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今宵は満月。
すでに灯りを落とした部屋には、月の優しくまろやかな光が差し込み影の濃淡を際立たせていた。
スカーレット嬢の件から数日が経った。
アリオスに対する気持ちを自覚してからと言うもの、私の行動や言動は『変』の一言につきた。思いっきり自覚があるので、かなり変だと思う。
これまでどんなふうに彼に接していたのかすらわからなくなり、軽口もたたけず、ちょっとあまり良くない雰囲気が漂ってきてるのだ。
アリオスもなんか戸惑ったように私に接してきて本当、申し訳なく思うのだけれど・・・今の私ではどうしようもできない。
でも、子供達やリズは我関せずで、普通に接してくれる。それだけが救いなんだけど・・・
「はぁぁぁ・・・・・」
長い溜息を吐き窓辺に腰掛け、月を見上げた。
はっきり言って、彼に対する気持ちだけでこうなっているわけではない。
これまでの彼に対する態度・・・私って本当に馬鹿だなっ!と自己嫌悪に陥っている事も相まって結構、精神的にぐちゃぐちゃな状態で自分でも整理がつけれないでいるのだ。
まぁ、あの時は本当に彼の事はなんとも思ってなかったし、正直うざかった。
その時期に関しては百歩譲ったとしても・・・契約婚約の時の、私の無神経な提案の数々に、穴があったら潜り込みたい!と、リズに責められ怒られていた事が今になって心に深く食い込んできたのだ。
あぁ・・私ってやっぱり馬鹿だ・・・・
元居た世界でも同じような事があった。その時は気付かず言った言葉が、実はとてつもなく失礼極まりなかった事だったとか・・・後になって気付いて悶絶しまくっていた。
正に今がその状態で、よくもまぁ、面当向かって言えたもんだな!と、自分で自分を叱りつけたくなる。
ここまで学習能力がないとは・・・情けないっ!
『恋人を作ってもいいよ』だなんて・・・・
彼は私を唯一だと言ってくれていたけど、私の軽率な言葉が自分に重くのしかかってきて、胸が痛む。
私はアリオスが、・・・何故か敗北感を多少感じてしまうが・・・好きになってしまった。
だから、こんな感情を持ってしまえは浮気なんてもってのほか、なのだが・・・
もしも、今の私がアリオスに同じような事を言われたら・・・・・・・・・・・確実に、死ぬな。血吐いて、死ぬわ。
頭に浮かぶのは、悲しそうなアリオスの顔ばかりで。
何か、好きだって感情よりも、罪悪感の方が上回っていて・・・マジ、きっつい・・・
だから、なんというか・・・素直に自分の気持ちを受け入れることが出来ない。
彼に、謝らなくては・・・たとえそれが自己満足だったとしても、謝罪しなければ何も始まらないような気がするから。
私は大きく溜息を吐き「颯」と、風の精霊王を呼んだ。
何もない空間に小さな竜巻が生まれたかと思うと、小さくて可愛らしい契約者が現れた。
『どうした?サクラ』
「颯、今日は月が綺麗よ!散歩に行かない?」
務めて明るく誘えば、彼は何も言わず可愛らしい二等身から見目麗しい八等身へと姿を変えた。
『お前は何時もこんな事でしか、我等を呼ばんな』
「いいじゃん。私空飛べないし、魔法も使えないし」
不貞腐れたように言えば、颯はやれやれと言う顔で、パチンと指を鳴らした。
すると、彼の目の前にまた小さな竜巻が生まれ、次第に人型へと形を変えていく。
その姿は私そっくりで、床の上をすべるようにベッドへと移動していった。
この部屋には、防犯対策の為に術式が張り巡らされている。
私が皆に何も言わずこの部屋から出て行こうとすれば、即座に衛兵やリズ、アリオスが駆けつけてくる。嫌な言い方をすれば、見張られているのだ。
なので、精霊たちと今みたいにお忍びで出かける時は、ダミーを作ってばれないようにしてもらってる。だって、ばれたら大事になるからね。
だったらするなよって思うかもしれないけれど・・・・たまには自由になりたいと思ってしまうのは仕方がない事だと思う。
だって、まさか全てを監視される生活を送らなくてはいけないなんて思ってもみなかったし、元の世界での生活が正直恋しくて仕方がない。
皆、良くしてはくれてるけど、自由に出かける事が出来ないというのは辛いものがある。
だから、精霊たちと契約してから時折、こんなふうに抜け出しているのだ。
それは意外にも精神的平穏をもたらし、自分でも驚くほどストレスが溜まっていたのだと改めて思い知らされた。
ダミーが大人しく布団に入るのを見届けると、颯は私を子供の様に抱き上げ窓辺へと手をかけ、ふわりと夜空へと飛び出した。
「うっわぁぁ!!凄い・・・・・」
何度か夜の散歩をした事はあったが、満月に出たのは初めてで。
高く高く舞い上がり、見下ろす街並みがほのかに輝いて見えて、幻想的な光景が広がりおもわず感嘆の声が漏れる。
そして、まるで「月に飲み込まれてしまいそう・・・」と、無意識に呟いてしまいそうなくらいの、丸い大きな月。
日本でも良くスーパームーンなんて言われる満月はあるが、それとは比較にならないくらいの大きさで目が離せない。
その月明りは街並みだけではなく、この世界に存在するすべてを青白く照らし出し、どこかノスタルジックで感傷的な思いが胸の奥からせり上がってくるかのようだ。
「大きなお月様だね」
颯の首に緩くしがみ付きながら、ただただ感心したように呟けば『そうだな。俺もこのようにゆっくりと月を見上げるのは久しぶりだ』と笑う。
暫し二人、無言で月を眺めていたけど・・・・私的には永遠に見ていられるんだけど、颯は飽きてきたらしく『庭に降りよう』と降下し始めた。
王宮の庭はそれはそれは見事に手入れされていて、花だとか木々だとかは当然の事で、私の背丈ほどに切りそろえられた庭木で、ちょっとした迷路まである。
その庭木は春になると一斉に白く小さな花を咲かせ、緑の迷路から花の迷路へと変身し、とても美しく見事なものだ・・・と、リズが言っていた。
ちょっとした迷路・・・だからといって侮ることなかれ。悔しいかな、私は二度挑戦して二度とも迷って出られなかった。
ルートを時々変えているらしく、一度クリアしても次も出来るかと言えば、そうは問屋が卸さない!とばかりに、庭師達が意地と根性とプライドをかけて作り上げている。
そして、クリアした先には、薔薇に似た優しい匂いがする大輪の花と噴水がある憩いの空間が待っている。
私と颯はその噴水の前に降り、ベンチへと腰掛けた。
夜空を見上げぽーっとしている私に、颯は遠慮の欠片もなくズバッと切り込んでくる。
『んで、何悩んでんの?』
「・・・・うん、自分の馬鹿さ加減にウンザリっていうか、落ち込んでる」
『ふ~ん・・・そんな事、今に始まった事じゃないだろ?』
「むっ・・何気に酷い事を・・・確かにそうだけどね」
軽い口調で、互いに視線は月に向けられていて、でもそれは私の本音だと颯はわかってくれていている分、下手な慰めの言葉はない。
別に慰めて欲しくて話してるわけではない。自分の頭の中を整理したいだけ。
「ごめんね、付き合わせちゃって」
『気にするな』
そう言いながら、颯は優しく私を引き寄せその胸に頭を抱き寄せる。
私はされるがままに身体を寄せ、瞳を閉じた。
精霊王達と触れあっていると、ささくれだった気持ちも何故か穏やかになっていく。不思議だなって思うけど、きっと精霊の王様だからだろう・・・なんて、訳の分からない理由を作り一人納得していた。
全身の余計な力が抜けて全てを任せるかのように更に身を寄せると、後ろの方から「バキバキッ」という、もの凄い音が響いてきた。
「なっ何!?」
咄嗟に私は立ち上がり、続く様に立ち上がった颯にしがみ付いた。
月明りがあるとはいえ、影になった部分の闇は濃い。
バキバキッ・・・―――ガサガサッ・・・
静かな空間にその音は異常に響き、どんどん近づいてきて「え?迷路を直進してきてる??」と、確かめるように颯を見上げれば、彼は面白そうに口元を歪めている。
その様子から敵ではない事はわかったけど、でも颯はその両手で私を囲い抱きしめている。
敵ではないとわかっても正直怖いから、私も颯の背に手を回しびくびくしていると、近づくにつれ迷路を破壊する人物が顕わになっていった。
「ア・・・アリオス!?」
迷路を破壊しあり得ない直進をしてきた彼の姿を見て、私は愕然とした。
すでに灯りを落とした部屋には、月の優しくまろやかな光が差し込み影の濃淡を際立たせていた。
スカーレット嬢の件から数日が経った。
アリオスに対する気持ちを自覚してからと言うもの、私の行動や言動は『変』の一言につきた。思いっきり自覚があるので、かなり変だと思う。
これまでどんなふうに彼に接していたのかすらわからなくなり、軽口もたたけず、ちょっとあまり良くない雰囲気が漂ってきてるのだ。
アリオスもなんか戸惑ったように私に接してきて本当、申し訳なく思うのだけれど・・・今の私ではどうしようもできない。
でも、子供達やリズは我関せずで、普通に接してくれる。それだけが救いなんだけど・・・
「はぁぁぁ・・・・・」
長い溜息を吐き窓辺に腰掛け、月を見上げた。
はっきり言って、彼に対する気持ちだけでこうなっているわけではない。
これまでの彼に対する態度・・・私って本当に馬鹿だなっ!と自己嫌悪に陥っている事も相まって結構、精神的にぐちゃぐちゃな状態で自分でも整理がつけれないでいるのだ。
まぁ、あの時は本当に彼の事はなんとも思ってなかったし、正直うざかった。
その時期に関しては百歩譲ったとしても・・・契約婚約の時の、私の無神経な提案の数々に、穴があったら潜り込みたい!と、リズに責められ怒られていた事が今になって心に深く食い込んできたのだ。
あぁ・・私ってやっぱり馬鹿だ・・・・
元居た世界でも同じような事があった。その時は気付かず言った言葉が、実はとてつもなく失礼極まりなかった事だったとか・・・後になって気付いて悶絶しまくっていた。
正に今がその状態で、よくもまぁ、面当向かって言えたもんだな!と、自分で自分を叱りつけたくなる。
ここまで学習能力がないとは・・・情けないっ!
『恋人を作ってもいいよ』だなんて・・・・
彼は私を唯一だと言ってくれていたけど、私の軽率な言葉が自分に重くのしかかってきて、胸が痛む。
私はアリオスが、・・・何故か敗北感を多少感じてしまうが・・・好きになってしまった。
だから、こんな感情を持ってしまえは浮気なんてもってのほか、なのだが・・・
もしも、今の私がアリオスに同じような事を言われたら・・・・・・・・・・・確実に、死ぬな。血吐いて、死ぬわ。
頭に浮かぶのは、悲しそうなアリオスの顔ばかりで。
何か、好きだって感情よりも、罪悪感の方が上回っていて・・・マジ、きっつい・・・
だから、なんというか・・・素直に自分の気持ちを受け入れることが出来ない。
彼に、謝らなくては・・・たとえそれが自己満足だったとしても、謝罪しなければ何も始まらないような気がするから。
私は大きく溜息を吐き「颯」と、風の精霊王を呼んだ。
何もない空間に小さな竜巻が生まれたかと思うと、小さくて可愛らしい契約者が現れた。
『どうした?サクラ』
「颯、今日は月が綺麗よ!散歩に行かない?」
務めて明るく誘えば、彼は何も言わず可愛らしい二等身から見目麗しい八等身へと姿を変えた。
『お前は何時もこんな事でしか、我等を呼ばんな』
「いいじゃん。私空飛べないし、魔法も使えないし」
不貞腐れたように言えば、颯はやれやれと言う顔で、パチンと指を鳴らした。
すると、彼の目の前にまた小さな竜巻が生まれ、次第に人型へと形を変えていく。
その姿は私そっくりで、床の上をすべるようにベッドへと移動していった。
この部屋には、防犯対策の為に術式が張り巡らされている。
私が皆に何も言わずこの部屋から出て行こうとすれば、即座に衛兵やリズ、アリオスが駆けつけてくる。嫌な言い方をすれば、見張られているのだ。
なので、精霊たちと今みたいにお忍びで出かける時は、ダミーを作ってばれないようにしてもらってる。だって、ばれたら大事になるからね。
だったらするなよって思うかもしれないけれど・・・・たまには自由になりたいと思ってしまうのは仕方がない事だと思う。
だって、まさか全てを監視される生活を送らなくてはいけないなんて思ってもみなかったし、元の世界での生活が正直恋しくて仕方がない。
皆、良くしてはくれてるけど、自由に出かける事が出来ないというのは辛いものがある。
だから、精霊たちと契約してから時折、こんなふうに抜け出しているのだ。
それは意外にも精神的平穏をもたらし、自分でも驚くほどストレスが溜まっていたのだと改めて思い知らされた。
ダミーが大人しく布団に入るのを見届けると、颯は私を子供の様に抱き上げ窓辺へと手をかけ、ふわりと夜空へと飛び出した。
「うっわぁぁ!!凄い・・・・・」
何度か夜の散歩をした事はあったが、満月に出たのは初めてで。
高く高く舞い上がり、見下ろす街並みがほのかに輝いて見えて、幻想的な光景が広がりおもわず感嘆の声が漏れる。
そして、まるで「月に飲み込まれてしまいそう・・・」と、無意識に呟いてしまいそうなくらいの、丸い大きな月。
日本でも良くスーパームーンなんて言われる満月はあるが、それとは比較にならないくらいの大きさで目が離せない。
その月明りは街並みだけではなく、この世界に存在するすべてを青白く照らし出し、どこかノスタルジックで感傷的な思いが胸の奥からせり上がってくるかのようだ。
「大きなお月様だね」
颯の首に緩くしがみ付きながら、ただただ感心したように呟けば『そうだな。俺もこのようにゆっくりと月を見上げるのは久しぶりだ』と笑う。
暫し二人、無言で月を眺めていたけど・・・・私的には永遠に見ていられるんだけど、颯は飽きてきたらしく『庭に降りよう』と降下し始めた。
王宮の庭はそれはそれは見事に手入れされていて、花だとか木々だとかは当然の事で、私の背丈ほどに切りそろえられた庭木で、ちょっとした迷路まである。
その庭木は春になると一斉に白く小さな花を咲かせ、緑の迷路から花の迷路へと変身し、とても美しく見事なものだ・・・と、リズが言っていた。
ちょっとした迷路・・・だからといって侮ることなかれ。悔しいかな、私は二度挑戦して二度とも迷って出られなかった。
ルートを時々変えているらしく、一度クリアしても次も出来るかと言えば、そうは問屋が卸さない!とばかりに、庭師達が意地と根性とプライドをかけて作り上げている。
そして、クリアした先には、薔薇に似た優しい匂いがする大輪の花と噴水がある憩いの空間が待っている。
私と颯はその噴水の前に降り、ベンチへと腰掛けた。
夜空を見上げぽーっとしている私に、颯は遠慮の欠片もなくズバッと切り込んでくる。
『んで、何悩んでんの?』
「・・・・うん、自分の馬鹿さ加減にウンザリっていうか、落ち込んでる」
『ふ~ん・・・そんな事、今に始まった事じゃないだろ?』
「むっ・・何気に酷い事を・・・確かにそうだけどね」
軽い口調で、互いに視線は月に向けられていて、でもそれは私の本音だと颯はわかってくれていている分、下手な慰めの言葉はない。
別に慰めて欲しくて話してるわけではない。自分の頭の中を整理したいだけ。
「ごめんね、付き合わせちゃって」
『気にするな』
そう言いながら、颯は優しく私を引き寄せその胸に頭を抱き寄せる。
私はされるがままに身体を寄せ、瞳を閉じた。
精霊王達と触れあっていると、ささくれだった気持ちも何故か穏やかになっていく。不思議だなって思うけど、きっと精霊の王様だからだろう・・・なんて、訳の分からない理由を作り一人納得していた。
全身の余計な力が抜けて全てを任せるかのように更に身を寄せると、後ろの方から「バキバキッ」という、もの凄い音が響いてきた。
「なっ何!?」
咄嗟に私は立ち上がり、続く様に立ち上がった颯にしがみ付いた。
月明りがあるとはいえ、影になった部分の闇は濃い。
バキバキッ・・・―――ガサガサッ・・・
静かな空間にその音は異常に響き、どんどん近づいてきて「え?迷路を直進してきてる??」と、確かめるように颯を見上げれば、彼は面白そうに口元を歪めている。
その様子から敵ではない事はわかったけど、でも颯はその両手で私を囲い抱きしめている。
敵ではないとわかっても正直怖いから、私も颯の背に手を回しびくびくしていると、近づくにつれ迷路を破壊する人物が顕わになっていった。
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