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15話
しおりを挟む……お昼の時間がやってきた。
多くの生徒はこの時間が待ち遠しいだろう。休み時間の間で一番長い休憩時間だ。4時間目の終わりのチャイムが鳴ると、まだ先生が喋っているのに、一斉に片付ける音がする。
しかし俺にとって……いや、全国にいるぼっちにとって、お昼休憩は地獄でしかない。…説明なんていらないよね?てかそんな説明したくない…虚しくなる…。
まぁというわけで、俺はいつも教室ではなく、屋上で1人でお昼休憩が終わる間時間を潰している。屋上は元々立ち入り禁止とされているが、人目を盗んで俺は入っている。別に悪さをするわけではない。これくらいは許して欲しい…教室で1人でご飯は流石に辛いんです…
そして今日もこそこそっと屋上に上がりドアを開けた。そしていつもの定位置座ろうとしたら、
「よ!悠くん!」
いや、え?誰??
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