私を楽しませてくれ」
両手をワキワキさせてにじり寄った私に、ルイスは甲高い悲鳴をあげた。それからブランケットを私に投げつけ、半裸のままに部屋を飛び出して行った速さよ。
遠くで髭もじゃワイアットの怒声が聞こえたが、私のせいではないはずだ。
あなたにおすすめの小説
転生後はゆっくりと
衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。
日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。
そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。
でも、リリは悲観しない。
前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。
目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。
全25話(予定)
没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~
土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。
しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。
そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。
両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。
女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
婚約破棄されたので田舎の一軒家でカフェを開くことにしました。楽しく自由にしていたら居心地が良いとS級冒険者達が毎日通い詰めるようになりました
緋月らむね
ファンタジー
私はオルレアン侯爵令嬢のエルティア。十四歳の頃、家の階段を踏み外して頭を打った衝撃で前世を思い出した。
前世での名前は坂島碧衣(さかしまあおい)。祖父母の引退後、祖父母の経営していた大好きなカフェを継ぐつもりでいたのに就職先がブラック企業で過労の挙句、継ぐ前に死んでしまった。そして、自分が息抜きでやっていた乙女ゲーム「星屑のカンパニー」の悪役令嬢、オルレアン侯爵令嬢エルティアに転生してることに気がついた。
エルティアは18歳の舞踏会で婚約破棄を言い渡される。それだけならまだしも、婚約者から悪役令嬢として断罪され、婚約破棄され、父親から家を追い出され、よからぬ輩に襲われて殺される。
前世だってやりたかったことができずに死んでしまったのに、転生してもそんな悲惨な人生を送るなんて、たまったもんじゃない!!それなら私は前世継ごうと思っていた祖父母のやっていたようなカフェを開いて楽しく自由な人生を送りたい。
そして私は王都と実家を飛び出して森が開けた自然豊かな場所で念願のカフェを侍女のシサとともに開くことができた。
森が開けた自然豊かな場所で楽しく自由にカフェをやっていたら、個性豊かなS級冒険者たちが常連として私のカフェにやってくるようになりました!
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
婚約破棄された冷遇令嬢は、辺境の台所で幸せを煮込む〜無自覚な精霊の愛し子は極上スープで氷の旦那様を溶かし、激甘に溺愛される〜
黒崎隼人
恋愛
家族から冷遇され、唯一の自己表現である料理を心の拠り所として生きてきた侯爵令嬢ヴィオラ。
彼女はある日、王太子である婚約者から無実の罪を着せられ、婚約破棄と同時に極寒の北方辺境へと追放されてしまう。
嫁ぎ先は、妻を亡くして心を閉ざした「氷の辺境伯」レオンハルト。
愛のない政略結婚、厳しい自然環境。
しかしヴィオラは絶望することなく、持ち込んだ小さな包丁を手に辺境の台所に立つ。
彼女が無自覚に作る温かなスープは、精霊たちを惹きつける「大愛し子」としての奇跡の力が宿っていた。
その極上の味わいは、心を閉ざしていた幼い義娘エルナの笑顔を取り戻し、不器用で無愛想なレオンハルトの凍てついた心を静かに溶かしていく。
一方、ヴィオラの真実に気づき激しく後悔する王太子や、彼女の力を狙う王都の権力者たちが動き出す。
しかし、辺境の大地と精霊たち、そして何より彼女を愛する家族が、ヴィオラを手放すはずがなかった。
「あなたが辺境に来てから、私の止まっていた時間は動き出した」
これは、すべてを諦めていた少女が、辺境の台所から温かな居場所と真実の愛を手に入れるまでの、美味しくて心温まる奇跡の物語。
【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。