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夢と悪夢
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真っ黒な部屋の中にブラッドはいた。
その部屋が、空間が夢だと認識した彼は夢が覚めるまで大人しくその場にとどまった。
黒い部屋が赤く染まる。
真っ赤になる部屋の向こうでは、冷たい目つきのレアがたっていた――
「……」
自室のベッドでブラッドは目を覚ました。
「……昔の夢か……変な時に見るものだ」
一人呟いてから隣を見ると、普段着ですやすやと眠っているマリヤがいた。
「――これは据え膳か? 据え膳でいいんだな?」
「いいわけあるか戯けが」
スパンと何か平たいもので殴られる。
小気味よい音がブラッドの頭から鳴り、ブラッドは怒りながら殴った張本人を見ると夢とは違う意味で冷たい目つきのレアがスリッパ片手にたっていた。
「何をする貴様!!」
「貴様が酔っぱらってマリヤを連れ込んだんだろうが、同じく酒に酔ったマリヤを」
「あ――……」
レアの言葉に、ブラッドは昨夜の事を思い出す。
彼女の言うとおり、ブラッドは酒をたらふく飲み干し、珍しく酔っぱらっていた。
そして、ジュースと酒を間違えて飲んだマリヤが酔っぱらい、眠ってしまったので、自分も寝るから連れて行くといって自室に連れ込んで何もせずそのまま寝たのを思い出した。
「何かしておけばよかった!!」
「よいわけあるかボケェ」
レアの二回目のツッコミのスリッパが炸裂する。
ブラッドの後頭部からスパンという小気味いい音が鳴る。
「殴るな!! しかもスリッパで!!」
「お前が悪いから殴ってるんだこの万年発情期青二才が、痛い青春は若人のをみるだけでお腹いっぱいなんだこちらは」
「そんなもの知るか!!」
「ん~~……」
二人がぎゃあぎゃあと言い合ってると、マリヤが身じろぎをした。
ベッドの上でもぞもぞとうごめき、起きそうな気配を出したが、再度深い眠りについたのか、すやすやと寝息を立てた。
「……起きなくてよかったな、悲鳴あげてるぞ絶対」
「だろうな」
ブラッドはため息をつくと、毛布でマリヤをくるんで抱き抱える。
「今の内に部屋に戻しておく」
「そうしておけ、変なことにするなよ」
「やかましい」
ブラッドはレアに噛みつくように言うと、そのまま自室を後にした。
マリヤの部屋につくと、ベッドの上に彼女を寝かせ、毛布を彼女のものにかけ直し、自分の毛布をその場から消した。
「全く、貴様は隙が多すぎだ」
ブラッドは呆れのため息をついて部屋を出ようとした。
すると、マリヤの口からうめき声が上がり始めた。
「……マリヤ」
ブラッドはきびす返しマリヤの傍に駆け寄る。
眠っているはずの彼女は苦しそうに顔をゆがめ、首をさわろうとしている。
ブラッドはマリヤの首もとに手をかけ、服をずらすとそこにはくっきりと何者かの手形がついていた。
いや、進行形で手形の色が濃くなり、マリヤの顔色が悪くなる。
ブラッドは目を普段以上に赤く染まらせ、マリヤの体を見る。
黒い人型のもやが、マリヤの首を締めているが見えた。
「貴様――人の者に手を出すとはいい度胸だな」
静かにしかし憤怒の色に染まった声を黒いもやに向けていうと、ブラッドはその人型の首をつかみ、マリヤから引き離す。
「その女は私のものだ、貴様ごときがふれていいと思うな――!!」
そのもやの首をばきりとへし折る。
へし折られたもやはすうっと消えていなくなった。
もやがなくなると、マリヤの顔色が元に戻り、寝息も穏やかなものへと変化した。
ブラッドはマリヤの頬をそっとなでると、安堵したように一瞬微笑み、そして彼女から離れると憤怒の色に再び顔を染めた。
「おい、ブラッドどうした? 何があった?」
異変を感じてマリヤの部屋にやってきたレアを見て、ブラッドは忌々しそうに口を開いた。
「どこかのバカがマリヤに手をだそうとした、どこの奴かわかったから潰してくる。貴様は留守番を頼む」
「――わかった、気が済むまでやってこい」
「ああ」
ブラッドはそういうと、その場から姿を消した。
暗雲立ちこめる城の前に、ブラッドは立っていた。
「フン、見てくれだけは大層な」
そういうと、城の中に足を踏み入れる。
グルルルと獣のうなり声が鳴り響き、ブラッドを警戒しているようだったが、襲いかかってくることは無かった。
うなり声はどこか怯えも含んでいた。
「獣はわかるか、主もここまで危機管理能力があればな」
ブラッドは鼻で笑うと、城の奥へと進んでいく。
屈強な男たち、武器をもった男たちはあざ笑うようになぎ払った。
武器は朽ち果て、土に戻った。
刃も、弾丸も決して届くことは無かった。
城の最奥部へと到達すると、鍵のかかったその扉をあけはなった。
「……なんだこれは」
マリヤの写真が一面に飾られていた。
自分との散歩の写真だけではない、一人っきりで猫と遊んでいる写真も飾られていた。
「隠し撮り……? いや、そんな機械がおいてあれば気づく……」
ブラッドはカメラを見つけそれを手に取った。
ボタンを押せば映像が画像としてでるタイプのカメラだった。
「……念写か……なら気づかんな」
ブラッドは視線をずらすと、男が倒れ気絶しているのが見えた。
「なるほど、こいつが犯人か……!!」
怒りを露わにすると、男の首を締めてへし折ろうとした。
しかし、何かを思い出したのかそれをやめて、マリヤの写真を全て消失させ、男の頭を鷲掴んで何かすると、男をそのまま手放し地面に落とした。
男は気絶したままだった。
「これでマリヤの事は綺麗さっぱり忘れたはずだ、これでよいだろう」
ブラッドはそういうと、その場所から姿を消した。
ブラッドが屋敷に戻ると、屋敷の前は所々赤くに染まっていた。
そして、わずかに返り血を浴びたレアがそこに立っていた。
「やったのか?」
「まさか、薄皮一枚で全員許してやったよ、あと関節はずすとか、骨折で」
「貴様らしい」
レアの答えに、ブラッドは邪悪に笑って返した。
「――で、マリヤは?」
「地下の基地で震えてるだろうさ、いってやるといい」
「ならそうしよう」
ブラッドはレアの言葉に頷いて、再度姿を消した。
マリヤの部屋の中に姿を出現させると、部屋の隅ではフミを抱いてがくがくと震えているマリヤがいた。
ブラッドは安心したようなため息をついて、口を開く。
「ドクター・マリヤ。何をそんなに震えている?」
「――! ブラッド様!!」
半泣きの状態でフミを片手で抱いたまま、腰を抜かしたかのような動作で四つん這いになってブラッドに近づく。
「随分こっけいな姿だな」
邪悪に笑ってマリヤに視線を合わせるようにブラッドはしゃがんだ。
「ぶ、ブラッド様、知らない人たちが急にきて、レア先生が対応するっていったけど、私こ、こわくって……!!」
「安心しろ、レアが対応したし、親玉は私が何とかしておいた、もう来ないだろう」
「ほ、本当ですか」
「私の言うことが信じられないのか?」
マリヤが半泣きのまま問いかけるので、ブラッドは意地悪そうに笑って、彼女の頬をつねる。
「い、いへ、しんじまふ……いたひれしゅ……」
「おっとすまん、摘んだら面白そうな頬があったものでな」
ブラッドはケラケラと邪悪に笑ったまま答えると、マリヤは困惑したまま口を開く。
「ど、どういう意味ですか??」
「そのままだ」
ブラッドはマリヤの腰に手を回すとそのまま、一気に抱き抱え、彼女をベッドの上に寝かせる。
「今日はゆっくり休め、疲れたろう」
「いや、さっき起きたばっか……たしかに、何かどっと疲れました。いやな夢もみましたし……」
「ほおどんな夢だ?」
ブラッドが問いかけると、マリヤは困ったような顔をしてしばらく思案してから、困った顔のままそれを言葉にした。
「ブラッド様に、首を締めて殺されかける夢です」
「――」
「すみません、変な夢のこといって……」
「いや、かまわん。で殺されかけるというのはどういうことだ?」
「変なんですよね、ブラッド様に殺されかけるのに、ブラッド様が助けに来るんです……助けてくれたんです……」
「いや――別に変とは思わん」
「本当、ですか……あれ、すごい……眠い……」
「もう寝てろ、今度はそんな夢をみないだろう」
ブラッドがそういって目元をなでると、マリヤは深い眠りについた。
眠りについたマリヤの頬を、愛おしげになでると、ブラッドは部屋をでようとしたが、フミがマントを爪でひっぱった。
「……おい、猫。何だ」
フミはふみゃーふみゃーと鳴いて、ブラッドの靴をかりかりとひっかく。
「ひっかくな……!! 全く、貴様も危機管理能力が内容だな」
ブラッドは渋そうな顔をすると、フミを片手で抱き抱える。
するとフミは満足したような顔をして、ごろごろとのどを鳴らした。
「本当に、貴様猫の皮被った別の生き物じゃないだろうな」
そういいながら部屋をでる。
「安心しろ、それは間違いなく猫以外の何者でもない」
いつの間にかこちらに来たレアが、呆れたような口調でブラッドにちかより、フミを受け取るとなで始めた。
「警戒心がなさすぎるぞ」
「そういう猫なんだろうさ」
レアはごろごろと鳴くフミを抱き抱えたままフミの寝床の方に連れて行った。
ブラッドは深くため息をついてから、自室の方へと足を向けた。
基地の内部はその日ほとんどが静寂に包まれていた――
その部屋が、空間が夢だと認識した彼は夢が覚めるまで大人しくその場にとどまった。
黒い部屋が赤く染まる。
真っ赤になる部屋の向こうでは、冷たい目つきのレアがたっていた――
「……」
自室のベッドでブラッドは目を覚ました。
「……昔の夢か……変な時に見るものだ」
一人呟いてから隣を見ると、普段着ですやすやと眠っているマリヤがいた。
「――これは据え膳か? 据え膳でいいんだな?」
「いいわけあるか戯けが」
スパンと何か平たいもので殴られる。
小気味よい音がブラッドの頭から鳴り、ブラッドは怒りながら殴った張本人を見ると夢とは違う意味で冷たい目つきのレアがスリッパ片手にたっていた。
「何をする貴様!!」
「貴様が酔っぱらってマリヤを連れ込んだんだろうが、同じく酒に酔ったマリヤを」
「あ――……」
レアの言葉に、ブラッドは昨夜の事を思い出す。
彼女の言うとおり、ブラッドは酒をたらふく飲み干し、珍しく酔っぱらっていた。
そして、ジュースと酒を間違えて飲んだマリヤが酔っぱらい、眠ってしまったので、自分も寝るから連れて行くといって自室に連れ込んで何もせずそのまま寝たのを思い出した。
「何かしておけばよかった!!」
「よいわけあるかボケェ」
レアの二回目のツッコミのスリッパが炸裂する。
ブラッドの後頭部からスパンという小気味いい音が鳴る。
「殴るな!! しかもスリッパで!!」
「お前が悪いから殴ってるんだこの万年発情期青二才が、痛い青春は若人のをみるだけでお腹いっぱいなんだこちらは」
「そんなもの知るか!!」
「ん~~……」
二人がぎゃあぎゃあと言い合ってると、マリヤが身じろぎをした。
ベッドの上でもぞもぞとうごめき、起きそうな気配を出したが、再度深い眠りについたのか、すやすやと寝息を立てた。
「……起きなくてよかったな、悲鳴あげてるぞ絶対」
「だろうな」
ブラッドはため息をつくと、毛布でマリヤをくるんで抱き抱える。
「今の内に部屋に戻しておく」
「そうしておけ、変なことにするなよ」
「やかましい」
ブラッドはレアに噛みつくように言うと、そのまま自室を後にした。
マリヤの部屋につくと、ベッドの上に彼女を寝かせ、毛布を彼女のものにかけ直し、自分の毛布をその場から消した。
「全く、貴様は隙が多すぎだ」
ブラッドは呆れのため息をついて部屋を出ようとした。
すると、マリヤの口からうめき声が上がり始めた。
「……マリヤ」
ブラッドはきびす返しマリヤの傍に駆け寄る。
眠っているはずの彼女は苦しそうに顔をゆがめ、首をさわろうとしている。
ブラッドはマリヤの首もとに手をかけ、服をずらすとそこにはくっきりと何者かの手形がついていた。
いや、進行形で手形の色が濃くなり、マリヤの顔色が悪くなる。
ブラッドは目を普段以上に赤く染まらせ、マリヤの体を見る。
黒い人型のもやが、マリヤの首を締めているが見えた。
「貴様――人の者に手を出すとはいい度胸だな」
静かにしかし憤怒の色に染まった声を黒いもやに向けていうと、ブラッドはその人型の首をつかみ、マリヤから引き離す。
「その女は私のものだ、貴様ごときがふれていいと思うな――!!」
そのもやの首をばきりとへし折る。
へし折られたもやはすうっと消えていなくなった。
もやがなくなると、マリヤの顔色が元に戻り、寝息も穏やかなものへと変化した。
ブラッドはマリヤの頬をそっとなでると、安堵したように一瞬微笑み、そして彼女から離れると憤怒の色に再び顔を染めた。
「おい、ブラッドどうした? 何があった?」
異変を感じてマリヤの部屋にやってきたレアを見て、ブラッドは忌々しそうに口を開いた。
「どこかのバカがマリヤに手をだそうとした、どこの奴かわかったから潰してくる。貴様は留守番を頼む」
「――わかった、気が済むまでやってこい」
「ああ」
ブラッドはそういうと、その場から姿を消した。
暗雲立ちこめる城の前に、ブラッドは立っていた。
「フン、見てくれだけは大層な」
そういうと、城の中に足を踏み入れる。
グルルルと獣のうなり声が鳴り響き、ブラッドを警戒しているようだったが、襲いかかってくることは無かった。
うなり声はどこか怯えも含んでいた。
「獣はわかるか、主もここまで危機管理能力があればな」
ブラッドは鼻で笑うと、城の奥へと進んでいく。
屈強な男たち、武器をもった男たちはあざ笑うようになぎ払った。
武器は朽ち果て、土に戻った。
刃も、弾丸も決して届くことは無かった。
城の最奥部へと到達すると、鍵のかかったその扉をあけはなった。
「……なんだこれは」
マリヤの写真が一面に飾られていた。
自分との散歩の写真だけではない、一人っきりで猫と遊んでいる写真も飾られていた。
「隠し撮り……? いや、そんな機械がおいてあれば気づく……」
ブラッドはカメラを見つけそれを手に取った。
ボタンを押せば映像が画像としてでるタイプのカメラだった。
「……念写か……なら気づかんな」
ブラッドは視線をずらすと、男が倒れ気絶しているのが見えた。
「なるほど、こいつが犯人か……!!」
怒りを露わにすると、男の首を締めてへし折ろうとした。
しかし、何かを思い出したのかそれをやめて、マリヤの写真を全て消失させ、男の頭を鷲掴んで何かすると、男をそのまま手放し地面に落とした。
男は気絶したままだった。
「これでマリヤの事は綺麗さっぱり忘れたはずだ、これでよいだろう」
ブラッドはそういうと、その場所から姿を消した。
ブラッドが屋敷に戻ると、屋敷の前は所々赤くに染まっていた。
そして、わずかに返り血を浴びたレアがそこに立っていた。
「やったのか?」
「まさか、薄皮一枚で全員許してやったよ、あと関節はずすとか、骨折で」
「貴様らしい」
レアの答えに、ブラッドは邪悪に笑って返した。
「――で、マリヤは?」
「地下の基地で震えてるだろうさ、いってやるといい」
「ならそうしよう」
ブラッドはレアの言葉に頷いて、再度姿を消した。
マリヤの部屋の中に姿を出現させると、部屋の隅ではフミを抱いてがくがくと震えているマリヤがいた。
ブラッドは安心したようなため息をついて、口を開く。
「ドクター・マリヤ。何をそんなに震えている?」
「――! ブラッド様!!」
半泣きの状態でフミを片手で抱いたまま、腰を抜かしたかのような動作で四つん這いになってブラッドに近づく。
「随分こっけいな姿だな」
邪悪に笑ってマリヤに視線を合わせるようにブラッドはしゃがんだ。
「ぶ、ブラッド様、知らない人たちが急にきて、レア先生が対応するっていったけど、私こ、こわくって……!!」
「安心しろ、レアが対応したし、親玉は私が何とかしておいた、もう来ないだろう」
「ほ、本当ですか」
「私の言うことが信じられないのか?」
マリヤが半泣きのまま問いかけるので、ブラッドは意地悪そうに笑って、彼女の頬をつねる。
「い、いへ、しんじまふ……いたひれしゅ……」
「おっとすまん、摘んだら面白そうな頬があったものでな」
ブラッドはケラケラと邪悪に笑ったまま答えると、マリヤは困惑したまま口を開く。
「ど、どういう意味ですか??」
「そのままだ」
ブラッドはマリヤの腰に手を回すとそのまま、一気に抱き抱え、彼女をベッドの上に寝かせる。
「今日はゆっくり休め、疲れたろう」
「いや、さっき起きたばっか……たしかに、何かどっと疲れました。いやな夢もみましたし……」
「ほおどんな夢だ?」
ブラッドが問いかけると、マリヤは困ったような顔をしてしばらく思案してから、困った顔のままそれを言葉にした。
「ブラッド様に、首を締めて殺されかける夢です」
「――」
「すみません、変な夢のこといって……」
「いや、かまわん。で殺されかけるというのはどういうことだ?」
「変なんですよね、ブラッド様に殺されかけるのに、ブラッド様が助けに来るんです……助けてくれたんです……」
「いや――別に変とは思わん」
「本当、ですか……あれ、すごい……眠い……」
「もう寝てろ、今度はそんな夢をみないだろう」
ブラッドがそういって目元をなでると、マリヤは深い眠りについた。
眠りについたマリヤの頬を、愛おしげになでると、ブラッドは部屋をでようとしたが、フミがマントを爪でひっぱった。
「……おい、猫。何だ」
フミはふみゃーふみゃーと鳴いて、ブラッドの靴をかりかりとひっかく。
「ひっかくな……!! 全く、貴様も危機管理能力が内容だな」
ブラッドは渋そうな顔をすると、フミを片手で抱き抱える。
するとフミは満足したような顔をして、ごろごろとのどを鳴らした。
「本当に、貴様猫の皮被った別の生き物じゃないだろうな」
そういいながら部屋をでる。
「安心しろ、それは間違いなく猫以外の何者でもない」
いつの間にかこちらに来たレアが、呆れたような口調でブラッドにちかより、フミを受け取るとなで始めた。
「警戒心がなさすぎるぞ」
「そういう猫なんだろうさ」
レアはごろごろと鳴くフミを抱き抱えたままフミの寝床の方に連れて行った。
ブラッドは深くため息をついてから、自室の方へと足を向けた。
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