13 / 56
B 美乃梨との初デート1
しおりを挟む
※
もちろん、美乃梨の攻略も抜かりない。楓との初キスを済ませた数日後に、初デートを済ませてきた。ここ最近も、相変わらずメールで超わがまま彼女に振り回されっぱなしの男を演じつつ、さりげなく美乃梨をヨイショして承認欲求を満たしてあげていた。
そして頃合いだと判断したので、次の段階に移ることにした。そこでまず、彼女が急に不機嫌になり、急にランチデートをキャンセルされてしまったと伝えた。
前々から行こうと約束していたのに。せっかくお店も予約したのに、台無しになってしまった。落ち込んだ様子で話をしていると、美乃梨はかなり俺に同情してくれた。
「宗介君、元気出して。それにしても…いくらなんでも宗介君に失礼だと思うなあ」
「美乃梨さん、本当優しいです…!美乃梨さんに話せて元気出ました」
こんなような会話をして、落ち込んだところから徐々に会話を盛り上げていった。ひと段落ついたらいよいよデートの誘いだ。
「そうだ。今からお店をキャンセルにするのも忍びないし…もしお時間が空いていたら一緒に行きませんか?」
「ええ、私と?笑」
「美乃梨さんにはいつも話を聞いてもらっているし、お礼がしたいです」
美乃梨のスケジュール次第ではキャンセルも十分にあり得るから、どうなるかと思ったが…美乃梨は快諾してくれた。美乃梨が暇で助かった。まあ、キャンセルされたところで二の矢、三の矢と放つだけだけどな。
とまあ、こんなやりとりを楓とキスする数日前にしていた。そして楓の唇を奪い、さらに数日後、今度は美乃梨とデートをするわけだ。まさに親子丼ならでは面白さだな。
※
そして、ランチデート当日。店は小洒落たイタリアンをチョイスしたが、それ以外はデート感を出さないように心がけた。
人妻相手に異性として強く意識しているそぶりを見せても警戒されるだけだ。何より美乃梨はそういうタイプだ。
お互いの自宅の中間地点にある店なので、お互いの車で現地集合。店に入ってからも恋愛トークはしない。お店の雰囲気や味、近辺の美味しいお店の話が中心だ。
「この辺りだと、~ってお店も美味しいですよね」
「あ!私もそこ行ったことあるわ。美味しくてお洒落よね」
まあ、こんな感じの他愛ない話だ。そして食事も進み、ある程度打ち解けたところでメールでやり取りしているような恋愛話を小出しにする。
美乃梨は待っていましたと言わんばかりにくいついてきた。やっぱり若者の恋バナには興味があるんだな。
だが今日はここでおしまい。楓と同じように美乃梨も振り回さないとな。
「お店も混んできたし、出ましょうか」
「え…あ、そうね。いつの間にかすごく混んでる。やっぱり人気なのね」
俺は話が盛り上がってきたタイミングを見計らい、わざとそこで話を打ち切った。美乃梨は意外そうな顔を隠しきれていなかった。
そして美乃梨がお手洗いに行っている間に会計を済ませた。美乃梨は戻ってきてから、奢られたのをかなり気にしていた。割り勘にしようと財布を出そうとしてきたが、そこは自分から誘ったのだからとキッパリと断った。
「じゃあ、今日はありがとうございました」
「うん…それじゃあ、気をつけてね」
そしてそのまま即解散。美乃梨は随分と物足りなさそうな顔をしていた。もっと話したいって顔だ。あの顔にしたらこっちのものだろう。計画していた通りうまくいった。俺は帰りの車中でほくそ笑んでいた。やっぱり自分の計画通りに女を攻略している時の支配感はたまらない。
そういえば、楓に何かしたんじゃないのかと勘繰られるかと思ったが、まだバレていないようだ。同時に攻略を進めていれば、いつか必ず二股がバレる。その時の対処も今のうちから考えておかないとな。
もちろん、美乃梨の攻略も抜かりない。楓との初キスを済ませた数日後に、初デートを済ませてきた。ここ最近も、相変わらずメールで超わがまま彼女に振り回されっぱなしの男を演じつつ、さりげなく美乃梨をヨイショして承認欲求を満たしてあげていた。
そして頃合いだと判断したので、次の段階に移ることにした。そこでまず、彼女が急に不機嫌になり、急にランチデートをキャンセルされてしまったと伝えた。
前々から行こうと約束していたのに。せっかくお店も予約したのに、台無しになってしまった。落ち込んだ様子で話をしていると、美乃梨はかなり俺に同情してくれた。
「宗介君、元気出して。それにしても…いくらなんでも宗介君に失礼だと思うなあ」
「美乃梨さん、本当優しいです…!美乃梨さんに話せて元気出ました」
こんなような会話をして、落ち込んだところから徐々に会話を盛り上げていった。ひと段落ついたらいよいよデートの誘いだ。
「そうだ。今からお店をキャンセルにするのも忍びないし…もしお時間が空いていたら一緒に行きませんか?」
「ええ、私と?笑」
「美乃梨さんにはいつも話を聞いてもらっているし、お礼がしたいです」
美乃梨のスケジュール次第ではキャンセルも十分にあり得るから、どうなるかと思ったが…美乃梨は快諾してくれた。美乃梨が暇で助かった。まあ、キャンセルされたところで二の矢、三の矢と放つだけだけどな。
とまあ、こんなやりとりを楓とキスする数日前にしていた。そして楓の唇を奪い、さらに数日後、今度は美乃梨とデートをするわけだ。まさに親子丼ならでは面白さだな。
※
そして、ランチデート当日。店は小洒落たイタリアンをチョイスしたが、それ以外はデート感を出さないように心がけた。
人妻相手に異性として強く意識しているそぶりを見せても警戒されるだけだ。何より美乃梨はそういうタイプだ。
お互いの自宅の中間地点にある店なので、お互いの車で現地集合。店に入ってからも恋愛トークはしない。お店の雰囲気や味、近辺の美味しいお店の話が中心だ。
「この辺りだと、~ってお店も美味しいですよね」
「あ!私もそこ行ったことあるわ。美味しくてお洒落よね」
まあ、こんな感じの他愛ない話だ。そして食事も進み、ある程度打ち解けたところでメールでやり取りしているような恋愛話を小出しにする。
美乃梨は待っていましたと言わんばかりにくいついてきた。やっぱり若者の恋バナには興味があるんだな。
だが今日はここでおしまい。楓と同じように美乃梨も振り回さないとな。
「お店も混んできたし、出ましょうか」
「え…あ、そうね。いつの間にかすごく混んでる。やっぱり人気なのね」
俺は話が盛り上がってきたタイミングを見計らい、わざとそこで話を打ち切った。美乃梨は意外そうな顔を隠しきれていなかった。
そして美乃梨がお手洗いに行っている間に会計を済ませた。美乃梨は戻ってきてから、奢られたのをかなり気にしていた。割り勘にしようと財布を出そうとしてきたが、そこは自分から誘ったのだからとキッパリと断った。
「じゃあ、今日はありがとうございました」
「うん…それじゃあ、気をつけてね」
そしてそのまま即解散。美乃梨は随分と物足りなさそうな顔をしていた。もっと話したいって顔だ。あの顔にしたらこっちのものだろう。計画していた通りうまくいった。俺は帰りの車中でほくそ笑んでいた。やっぱり自分の計画通りに女を攻略している時の支配感はたまらない。
そういえば、楓に何かしたんじゃないのかと勘繰られるかと思ったが、まだバレていないようだ。同時に攻略を進めていれば、いつか必ず二股がバレる。その時の対処も今のうちから考えておかないとな。
0
あなたにおすすめの小説
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる