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第11章 北の森
27 私たちの正体?
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「俺はネロ。こっちのはあゆみ。今回はあゆみを保護してくれて本当に助かった。まずは礼を言わせてくれ」
ベンさんと私が座ったテーブルの上で猫の腕を器用に組んだ黒猫君がなんだか偉そうにそう言うと、ベンさんがさも幻でも見たような顔で黒猫君を凝視した。
「本当に、猫の癖に喋ってやがる」
「何だよ、こっちがちゃんと礼を言ってるのに。大体あんただって熊の癖に喋ってるじゃねえか」
「お、俺は獣人だ。当たり前だろ。お前ら動物とは違うんだよ」
「俺を動物扱いすんな! これでも元は人間なんだからな」
「はあ? なに寝ぼけたこと言ってんだこの猫は?」
そう言ってベンさんが黒猫君を指さしながら混乱した顔で私に向き直る。
そんな顔でそんなこと私に聞かれてもあまりいいお返事はしてあげられない。
「あの、信じられないでしょうが本当なんですよ。これでも本当はもっと人らしいって言うか、もっと大きいっていうか」
「ああ? 狼人族みたいに獣人に人化するって言うのか?」
「いや、そうじゃなくてな、ってもうそんなのはどっちでもいい。とにかく俺は人間に近いんだよ」
黒猫君が面倒くさそうに言いきってもベンさんはまだまだ疑わしそうに黒猫君を見てる。
「じゃあ、人化してみろよ」
「あ、あの今はちょっと戻れなくなっちゃってるんです」
「なんだそりゃ?」
「昨日お腹に矢が刺さって怪我しちゃったからまだ治りきってないっていうか」
「おい、大丈夫なのかよ?」
私の説明を聞いたベンさんは唐突に黒猫君の前足を両方掴んで万歳させた。そのまま前後左右から傷がないか確かめてる。
「おい、やめろ! もう大丈夫なんだよ、ほっとけ、放せって」
「そんな大怪我がそんな簡単に治るわけないだろ」
「わ、私が治しちゃったんです」
私は慌ててそう言いながら頭を巡らす。
「わ、私ほんの少しエルフの血が混じってるから治療とかちょっとは出来るんですよ」
途端、ベンさんが凄く嫌そうな顔で私を見る。
「嘘つけ。あんたからエルフの匂いなんかしねえぞ。してたら間違いなく拾ったりしなかった」
「あんな偏屈野郎ども」ってベンさんがぶつぶつ文句言ってるけどシモンさんたち、一体何を今までしてきたの!?
「もういいだろ、ちゃんと説明するからまずは俺を放せって! 腕が抜けるだろ!」
ほとんど宙づりにされてた黒猫君が尻尾でベンさんの手をペシペシ叩きながら騒ぎ出し、ベンさんも流石に申し訳なさそうに黒猫君を手放した。
「ああ、悪い。確かにもう血の匂いもしないな」
「だから言ったんだ。いいか、あんたには俺たちを拾ってもらった恩があるから正直に教えてやる」
解放された黒猫君は痛そうに腕をさすりながら私を見る。
「ナンシーの街で猫神とその巫女が現れたとか言われてるの知らねえか?」
「ああ、なんか俺が街を出るころにそんな噂が流れてたな。ウイスキーの街で狼に乗った猫の神様が出たとかなんとか」
「そ、そっちかよ」
黒猫君がちょっと焦ってる。それって私たちがナンシーに行く前の話。ってことはベンさん、私たちと入れ替わりくらいでナンシーを出ちゃったのかな。
「その後ナンシーで新しい国王が即位したのは聞いたのか?」
「いや、初耳だ。今回はナンシーで商売を終えてから散り散りになっちまった狼人族の行方を辿ってたからな」
「ディアナさんたちですか?」
「ああ、ディアナだけじゃなく、狼人族には結構客がいたんだよ。煮干しはあいつらが一番よく買ってくれてたしな。って言っても物々交換だけどな」
「誰か見つかったのか?」
「いや、ダメだった。ああ、そう言えばカリンがあんたらがディアナと行き会ったって言ってたが本当か?」
「はい、ここら辺にいらっしゃいました。私たちと話し合った結果、今西側から北を目指してます」
問われて私はテーブルの地図で場所を指さしながら答えた。そのまま『北』に相当するテーブルの反対側を指さす。
「……まさか北の砦に向かってるのか?」
それを見たベンさんの顔つきが厳しい物に変わった。黒猫君も緊張して問い返す。
「なにかマズいのか?」
「まあ、ディアナなら上手くやるだろうが……砦の手前に今何があると思う?」
「?」
「オーク牧場だ」
「はあ?」
「へ?」
「北の砦のやつら、オークを飼いだしたんだよ。本来は絶対一か所にとどまらないオークの群れをどうやったのか知らないが無理やり一か所に閉じ込めて繁殖させてるみたいだった」
それを聞いた途端黒猫君が凄く嫌そうに顔を歪ませた。
「……それ、ヤバくねえのか?」
「ヤバいに決まってるだろ! 俺は前回獣人国の帰りにちょっと北の様子を見ておこうとして通りかかっちまったんだ。どうやったのか丸く深く掘り下げられた谷の下に腹を空かせて唸ってるオークがうようよいやがって」
「餌をやってないってことかよ」
「……まあ、何かしら少しは与えてるのかも知れねえが、餌なんてやったって無駄だ。あいつら、腹がいっぱいになるってことがないからな。動くものならなんでも食っちまう。……同族でもな」
「……共食いさせてるのか」
「多分な。それでも凄い数になってた。あいつら、繁殖力も桁違いだし」
ごめん。頭が付いていかない。今、ベンさん、共食いって言った?
オークが沢山穴に入れられて逃げられなくされてて、それが共食いしながら増えてて、それで牧場って……
「え、オークって食べられるんですか?」
「食えなくはない。かなり臭みが強いし人間だと腹を壊す奴もいるが調理出来ないわけじゃあない」
「え、待って。じゃあディアナさんたち、そんなとこに向かっちゃったってこと!?」
「まああいつらなら離れた所から気配で気づくかもな。上手く避けてくれりゃあいいが。まあ、どうなってんのか見張りは少なかった。俺は気づかれずに抜けられたしあいつらなら上手くやるだろ」
「ディ、ディアナさんたちとは北で落ち合う予定なんです。北の砦の手前の山で」
ディアナさんたち本当に大丈夫なのだろうか。私が心配で言葉を続けるとベンさんがあきれ顔で私を見返した。
「ディアナの奴、まさか同族を助けようとでも思ってるのか。まああいつらしいって言やあいつらしいが」
「そうなんですか?」
「ああ。あいつの性格からして今までやってない方が不思議なくらいだな。ディアナの一族は一番北側に集まってたから、多分捕まったのも一番多いんじゃないか」
「あんたディアナたちの事よく知ってるんだな」
「狼人族とは長い付き合いだからな」
「じゃあバッカスも知ってるのか」
「ああ、あの偏屈なガキな。ガキの癖に族長に祭り上げられてディアナにコテンパンにやられてたな」
バッカスやられちゃってたのか。ディアナさん、そんなに強かったんだ。
「そのバッカスが俺たちが一緒に動いてた奴だ」
「じゃあ、猫乗せて走ってたって狼は……」
「バッカスだ……って俺、その時人型だったんだけどな」
「仕方ないよ、噂では猫神様になっちゃったんだから」
私と黒猫君のやり取りを見てたベンさんがちょっと真面目な顔で聞いてくる。
「じゃあ、まさかあそこの丘で大量に転がってたオークの死体はお前らの仕業か?」
うわ、ベンさんもあれ見てたのか。
今度こそ黒猫君と顔を見合わせて考えこんじゃった。私がノーコンで吹き飛ばしましたって自己申告するべきなのかな。そしたらもしかして怒られるんだろうか。
「……そうだ、って言ったらどうする」
黒猫君が慎重にそう尋ねると、ベンさんは宙を見つめてちょっと考えた末にはっきりと答えた。
「信じがたいが……本当なら協力するぞ」
「協力って?」
「砦を襲うんだろ。だったら喜んで協力するぞ」
「なんでだ? あんたに何の得があるんだ?」
黒猫君が少し警戒気味にそう尋ねるとベンさんはニヤッと笑って黒猫君を見返す。
「あそこには俺の客が沢山捕まってるんだ」
「商売の為か?」
「ああ。商売の為だ」
はっきりとそう答えるベンさんに、今度は黒猫君が猫の顔でやっぱりニヤッと笑い返した。
「あんた、なかなか面倒くさい性格だな」
「ああ。よく言われる。それで『猫神様』と『巫女さん』のほうはなんで北の砦とやりあうんだ?」
今度はベンさんが少し警戒気味に聞いてきた。それに黒猫君は肩をすくめて説明を返す。
「俺たちはキールに借りがあってな。キールの軍と一緒に北の砦に連れていかれた連中を救い出すために向かってるところだ」
「キールってのは……」
「キーロン陛下。元はナンシーの王国軍の隊長をやってたが、あんたがナンシーを出た後に国王に即位した」
「ああ、キール隊長か。だったら納得だな」
「え? ベンさん、キールさんも知ってるの?」
「ああ、昔世話になった。噂じゃ北の砦を作らせたのがあいつだって聞いてたが、あの隊長に限ってそんな事するわけねえし、やっぱりデマだったか」
ああ良かった、ベンさんは噂を聞いてても信じてなかったんだ。そっか。実際にキールさんを知っていればあんなひどい噂も意味がないんだね。
ちゃんと分かってくれる人もいるんだと思うと、それだけで胸が熱くなってきた。
「ああ、キールが北の砦に人を送ってるってのは完全なデマだ。あいつ、そのころは俺たちと一緒にウイスキーの街にいたからな」
黒猫君も私同様、ここしばらくどこに行っても聞かされていたキールさんの噂に疲れてたんだと思う。そういう黒猫君の横顔がどこか誇らしそうに見えた。
ベンさんと私が座ったテーブルの上で猫の腕を器用に組んだ黒猫君がなんだか偉そうにそう言うと、ベンさんがさも幻でも見たような顔で黒猫君を凝視した。
「本当に、猫の癖に喋ってやがる」
「何だよ、こっちがちゃんと礼を言ってるのに。大体あんただって熊の癖に喋ってるじゃねえか」
「お、俺は獣人だ。当たり前だろ。お前ら動物とは違うんだよ」
「俺を動物扱いすんな! これでも元は人間なんだからな」
「はあ? なに寝ぼけたこと言ってんだこの猫は?」
そう言ってベンさんが黒猫君を指さしながら混乱した顔で私に向き直る。
そんな顔でそんなこと私に聞かれてもあまりいいお返事はしてあげられない。
「あの、信じられないでしょうが本当なんですよ。これでも本当はもっと人らしいって言うか、もっと大きいっていうか」
「ああ? 狼人族みたいに獣人に人化するって言うのか?」
「いや、そうじゃなくてな、ってもうそんなのはどっちでもいい。とにかく俺は人間に近いんだよ」
黒猫君が面倒くさそうに言いきってもベンさんはまだまだ疑わしそうに黒猫君を見てる。
「じゃあ、人化してみろよ」
「あ、あの今はちょっと戻れなくなっちゃってるんです」
「なんだそりゃ?」
「昨日お腹に矢が刺さって怪我しちゃったからまだ治りきってないっていうか」
「おい、大丈夫なのかよ?」
私の説明を聞いたベンさんは唐突に黒猫君の前足を両方掴んで万歳させた。そのまま前後左右から傷がないか確かめてる。
「おい、やめろ! もう大丈夫なんだよ、ほっとけ、放せって」
「そんな大怪我がそんな簡単に治るわけないだろ」
「わ、私が治しちゃったんです」
私は慌ててそう言いながら頭を巡らす。
「わ、私ほんの少しエルフの血が混じってるから治療とかちょっとは出来るんですよ」
途端、ベンさんが凄く嫌そうな顔で私を見る。
「嘘つけ。あんたからエルフの匂いなんかしねえぞ。してたら間違いなく拾ったりしなかった」
「あんな偏屈野郎ども」ってベンさんがぶつぶつ文句言ってるけどシモンさんたち、一体何を今までしてきたの!?
「もういいだろ、ちゃんと説明するからまずは俺を放せって! 腕が抜けるだろ!」
ほとんど宙づりにされてた黒猫君が尻尾でベンさんの手をペシペシ叩きながら騒ぎ出し、ベンさんも流石に申し訳なさそうに黒猫君を手放した。
「ああ、悪い。確かにもう血の匂いもしないな」
「だから言ったんだ。いいか、あんたには俺たちを拾ってもらった恩があるから正直に教えてやる」
解放された黒猫君は痛そうに腕をさすりながら私を見る。
「ナンシーの街で猫神とその巫女が現れたとか言われてるの知らねえか?」
「ああ、なんか俺が街を出るころにそんな噂が流れてたな。ウイスキーの街で狼に乗った猫の神様が出たとかなんとか」
「そ、そっちかよ」
黒猫君がちょっと焦ってる。それって私たちがナンシーに行く前の話。ってことはベンさん、私たちと入れ替わりくらいでナンシーを出ちゃったのかな。
「その後ナンシーで新しい国王が即位したのは聞いたのか?」
「いや、初耳だ。今回はナンシーで商売を終えてから散り散りになっちまった狼人族の行方を辿ってたからな」
「ディアナさんたちですか?」
「ああ、ディアナだけじゃなく、狼人族には結構客がいたんだよ。煮干しはあいつらが一番よく買ってくれてたしな。って言っても物々交換だけどな」
「誰か見つかったのか?」
「いや、ダメだった。ああ、そう言えばカリンがあんたらがディアナと行き会ったって言ってたが本当か?」
「はい、ここら辺にいらっしゃいました。私たちと話し合った結果、今西側から北を目指してます」
問われて私はテーブルの地図で場所を指さしながら答えた。そのまま『北』に相当するテーブルの反対側を指さす。
「……まさか北の砦に向かってるのか?」
それを見たベンさんの顔つきが厳しい物に変わった。黒猫君も緊張して問い返す。
「なにかマズいのか?」
「まあ、ディアナなら上手くやるだろうが……砦の手前に今何があると思う?」
「?」
「オーク牧場だ」
「はあ?」
「へ?」
「北の砦のやつら、オークを飼いだしたんだよ。本来は絶対一か所にとどまらないオークの群れをどうやったのか知らないが無理やり一か所に閉じ込めて繁殖させてるみたいだった」
それを聞いた途端黒猫君が凄く嫌そうに顔を歪ませた。
「……それ、ヤバくねえのか?」
「ヤバいに決まってるだろ! 俺は前回獣人国の帰りにちょっと北の様子を見ておこうとして通りかかっちまったんだ。どうやったのか丸く深く掘り下げられた谷の下に腹を空かせて唸ってるオークがうようよいやがって」
「餌をやってないってことかよ」
「……まあ、何かしら少しは与えてるのかも知れねえが、餌なんてやったって無駄だ。あいつら、腹がいっぱいになるってことがないからな。動くものならなんでも食っちまう。……同族でもな」
「……共食いさせてるのか」
「多分な。それでも凄い数になってた。あいつら、繁殖力も桁違いだし」
ごめん。頭が付いていかない。今、ベンさん、共食いって言った?
オークが沢山穴に入れられて逃げられなくされてて、それが共食いしながら増えてて、それで牧場って……
「え、オークって食べられるんですか?」
「食えなくはない。かなり臭みが強いし人間だと腹を壊す奴もいるが調理出来ないわけじゃあない」
「え、待って。じゃあディアナさんたち、そんなとこに向かっちゃったってこと!?」
「まああいつらなら離れた所から気配で気づくかもな。上手く避けてくれりゃあいいが。まあ、どうなってんのか見張りは少なかった。俺は気づかれずに抜けられたしあいつらなら上手くやるだろ」
「ディ、ディアナさんたちとは北で落ち合う予定なんです。北の砦の手前の山で」
ディアナさんたち本当に大丈夫なのだろうか。私が心配で言葉を続けるとベンさんがあきれ顔で私を見返した。
「ディアナの奴、まさか同族を助けようとでも思ってるのか。まああいつらしいって言やあいつらしいが」
「そうなんですか?」
「ああ。あいつの性格からして今までやってない方が不思議なくらいだな。ディアナの一族は一番北側に集まってたから、多分捕まったのも一番多いんじゃないか」
「あんたディアナたちの事よく知ってるんだな」
「狼人族とは長い付き合いだからな」
「じゃあバッカスも知ってるのか」
「ああ、あの偏屈なガキな。ガキの癖に族長に祭り上げられてディアナにコテンパンにやられてたな」
バッカスやられちゃってたのか。ディアナさん、そんなに強かったんだ。
「そのバッカスが俺たちが一緒に動いてた奴だ」
「じゃあ、猫乗せて走ってたって狼は……」
「バッカスだ……って俺、その時人型だったんだけどな」
「仕方ないよ、噂では猫神様になっちゃったんだから」
私と黒猫君のやり取りを見てたベンさんがちょっと真面目な顔で聞いてくる。
「じゃあ、まさかあそこの丘で大量に転がってたオークの死体はお前らの仕業か?」
うわ、ベンさんもあれ見てたのか。
今度こそ黒猫君と顔を見合わせて考えこんじゃった。私がノーコンで吹き飛ばしましたって自己申告するべきなのかな。そしたらもしかして怒られるんだろうか。
「……そうだ、って言ったらどうする」
黒猫君が慎重にそう尋ねると、ベンさんは宙を見つめてちょっと考えた末にはっきりと答えた。
「信じがたいが……本当なら協力するぞ」
「協力って?」
「砦を襲うんだろ。だったら喜んで協力するぞ」
「なんでだ? あんたに何の得があるんだ?」
黒猫君が少し警戒気味にそう尋ねるとベンさんはニヤッと笑って黒猫君を見返す。
「あそこには俺の客が沢山捕まってるんだ」
「商売の為か?」
「ああ。商売の為だ」
はっきりとそう答えるベンさんに、今度は黒猫君が猫の顔でやっぱりニヤッと笑い返した。
「あんた、なかなか面倒くさい性格だな」
「ああ。よく言われる。それで『猫神様』と『巫女さん』のほうはなんで北の砦とやりあうんだ?」
今度はベンさんが少し警戒気味に聞いてきた。それに黒猫君は肩をすくめて説明を返す。
「俺たちはキールに借りがあってな。キールの軍と一緒に北の砦に連れていかれた連中を救い出すために向かってるところだ」
「キールってのは……」
「キーロン陛下。元はナンシーの王国軍の隊長をやってたが、あんたがナンシーを出た後に国王に即位した」
「ああ、キール隊長か。だったら納得だな」
「え? ベンさん、キールさんも知ってるの?」
「ああ、昔世話になった。噂じゃ北の砦を作らせたのがあいつだって聞いてたが、あの隊長に限ってそんな事するわけねえし、やっぱりデマだったか」
ああ良かった、ベンさんは噂を聞いてても信じてなかったんだ。そっか。実際にキールさんを知っていればあんなひどい噂も意味がないんだね。
ちゃんと分かってくれる人もいるんだと思うと、それだけで胸が熱くなってきた。
「ああ、キールが北の砦に人を送ってるってのは完全なデマだ。あいつ、そのころは俺たちと一緒にウイスキーの街にいたからな」
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