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しおりを挟むLevel1
【目には見えないけど確かに存在していて、触れる事は出来ないけど絶えず流れていき、留める事は出来ないけど私達が縛られてしまうものは何?】
暗号へと目を向けていた私は、思わず顔をしかめてしまった。
「ねぇ、これって暗号っていうよりなぞなぞ……」
「うるさいですよ。簡単ならあなたにとっては良い事でしょう? いちいち文句を言わないで下さい」
☆ ★ ☆
Level1 ヒント
「ああ、うん。まあ、実際今の私もこれに縛られてるみたいだし、簡単なのは良いけどね……」
☆ ★ ☆
「分かっているのなら、早く答えを言ったらどうです?」
「もう、シオンこそ文句がいちいち多いんじゃない!? はあ……答えは【 】でしょ?」
「おう、正解だ。まあ、最初だからどっかで見たような簡単な問題だっただろ? 早く次に行こうぜ」
ギセルがそう言った瞬間、暗号の文字が輝き、ビー玉くらいの大きさの青い球体が形成された。
「何これ?」
「あなたがここから脱出する為の鍵ですよ」
シオンが白い巾着袋を私へと差し出し、ギセルがニタリと笑う。
「帰るためにはこの鍵を四つ集める必要があるから、失くさずにしっかり持っとけよ」
「はあ……てか、これ鍵じゃなくない?」
「鍵ですよ。それよりも早く扉を開いたらどうです? 次の暗号を解く暇が無くなりますよ」
シオンの視線の先を見ると、いつの間にか部屋の真ん中に白い扉がちょこんと置いてあった。巾着袋を落とさないようにシッカリと腰に巻き付け、扉の周りをぐるりと一周する。
「は? これ、扉単体で裏側どこにも繋がってないんだけど……」
「ああ、でも扉だろ? 扉ならちゃんとどこかに繋がってるはずだぜ?」
「ええ、扉ですね。目の前にあるんですから、たとえ繋がらなくても開いてさっさと入って下さい」
「……」
(うん、これは夢なんだから深く考えない方が良いんだよね……)
扉に手をかけて、とりあえず押し開けてみる。
「ねえ、真っ暗で何も見えないんだけギャアアァァァァ!!!」
振り返ろうとした瞬間、シオンに軽く突き飛ばされた私は、絶叫をあげながら暗闇の中へと落ちていった。その姿を見ていたシオンは、一度深いため息をつき、ボソリと呟いた。
「まったく……本当に面倒な方が来ましたねぇ」
「ハハッ、相変わらず容赦ねぇな~。さっっすが、シオン」
「煩いですね。サッサと次に行きますよ」
「へいへい」
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