2 / 2
探索
しおりを挟む
冷たい風が肌に当たる。 あれ、窓開けてたっけ。目を開けると白いものが見える。顔を横に向ける。木の葉と木が見える。 僕は部屋で寝てたはず…
…夢だな。
夢を見てるってことはもうちょっとだけ寝てもいいだろう。 なんせ昨日は大変だったからな。長い木と白い霧の中であのノッポの男に… …あれ? ここ…ちょっと似てる気が…
ガサ
瞬時に僕は飛び起きた。昨日の出来事が鮮明に蘇る。体が考える前に行動していた。 夢じゃない。これは現実。周りを見ても彼はいなかった。 あの音はポケットのスマホが滑って落ちたようだ。 まだ鳥肌がたってる。 昨日の出来事が軽いトラウマになっている。 どうやらここは昨日と同じところだ。 でもところどころ昨日の場所と違う気がする。まったく同じ場所ではないようだ。
でもそれよりもなんでまたここにいる?昨日は家で寝たはずだ。 人が運んだ?…いや、家の鍵も窓もしまってたしそもそもこんな化け物の森はここら辺一帯どころか地方で見たことがない。ほかの地方に行くとしてもても車でもきっと半日かかる。 こんなところあったらオカルトをたくさん見てる僕が見逃さないし。っていうかあの男はいったい何だ? 絶対人間じゃない。あいつは見てると心臓が押しつぶれるぐらいに息苦しい。見た目もそうだけど感覚的に確証がある。
…あいつは…この森は一体…
…歩き始めてからいったい何分何秒かかっただろう… きっと昨日より長くかかってる。方角が違うのかそもそも遠いのか。 でも昨日は脱出できたんだ。きっとたどり着ける。
…もうこのフレーズを何回使ったことか。僕にはもうこれしか希望はない。
ていうかなんでスマホ持ってるんだ?昨日はもってなかったのに。 僕はポケットからスマホを取り出した。
昨日は確か時間を見るためにスマホを使ってそのままポケットに入れたんだっけ。 僕はスマホの電源をつけた。
25時78分
…もちろん現実にそんな時間はないが、スマホは確かにそう表示している。
そして今25時78分から34時81分に変わった。これでは何時何分かが分からない。 ネットで何かわかるかもしれない。 そう思いロックを解除しようとしたところ、数字の配列がおかしい。 1があるところに7があったり数字の枠が曲がりくねって数字が不規則に入れ替わっている。 7が9になった。とりあえずなんとか元のパスワードを押せたが、打った数字が原型がないほど曲がっていた。もちろんロックは解除できなかった。 ふと時間に目をやると54時90分に変わっていた。スマホをから1分もたってない。時計は使い物にはならない。スマホをポケットにしまった。
もういよいよ時間が分からなくなってきた。疲れのせいで1秒の感覚が分からない。歩きもぎこちななってきた。 本当にまた帰れるん…
僕はこけた。
急に足が落ちた。 本来ここで踏むべき地面がない。顔を思いきりぶつけた。
痛いより驚きが勝った。ここまでの道のりでこんなに深い穴はない。 ましてやこんな人為的な…
…幻覚だろうか 目の前には不自然な地面のふくらみがある。
さらに驚くことは人が入れるぐらいの扉があることだ。
…夢だな。
夢を見てるってことはもうちょっとだけ寝てもいいだろう。 なんせ昨日は大変だったからな。長い木と白い霧の中であのノッポの男に… …あれ? ここ…ちょっと似てる気が…
ガサ
瞬時に僕は飛び起きた。昨日の出来事が鮮明に蘇る。体が考える前に行動していた。 夢じゃない。これは現実。周りを見ても彼はいなかった。 あの音はポケットのスマホが滑って落ちたようだ。 まだ鳥肌がたってる。 昨日の出来事が軽いトラウマになっている。 どうやらここは昨日と同じところだ。 でもところどころ昨日の場所と違う気がする。まったく同じ場所ではないようだ。
でもそれよりもなんでまたここにいる?昨日は家で寝たはずだ。 人が運んだ?…いや、家の鍵も窓もしまってたしそもそもこんな化け物の森はここら辺一帯どころか地方で見たことがない。ほかの地方に行くとしてもても車でもきっと半日かかる。 こんなところあったらオカルトをたくさん見てる僕が見逃さないし。っていうかあの男はいったい何だ? 絶対人間じゃない。あいつは見てると心臓が押しつぶれるぐらいに息苦しい。見た目もそうだけど感覚的に確証がある。
…あいつは…この森は一体…
…歩き始めてからいったい何分何秒かかっただろう… きっと昨日より長くかかってる。方角が違うのかそもそも遠いのか。 でも昨日は脱出できたんだ。きっとたどり着ける。
…もうこのフレーズを何回使ったことか。僕にはもうこれしか希望はない。
ていうかなんでスマホ持ってるんだ?昨日はもってなかったのに。 僕はポケットからスマホを取り出した。
昨日は確か時間を見るためにスマホを使ってそのままポケットに入れたんだっけ。 僕はスマホの電源をつけた。
25時78分
…もちろん現実にそんな時間はないが、スマホは確かにそう表示している。
そして今25時78分から34時81分に変わった。これでは何時何分かが分からない。 ネットで何かわかるかもしれない。 そう思いロックを解除しようとしたところ、数字の配列がおかしい。 1があるところに7があったり数字の枠が曲がりくねって数字が不規則に入れ替わっている。 7が9になった。とりあえずなんとか元のパスワードを押せたが、打った数字が原型がないほど曲がっていた。もちろんロックは解除できなかった。 ふと時間に目をやると54時90分に変わっていた。スマホをから1分もたってない。時計は使い物にはならない。スマホをポケットにしまった。
もういよいよ時間が分からなくなってきた。疲れのせいで1秒の感覚が分からない。歩きもぎこちななってきた。 本当にまた帰れるん…
僕はこけた。
急に足が落ちた。 本来ここで踏むべき地面がない。顔を思いきりぶつけた。
痛いより驚きが勝った。ここまでの道のりでこんなに深い穴はない。 ましてやこんな人為的な…
…幻覚だろうか 目の前には不自然な地面のふくらみがある。
さらに驚くことは人が入れるぐらいの扉があることだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
この作品の感想を投稿する
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる