14 / 41
14 調査
しおりを挟む
「むぅ、これは!」
「どうしたの、部長?」
「これは~!!!」
丸尾と杏は、凛の部屋で爆死事故のニュースを見てから、ほとんどは丸尾が一人で勝手にであったが原因を調べていた。むろんオカ研としてこのオカルト臭ふんぷんの事件を掘り下げない訳にはいかない!と丸尾が強硬に主張したためだ。今日も講義後、小さな部室にこもって新聞やネット情報をプリントアウトしては、せっせとスクラップブックにまとめている。
「ちょっと、だいたい何で私がこんな事しなきゃならないのよ!」
と言う杏ではあったが、丸尾の提供する情報科学概論の期末試験解答に釣られて手伝わざるを得ないのであった。彼はいったいどういう闇ルートで不真面目な学生にとっては黄金にも匹敵するような情報を入手しているのであろうか?
「あぁあ、何であんな地蔵みたいな先生の古文書みたいな授業をとっちゃったんだろ~、一生の不覚だわ。。。」
生来、直感とヤマ勘で生きている杏は、少しでも”数”であるとか”理”であるとかの文字が付く学問はアナフィラキシーショックを起こしてしまう。情報科学概論の五部刈り白髪でチビでシミのようで、杏の世界観とは絶対に相容れない、何を考えているか全く想像がつかない、地蔵の生まれ変わりのような講師の1回目の講義を聞いて、その事を思い出したのであった。
「すごい~、すごいですよ~、これは~!!!」
「ちょっと、もったいぶらないでよ!?」
「凛さんにも教えてあげましょ~、この興味深い彼らの犯罪心理を知れば、凛さんもきっと元気が出る事でしょ~!!!」
「ちょっと、やめてよ!ただでさえお兄ちゃんがパワハラで過労自殺したかも、って言われてるんだから!そんな犯罪者の心理、絶対に逆効果だって!」
「え、そうだったのですか、知りませんでした~。客観的に人間の心理が理解できてよいのかと思ってました~。」
「ふ~ん(ったく、、、あんたが凛の事件の事、全然聞いてなかったんでしょうが!!)。でも、凛がその過労自殺の事を追及しようとしても、弁護士とかそういうの?会社にもみ消されちゃうんだって、何か訴えられる手がないか探してはいるらしいけど、、、権力って怖いわね~。私、今回の件で決めた。絶対、会社員にはならないわ!」
「まともに勉学に勤しまない杏さんは、将来は会社員というより曲芸員でしょ~。ははははは~。」
「何だって~!」
丸尾が、珍しく本気とも冗談ともつかぬ軽口をたたいている。
(凛、早く戻ってきてよ。。。。)
凛は、あれからと言うもの、やはりほとんど学校には来ていない。実は、お互い物言わずとも暗黙の了解で彼女の抜けた穴を思い出さないために空元気を出している丸尾と杏なのであった。
「で、犯罪者心理って何よ?」
「おお、そうでした。これを見てください。」
「え、宮野のフェイスブック?そんなのまでチェックしてるの?悪趣味!!」
「まぁ、一寸の凶悪犯罪者にも五分の魂と言いますから。カニバリズム佐川の独白などもオカルト研究家としては興味深いのですよ~!」
「ちょ、ちょっと、何が何だか訳分かんないから、もういいわ。そこに宮野の心理なんかが書かれているのね?」
しかし、そこに書かれていたのは、心理と呼ぶにはあまりにおぞましい逮捕されるまでの犯罪行為の一部始終であった。
「どうしたの、部長?」
「これは~!!!」
丸尾と杏は、凛の部屋で爆死事故のニュースを見てから、ほとんどは丸尾が一人で勝手にであったが原因を調べていた。むろんオカ研としてこのオカルト臭ふんぷんの事件を掘り下げない訳にはいかない!と丸尾が強硬に主張したためだ。今日も講義後、小さな部室にこもって新聞やネット情報をプリントアウトしては、せっせとスクラップブックにまとめている。
「ちょっと、だいたい何で私がこんな事しなきゃならないのよ!」
と言う杏ではあったが、丸尾の提供する情報科学概論の期末試験解答に釣られて手伝わざるを得ないのであった。彼はいったいどういう闇ルートで不真面目な学生にとっては黄金にも匹敵するような情報を入手しているのであろうか?
「あぁあ、何であんな地蔵みたいな先生の古文書みたいな授業をとっちゃったんだろ~、一生の不覚だわ。。。」
生来、直感とヤマ勘で生きている杏は、少しでも”数”であるとか”理”であるとかの文字が付く学問はアナフィラキシーショックを起こしてしまう。情報科学概論の五部刈り白髪でチビでシミのようで、杏の世界観とは絶対に相容れない、何を考えているか全く想像がつかない、地蔵の生まれ変わりのような講師の1回目の講義を聞いて、その事を思い出したのであった。
「すごい~、すごいですよ~、これは~!!!」
「ちょっと、もったいぶらないでよ!?」
「凛さんにも教えてあげましょ~、この興味深い彼らの犯罪心理を知れば、凛さんもきっと元気が出る事でしょ~!!!」
「ちょっと、やめてよ!ただでさえお兄ちゃんがパワハラで過労自殺したかも、って言われてるんだから!そんな犯罪者の心理、絶対に逆効果だって!」
「え、そうだったのですか、知りませんでした~。客観的に人間の心理が理解できてよいのかと思ってました~。」
「ふ~ん(ったく、、、あんたが凛の事件の事、全然聞いてなかったんでしょうが!!)。でも、凛がその過労自殺の事を追及しようとしても、弁護士とかそういうの?会社にもみ消されちゃうんだって、何か訴えられる手がないか探してはいるらしいけど、、、権力って怖いわね~。私、今回の件で決めた。絶対、会社員にはならないわ!」
「まともに勉学に勤しまない杏さんは、将来は会社員というより曲芸員でしょ~。ははははは~。」
「何だって~!」
丸尾が、珍しく本気とも冗談ともつかぬ軽口をたたいている。
(凛、早く戻ってきてよ。。。。)
凛は、あれからと言うもの、やはりほとんど学校には来ていない。実は、お互い物言わずとも暗黙の了解で彼女の抜けた穴を思い出さないために空元気を出している丸尾と杏なのであった。
「で、犯罪者心理って何よ?」
「おお、そうでした。これを見てください。」
「え、宮野のフェイスブック?そんなのまでチェックしてるの?悪趣味!!」
「まぁ、一寸の凶悪犯罪者にも五分の魂と言いますから。カニバリズム佐川の独白などもオカルト研究家としては興味深いのですよ~!」
「ちょ、ちょっと、何が何だか訳分かんないから、もういいわ。そこに宮野の心理なんかが書かれているのね?」
しかし、そこに書かれていたのは、心理と呼ぶにはあまりにおぞましい逮捕されるまでの犯罪行為の一部始終であった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
終焉列島:ゾンビに沈む国
ねむたん
ホラー
2025年。ネット上で「死体が動いた」という噂が広まり始めた。
最初はフェイクニュースだと思われていたが、世界各地で「死亡したはずの人間が動き出し、人を襲う」事例が報告され、SNSには異常な映像が拡散されていく。
会社帰り、三浦拓真は同僚の藤木とラーメン屋でその話題になる。冗談めかしていた二人だったが、テレビのニュースで「都内の病院で死亡した患者が看護師を襲った」と報じられ、店内の空気が一変する。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
女子切腹同好会
しんいち
ホラー
どこにでもいるような平凡な女の子である新瀬有香は、学校説明会で出会った超絶美人生徒会長に憧れて私立の女子高に入学した。そこで彼女を待っていたのは、オゾマシイ運命。彼女も決して正常とは言えない思考に染まってゆき、流されていってしまう…。
はたして、彼女の行き着く先は・・・。
この話は、切腹場面等、流血を含む残酷シーンがあります。御注意ください。
また・・・。登場人物は、だれもかれも皆、イカレテいます。イカレタ者どものイカレタ話です。決して、マネしてはいけません。
マネしてはいけないのですが……。案外、あなたの近くにも、似たような話があるのかも。
世の中には、知らなくて良いコト…知ってはいけないコト…が、存在するのですよ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる