魔性の鬼

蓮ノ葉 睡蓮

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魔性の鬼 初期プロット前

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夢をみた

夢の中で目を覚ますと愛おしい彼がいた
寝息をたてて眠っている

私は何故か泣いていた

夢から醒めると彼が愛おしそうに私を見ていた

生涯一緒にいよう
来世だって、その次だって一緒にいよう



私は、不老不死だ。呪いをかけられたんだ。

「あなたは不老不死になった。普通に生き、普通に死にたいのであれば自分を最も愛した者と…」

それが魔女の残したことば










私は結局…


私はただただあの人のそばにいたかった

数百年…数千年…1人で泣いた。あなたに会いたいと泣いた


久しぶりに外に出た
快晴は私の涙なんてどうでもいいくらいに清々しい藍

優樹。そう呟くと呼んだ?ってきっと優樹なら

なんて…

ふと見ると優樹によく似た人がいた

私は駆け寄った

優樹!

そう呼ぶと

ちらりとこちらを見て

藍夏…

名前…

優樹…?

彼は泣いていた

そういい彼は私の頭を撫で

今回は…きっと…明日またここで待ってる。ずっと会えるの待ってた。

また明日



私は泣くことしかできなかった
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