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B 連絡先交換
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※
親子丼をキメるという目標を立てたので、最近は少しずつ楓とママンに接近している。方法はいたってシンプル。バイト終わりに楓を家まで送るようにしているだけだ。楓は申し訳なさそうにしていたが、結局は俺の好意に甘えることになった。
「それで、うちのクラスの子が~」
「あはは。青春って感じだね」
初めのうちは楓も少し警戒していた。しかし、下心を見せずに何度も家に送り届けているうちに、ずいぶんと緊張がほぐれてきた。最近は助手席で随分とリラックスしているようにも見える。
おかげで楓の恋愛事情も把握できた。何人か同級生と付き合ったが長続きしなかったらしい。原因は男の嫉妬。顔・身体・性格良しの楓は、色々な人と分け隔てなく楽しそうに話す。元カレたちは、そんな楓の素振りが気に入らなかったようだ。まあ、年頃の男子はそんなもんだろう。
ちなみに俺は最近別れたという設定にしている。今まで女を食い散らかしていた中で経験した面白いハプニングを、元カノとの間で起きた出来事という体で話すと、楓は楽しそうに笑ってくれた。
※
「はい。着いたよ」
「宗介さん、いつも本当にありがとうございます!」
そうこう話しているうちに、俺の運転する車は楓の家へと到着した。
何度見ても楓の家は綺麗で立派だ。どうやら、最近建てたばかりらしい。新居を構えたばかりだというのに、父親は単身赴任か。働くってのは大変だ。こんな俺でも楓の父親に対して、同情が芽生えてしまう。
しかしいつまでもそんな気分に浸っていられない。無事に楓を家まで送り届けたなら、次の勝負が待っている。毎度というわけではないが、数回に一回、ママンが丁寧に挨拶にくるのだ。
今日は…どうやら当たりのようだ。玄関の扉が開くと軽装のママンが姿を現して、上品にお辞儀をした。
「いつも娘をありがとうございます」
「いえいえ、とんでもないです」
「ほら、楓もお礼を言いなさい」
「ちゃんとさっき言ったよ。ふふ、でもありがとうね、宗介さん♪」
こんな風に少し他愛ない立ち話をする時もある。ママンは楓とは対照的にお淑やかな性格をしている。しかし、こうして美人親子が並んでいる姿を見ると…親子丼への期待が高まってくるな。
いつもなら適当なタイミングで話を切り上げるが、今日はそうしない。一つやるべきことがあるのだ。
「そうそう。お母さんに一つお願いがありまして」
「あらぁ、私に?」
ママンは随分と意外そうな顔をしている。確かに、娘の知り合いがママンに話を持ちかけるなんて、滅多にないからな。
「娘さんの送迎中に何かあった時のことを考えまして…念のため、お母さんの連絡先を教えていただけませんか」
「あらあら、宗介君はしっかりしているのね」
俺からの提案にママンはにっこりと微笑んでいる。さあ、どうだ。
「うん。交換しましょう」
よし、第一関門突破だ。俺は内心ガッツポーズをする。ママンと俺がスマホを取り出して、連絡先を交換しようとする。
「でも、何かあったら、私がママに連絡すれば良くないですか?」
そこに楓が横槍を入れてきた。悪気はないのだろうが、痛いところを突いてきやがる。これで気が変わったらどうしてくれるんだ。思わず舌打ちしそうになる。
「楓は充電切れして連絡つかない時があるでしょ」
「むぅ…そっか、確かにそうだね」
そんな楓をママンはあっさりと制した。幸いなことに楓も納得している様子だ。やれやれ、楓のルーズな一面のおかげで助かった。俺は胸を撫で下ろす。
こうして、俺はママンの連絡先を無事にゲットした。もちろん楓の連絡先はとっくに入手済み。これで本格的に親子の攻略に取りかかれる。
連絡先を交換して初めて知ったのだが、ママンの下の名前は「美乃梨」と言うらしい。美乃梨と楓か…2人ともすぐに俺の女にしてやるからな。俺は目の前にいる母娘に笑顔を振りまきながら、下卑た妄想で胸を膨らませていた。
親子丼をキメるという目標を立てたので、最近は少しずつ楓とママンに接近している。方法はいたってシンプル。バイト終わりに楓を家まで送るようにしているだけだ。楓は申し訳なさそうにしていたが、結局は俺の好意に甘えることになった。
「それで、うちのクラスの子が~」
「あはは。青春って感じだね」
初めのうちは楓も少し警戒していた。しかし、下心を見せずに何度も家に送り届けているうちに、ずいぶんと緊張がほぐれてきた。最近は助手席で随分とリラックスしているようにも見える。
おかげで楓の恋愛事情も把握できた。何人か同級生と付き合ったが長続きしなかったらしい。原因は男の嫉妬。顔・身体・性格良しの楓は、色々な人と分け隔てなく楽しそうに話す。元カレたちは、そんな楓の素振りが気に入らなかったようだ。まあ、年頃の男子はそんなもんだろう。
ちなみに俺は最近別れたという設定にしている。今まで女を食い散らかしていた中で経験した面白いハプニングを、元カノとの間で起きた出来事という体で話すと、楓は楽しそうに笑ってくれた。
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「はい。着いたよ」
「宗介さん、いつも本当にありがとうございます!」
そうこう話しているうちに、俺の運転する車は楓の家へと到着した。
何度見ても楓の家は綺麗で立派だ。どうやら、最近建てたばかりらしい。新居を構えたばかりだというのに、父親は単身赴任か。働くってのは大変だ。こんな俺でも楓の父親に対して、同情が芽生えてしまう。
しかしいつまでもそんな気分に浸っていられない。無事に楓を家まで送り届けたなら、次の勝負が待っている。毎度というわけではないが、数回に一回、ママンが丁寧に挨拶にくるのだ。
今日は…どうやら当たりのようだ。玄関の扉が開くと軽装のママンが姿を現して、上品にお辞儀をした。
「いつも娘をありがとうございます」
「いえいえ、とんでもないです」
「ほら、楓もお礼を言いなさい」
「ちゃんとさっき言ったよ。ふふ、でもありがとうね、宗介さん♪」
こんな風に少し他愛ない立ち話をする時もある。ママンは楓とは対照的にお淑やかな性格をしている。しかし、こうして美人親子が並んでいる姿を見ると…親子丼への期待が高まってくるな。
いつもなら適当なタイミングで話を切り上げるが、今日はそうしない。一つやるべきことがあるのだ。
「そうそう。お母さんに一つお願いがありまして」
「あらぁ、私に?」
ママンは随分と意外そうな顔をしている。確かに、娘の知り合いがママンに話を持ちかけるなんて、滅多にないからな。
「娘さんの送迎中に何かあった時のことを考えまして…念のため、お母さんの連絡先を教えていただけませんか」
「あらあら、宗介君はしっかりしているのね」
俺からの提案にママンはにっこりと微笑んでいる。さあ、どうだ。
「うん。交換しましょう」
よし、第一関門突破だ。俺は内心ガッツポーズをする。ママンと俺がスマホを取り出して、連絡先を交換しようとする。
「でも、何かあったら、私がママに連絡すれば良くないですか?」
そこに楓が横槍を入れてきた。悪気はないのだろうが、痛いところを突いてきやがる。これで気が変わったらどうしてくれるんだ。思わず舌打ちしそうになる。
「楓は充電切れして連絡つかない時があるでしょ」
「むぅ…そっか、確かにそうだね」
そんな楓をママンはあっさりと制した。幸いなことに楓も納得している様子だ。やれやれ、楓のルーズな一面のおかげで助かった。俺は胸を撫で下ろす。
こうして、俺はママンの連絡先を無事にゲットした。もちろん楓の連絡先はとっくに入手済み。これで本格的に親子の攻略に取りかかれる。
連絡先を交換して初めて知ったのだが、ママンの下の名前は「美乃梨」と言うらしい。美乃梨と楓か…2人ともすぐに俺の女にしてやるからな。俺は目の前にいる母娘に笑顔を振りまきながら、下卑た妄想で胸を膨らませていた。
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