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Ⅱ.男女のパラレルワールド
7 アヤナの決心と異世界生活
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時は遡る。アヤナは自分の家の部屋に帰ってきたところである。まだ、夜は明けていない時間帯で、家には誰もいないようである。アヤナの部屋は派手目でいろいろな服が置かれているのが、印象的だろうか。その部屋に似合わないものが置かれていた。部屋の隅になぜか竹刀があった。これは、弱い人を痛めつける為に使っているわけではない。その証拠に汚れておらず、手入れされているからだ。
アヤナはベッドにバックを置き、座った。スマホを見ると、つるんでいた仲間からの連絡はない。あの時に、見捨てられたかもしれないとアヤナは思った。向こうは結局、仲間と思ってはいなかったということである。アヤナの“あの力”を利用していただけかもしれない。
そんなことはアヤナも付き合っていて何となくわかっていた。それに、アヤナ自身も調子に乗っていたところもあった。
アヤナは先ほどのことを心の中で振り返る。現実ではありえない異常な出来事、未知の力・異なる世界の人間・聖斗の拉致である。アヤナは聖斗を心配する資格はないと思っている。ある意味自分が巻き込んでしまった部分があり、二人組の異世界人に襲われるまでは、アヤナ達が難癖つけて、聖斗を襲っていたのだから。
自分の横に置いていた、スマホが突然、光出した。そして・・・
ブゥーーーーーーーーーーーーン
バイブ音が長く響いた。アヤナが設定していた、バイブ音とは違う。
「誰、かしら?」
アヤナはスマホのSNSの画面を開いたが、やはり仲間ではない。それどころか、見知らない新着が入っていた。このメッセージを開くかどうか迷った。普通、知らないメッセージは即削除するのが一般的だろう。しかし、さっきのこともあったので迷っていた。本来ならアヤナもこんなのは削除してしまう。アヤナの中で何かが引っかかっている。これを開かないといけないような気がした。アヤナは思い切ってメッセージを開いてみた。すると、突然インストールの画面が開き、インストールが始まってしまった。アヤナはこれを見て、「しまった」と思った。操作するが、中止出来ない。
そして、インストールが百パーセントの表示になり、画面がメイン表示に戻った。表示画面をスライドさせると、身に覚えがないアプリが増えていた。たった今、インストールしてしまったアプリである。アプリのロゴも得体が知れず、意味がわからない。
あのメッセージには続きがあったというか、追加されていた。
『これは、世界を渡ることができるものだ。自分を試したいなら、これに触れ、力を込めよ。ただし、この世界には帰れぬかもしれぬが』
「向こう行けるかもしれない」
これを見て、向こうの世界にいけるのではないかと思った。
「ここにはもういられないような気がするし。あんなことも知ってしまったし」
アヤナはもう、一般人では無くなってしまっていた。未知の力(睨みなる力)が備わっていて、異世界の存在を知ってしまったからである。
「あいつのことも気になるし。本当は資格なんてないけど。それにこの力・・・」
アヤナはしばらく考え込み、やがて意を決して、得たいの知れないアプリをタップし、睨みの力を使かった。すると、アヤナの目の前が光に覆われ、気を失い、暗転した。
時は元に戻り、巫女服の少女からこの先、どうするか問われた場面に戻った。
「どうする?お主はおそらく、わしと同じ、“亜人”じゃ。亜人というのは、普通の人間にはない能力を持った人間を指す。普通の人間の上位種と見なされておる。ちなみにのぉ、力を持たない人間のことを“常人”と呼ばれておる。この世界では常人と亜人の二種類に区別されているのいじゃ。アヤナよこの“亜人”と呼ばれる人間の特徴は何だと思う?」
アヤナは突如、問いを投げかけられ、考え込んだ。
「能力を持っていること?」
「それは、説明したじゃろう」
「ヒントをじゃ。わしを見て気づかぬか?」
アヤナは目の前の巫女をじっーと、見た。
「あまり、見つめられるとなぁー」
よくよく考えると、目の前の少女がなぜ、神社の巫女をしているのか?と思った。見た目は明らかに自分より年下のはずなのに。あの時の男女の子供も・・・・何というか、年相応ではないというか。ギャップがある。
「何というか・・・。見た目と中身が一致していない」
「まぁー、正解じゃな」
そして、亜人について説明し始める。
「わしを見て少女と思ったと思うが、実際は少女であって少女ではない。中身はお主より結構年上じゃ。この“亜人”というのは力に目覚めると老化が止まるか、遅れるかのどちらかなのじゃ」
(じゃあ、あの二人組ってことかー。あのおっさんの言ってたことは本当だったのかも)
アヤナはあの二人組の男女のこと、片桐のことを思い出していた。
「あたしも、そのうち・・・」
「そうなっていくじゃろう」
アヤナは女性としては喜ぶべきことなのだろうと思った。この先、老化して、肉体は衰え、顔にはシワが増えていき、昔はおばさんと呼んでたのに、今度は自分が若者からおばさんと呼ばれるようになる。これは、それが無くなるのだ。
「お主の話に出てきた。二人組の子供はおそらく“オロチ”という集団の者じゃろう」
あの二人組は巫女の少女いや少女の姿をした巫女が、アヤナ達を襲ってきた二人組は“オロチ”という連中らしいといった。“オロチ”とは何なのか?気になる所だ。
「続きはおいおい話していく。それとお主に同じ問いになってしまうが、お主の意思を聞きたい?」
“亜人”の話を踏まえて、巫女はもう一度、別の世界から来てしまった。アヤナの意思を確認して見たかったからだ。すると、アヤナは答えた。
「どうすればいいかわからないけど、ここで過ごして、この世界のことを知ってから決めたいと思うの」
「よし、わかった!お主を住まわせてやろう。ただし・・・」
そして、住み込みながら、社の手伝い(バイト)をすることになった。その他に語学レッスンや休みや時間があれば圧気の基本的な修行つけてもらうことになった。ちなみに、少女の姿をした巫女はこの社の神主でもある。
アヤナはこの世界の生活に慣れて行く為に、並行世界の日本語を勉強しなければ、ならない。しかし、英語を勉強するのに、比べればそれほど苦労したわけではない。巫女のバイトは朝が早い。境内の掃除や社殿の掃除から始まり、身を清める「修祓」と呼ばれる儀式を毎日おこなっている。そして、慣れてくると、授受所を任されるようになった。町では巫女が茶髪なので「茶髪の巫女」と専らの噂となっている。
巫女の仕事を教えてくれている先輩がいた。その先輩に“圧気”のことや亜人のことを教えてもらったりしている。
「心を静めて、集中よ!」
アヤナは今、瞑想をしている。“圧気”をコントロールしていく為の基本だという。
そして、このような日常が流れて、月日が経った。だいたい三か月くらいだろうか?アヤナは巫女服を着ているが、髪は伸び、黒の部分が目立ってきた。この世界に来て、一度も染めていない。というかこの世界に髪を染めるという文化はあまりない。この世界は黒が基本的に主流である。メイクはナチュラルとまではいかないが、元の世界と比べると落ち着いてきた。
「アヤナちゃん、おはよう」
「あ、おはようございます。アマさん」
朝、アヤナが境内を掃除していると、後ろから挨拶をしてきた。“アマさん”と呼ばれているのは、この社でバイトの仕事を教えてくれていた先輩である。名は“久木天音”という。この社の巫女であり、守護の役目を仰せつかっている。
「朝の掃除が終わって、修祓が終わったら話があるみたいよ」
「大巫女様が?何だろう」
大巫女様というのは、あの巫女服の少女のことである。
「それにしても、アヤナちゃんうまくなったよ。これなら・・・」
「これなら?」
アヤナは、この短期間で異世界の日本語が上達してきた。そして圧気のコントロールも基本をマスターしつつある。修祓が終わり、話があるからついてきなさいと大巫女から言われた。
「お主、“アマテラス”の試験を受けぬか?」
社務所のとある部屋に入るなり、前置きなく唐突に言われた。
「え?」
アヤナはベッドにバックを置き、座った。スマホを見ると、つるんでいた仲間からの連絡はない。あの時に、見捨てられたかもしれないとアヤナは思った。向こうは結局、仲間と思ってはいなかったということである。アヤナの“あの力”を利用していただけかもしれない。
そんなことはアヤナも付き合っていて何となくわかっていた。それに、アヤナ自身も調子に乗っていたところもあった。
アヤナは先ほどのことを心の中で振り返る。現実ではありえない異常な出来事、未知の力・異なる世界の人間・聖斗の拉致である。アヤナは聖斗を心配する資格はないと思っている。ある意味自分が巻き込んでしまった部分があり、二人組の異世界人に襲われるまでは、アヤナ達が難癖つけて、聖斗を襲っていたのだから。
自分の横に置いていた、スマホが突然、光出した。そして・・・
ブゥーーーーーーーーーーーーン
バイブ音が長く響いた。アヤナが設定していた、バイブ音とは違う。
「誰、かしら?」
アヤナはスマホのSNSの画面を開いたが、やはり仲間ではない。それどころか、見知らない新着が入っていた。このメッセージを開くかどうか迷った。普通、知らないメッセージは即削除するのが一般的だろう。しかし、さっきのこともあったので迷っていた。本来ならアヤナもこんなのは削除してしまう。アヤナの中で何かが引っかかっている。これを開かないといけないような気がした。アヤナは思い切ってメッセージを開いてみた。すると、突然インストールの画面が開き、インストールが始まってしまった。アヤナはこれを見て、「しまった」と思った。操作するが、中止出来ない。
そして、インストールが百パーセントの表示になり、画面がメイン表示に戻った。表示画面をスライドさせると、身に覚えがないアプリが増えていた。たった今、インストールしてしまったアプリである。アプリのロゴも得体が知れず、意味がわからない。
あのメッセージには続きがあったというか、追加されていた。
『これは、世界を渡ることができるものだ。自分を試したいなら、これに触れ、力を込めよ。ただし、この世界には帰れぬかもしれぬが』
「向こう行けるかもしれない」
これを見て、向こうの世界にいけるのではないかと思った。
「ここにはもういられないような気がするし。あんなことも知ってしまったし」
アヤナはもう、一般人では無くなってしまっていた。未知の力(睨みなる力)が備わっていて、異世界の存在を知ってしまったからである。
「あいつのことも気になるし。本当は資格なんてないけど。それにこの力・・・」
アヤナはしばらく考え込み、やがて意を決して、得たいの知れないアプリをタップし、睨みの力を使かった。すると、アヤナの目の前が光に覆われ、気を失い、暗転した。
時は元に戻り、巫女服の少女からこの先、どうするか問われた場面に戻った。
「どうする?お主はおそらく、わしと同じ、“亜人”じゃ。亜人というのは、普通の人間にはない能力を持った人間を指す。普通の人間の上位種と見なされておる。ちなみにのぉ、力を持たない人間のことを“常人”と呼ばれておる。この世界では常人と亜人の二種類に区別されているのいじゃ。アヤナよこの“亜人”と呼ばれる人間の特徴は何だと思う?」
アヤナは突如、問いを投げかけられ、考え込んだ。
「能力を持っていること?」
「それは、説明したじゃろう」
「ヒントをじゃ。わしを見て気づかぬか?」
アヤナは目の前の巫女をじっーと、見た。
「あまり、見つめられるとなぁー」
よくよく考えると、目の前の少女がなぜ、神社の巫女をしているのか?と思った。見た目は明らかに自分より年下のはずなのに。あの時の男女の子供も・・・・何というか、年相応ではないというか。ギャップがある。
「何というか・・・。見た目と中身が一致していない」
「まぁー、正解じゃな」
そして、亜人について説明し始める。
「わしを見て少女と思ったと思うが、実際は少女であって少女ではない。中身はお主より結構年上じゃ。この“亜人”というのは力に目覚めると老化が止まるか、遅れるかのどちらかなのじゃ」
(じゃあ、あの二人組ってことかー。あのおっさんの言ってたことは本当だったのかも)
アヤナはあの二人組の男女のこと、片桐のことを思い出していた。
「あたしも、そのうち・・・」
「そうなっていくじゃろう」
アヤナは女性としては喜ぶべきことなのだろうと思った。この先、老化して、肉体は衰え、顔にはシワが増えていき、昔はおばさんと呼んでたのに、今度は自分が若者からおばさんと呼ばれるようになる。これは、それが無くなるのだ。
「お主の話に出てきた。二人組の子供はおそらく“オロチ”という集団の者じゃろう」
あの二人組は巫女の少女いや少女の姿をした巫女が、アヤナ達を襲ってきた二人組は“オロチ”という連中らしいといった。“オロチ”とは何なのか?気になる所だ。
「続きはおいおい話していく。それとお主に同じ問いになってしまうが、お主の意思を聞きたい?」
“亜人”の話を踏まえて、巫女はもう一度、別の世界から来てしまった。アヤナの意思を確認して見たかったからだ。すると、アヤナは答えた。
「どうすればいいかわからないけど、ここで過ごして、この世界のことを知ってから決めたいと思うの」
「よし、わかった!お主を住まわせてやろう。ただし・・・」
そして、住み込みながら、社の手伝い(バイト)をすることになった。その他に語学レッスンや休みや時間があれば圧気の基本的な修行つけてもらうことになった。ちなみに、少女の姿をした巫女はこの社の神主でもある。
アヤナはこの世界の生活に慣れて行く為に、並行世界の日本語を勉強しなければ、ならない。しかし、英語を勉強するのに、比べればそれほど苦労したわけではない。巫女のバイトは朝が早い。境内の掃除や社殿の掃除から始まり、身を清める「修祓」と呼ばれる儀式を毎日おこなっている。そして、慣れてくると、授受所を任されるようになった。町では巫女が茶髪なので「茶髪の巫女」と専らの噂となっている。
巫女の仕事を教えてくれている先輩がいた。その先輩に“圧気”のことや亜人のことを教えてもらったりしている。
「心を静めて、集中よ!」
アヤナは今、瞑想をしている。“圧気”をコントロールしていく為の基本だという。
そして、このような日常が流れて、月日が経った。だいたい三か月くらいだろうか?アヤナは巫女服を着ているが、髪は伸び、黒の部分が目立ってきた。この世界に来て、一度も染めていない。というかこの世界に髪を染めるという文化はあまりない。この世界は黒が基本的に主流である。メイクはナチュラルとまではいかないが、元の世界と比べると落ち着いてきた。
「アヤナちゃん、おはよう」
「あ、おはようございます。アマさん」
朝、アヤナが境内を掃除していると、後ろから挨拶をしてきた。“アマさん”と呼ばれているのは、この社でバイトの仕事を教えてくれていた先輩である。名は“久木天音”という。この社の巫女であり、守護の役目を仰せつかっている。
「朝の掃除が終わって、修祓が終わったら話があるみたいよ」
「大巫女様が?何だろう」
大巫女様というのは、あの巫女服の少女のことである。
「それにしても、アヤナちゃんうまくなったよ。これなら・・・」
「これなら?」
アヤナは、この短期間で異世界の日本語が上達してきた。そして圧気のコントロールも基本をマスターしつつある。修祓が終わり、話があるからついてきなさいと大巫女から言われた。
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