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酔っ払いにはお仕置きを
「何を作ってるんだ、ライの実で」
「梅酒と梅シロップ」
「うめしゅ? うめシロップ?」
「ライの実は俺の故郷では梅って呼ぶのさ」
「酒とシロップを作るのは分かったが……どれくらい時間がかかる」
「三ヶ月くらいかな美味く飲むには、まぁ一年でもいいけどな、時間がかかるけど」
俺がからから笑いながら言うとアドリアはおずおずと言い出してきた。
「あの、私は時間操作魔法なら使える」
「え?」
「だからその、熟成させる事ができる」
「……やってみてくれるか?」
「ああ」
アドリアに梅酒の瓶の一つを渡す。
アドリアが何か呟くと、酒の色がだんだんと変化し、梅も変化が現れた。
「……大体一年位時間経過させたぞ」
「おお! じゃあさっそく飲むか!」
「まだ昼だぞ」
「昼から飲む酒が美味いんだよ」
俺がそう言うとアドリアは「仕方ないな」と困ったように笑った。
酒の準備をし、氷をグラスに入れて梅酒を注ぐ。
「乾杯!」
「乾杯」
久々の梅酒を俺は口に含む。
「んー! この甘いのがいいんだよなぁ」
「甘い酒だな……飲みやすい」
アドリアはふにゃりと笑った。
「エールは苦くて飲むのは嫌だが、これなら飲めそうだ」
「お気に召したようで幸いだ」
俺は梅酒をあおりながらカラカラと笑う。
「ただ強い酒だから注意しろよ」
「分かった」
アドリアは機嫌良さそうに酒を飲んでいた。
普段酒を飲まない奴がどうなるか、俺はすっかり忘れていた。
「もっとのむぅ……!!」
「酔いすぎじゃねぇか!」
俺はアドリアの酔い潰れっぷりに頭を悩ませながら、酒を取り上げて抱きかかえる。
じたばたするアドリアを抱きかかえながら寝室に戻る。
やだやだとじたばたするアドリアを見て、少しはお仕置きが必要かと思い膝の上にのせた。
いわゆる尻たたきの体勢で。
ベチン!!
バチン!!
「い゛だい゛!!」
「言うことをきかねぇ悪い子にはこれが一番だ」
もう一回尻を叩く。
バチン!!
「わがっだぁ!! もう、の゛む゛の゛や゛め゛る゛う!!」
「いや、飲むのをやめるんじゃなくて飲み過ぎるな、って事だよ」
尻をさすってやりながら、抱きついてきたアドリアをなだめる。
すると、かくんとそのまま眠ってしまった。
少し泣かせてしまった事に罪悪感は抱きつつも、悪酔いは良くないと自分に言い聞かせることにした。
「──これがお前が今尻が痛い理由だ」
翌朝、尻が痛い、何をしたと訴えてきたアドリアに対して俺はそう説明した。
アドリアは頭を抱えて、顔を真っ赤にしてベッドにうつ伏せになっていた。
「もう、当分酒は飲まん」
「ほどほどにすればいいんだよ、そこまで落ち込むな」
「落ち込む」
落ち込むと言いながらも、顔を真っ赤にしている当たりもしかして尻たたきで感じてたんじゃないかとうっすら頭に予想がよぎった。
実際、コイツの下着が濡れてたし、精液で。
しかし、言わぬが花と言う言葉もあるので俺はそこを追求することはしなかった。
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