【R18】嵐 ~愛され過ぎて困惑~

ジミー

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11~美弥子視点~。

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イライラする!

新婚初夜だというのに、普通いなくなるなんて有り得ない!

慧一さんは何処に行ったのかしら!

金持ちで、顔も良い。

こんな良い条件の男は今までいなかった。

だから、見合いをして直ぐに結婚したというのに、この私を一人にするなんて!

自慢じゃないけど、そこら辺の男は私を見たら口説いて来た。

慧一さんだって、私を気に入ったはず。

なのにどうして、新婚初夜に一人寝するはめになるのよ! 


「何なのよ!」


そろそろ十時半になる。

部屋を出る時間だわ!

その時部屋の扉が開き、慧一さんが入って来た。


「ちょっと!何処に行ってたのよ!私を一人にするなんて!」


私は慧一さんに掴み掛かり、文句を言う。 


「支度は出来ているみたいだな。早いが、レストランで昼食を取る事になった。お前のご両親も呼んである。荷物は運ばせるから、そのままで来い。」


「何よ!私を一人にして、そんな事一人で決めてきたっていうの!」


慧一さんは、うるさ気に顔を背ける。


「さあ、行くぞ。」


それだけ言って、部屋から出で行ってしまう。


「ちょっと!どういうわけ!何も言い訳もしないつもり!この私を一人にしたのよ!」


慧一さんを追いかけて、私も部屋を出る。


「ああ、お義父さん。良く寝られましたか?」



部屋の外に出ると、父と母がいた。


「慧一君、おはよう。君達こそ良く寝られたかい?」


「ええ、勿論です。良く寝られました。」


その答えにムッとする。

私といなくて、一人で良く寝ていたなんて!


「美弥子、何を怒っているの?」


母は、何も知らずにニコニコしている。


「いいえ、何も。」


「さあ、行きましょう。家元ももう起きてレストランに行ってます。」



「おお、そうかい。待たせてはいけないな。いこうか。」


はらわたが煮えくりかえっていたが、慧一さんに付いていき義父に挨拶をする。


「おはようございます。お義父様。」


「ああ、おはよう。」


義父は茶道のか家元なんてしているので、堅苦しい。

お婆さんも年のわりに元気で矍鑠としており、いつも背を伸ばしていなければいけない。

義母は静かな人だが、何を考えているか分からない所がある。

義妹になる香織は、大人しくて会話が合いそうもない。

本当にこんな人達とやっていけるのか心配になる。


「香織、顔色が悪いな。さあ、そこに座りなさい。」


慧一さんは、甲斐甲斐しく香織の世話を焼いている。

そんな子道でも良いでしょ!

私を気に掛けなさいよ!


「皆さん、座りましょう。」


そう言うと慧一さんは、香織の隣に座ってしまった。

私は、香織と反対側の慧一さんの隣に座る。

何なのよこの子!

少しは遠慮しなさいよ!

イライラしながら食事をしていて、他の家族の話しなど聞いていなかった。


「分かりましたか?美弥子さん。」


「・・・え?」


「まあ、聞いていなかったの?これからの事ですよ。次期家元の嫁なのだから、茶道の他に華道も習っておきましょう。茶道は私が教えます。華道は貴女が教えてあげなさい。もう、貴女の嫁なのだから。」


お婆さんが、義母に言いつけている。

私が茶道と華道を習うの?

勘弁してよ。

堅苦しいのは嫌いなのに。


「美弥子さん、分かりましたか?」


「はい。」


嫌々頷く。


「分からない事は、香織さんに教えてもらいなさい。年も近いし、良いかしら香織さん?」


「はい。お婆様。」


香織は、静かに頭を下げる。

私がこんな子に教わるの?

全く嫌になるわね。

義理の妹でも、慧一さんと血なんて繋がっていない子なのに。


「何分、自由に育ててしまいましたので、宜しくお願い致します。」


父は頭を下げるが、誇らし気だ。


「こちらこそ、宜しくお願いします。」


義父も頭を下げる。

全く煩わしいわね。









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