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第1章
1-133 イスティファルド王宮の決戦 その4 助太刀
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最後の戦いに挑むこと事20分、しかし、大広間は引き続きジワジワと崩壊を続け、リーン達は大型のミスリルベヒーモス5体に追い詰められる。
「『ユグドラシル』から力を借りているとは言っても、そろそろ、わ、私の魔力も尽きかけてきたわ。。。」
巨大崩壊魔法を維持しながら5体のミスリルベヒーモスまで操る無尽蔵にも見えるレーネの魔力に対して、『森のチュニック』と世界樹『ユグドラシル』に助けられているとは言え、リーンの生命回復魔法は徐々にその効力を弱めていく。
一方、崩壊魔法を食い止めるリーンを守るように弧を描いて陣取っていたガラハド、メル、ロックも、銀の獣の稲妻のような攻撃に、致命傷は免れつつもじわじわ追い詰められていくのであった。
メルは、諦めたかのように日頃のストーリー崩壊的な自身の役割も忘れて言った。
「う、うう~ん、こ、このままじゃ為す術無しだわ。。。レーネの力の源泉がどこから来ているかが分かれば、あの崩壊魔法も食い止めて、何とかなりそうな気がするんだけど、全然分かんないわ!」
その時、レーネの背後から、聞き覚えのある声が聞こえる。
「それはこれかい?」
みな、その声と姿に目を疑った。
その男はレーネの後ろから彼女へ向けて複雑な一瞥をくれると、躊躇せずレーネのうなじに刻まれた呪印に複雑な彫刻の施されたナイフでキズを一つ入れる。
男がその戒を解こうと呪印に傷を入れようとした瞬間、憎悪の霧がナイフとその男を包み込んだ。通常の人であったならば、すぐにくびり殺されてしまいそうな強力な呪戒だ。しかし、その男はそれを破るように一筆書きの印を描くと、霧は一瞬で雲散霧消し、あっさりと呪印にキズを入れた。何者かがレーネに施した強力な呪戒と言えど、彼と彼の持つ魔剣には役不足なようであった。
『闇夜の暗殺者』マサムネと彼の持つ魔剣『フロッティ』であった。
マサムネが結界を解いたその瞬間、ガクッとうなだれ地へ崩れ落ちるレーネ。すると、あっけなくもレーネの力の源は絶たれ、崩壊魔法はおろか、ぎりぎりまでリーン達を引き裂こうとその牙を研いでいたミスリルベヒーモス達も、がらがらと銀のガラクタに成り果てるのであった。
「マ、マサムネ!!!?」
思ってもない人物の参戦に、驚愕するリーン達一行。
「ちょ、ちょっといきなり出てきてどういうこと!!!?」
「どういう事って、状況を観察して、最後の一押しのチャンスをずっと伺ってたんだよ。敵を欺くにはまず味方から、戦術における基本だな。」
「死ぬほど苦労してたのに~、もっと早く助けに来なさいよ!!!」
「ああメル、レーネの無尽蔵の魔力のカラクリが見えなかったからな。リーンのおじいちゃんが準備したんだろ、3本目の小瓶?あれでレーネのうなじに呪印が浮かび上がるのが見えたんだよ。まぁ、レーネが強力な魔法を使う一瞬一瞬しか正確な位置は分からなかったがな。恐らく、経験的にあれが源泉だろうと思って、ミスリルベヒーモスやレーネが背後への警戒を怠るタイミングを見計らってたんだ。」
「ま、まぁまぁ、結果的にレーネの魔法は解けたんだし。マサムネの事だからオレ達とレーネのぎりぎりを見切ってたんだな?」
「ガラハド、ミスリルベヒーモスとの立ち回り、なかなか腕を上げたな?ま、そういう事!明らかに何かに力を借りている事は分かってたんだが、それを解く方法の手がかりがなかったからな、リーンのおじいちゃんの3つの目の策が効果的中だったな!」
「ひ、人が悪いわね~!!!」
「あ、それより、レーネは!?ひょっとしてこれで洗脳?呪縛?も解けたのかしら!?」
「あぁ、恐らくはな。強力な時空の呪印で頭を縛り付けられていたのが、レーネが感情を動かす瞬間オレにはチラチラ見えたぜ、どうやら『土の賢者』の策は、完璧に洗脳されていたレーネの思考を揺り動かして、呪縛を解く糸口を見つけるためのものだったんじゃないかな?そして、あの印を切ってからはそれらしいものがまったく見えねぇ。お前ら、それ見えなかった?」
合わせて首を振る3人、ロックだけはうっすらと見えていたようである。ラルフの3本目の小瓶による探知魔法を使っても七芒星魔道士メルの目にすら見抜けなかった巧妙に複雑に隠された呪印による縛りを、マサムネはその目で正確に見抜いたようであった。
そして、ラルフは洗脳を解きほぐすための最良の策として『真心』を、恋人ガラハドの印象を、最後にマサムネのような手練れの影の者の参戦を見越して、封印の場所を明らかにしたのであった。
マサムネの種明かしを聞いた後、リーン達がすぐ横に寝ているレーネを見ると、彼女は気を失っているかのように微動だにしない。
「おい、気付けでもして起こそうか?」
マサムネが先を急ぐとばかり、レーネをたたき起こそうとする。
「まぁまぁマサムネ、ラルッちは、私達の”真心”が大事とか言ってたのよ?当面の脅威は去ったわけだし、万一、目が覚めたらまた襲いかかってくるかもしれないから準備だけは怠らず、彼女が起き上がるのをゆっくり待ちましょうよ。」
「『土の賢者』をつかまえて”くそじじい”、とか言ってた奴が何言ってんだよ(笑)?」(ガラハド)
「あぁ、確かに3つめの小瓶を割って何も効力がなさそうなときに、さも忌々しそうにそう言ってたな、オレも耳を疑ったよ(笑)。」(マサムネ)
「な、何よ!!」
「ふふふふふ!」(リーン)
「ははははは!」(ガラハド、マサムネ)
マサムネが加勢すると、ガラハドのメルに対する立場も少々は強くなるようだった。こうしてレーネを打倒し、彼女の復帰を心待ちにしながら昔のように笑い合う4人と、それを、安堵した慈父のような暖かな瞳で見つめる老ノーム、ロックであった。
「『ユグドラシル』から力を借りているとは言っても、そろそろ、わ、私の魔力も尽きかけてきたわ。。。」
巨大崩壊魔法を維持しながら5体のミスリルベヒーモスまで操る無尽蔵にも見えるレーネの魔力に対して、『森のチュニック』と世界樹『ユグドラシル』に助けられているとは言え、リーンの生命回復魔法は徐々にその効力を弱めていく。
一方、崩壊魔法を食い止めるリーンを守るように弧を描いて陣取っていたガラハド、メル、ロックも、銀の獣の稲妻のような攻撃に、致命傷は免れつつもじわじわ追い詰められていくのであった。
メルは、諦めたかのように日頃のストーリー崩壊的な自身の役割も忘れて言った。
「う、うう~ん、こ、このままじゃ為す術無しだわ。。。レーネの力の源泉がどこから来ているかが分かれば、あの崩壊魔法も食い止めて、何とかなりそうな気がするんだけど、全然分かんないわ!」
その時、レーネの背後から、聞き覚えのある声が聞こえる。
「それはこれかい?」
みな、その声と姿に目を疑った。
その男はレーネの後ろから彼女へ向けて複雑な一瞥をくれると、躊躇せずレーネのうなじに刻まれた呪印に複雑な彫刻の施されたナイフでキズを一つ入れる。
男がその戒を解こうと呪印に傷を入れようとした瞬間、憎悪の霧がナイフとその男を包み込んだ。通常の人であったならば、すぐにくびり殺されてしまいそうな強力な呪戒だ。しかし、その男はそれを破るように一筆書きの印を描くと、霧は一瞬で雲散霧消し、あっさりと呪印にキズを入れた。何者かがレーネに施した強力な呪戒と言えど、彼と彼の持つ魔剣には役不足なようであった。
『闇夜の暗殺者』マサムネと彼の持つ魔剣『フロッティ』であった。
マサムネが結界を解いたその瞬間、ガクッとうなだれ地へ崩れ落ちるレーネ。すると、あっけなくもレーネの力の源は絶たれ、崩壊魔法はおろか、ぎりぎりまでリーン達を引き裂こうとその牙を研いでいたミスリルベヒーモス達も、がらがらと銀のガラクタに成り果てるのであった。
「マ、マサムネ!!!?」
思ってもない人物の参戦に、驚愕するリーン達一行。
「ちょ、ちょっといきなり出てきてどういうこと!!!?」
「どういう事って、状況を観察して、最後の一押しのチャンスをずっと伺ってたんだよ。敵を欺くにはまず味方から、戦術における基本だな。」
「死ぬほど苦労してたのに~、もっと早く助けに来なさいよ!!!」
「ああメル、レーネの無尽蔵の魔力のカラクリが見えなかったからな。リーンのおじいちゃんが準備したんだろ、3本目の小瓶?あれでレーネのうなじに呪印が浮かび上がるのが見えたんだよ。まぁ、レーネが強力な魔法を使う一瞬一瞬しか正確な位置は分からなかったがな。恐らく、経験的にあれが源泉だろうと思って、ミスリルベヒーモスやレーネが背後への警戒を怠るタイミングを見計らってたんだ。」
「ま、まぁまぁ、結果的にレーネの魔法は解けたんだし。マサムネの事だからオレ達とレーネのぎりぎりを見切ってたんだな?」
「ガラハド、ミスリルベヒーモスとの立ち回り、なかなか腕を上げたな?ま、そういう事!明らかに何かに力を借りている事は分かってたんだが、それを解く方法の手がかりがなかったからな、リーンのおじいちゃんの3つの目の策が効果的中だったな!」
「ひ、人が悪いわね~!!!」
「あ、それより、レーネは!?ひょっとしてこれで洗脳?呪縛?も解けたのかしら!?」
「あぁ、恐らくはな。強力な時空の呪印で頭を縛り付けられていたのが、レーネが感情を動かす瞬間オレにはチラチラ見えたぜ、どうやら『土の賢者』の策は、完璧に洗脳されていたレーネの思考を揺り動かして、呪縛を解く糸口を見つけるためのものだったんじゃないかな?そして、あの印を切ってからはそれらしいものがまったく見えねぇ。お前ら、それ見えなかった?」
合わせて首を振る3人、ロックだけはうっすらと見えていたようである。ラルフの3本目の小瓶による探知魔法を使っても七芒星魔道士メルの目にすら見抜けなかった巧妙に複雑に隠された呪印による縛りを、マサムネはその目で正確に見抜いたようであった。
そして、ラルフは洗脳を解きほぐすための最良の策として『真心』を、恋人ガラハドの印象を、最後にマサムネのような手練れの影の者の参戦を見越して、封印の場所を明らかにしたのであった。
マサムネの種明かしを聞いた後、リーン達がすぐ横に寝ているレーネを見ると、彼女は気を失っているかのように微動だにしない。
「おい、気付けでもして起こそうか?」
マサムネが先を急ぐとばかり、レーネをたたき起こそうとする。
「まぁまぁマサムネ、ラルッちは、私達の”真心”が大事とか言ってたのよ?当面の脅威は去ったわけだし、万一、目が覚めたらまた襲いかかってくるかもしれないから準備だけは怠らず、彼女が起き上がるのをゆっくり待ちましょうよ。」
「『土の賢者』をつかまえて”くそじじい”、とか言ってた奴が何言ってんだよ(笑)?」(ガラハド)
「あぁ、確かに3つめの小瓶を割って何も効力がなさそうなときに、さも忌々しそうにそう言ってたな、オレも耳を疑ったよ(笑)。」(マサムネ)
「な、何よ!!」
「ふふふふふ!」(リーン)
「ははははは!」(ガラハド、マサムネ)
マサムネが加勢すると、ガラハドのメルに対する立場も少々は強くなるようだった。こうしてレーネを打倒し、彼女の復帰を心待ちにしながら昔のように笑い合う4人と、それを、安堵した慈父のような暖かな瞳で見つめる老ノーム、ロックであった。
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