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考えること
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皆さんはヘンペルのカラスを知っているだろうか。
僕は少し前まで勘違いをしていた。
すべてのカラスが黒いことを調べなくても分かる。
つまり、当たり前とされることについて言われるものだと思っていた。
しかし、流れ的には、カラス自身を調べずにカラスが黒くないことを証明できるという矛盾について言われるものだった。
ダモクレスの剣。
それから、シーシュポスの岩のように徒労を繰り返すのは勘弁である。
そうして、考えている内に、公園についた。
おやおや、歩いてる内に、ここにつくとは‥。
しかし、そこは、少し様子がおかしかった。
子供達は遊具をすることなく、一人の男の話を聞いている。
いいや、詳しく言えば話し合っている。
それから少しして、その男は子供達と別れた。
何故か、僕は無性にその男が気になった。
「やぁ。」
「こんにちは。」
「子供達と何を話してたんですか?」
「みんなの夢とかを聞いてたんです。」
「あなたも話してましたよね。」
「はい、みんなが進めるようにって思って。」
「何を言ったんですか?」
「いつも希望はあるって。」
「そうですか。」
僕は無表情になる。
「ビュリタンのろばを知ってますか?」
「知ってます。」
「それについてどう思いますか?」
「もし、そうなるなら、その草を一緒のところに集めたい。」
「本当に優しくできるのは、そばに居る人だと思うから。」
それについてそれ以上なにも言えなくなった。
「では、否定について。これは悪いものだと思います。」
「そうなんですか。」
「はい、そもそも、否定する必要はないんです。自分が正しいと見せつけたいから‥」
途中、男の目を見た。
とても真剣に僕の話を聞いている。
「いや、なんでもありません。」
「そうなんですか。分かりました。さっきの話、色々考えてますね。」
「そうでもないですよ。」
僕はその後、家に帰った。
その途中思う。
時々、こうして、暴走する。
考えを持つとき、相手に話したくなる。
この欲求は時に害だ。
これから気を付けていきたいものだ。
しかし、あの男は何だったんだろうか?
だが、もう関係ない。至福の時間を、ひっそり続けていこう。
僕は少し前まで勘違いをしていた。
すべてのカラスが黒いことを調べなくても分かる。
つまり、当たり前とされることについて言われるものだと思っていた。
しかし、流れ的には、カラス自身を調べずにカラスが黒くないことを証明できるという矛盾について言われるものだった。
ダモクレスの剣。
それから、シーシュポスの岩のように徒労を繰り返すのは勘弁である。
そうして、考えている内に、公園についた。
おやおや、歩いてる内に、ここにつくとは‥。
しかし、そこは、少し様子がおかしかった。
子供達は遊具をすることなく、一人の男の話を聞いている。
いいや、詳しく言えば話し合っている。
それから少しして、その男は子供達と別れた。
何故か、僕は無性にその男が気になった。
「やぁ。」
「こんにちは。」
「子供達と何を話してたんですか?」
「みんなの夢とかを聞いてたんです。」
「あなたも話してましたよね。」
「はい、みんなが進めるようにって思って。」
「何を言ったんですか?」
「いつも希望はあるって。」
「そうですか。」
僕は無表情になる。
「ビュリタンのろばを知ってますか?」
「知ってます。」
「それについてどう思いますか?」
「もし、そうなるなら、その草を一緒のところに集めたい。」
「本当に優しくできるのは、そばに居る人だと思うから。」
それについてそれ以上なにも言えなくなった。
「では、否定について。これは悪いものだと思います。」
「そうなんですか。」
「はい、そもそも、否定する必要はないんです。自分が正しいと見せつけたいから‥」
途中、男の目を見た。
とても真剣に僕の話を聞いている。
「いや、なんでもありません。」
「そうなんですか。分かりました。さっきの話、色々考えてますね。」
「そうでもないですよ。」
僕はその後、家に帰った。
その途中思う。
時々、こうして、暴走する。
考えを持つとき、相手に話したくなる。
この欲求は時に害だ。
これから気を付けていきたいものだ。
しかし、あの男は何だったんだろうか?
だが、もう関係ない。至福の時間を、ひっそり続けていこう。
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