超絶! 悶絶! 料理バトル!

相田 彩太

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第二章 一回戦

その1 わたしのBPは53インチです

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 「さあ! オープニングを飾るのは料理愛好倶楽部とBビッグBバストBブービーズだ!」

 通路を伝わりアナウンサーの声が響く。
 俺は白い忍者装束に象牙色のエプロンを着て、目の部分が出た白、赤、黄の縦三色覆面を被り、襟にピンマイクを付ける。
 師匠の黒装束との対比だ。
 蘭子は愛用の割烹着に薄桃色のエプロン。

 「うわー、なでちゃんセクシー!」

 セクシーという蘭子の声に俺の桃闇ピンクダークが反応する。
 それは確かにセクシーだった。
 黒いブーツに網タイツ、白い縁取りの黒のハイレグボンテージ、そして銀色の角。
 うん、悪の女王だ。
 もう少し身長と胸があればいいのに。
 お前に足りないものは、それは!
 身長・色気・貞淑・常識・気品・優雅さ・可憐さ!そしてなによりもォォォオオオオッ!!
 おっぱいが足りない!
 ふう、また桃闇ピンクダークとの距離を縮めてしまった。

 「さて、準備はいいわね!」
 「うん!」
 「おう!」
 「無論!」

 俺たちは円陣を組み、互いに向かい合う。
 師匠は試合には参加しないが、顧問兼アドバイザーという位置づけだ。

 「「「「料理愛好倶楽部! 出陣!!」」」」

 部長がくるりときびすを返し、先頭となって通路を進む。
 衣装の背中は丸出しである。
 白い背中とショートの髪から見えるうなじが見える。
 やめろ、それは俺の桃闇ピンクダークに効く。
 俺は猫背で入場した。
 
 ◇◇◇

 「青の方角から料理愛好倶楽部が入場して来ました! これは! 色物イロモノだー!」

 俺たちの姿を見て歓声と笑いが巻き起こる。
 うわー、恥ずかしい。

 「でも色者イロモノと言うなら負けてはいない! 赤の方角からBビッグBバストBブービイズの登場だー!!」

 俺たちの通路とは逆側から対戦相手がやって来る。

 「フリージア様ー!」

 野太い野郎共の歓声が沸き起こる。
 フリージアは敵のリーダーの名前だ。

 「さあ、いきますよ! ザーボンさん、ドドリアさん」
 「座本ざもとです」
 「百々目鬼どどめきだ」

 そして、3人女の子とマネージャーの男が姿を現わす。
 そう、彼女達は料理人ではない! アイドルなのだ!
 そして、その名の通り、おっぱいがデカイ!

 「さあ、並び立つ選手達! JKとアイドル! 料理史に残るイロモノ対決はどちらに軍配が上がるのかー!」
 
 睨み合う俺たちで最初に口を開いたのは百々目鬼どどめきさんだった。

 「フッ、BPバストポイントたったの75か、ゴミめ!」

 その言葉に、部長の怒りゲージが溜まって行くのが分かる。

 「それに酔狂な格好。ヘドリアン女王ならぬ、ぺドリアン女王とでもお呼びしましょうか」

 うわー座本ざもとさんも、うまいこと言うなー。
 俺の桃色の推理力を行使すると、BPバストポイントとはバストサイズの事だな!
 いや、観客も含めみんなわかっているか。

 「むきー! だれがぺドリアン女王よ! だれが!」
 「どうどう、なでちゃん、どうどう」

 暴れる部長と蘭子がなだめる。
 ふっ、おっぱいの大きさなら蘭子も負けていないぜ!
 見よ! この割烹着の上からでも分かる、たゆんたゆんを!

 「お、おい、見ろよあの娘」

 おっ、座本ざもとさんも気づいたようだぞ。

 「ばかな! BPバストポイントが上昇していく! 95……98……100……」

 おお! 百々目鬼どどめきさんがのけぞった!

 「どうしたのです!? 百々目鬼どどめきさん! あいつのBPバストポイントはどうだったのです!?」
 「100以上だ!」
 「それは何かの間違いだ! 目分量スカウターの故障です!」
 「いや、オレの目分量スカウターに狂いはないぜ!」

 ほほう、ついに蘭子のけしからんボディが大台に乗ったか!

 「ほっほっほっ、何を驚いているのデース。ザーボンさん、ドドリアさん」
 「座本ざもとです」
 「百々目鬼どどめきです」

 今まで黙っていた敵のリーダー、フリージア様が口を開いた。
 前調べだとアメリカ人を母に持つハーフで、金髪碧眼美人。
 ウエストを除けばあらゆる部分がデカい! 特に胸!
 思わず様付けしてしまう。

 「フリージア様、でも……」
 「たかだか100デース。あなたたちふたりのバストとプッシ……、プッシュすれば十分勝てるじゃありませんか」

 おい、今さりげなく放送禁止用語を言おうとしていなかったか!?
 さすが下半身直結型アイドルという事はある。
 少し頭がクレイジーなのか!?

 「ですが、そこのぺドリアンとは、まるでちがうようデスね。おどろきました……すばらしいBPバストポイントデス」

 片手で蘭子を指差し、残りの腕で胸を支えるという、こぼれんばかりのバストを強調するポーズでフリージア様が言う。
 デカい! 蘭子よりも!

 「参考までに、これからあなたが戦おうとしている、このわたしのBPバストポイントをお教えしておきましょうか」

 会場が息を飲むのがわかる。
 ぜひ! お願いします!

 「わたしのBPバストポイントは53インチです。ですが、もろちん全裸フルパージで料理する気はありませんからご心配なく……」

 俺はお前の脳みそが心配だよ……

 ※作者注:1インチ(inch)=2.54cm、 53インチ≒134.6cm!!
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