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第83話
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「君達と遊んだあと、今代の魔王に会ったんだけどさ、男だけどひょろひょろとした弱そうな魔人だったんだよね。今回の人類への侵略は、時期が遅れそうだね。求心力が弱くて、高位な爺さん婆さんの魔人が文句をつけているところを抜け出してきたからね」
サーロンはサロパスタとアスカさんとスノウとフィーレンさんの4人による同時攻撃を受けこなしながら、ずっと喋り続けている。
「けど、抜け出して大正解だったよ。ほら今も僕に傷をつけた。他人に本気を出して戦っている時に傷をつけられるのは久しぶりなんだよね。じゃあ傷をつけたサロパスタくんには、僕からもキックのプレゼント」
サロパスタの剣撃で腕を斬られて、血を流しながら4人の攻撃を大きく弾いて出来た隙に、サロパスタの腹へと蹴りを入れた。
サロパスタも、大剣を使い防御をしたが受け止めきれずに後ろに吹き飛ばされて、地面を転がった。
近接戦も埒が開かなくなったので、魔法による同時攻撃に切り替えた。
「私も、前回よりも強くなったのよ」
ホワイトが静止の魔眼を発動して、サーロンの動きを静止させることに成功した。
「へ~、前は魔眼の制御が甘くて動けたけど、今回は動けないや」
確かに、前回の戦闘時のサーロンは動きが制限されながらも動き続けていたが、今回は動こうとしているが静止したままだ。
「やっぱり、こいつ化け物すぎる。1分も動きを止められない」
ホワイトの苦しげな言葉を聞いて、優人達はこのチャンスの数十秒をものにするために、既に魔法を発動する直前までにしていた。
そして、全員でタイミングを合わせてサーロンに魔法を叩き込んだ。
「グゥゥゥゥゥッ」
いつも、飄々としたサーロンが、呻き声を上げる。
「サーロンの生命力が今の同時攻撃で2割ほど減らせました」
ホワイトの静止の魔眼がまだ効いている間に、サロパスタやアスカさん、フィーレンにレイアとサーロンに自身の威力が高い技を当てていく
「もう数秒も持たない」
ホワイトが必死に叫ぶと、全員がサーロンから一定の距離をとった。
そして、静止の魔眼が破られて、ホワイトがぐったりとしたのをナセルさんとデロックさんが、ホワイトの近くで固まり、サーロンの様子を見ると
顔を項垂れたまま、動きを見せないサーロンだが、感じる圧力がドンドン高まってきている。
「こんな痛みも久しぶりだ。褒めてあげるよ」
そう言いながら、顔を上げたサーロンの眼を見て、全員が鳥肌が立った。
「人間ってのは、面白い複数の神々から加護を受け、簡単に命を奪える生物なのに集団になれば、僕も手こずる相手にもなる」
「手こずるんじゃなくて、倒されるんだろう」
サロパスタが、そう言葉を重ねると、サーロンが笑った。
「ならば、そうなるように頑張ってみろ。人間の力をぶつけてみろ」
サーロンの生命力は半分、よくあるカクテルの例えになぞらえるならば、あと半分しかないと優人は思いたい。
「気合を入れろ。ここからはサーロンも本気だ」
サロパスタの注意を受けて、全員が今までの戦闘以上の激戦を予感した。
サーロンはサロパスタとアスカさんとスノウとフィーレンさんの4人による同時攻撃を受けこなしながら、ずっと喋り続けている。
「けど、抜け出して大正解だったよ。ほら今も僕に傷をつけた。他人に本気を出して戦っている時に傷をつけられるのは久しぶりなんだよね。じゃあ傷をつけたサロパスタくんには、僕からもキックのプレゼント」
サロパスタの剣撃で腕を斬られて、血を流しながら4人の攻撃を大きく弾いて出来た隙に、サロパスタの腹へと蹴りを入れた。
サロパスタも、大剣を使い防御をしたが受け止めきれずに後ろに吹き飛ばされて、地面を転がった。
近接戦も埒が開かなくなったので、魔法による同時攻撃に切り替えた。
「私も、前回よりも強くなったのよ」
ホワイトが静止の魔眼を発動して、サーロンの動きを静止させることに成功した。
「へ~、前は魔眼の制御が甘くて動けたけど、今回は動けないや」
確かに、前回の戦闘時のサーロンは動きが制限されながらも動き続けていたが、今回は動こうとしているが静止したままだ。
「やっぱり、こいつ化け物すぎる。1分も動きを止められない」
ホワイトの苦しげな言葉を聞いて、優人達はこのチャンスの数十秒をものにするために、既に魔法を発動する直前までにしていた。
そして、全員でタイミングを合わせてサーロンに魔法を叩き込んだ。
「グゥゥゥゥゥッ」
いつも、飄々としたサーロンが、呻き声を上げる。
「サーロンの生命力が今の同時攻撃で2割ほど減らせました」
ホワイトの静止の魔眼がまだ効いている間に、サロパスタやアスカさん、フィーレンにレイアとサーロンに自身の威力が高い技を当てていく
「もう数秒も持たない」
ホワイトが必死に叫ぶと、全員がサーロンから一定の距離をとった。
そして、静止の魔眼が破られて、ホワイトがぐったりとしたのをナセルさんとデロックさんが、ホワイトの近くで固まり、サーロンの様子を見ると
顔を項垂れたまま、動きを見せないサーロンだが、感じる圧力がドンドン高まってきている。
「こんな痛みも久しぶりだ。褒めてあげるよ」
そう言いながら、顔を上げたサーロンの眼を見て、全員が鳥肌が立った。
「人間ってのは、面白い複数の神々から加護を受け、簡単に命を奪える生物なのに集団になれば、僕も手こずる相手にもなる」
「手こずるんじゃなくて、倒されるんだろう」
サロパスタが、そう言葉を重ねると、サーロンが笑った。
「ならば、そうなるように頑張ってみろ。人間の力をぶつけてみろ」
サーロンの生命力は半分、よくあるカクテルの例えになぞらえるならば、あと半分しかないと優人は思いたい。
「気合を入れろ。ここからはサーロンも本気だ」
サロパスタの注意を受けて、全員が今までの戦闘以上の激戦を予感した。
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