僕が君に殺されるまで

フィボナッチ恐怖症

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12話 チート

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 このゲームでのルール。それを逆利用する。思いついたらやってみるが吉か。

「比奈」

 そう言って、プランを説明した。
後、連絡手段を一応用意しておかなければならない。荒廃したこの星に電波を飛ばす会社なんてもうないからだ。

「なるほど。それじゃあここから援護だけするね」

 そう、今回はぼくだからこそできる技。この乱戦においてのみ発動できる技。
ぼくは戦場の中に入っていく。

 今見てみると、本当に大変なことになっている。
もう結構な人が地に伏していた。ただ、まともな死に方をしている人がほとんど見当たらない。氷漬けになっている人や、いや、死体か。お腹のあたりがすっかりなくなっている死体とか。
ぼくはそんな中で1人の能力者に目をつけた。
近くのやつらに威力をあんまり考えずに戦っている、炎を手から放出する能力者だ。しかし、周りのやつらも強いようで炎にあたっているやつが一人もいない。

 一旦ぼくは時間のずれを解除する。今、違和感を周りのやつらに与えるわけにはいかない。ぼくの能力がバレるわけにはいかないからだ。バレた時点で、ぼくの能力は無能確定だ。

バタリ

 背後で人が倒れる音がした。静かに殺しに来ていたようだが、ぼくを狙ったのが間違いだった。

「あ、ごめんね。意味ないから」

 そう言って、別の人の方にスッと手のひらを向ける。
手を向けた先にいた人々が、
パタリ。またパタリと倒れてゆく。
そんな異変が起こったら、誰もがぼくのことを気にせずにはいられなくなる。

「あ、そこの炎出す人! ぼくを倒せるなら倒してみなよ」

 強そうな能力の人なら、自分の強さを過信している。つまり、襲ってくる可能性の方が高いということだ。

「いいだろう」

 周りの人も黙認してくれているようだ。強い能力者同士で戦ってくれた方がお得だと考えたのだろう。
このタイミングで、ぼくは、時間のずれを戻す。
相手は両手で火の玉を生成しているようだ。それも相当大きなのを。挑発に乗ってくるようなバカだから、それも仕方ないか。

今のうちに......
 
 相手が火の玉を打ってきた。ぼくはキレイにそれをかわす。まぁ、当たってるように見えてるだろうけど。


これにて、殺害完了かな。
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