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第55話
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突然のビンタに、全員が驚いていると
「久しぶりだな、フィー」
「その呼び方で呼ぶな」
フィーレンさんは、サロパスタの首を掴むと広場の端の人気の無い方に引きずって行った。
そして、フィーレンさんが更にサロパスタにパンチやビンタを浴びせているのを横目に見ながら、アスカさんが、その場に居たメガネをかけた女性の女神の息吹のメンバーに尋ねた。
「すいません。ポーレは何処にいるのでしょうか?この広場にはいないようだけど」
確かにアスカさんの妹さんだと思われるエルフは何処にもいない。
「ポーレ?ああ、貴方がポーレのお兄さんですか、ポーレは現在、リーダー達と一緒にダンジョンの攻略に出ています」
「そうですか、ありがとうございます」
一緒にこの広場まできた女神の息吹のメンバーは、早速仲間達の所に行って話をしていた。
「まあ、リーダー達は遠くに行っていないだろうから待っててよ」
レイアさんにそう言われて、優人達は広場で休憩することにした。
ポーレさんが、待ち遠しいのかアスカさんはホワイトを抱きながら、辺りをウロウロしている。
ゴーレンさんは、まだ戻ってこないサロパスタの所に行ってフィーレンさんと話をしている。
そして優人とスノウとナセルさんとデロックさんは、机を囲んで、お茶を飲んでいた。
「女神の息吹って、女性冒険者しかいないパーティーなのかと思っていたんですけど、違うんですね」
「そうだな、リーダーのヴァレスティーヌ、サブリーダーのフィーレン、その他の幹部も女性ばかりだが男性のメンバーも少しはいるが、入団条件は厳しいから俺は入りたいとは思わないがな」
「まあ、パーティー内恋愛禁止で、既婚者の男性だけって言う条件だと厳しいよね」
「ああ、既婚者が女性の多い冒険者パーティーに入るなんて妻との喧嘩の理由になるからな、そして危険の多い冒険者稼業をする夫婦はあまりいないからな、力の弱いランクの低い冒険者は結婚すれば、冒険者を止めることが多いからな」
そうして、暫く待っていると
「帰ってきましたよ」
レイアさんが、広場からいくつか繋がる道の一つから話しかけてきた。
アスカさんが、その場所に歩いて行き、その後を優人がスノウの手を引いて、レイアさんに近づいていった。
「ほら、おーいリーダー、お客様が来てますよ」
そうして奥から全身を金属の鎧で固め、顔を全て覆ったヘルムをかぶる騎士を先頭に冒険者達がやってきた。
そして、その奥に金髪のエルフがいた。
「あー、兄ちゃん。何でこんな所にいるの」
「久しぶりですねポーレ、なぜ誰にも言わずに村を飛び出したんですか」
「いやいや、手紙をちゃんと書いておいてあったでしょ、ダンジョンを攻略しに行くって」
「全く、けど元気そうで良かった。これからは連絡をちゃんとしなさい。母さんも心配していましたよ」
「分かったよ。少しは手紙を書くよ」
「貴方が、1人で危険なことをしていたら、村に連れ帰ろうと思っていましたけど、良き仲間に恵まれているようですね」
「うん、みんな良い人達だよ。リーダーこの人は私の兄で凄く強いんですよ」
ポーレさんが、全身鎧の人にそう言うと
「ポーレは、大切な私達の仲間です。そして彼女の力は私達を大変助けてもらっています」
そうして、金属のヘルムを取り、中から赤い髪をした美人が挨拶してきた。
「初めまして、女神の息吹のリーダーを務めている、ヴァレスティーヌです。皆さんの来訪を歓迎いたします」
そう言って、ヴァレスティーヌさんは、にこりと笑った。
「久しぶりだな、フィー」
「その呼び方で呼ぶな」
フィーレンさんは、サロパスタの首を掴むと広場の端の人気の無い方に引きずって行った。
そして、フィーレンさんが更にサロパスタにパンチやビンタを浴びせているのを横目に見ながら、アスカさんが、その場に居たメガネをかけた女性の女神の息吹のメンバーに尋ねた。
「すいません。ポーレは何処にいるのでしょうか?この広場にはいないようだけど」
確かにアスカさんの妹さんだと思われるエルフは何処にもいない。
「ポーレ?ああ、貴方がポーレのお兄さんですか、ポーレは現在、リーダー達と一緒にダンジョンの攻略に出ています」
「そうですか、ありがとうございます」
一緒にこの広場まできた女神の息吹のメンバーは、早速仲間達の所に行って話をしていた。
「まあ、リーダー達は遠くに行っていないだろうから待っててよ」
レイアさんにそう言われて、優人達は広場で休憩することにした。
ポーレさんが、待ち遠しいのかアスカさんはホワイトを抱きながら、辺りをウロウロしている。
ゴーレンさんは、まだ戻ってこないサロパスタの所に行ってフィーレンさんと話をしている。
そして優人とスノウとナセルさんとデロックさんは、机を囲んで、お茶を飲んでいた。
「女神の息吹って、女性冒険者しかいないパーティーなのかと思っていたんですけど、違うんですね」
「そうだな、リーダーのヴァレスティーヌ、サブリーダーのフィーレン、その他の幹部も女性ばかりだが男性のメンバーも少しはいるが、入団条件は厳しいから俺は入りたいとは思わないがな」
「まあ、パーティー内恋愛禁止で、既婚者の男性だけって言う条件だと厳しいよね」
「ああ、既婚者が女性の多い冒険者パーティーに入るなんて妻との喧嘩の理由になるからな、そして危険の多い冒険者稼業をする夫婦はあまりいないからな、力の弱いランクの低い冒険者は結婚すれば、冒険者を止めることが多いからな」
そうして、暫く待っていると
「帰ってきましたよ」
レイアさんが、広場からいくつか繋がる道の一つから話しかけてきた。
アスカさんが、その場所に歩いて行き、その後を優人がスノウの手を引いて、レイアさんに近づいていった。
「ほら、おーいリーダー、お客様が来てますよ」
そうして奥から全身を金属の鎧で固め、顔を全て覆ったヘルムをかぶる騎士を先頭に冒険者達がやってきた。
そして、その奥に金髪のエルフがいた。
「あー、兄ちゃん。何でこんな所にいるの」
「久しぶりですねポーレ、なぜ誰にも言わずに村を飛び出したんですか」
「いやいや、手紙をちゃんと書いておいてあったでしょ、ダンジョンを攻略しに行くって」
「全く、けど元気そうで良かった。これからは連絡をちゃんとしなさい。母さんも心配していましたよ」
「分かったよ。少しは手紙を書くよ」
「貴方が、1人で危険なことをしていたら、村に連れ帰ろうと思っていましたけど、良き仲間に恵まれているようですね」
「うん、みんな良い人達だよ。リーダーこの人は私の兄で凄く強いんですよ」
ポーレさんが、全身鎧の人にそう言うと
「ポーレは、大切な私達の仲間です。そして彼女の力は私達を大変助けてもらっています」
そうして、金属のヘルムを取り、中から赤い髪をした美人が挨拶してきた。
「初めまして、女神の息吹のリーダーを務めている、ヴァレスティーヌです。皆さんの来訪を歓迎いたします」
そう言って、ヴァレスティーヌさんは、にこりと笑った。
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