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第1章
1-43 美しき大鯉
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「あ、着きましたね。」
セイレーン アンピトリテの前に、大きなシャボン球の中でゴチャゴチャに絡まったリーン達3人が姿を現した。
ぼー、、、。
アンピトリテの容姿に魅入るガラハド、細く長く魅惑的なウェーブの掛かった美しいブロンドの髪と、外連味なくガラハド達を真っ直ぐに見つめる綺麗な瞳、ちょっとだけ上向いた肉感的な唇、ふっくらとして豊かな乳房や優美な腰つき、おまけに人間と違い羞恥心のない彼女は完全な裸体だ。ガラハドに男としての感情を思い出させるというよりは、磨き上げられた二つとない美術品のような美しさであったが、とは言え、思わず顔を伏せてしまうガラハド。
「きれいね~。。。」
純粋に感心してリーンはつぶやく。
「ファンタジー小説なんて、美男美女が相場だけど、、、、現に私だって絵本から出てきたようなどうのこうの、とか紹介されてたし、、、でも、あなたって、ほんとに綺麗ね。見事としか言いようが無いわ。」
いくぶんひねくれているがメルも賛同する。
「ああ、きれいなんですか?私、水中では魚だから、人間の格好をしている時の姿なんてよく分かりません。誰だって気にしないし、、、。どちらかというと、尾びれの縞模様の優雅な方がもてるんですよ。」
ガラハドを魅惑したソプラノの歌声そのままの、ハープシコードのように綺麗に流れる会話。しかし彼女は地上での一時の姿よりは水中での生活が中心な人魚の高等種族の一種、セイレーンなのだった。
「尾びれですか、、、。」
他種族とはいえ、あまりの美女に遭遇し顔を赤らめるガラハド。彼はファンタジー小説を演ずるにはあまりに真面目すぎた。
「さて、アンピトリテさん。その海神様とやらに会いに『フレーセイ島』に連れてってくれるのね?」
「ええ、いいですわ。私の家からそんなに遠くないし、私達の漁場でもあるし。」
「じゃ、お願いね!」
「えぇ、出発です!!」
アンピトリテはそう言い岩礁から大きく麗しくジャンプすると、1mはあろうかという薄い緑色の巨大な鯉のような魚に姿を変え水中へ飛び込んだ。
「あ、やっぱり人魚だったんだなぁ、、、、。」
「なに、気落ちしてんのよ、釣れないレーネから乗り換えるの(笑)?」
「バカ言え!セイレーンなんて初めて見るからびっくりしただけだよ。」
「冗談よ、何、ムキになって、ねぇ、リーン?」
「ふふふふふ、、、。」
「チッ!」
メルとガラハドの毎度のつつき合い(と言っても、一方的にメルからの事がほとんどだが)をしている最中、波のない大海に浮かんだ虹色に輝く巨大なシャボン玉は、鯉と化したアンピトリテに従ってスムーズに海の上を滑りだした。
「わー、『ハマツ』から大陸に出ている魔法強化船ってこんな感じかしら?」
「あぁ、私、流浪の旅人だった頃乗ったことあるけど、あれは帆船を水魔法と風魔法で強化しているだけだから、やっぱり揺れるわね。こっちの方が帆がない分揺れなくて快適だわ?低級妖精のウンディーネ達に命じて水流をコントロールしつつ、半ば浮いているような形で透明球が動くように推進しているみたいね。微量な水のルーンをうまくコントロールしているわ。」
「ふ~ん、あなた『英雄戦争』時代から変わったのね、そんな細かな魔法分析ができるようになるなんて、、、。前は、分析どうこうなんてまるで無視で、徹頭徹尾全回復みたいな感じだったのに。」
「『ヴァルヴァンティア』から外の世界をちょっと知っただけのことよ(ふっ)。」
「ああ、働かずにふらふら何年も旅行なんてお気楽だよな。」
「何よ!アンタはちょっと貧乏で家族を養わなきゃいけなかったかも知れないけど、何しようがこっちの勝手でしょうよ!」
いつもメルに良いようにやり込められているガラハドは、なんとか反撃しようと試みているようである。
後ろで起こっているそんな小競り合いを背中で聞きつつ、周辺の小魚や海老などをつまみ食いしながら優雅に大海をかき分け『フレーセイ島』へ先導する大鯉アンピトリテであった。
セイレーン アンピトリテの前に、大きなシャボン球の中でゴチャゴチャに絡まったリーン達3人が姿を現した。
ぼー、、、。
アンピトリテの容姿に魅入るガラハド、細く長く魅惑的なウェーブの掛かった美しいブロンドの髪と、外連味なくガラハド達を真っ直ぐに見つめる綺麗な瞳、ちょっとだけ上向いた肉感的な唇、ふっくらとして豊かな乳房や優美な腰つき、おまけに人間と違い羞恥心のない彼女は完全な裸体だ。ガラハドに男としての感情を思い出させるというよりは、磨き上げられた二つとない美術品のような美しさであったが、とは言え、思わず顔を伏せてしまうガラハド。
「きれいね~。。。」
純粋に感心してリーンはつぶやく。
「ファンタジー小説なんて、美男美女が相場だけど、、、、現に私だって絵本から出てきたようなどうのこうの、とか紹介されてたし、、、でも、あなたって、ほんとに綺麗ね。見事としか言いようが無いわ。」
いくぶんひねくれているがメルも賛同する。
「ああ、きれいなんですか?私、水中では魚だから、人間の格好をしている時の姿なんてよく分かりません。誰だって気にしないし、、、。どちらかというと、尾びれの縞模様の優雅な方がもてるんですよ。」
ガラハドを魅惑したソプラノの歌声そのままの、ハープシコードのように綺麗に流れる会話。しかし彼女は地上での一時の姿よりは水中での生活が中心な人魚の高等種族の一種、セイレーンなのだった。
「尾びれですか、、、。」
他種族とはいえ、あまりの美女に遭遇し顔を赤らめるガラハド。彼はファンタジー小説を演ずるにはあまりに真面目すぎた。
「さて、アンピトリテさん。その海神様とやらに会いに『フレーセイ島』に連れてってくれるのね?」
「ええ、いいですわ。私の家からそんなに遠くないし、私達の漁場でもあるし。」
「じゃ、お願いね!」
「えぇ、出発です!!」
アンピトリテはそう言い岩礁から大きく麗しくジャンプすると、1mはあろうかという薄い緑色の巨大な鯉のような魚に姿を変え水中へ飛び込んだ。
「あ、やっぱり人魚だったんだなぁ、、、、。」
「なに、気落ちしてんのよ、釣れないレーネから乗り換えるの(笑)?」
「バカ言え!セイレーンなんて初めて見るからびっくりしただけだよ。」
「冗談よ、何、ムキになって、ねぇ、リーン?」
「ふふふふふ、、、。」
「チッ!」
メルとガラハドの毎度のつつき合い(と言っても、一方的にメルからの事がほとんどだが)をしている最中、波のない大海に浮かんだ虹色に輝く巨大なシャボン玉は、鯉と化したアンピトリテに従ってスムーズに海の上を滑りだした。
「わー、『ハマツ』から大陸に出ている魔法強化船ってこんな感じかしら?」
「あぁ、私、流浪の旅人だった頃乗ったことあるけど、あれは帆船を水魔法と風魔法で強化しているだけだから、やっぱり揺れるわね。こっちの方が帆がない分揺れなくて快適だわ?低級妖精のウンディーネ達に命じて水流をコントロールしつつ、半ば浮いているような形で透明球が動くように推進しているみたいね。微量な水のルーンをうまくコントロールしているわ。」
「ふ~ん、あなた『英雄戦争』時代から変わったのね、そんな細かな魔法分析ができるようになるなんて、、、。前は、分析どうこうなんてまるで無視で、徹頭徹尾全回復みたいな感じだったのに。」
「『ヴァルヴァンティア』から外の世界をちょっと知っただけのことよ(ふっ)。」
「ああ、働かずにふらふら何年も旅行なんてお気楽だよな。」
「何よ!アンタはちょっと貧乏で家族を養わなきゃいけなかったかも知れないけど、何しようがこっちの勝手でしょうよ!」
いつもメルに良いようにやり込められているガラハドは、なんとか反撃しようと試みているようである。
後ろで起こっているそんな小競り合いを背中で聞きつつ、周辺の小魚や海老などをつまみ食いしながら優雅に大海をかき分け『フレーセイ島』へ先導する大鯉アンピトリテであった。
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