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本編
彼女に会う為に(ロイス)
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あの5歳の対面の時、俺はとても後悔した。一応、すぐ、公爵家に連絡を取り、謝罪をしたが、公爵は「もう、会わせてやらない」と言うし、陛下も仕方が無いって雰囲気。下手したら婚約解消さえ辞さない感じになってしまった。
時間を戻す魔術があるのなら、それを手に入れたいと思った。その為には隣国を挟んで離れた研究都市に行く必要がある。しかし、研究都市に行くには学園卒業相当の学力と教養が必要になる。そこには他国の王族の権限など無いに等しい。
必要なのはただただ、実力のみである。
私は、すぐさま父上に学園に行きたい旨を相談。
却下された。
王族の無理を通すなと・・・。
それはそうかもしれない。
しかし、隣国の学園は12歳からとはなっているが、試験さえ受かれば、入学可能だった。早速、父上には内緒で、母上の支援の下、隣国に潜入。試験を受けた。
数日後、合格通知。しかし、平民枠で入学と言うことになった。
そう、これが母上の条件だった。
王族の力を使わずに学園を卒業して見せろと。
一応、隣国には留学の旨を伝えているが、誰がそうかは言わなかったらしい。私以外にも、複数人を試験させたらしいのだ。一応、護衛をしているリチャード12歳も一緒に試験を受け、平民枠で合格している。
俺は一刻も早く、卒業すべく頑張った。1年に1回だけある飛び級の試験にチャレンジしまくった。
この学園は本来12歳から18歳の子供が行くところだ。ある程度魔力としっかりとした魔術力、貴族的一般学力があれば、入学が可能。しかし、飛び級には、条件がある。7年間の学園生活をスキップできるだけの能力を余目に示さなくてはいけないんだそうだ。
俺は、ガンガンいこうぜ!をモットーに頑張った。護衛のリチャードは涙目で一生懸命追いつこうとした。護衛なのにクラスを離れるわけにはいけないからだ。平民枠なので、同じ学年であれば、特定のクラスに入れられるが、学年が離れたら、そうはいかない。
俺は、リチャードも含め、教え、勉強し、魔術力をあげ、勉強だけでは駄目だとふと気づき、リチャードにお願いして特訓もしつつ・・・。
・・・気付けば、学年首位。5歳の身でありながら、入学。不正もなくトップランカー。天才と謳われ始めていた。しかし、そんなことはどうでもいい。それよりもさっさと時間を戻す魔術を知りたいのだ。
・・・そして、早く彼女に会いたい。未だに公爵からOKが出ていない。文通だけは許可されたので、それだけは欠かさずにやっている。
それにしても、彼女の手紙・・・なんと愛らしい。
字もそうだが、その内容もまるで、小さな青い花を咲かせるネモフィラを連想さえる。やはり、彼女は精霊に違いない。出来れば、俺だけの精霊であってほしいのに、きっとそうはならない。と言うか、ガードが堅いのだ。
あぁ、つくづく後悔する。なんで、私はあんな・・・。未婚の女性を抱っこはダメだろう?名前もなんで名乗らなかった。
しかも、こともあろうにはじめ悪態を何故ついた私!!!
どうも頭がごちゃごちゃする。
王子的考えの時は、私なのに、ところどころ俺が混じってしまう。
・・・平民枠で生活しているせいだ。
平民の男児は、自分のことを私と言う人間はいない。俺と言わないと、オカマ扱いされる。そう、仕方ない。多少下品な気がするが、うん。仕方が無いのだ。
公爵の許しが出るまで、一生懸命頑張っていたら、最近、ピンク頭の女が邪魔してくる。
邪魔だなぁ。と思いつつ、無視を決め込んでいたのだが、この国の第三王子が突っかかってくるようになった。無視したかったが、俺は平民枠でいるので、校長に一般人としての助けを求めた。
校長はこれを了承。
飛び級を何度か成功させ、来年卒業だ!っとなった時、何故だか、この国の第三王子が廃嫡。ピンク頭は処刑台にのぼったんだそうだ。
何があったんだろうか?
8歳になり、無事、学園を卒業。校長からもこの国の陛下からも感謝されながらの卒業式になった。本当、いったい何があったんだ?
しかし、当の公爵から未だに面会の許可は下りない。最近、仲良くなったこの国の女宰相のリリス様に相談したところ、任せろっと言われたが・・・。その後、リリス様は宰相を辞意。リリス様の愛弟子がその後を継いだ。めちゃくちゃ泣きわめいて行かないでと周りから止められていたが・・・どこに行ったんだろう?
公爵にどうしたら許してもらえるかを何度も打診した結果、研究都市で成果を出して見せたら会うのを許してくれると言質と書面での契約を得ることができた。
確かに研究都市はそれだけで国家と認められるほど、武力も魔力も魔術力も高い。そのトップの学園長は賢者とも勇者とも神とも言われており、その学園で成果を残すのは至難の業である。
実際、前回成果を残したのは、かのパルセミウス王太子、現在の魔法都市パルセミウス国の初代王が魔法結界なるものを作った時だ。それも120年ほど前の話。遠く離れた国家で直接の繋がりは無いが、現在、魔物に脅かされることなく平和に暮らしているのはかの方の影響が強い。
そんな、彼と同等を求められたのだ。
正直、難易度がとてつもなく高い。
しかし、諦めるわけにはいかない。私は、一刻も早く彼女に会いたいのだ。
そんな状態なので、リチャードが涙目だが、一緒に来てくれた。リチャードは現在、15歳。かなり無理矢理学力を上げたが、どちらかと言えば、剣術と格闘術の方で点数を稼いで飛び級を成功させていたので、彼の実力はかなり高いものになっていた。
研究都市につくなり、何度も決闘騒ぎ。
護衛が主任務なので、断っていたが、何人かは奇襲と言う形で襲ってきた。
瞬殺されていたが。・・・殺されていはいないか、衛兵に言って、バイバイキンして貰っている。俺勉強。リチャード護衛兼衛兵に奇襲犯連行を繰り返していたら、デートと言う男が現れた。
何でも研究都市の英雄なんだそうだ。その英雄様直々にリチャードのスカウトに現れたのだ。これには困った。
なにせ、私は一応ではあるが平民としてこの研究都市に厄介になっている。王族の権限は使えない。リチャードも侯爵家子息だが同様だ。
そして、デートは子爵子息。こっちは貴族権限が使える。困った。非常に困った。
しかし、学園長に相談したら、全部解決。
よくわからないが、デートはどこかの国に留学したんだそうだ。
一体何があったんだろうか??
私は1年目にして、魔導写し見という魔道具を開発。・・・写真の誕生である。
速攻で、公爵に贈った。これで、リース令嬢の写真を撮って送ってくれと嘆願書も添えて。
・・・一向に返信は来ないが。
そう言えば、最近、この国に留学している魔法都市パルセミウスの第二王子と聖女が周りをうろちょろしているが、何なんだろう?邪魔だ。
学園長に研究成果として何台かの魔導写し見を渡したら、とても感謝されて、出来れば、動くその姿も記録に残せないかと相談を受けた。
かなり時間を費やしたが、魔石1個で1か月持つ程度の動画撮影に耐えられる魔道具を開発。遠隔で記録するとことで何とかその容量軽減に成功させた。
俺が入学して1年と3ヶ月で学園内のいたるところにこれらの魔道具が設置されたのだが、いったい何がどうしてこうなったんだろうか?
研究都市では、きちんとした卒業と言う期限はない。
成果を残せたら、卒業となる。
学園長からは既に成果を残せていると判断され、卒業していいと言われたが、私の主題は時間を戻す魔術の開発だ。加えて、写真と動画撮影は公爵から返事が来ないし、彼女との面会もまだ許可が下りていない。
つまり、継続だ。
私は、その過程でクロノスと言う精霊に会うことになった。クロノスは時間を管理する精霊なんだそうだ。彼の言うには、時間を戻す魔術を行使するには現在、過去、未来において、何十、いや、何千もの人間の魂が必要になるので、やめておけとのこと。
魔力で代用できないか?と聞いたが、代用しても、時を止める程度しか無理だと言われた。
しかも、10分止めるのに、1国家1か月の結界力程度の魔力が必要と言われた。
しかし、私は、諦めない!答えがあるなら、魔力をあげればいい。時を戻すのは涙を呑んで断念するが、止めることくらいはしたい。
例えば、彼女の顔を1分1秒でも長く見たいのだ!彼女に会ってからもう、ずいぶん時間がたつ。少なくとも、その間の時間を埋めるためにも長く時間を止める程の魔力を得たいのだ。
魔術式は組むことができた。学園長に提出したら、大喜び。現在、魔法都市と研究都市と我が祖国の3国で同盟が組まれ、魔力を増大させる実験が行われ始めた。勿論、第一人者として私も参加した。
結果、12歳までかかったが、一人で2、3個同時に結界が張れる程度に魔力が増大。
正式に賢者の地位を研究都市から貰った。
気付けば、魔法都市の第二王子が学園からいなくなっていた。リチャードに聞けば、昨年廃嫡になったんだそうだ。一体何があったんだろうか?かの聖女は今、魔法都市で監禁されているんだそうだ。本当に何があったんだろう??
ようやく、公爵から若干字が荒れた許可書を手に入れた。
やっとリース令嬢に会える。私は、学園長に感謝を述べ、卒業の意思を告げたが、行かないでくれと懇願された。
せめて、後1年と駄々っこみたいに言われ、非常に困った。最近は祖国の陛下からも帰還してほしいと言われているのだ。しかし、研究都市の学園長はこの国の陛下に等しい。どちらの願いも無碍にはできない。
困ったので、祖国の陛下である父上に相談。
父上と学園長が会談することに。
何でかそこに魔法都市の陛下も混じっていたが・・・。
俺が王太子と言うことを公表され、魔法都市の陛下は引き下がり、学園長も渋々、1年間だけこちらで過ごすと言うことと1か月を3回の長期休暇で帰ることを許された。
私は早速、1回目の長期休暇を申請。
滅茶苦茶涙ながらに了承され、祖国に戻った。
先触れを出したのに、公爵邸は留守だった。門番に聞けば、街に外出しているとのこと。絶対、公爵の差し金だ。探知の魔術で彼女の位置を探る。本当に街中にいるようだ。隠密の魔術を展開し、急いで彼女のもとに向かう。リチャードも慌てて追いかけてきた。リチャードも俺と行動している間にいつの間にか魔力も魔術力も上がったらしく、今では普通に結界も使えるし、隠密の魔術も使える。
本当に私の我儘のせいで済まないとは思うが、やめる気はない!
街につき、彼女を見つけた。彼女はあの時と比べ物位ならない程、大人になっていた。それはそうだ。3歳から10歳だ。当然、幼女から少女になっている。少女特有の体の形状になっている。
あーもう、駄目だ。頭が花畑になりそうだ。近づいて、彼女に触れたい。いや、匂いを感じるだけでもいい。
すーーっと近づいたら、見えていない筈なのに、護衛騎士に気付かれ、私はノックアウトされていた。
・・・次の日、リチャードの顔と陛下の顔が目の前に。
私は王城に戻っていた。
リチャードに変態行為、犯罪行為はやめろと説教。
陛下からも同様の言葉を頂く。父上として、お帰りと最初に言いたかったのに何事だともう一個説教追加。母上からは若干ゴミムシを見る目で説教された。妹からは蹴られた。
その為、ようやく公爵から許可書をもらったのに、陛下から面会禁止令が出されてしまった。俺は泣いた・・・。
そんなこんなで、長期休暇をもらっても会えない日々、研究都市にいる間は、教師免許の取得と魔力増大の研究をし、祖国に帰ってその成果を教鞭すると言う生活が1年間続いた。そして、未だに私は陛下から面会禁止令を解かれていない。
こうなったら、学園で教師として働き、彼女に会うしかないらしい。
・・・我慢だ我慢。既に祖国に密偵部隊を作り、自分の駒にした。加えて、魔力も集中講義により、どの国にも負けないレベルの密偵に仕上がっている筈だ。その彼らに彼女の写真と動画撮影を依頼している。これは陛下も了承してもらっている。ちなみに公爵には許可を取っていない。
・・・密偵の言うには既に公爵自身も影を使って、彼女の写真を撮りまくっており、公爵邸地下の更に隠し部屋にリース嬢のアルバム専用の図書室があるんだそうだ。
・・・行きたいぃいいいい!!!!!その図書室!
全部、見たい!むしろ、私にくれ!第一、その魔道具はその為に贈ったのだ。
何か方法はないんだろうか?密偵に相談したところ、魔道具でも作ればいいんじゃないのか?と適当に返された。
が、参考になった。ありがとう。密偵Kよ。
私は1か月ほどの期間を得て、コピー機に似た魔道具を作成。密偵に言って、公爵家のアルバムをコピーしてもらった。
・・・1年程かかったが。
その頃には王城の地下にも同様の施設が出来ていた。
リース嬢のアルバム部屋だ。どんな重要な書類置き場よりも厳重に魔術ロックがされている。火災や水害にも合わない様にかなり堅い結界を敷いている。公爵にバレたら、マジで殺されかねないと言われたし、俺もそう思うので、血縁認証と言う特殊結界を作成。そして、展開している。これで、陛下と正妃様と私と妹しか入ることはできない図書室の完成だ。
ところで、弟たちはどこにいったんだろうか?二人いたはずなんだが・・・。
リチャードに聞けば、なぜだか、辺境伯のところで特訓しているんだとか。一体何があったんだろうか?
時間を戻す魔術があるのなら、それを手に入れたいと思った。その為には隣国を挟んで離れた研究都市に行く必要がある。しかし、研究都市に行くには学園卒業相当の学力と教養が必要になる。そこには他国の王族の権限など無いに等しい。
必要なのはただただ、実力のみである。
私は、すぐさま父上に学園に行きたい旨を相談。
却下された。
王族の無理を通すなと・・・。
それはそうかもしれない。
しかし、隣国の学園は12歳からとはなっているが、試験さえ受かれば、入学可能だった。早速、父上には内緒で、母上の支援の下、隣国に潜入。試験を受けた。
数日後、合格通知。しかし、平民枠で入学と言うことになった。
そう、これが母上の条件だった。
王族の力を使わずに学園を卒業して見せろと。
一応、隣国には留学の旨を伝えているが、誰がそうかは言わなかったらしい。私以外にも、複数人を試験させたらしいのだ。一応、護衛をしているリチャード12歳も一緒に試験を受け、平民枠で合格している。
俺は一刻も早く、卒業すべく頑張った。1年に1回だけある飛び級の試験にチャレンジしまくった。
この学園は本来12歳から18歳の子供が行くところだ。ある程度魔力としっかりとした魔術力、貴族的一般学力があれば、入学が可能。しかし、飛び級には、条件がある。7年間の学園生活をスキップできるだけの能力を余目に示さなくてはいけないんだそうだ。
俺は、ガンガンいこうぜ!をモットーに頑張った。護衛のリチャードは涙目で一生懸命追いつこうとした。護衛なのにクラスを離れるわけにはいけないからだ。平民枠なので、同じ学年であれば、特定のクラスに入れられるが、学年が離れたら、そうはいかない。
俺は、リチャードも含め、教え、勉強し、魔術力をあげ、勉強だけでは駄目だとふと気づき、リチャードにお願いして特訓もしつつ・・・。
・・・気付けば、学年首位。5歳の身でありながら、入学。不正もなくトップランカー。天才と謳われ始めていた。しかし、そんなことはどうでもいい。それよりもさっさと時間を戻す魔術を知りたいのだ。
・・・そして、早く彼女に会いたい。未だに公爵からOKが出ていない。文通だけは許可されたので、それだけは欠かさずにやっている。
それにしても、彼女の手紙・・・なんと愛らしい。
字もそうだが、その内容もまるで、小さな青い花を咲かせるネモフィラを連想さえる。やはり、彼女は精霊に違いない。出来れば、俺だけの精霊であってほしいのに、きっとそうはならない。と言うか、ガードが堅いのだ。
あぁ、つくづく後悔する。なんで、私はあんな・・・。未婚の女性を抱っこはダメだろう?名前もなんで名乗らなかった。
しかも、こともあろうにはじめ悪態を何故ついた私!!!
どうも頭がごちゃごちゃする。
王子的考えの時は、私なのに、ところどころ俺が混じってしまう。
・・・平民枠で生活しているせいだ。
平民の男児は、自分のことを私と言う人間はいない。俺と言わないと、オカマ扱いされる。そう、仕方ない。多少下品な気がするが、うん。仕方が無いのだ。
公爵の許しが出るまで、一生懸命頑張っていたら、最近、ピンク頭の女が邪魔してくる。
邪魔だなぁ。と思いつつ、無視を決め込んでいたのだが、この国の第三王子が突っかかってくるようになった。無視したかったが、俺は平民枠でいるので、校長に一般人としての助けを求めた。
校長はこれを了承。
飛び級を何度か成功させ、来年卒業だ!っとなった時、何故だか、この国の第三王子が廃嫡。ピンク頭は処刑台にのぼったんだそうだ。
何があったんだろうか?
8歳になり、無事、学園を卒業。校長からもこの国の陛下からも感謝されながらの卒業式になった。本当、いったい何があったんだ?
しかし、当の公爵から未だに面会の許可は下りない。最近、仲良くなったこの国の女宰相のリリス様に相談したところ、任せろっと言われたが・・・。その後、リリス様は宰相を辞意。リリス様の愛弟子がその後を継いだ。めちゃくちゃ泣きわめいて行かないでと周りから止められていたが・・・どこに行ったんだろう?
公爵にどうしたら許してもらえるかを何度も打診した結果、研究都市で成果を出して見せたら会うのを許してくれると言質と書面での契約を得ることができた。
確かに研究都市はそれだけで国家と認められるほど、武力も魔力も魔術力も高い。そのトップの学園長は賢者とも勇者とも神とも言われており、その学園で成果を残すのは至難の業である。
実際、前回成果を残したのは、かのパルセミウス王太子、現在の魔法都市パルセミウス国の初代王が魔法結界なるものを作った時だ。それも120年ほど前の話。遠く離れた国家で直接の繋がりは無いが、現在、魔物に脅かされることなく平和に暮らしているのはかの方の影響が強い。
そんな、彼と同等を求められたのだ。
正直、難易度がとてつもなく高い。
しかし、諦めるわけにはいかない。私は、一刻も早く彼女に会いたいのだ。
そんな状態なので、リチャードが涙目だが、一緒に来てくれた。リチャードは現在、15歳。かなり無理矢理学力を上げたが、どちらかと言えば、剣術と格闘術の方で点数を稼いで飛び級を成功させていたので、彼の実力はかなり高いものになっていた。
研究都市につくなり、何度も決闘騒ぎ。
護衛が主任務なので、断っていたが、何人かは奇襲と言う形で襲ってきた。
瞬殺されていたが。・・・殺されていはいないか、衛兵に言って、バイバイキンして貰っている。俺勉強。リチャード護衛兼衛兵に奇襲犯連行を繰り返していたら、デートと言う男が現れた。
何でも研究都市の英雄なんだそうだ。その英雄様直々にリチャードのスカウトに現れたのだ。これには困った。
なにせ、私は一応ではあるが平民としてこの研究都市に厄介になっている。王族の権限は使えない。リチャードも侯爵家子息だが同様だ。
そして、デートは子爵子息。こっちは貴族権限が使える。困った。非常に困った。
しかし、学園長に相談したら、全部解決。
よくわからないが、デートはどこかの国に留学したんだそうだ。
一体何があったんだろうか??
私は1年目にして、魔導写し見という魔道具を開発。・・・写真の誕生である。
速攻で、公爵に贈った。これで、リース令嬢の写真を撮って送ってくれと嘆願書も添えて。
・・・一向に返信は来ないが。
そう言えば、最近、この国に留学している魔法都市パルセミウスの第二王子と聖女が周りをうろちょろしているが、何なんだろう?邪魔だ。
学園長に研究成果として何台かの魔導写し見を渡したら、とても感謝されて、出来れば、動くその姿も記録に残せないかと相談を受けた。
かなり時間を費やしたが、魔石1個で1か月持つ程度の動画撮影に耐えられる魔道具を開発。遠隔で記録するとことで何とかその容量軽減に成功させた。
俺が入学して1年と3ヶ月で学園内のいたるところにこれらの魔道具が設置されたのだが、いったい何がどうしてこうなったんだろうか?
研究都市では、きちんとした卒業と言う期限はない。
成果を残せたら、卒業となる。
学園長からは既に成果を残せていると判断され、卒業していいと言われたが、私の主題は時間を戻す魔術の開発だ。加えて、写真と動画撮影は公爵から返事が来ないし、彼女との面会もまだ許可が下りていない。
つまり、継続だ。
私は、その過程でクロノスと言う精霊に会うことになった。クロノスは時間を管理する精霊なんだそうだ。彼の言うには、時間を戻す魔術を行使するには現在、過去、未来において、何十、いや、何千もの人間の魂が必要になるので、やめておけとのこと。
魔力で代用できないか?と聞いたが、代用しても、時を止める程度しか無理だと言われた。
しかも、10分止めるのに、1国家1か月の結界力程度の魔力が必要と言われた。
しかし、私は、諦めない!答えがあるなら、魔力をあげればいい。時を戻すのは涙を呑んで断念するが、止めることくらいはしたい。
例えば、彼女の顔を1分1秒でも長く見たいのだ!彼女に会ってからもう、ずいぶん時間がたつ。少なくとも、その間の時間を埋めるためにも長く時間を止める程の魔力を得たいのだ。
魔術式は組むことができた。学園長に提出したら、大喜び。現在、魔法都市と研究都市と我が祖国の3国で同盟が組まれ、魔力を増大させる実験が行われ始めた。勿論、第一人者として私も参加した。
結果、12歳までかかったが、一人で2、3個同時に結界が張れる程度に魔力が増大。
正式に賢者の地位を研究都市から貰った。
気付けば、魔法都市の第二王子が学園からいなくなっていた。リチャードに聞けば、昨年廃嫡になったんだそうだ。一体何があったんだろうか?かの聖女は今、魔法都市で監禁されているんだそうだ。本当に何があったんだろう??
ようやく、公爵から若干字が荒れた許可書を手に入れた。
やっとリース令嬢に会える。私は、学園長に感謝を述べ、卒業の意思を告げたが、行かないでくれと懇願された。
せめて、後1年と駄々っこみたいに言われ、非常に困った。最近は祖国の陛下からも帰還してほしいと言われているのだ。しかし、研究都市の学園長はこの国の陛下に等しい。どちらの願いも無碍にはできない。
困ったので、祖国の陛下である父上に相談。
父上と学園長が会談することに。
何でかそこに魔法都市の陛下も混じっていたが・・・。
俺が王太子と言うことを公表され、魔法都市の陛下は引き下がり、学園長も渋々、1年間だけこちらで過ごすと言うことと1か月を3回の長期休暇で帰ることを許された。
私は早速、1回目の長期休暇を申請。
滅茶苦茶涙ながらに了承され、祖国に戻った。
先触れを出したのに、公爵邸は留守だった。門番に聞けば、街に外出しているとのこと。絶対、公爵の差し金だ。探知の魔術で彼女の位置を探る。本当に街中にいるようだ。隠密の魔術を展開し、急いで彼女のもとに向かう。リチャードも慌てて追いかけてきた。リチャードも俺と行動している間にいつの間にか魔力も魔術力も上がったらしく、今では普通に結界も使えるし、隠密の魔術も使える。
本当に私の我儘のせいで済まないとは思うが、やめる気はない!
街につき、彼女を見つけた。彼女はあの時と比べ物位ならない程、大人になっていた。それはそうだ。3歳から10歳だ。当然、幼女から少女になっている。少女特有の体の形状になっている。
あーもう、駄目だ。頭が花畑になりそうだ。近づいて、彼女に触れたい。いや、匂いを感じるだけでもいい。
すーーっと近づいたら、見えていない筈なのに、護衛騎士に気付かれ、私はノックアウトされていた。
・・・次の日、リチャードの顔と陛下の顔が目の前に。
私は王城に戻っていた。
リチャードに変態行為、犯罪行為はやめろと説教。
陛下からも同様の言葉を頂く。父上として、お帰りと最初に言いたかったのに何事だともう一個説教追加。母上からは若干ゴミムシを見る目で説教された。妹からは蹴られた。
その為、ようやく公爵から許可書をもらったのに、陛下から面会禁止令が出されてしまった。俺は泣いた・・・。
そんなこんなで、長期休暇をもらっても会えない日々、研究都市にいる間は、教師免許の取得と魔力増大の研究をし、祖国に帰ってその成果を教鞭すると言う生活が1年間続いた。そして、未だに私は陛下から面会禁止令を解かれていない。
こうなったら、学園で教師として働き、彼女に会うしかないらしい。
・・・我慢だ我慢。既に祖国に密偵部隊を作り、自分の駒にした。加えて、魔力も集中講義により、どの国にも負けないレベルの密偵に仕上がっている筈だ。その彼らに彼女の写真と動画撮影を依頼している。これは陛下も了承してもらっている。ちなみに公爵には許可を取っていない。
・・・密偵の言うには既に公爵自身も影を使って、彼女の写真を撮りまくっており、公爵邸地下の更に隠し部屋にリース嬢のアルバム専用の図書室があるんだそうだ。
・・・行きたいぃいいいい!!!!!その図書室!
全部、見たい!むしろ、私にくれ!第一、その魔道具はその為に贈ったのだ。
何か方法はないんだろうか?密偵に相談したところ、魔道具でも作ればいいんじゃないのか?と適当に返された。
が、参考になった。ありがとう。密偵Kよ。
私は1か月ほどの期間を得て、コピー機に似た魔道具を作成。密偵に言って、公爵家のアルバムをコピーしてもらった。
・・・1年程かかったが。
その頃には王城の地下にも同様の施設が出来ていた。
リース嬢のアルバム部屋だ。どんな重要な書類置き場よりも厳重に魔術ロックがされている。火災や水害にも合わない様にかなり堅い結界を敷いている。公爵にバレたら、マジで殺されかねないと言われたし、俺もそう思うので、血縁認証と言う特殊結界を作成。そして、展開している。これで、陛下と正妃様と私と妹しか入ることはできない図書室の完成だ。
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リチャードに聞けば、なぜだか、辺境伯のところで特訓しているんだとか。一体何があったんだろうか?
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