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甘い時間②
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目を開けると、愛しい人が僕を抱き締めて眠っている。
その光景は、筆舌に尽くし難い程に幸せだった。
閉ざされたアランの目元には、長い睫毛が影を作る。
自分の夫でありながら、こんなに美しい人が僕の伴侶で良いのかと思ってしまう。
しかも初めてなのに、めちゃくちゃ盛り上がって……2回もしちゃうなんて……。
(しかも、僕から求めちゃうとか……)
僕ったら、ハシタナイ。
昨夜の甘い時間を思い出し、思わず赤面してしまう。
だってね、だってね。
アレンのイク時の、切なそうに眉を寄せる顔とか、
思わず漏れたであろう声とか、やばかった……。
ぶっちゃけ、1回目はあれでイッた。
あの表情と声は、反則だと思うんだよね。
思い出すだけで、身体に熱が蘇る。
そりゃあ、クソゲス兄弟も手放したくなくなるよな。
だけど、もう絶対に返さないもんね!
そう思っていると、クスクスと笑う声が聞こえて視線をアレンに向けると
「おはよう、亜蘭」
朝日に照らされた、美しい笑顔に昇天しそうになる。
「おはよう、アレン」
恥ずかしくなりながら答えると
「朝から百面相していましたが、どうしました?」
クスクスと笑いながら言われて
「アレン、口調が戻ってる! ねぇ、二人だけの時で良いから、普段のアランをもっと見せて欲しい」
とお願いしてみた。
するとアレンは少し考えながら
「善処します」
そう言って、キスを落とした。
素肌で抱き合う心地良さに、毎朝、父様が駄々をこねるのが分かった気がする。(まぁ……分かった気がするだけだけどね!)
「アレン。僕達、やっと本当の夫夫になれたね」
ギュッとアレンに抱き着いて呟くと
「長かったですね」
と、しみじみ言われて思わず吹き出してしまった。
「ねぇ、アレン」
「はい」
「アレンが隣国を取り戻しても、一緒に居られる方法を探そうよ」
僕の言葉に、アレンが驚いたように目を見開いた。
「もし、僕達が引き離される運命だとしても、僕は抗ってみたいと思うんだ」
僕の言葉に、アレンが小さく笑って頷くと
「不思議ですね。同じ事を考えていました」
そう言って僕を抱き締めた。
僕はいつもの王子様口調のアレンに唇を尖らせ
「それから、大事な事だからもう1回言っておくけど……、いつか僕の前だけでもその王子様口調じゃなくて、普通に話してくれるようになってくれるのも待ってるからね」
ギュッとアレンを抱き締めて呟いた。
「王子様口調……ですか」
「そうだよ! ほら、今もそう!」
頬を膨らませると、アレンはフワリと微笑み
「亜蘭は、怒った顔も可愛いですね」
なんて言って来た!
思わず赤面すると
「亜蘭も、私にたくさんの顔を見せて下さい」
そう言って唇が重なる。
触れるだけのキスじゃ足りなくて、首に手を回してアレンの唇を割開き舌を差し込む。
どうしよう……。
身体を重ねる前より、重ねた後の方がアレンを強く欲しいと思ってしまう。
唇が離れ、少し上がった呼吸。
「アレン……抱いて……」
足りない……アレンが、足りない。
まるで脱水症状を起こしたみたいに、身体がアレンを求めてしまう。
「アレンが抱いてくれないなら、僕がアレンを抱くよ?」
アレンを押し倒し、僕達は見つめ合う。
「亜蘭?」
驚いて僕を見上げるアレンの唇を奪う。
その光景は、筆舌に尽くし難い程に幸せだった。
閉ざされたアランの目元には、長い睫毛が影を作る。
自分の夫でありながら、こんなに美しい人が僕の伴侶で良いのかと思ってしまう。
しかも初めてなのに、めちゃくちゃ盛り上がって……2回もしちゃうなんて……。
(しかも、僕から求めちゃうとか……)
僕ったら、ハシタナイ。
昨夜の甘い時間を思い出し、思わず赤面してしまう。
だってね、だってね。
アレンのイク時の、切なそうに眉を寄せる顔とか、
思わず漏れたであろう声とか、やばかった……。
ぶっちゃけ、1回目はあれでイッた。
あの表情と声は、反則だと思うんだよね。
思い出すだけで、身体に熱が蘇る。
そりゃあ、クソゲス兄弟も手放したくなくなるよな。
だけど、もう絶対に返さないもんね!
そう思っていると、クスクスと笑う声が聞こえて視線をアレンに向けると
「おはよう、亜蘭」
朝日に照らされた、美しい笑顔に昇天しそうになる。
「おはよう、アレン」
恥ずかしくなりながら答えると
「朝から百面相していましたが、どうしました?」
クスクスと笑いながら言われて
「アレン、口調が戻ってる! ねぇ、二人だけの時で良いから、普段のアランをもっと見せて欲しい」
とお願いしてみた。
するとアレンは少し考えながら
「善処します」
そう言って、キスを落とした。
素肌で抱き合う心地良さに、毎朝、父様が駄々をこねるのが分かった気がする。(まぁ……分かった気がするだけだけどね!)
「アレン。僕達、やっと本当の夫夫になれたね」
ギュッとアレンに抱き着いて呟くと
「長かったですね」
と、しみじみ言われて思わず吹き出してしまった。
「ねぇ、アレン」
「はい」
「アレンが隣国を取り戻しても、一緒に居られる方法を探そうよ」
僕の言葉に、アレンが驚いたように目を見開いた。
「もし、僕達が引き離される運命だとしても、僕は抗ってみたいと思うんだ」
僕の言葉に、アレンが小さく笑って頷くと
「不思議ですね。同じ事を考えていました」
そう言って僕を抱き締めた。
僕はいつもの王子様口調のアレンに唇を尖らせ
「それから、大事な事だからもう1回言っておくけど……、いつか僕の前だけでもその王子様口調じゃなくて、普通に話してくれるようになってくれるのも待ってるからね」
ギュッとアレンを抱き締めて呟いた。
「王子様口調……ですか」
「そうだよ! ほら、今もそう!」
頬を膨らませると、アレンはフワリと微笑み
「亜蘭は、怒った顔も可愛いですね」
なんて言って来た!
思わず赤面すると
「亜蘭も、私にたくさんの顔を見せて下さい」
そう言って唇が重なる。
触れるだけのキスじゃ足りなくて、首に手を回してアレンの唇を割開き舌を差し込む。
どうしよう……。
身体を重ねる前より、重ねた後の方がアレンを強く欲しいと思ってしまう。
唇が離れ、少し上がった呼吸。
「アレン……抱いて……」
足りない……アレンが、足りない。
まるで脱水症状を起こしたみたいに、身体がアレンを求めてしまう。
「アレンが抱いてくれないなら、僕がアレンを抱くよ?」
アレンを押し倒し、僕達は見つめ合う。
「亜蘭?」
驚いて僕を見上げるアレンの唇を奪う。
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