23 / 63
肥担桶を運ぶ百姓ともめる侍の話―『我衣』より
1
しおりを挟む
文化六年(1809)四月二十日、数日来の雨交じりの曇天とうってかわって、江戸の空は、すっきりと晴れ上がった。
春の澄んだ陽光と、温んだ大気に流れる甘やかな風は、それに触れた人たちの気持ちを明るく、軽やかにして、往来へと招き寄せる。そうしてこの巨大な城市は、いつにも増したにぎやかさをみせるが、少々やっかいなほど浮かれに染まった者も混じり込んでくる。
小石川の水府公(徳川斉昭)屋敷は、大小の大名、旗本の屋敷が並ぶ一画にあり、付近に町人地はわずかしかない。しかし、その前の大路には、さまざまな身分の者がおのおのの荷を携え、気ぜわしく行き交っている。その中のひとり、長身の武士が、晩春の陽気で浮かれ調子となっているのが周囲からみとてれた。
身の丈は六尺もあろうか、人の波から頭一つ飛び出ており、それだけでも目立つ。そのうえ、遊び人の小者仲間(ちゅうげん)らが好む搔鬢(かきびん)にして、月代(さかやき)は広く、耳の上から前髪の際まで髪を掻き上げ束ねているので、なおいっそう人目を引く。
この搔鬢奴は、仕事の遅れを取り戻そうと足早な人の流れにあらがって、まるでちょいと遅れた花見を楽しんでいるかのように、一人悠然と雑踏を漂っている。そんな搔鬢奴に近づくと、そんなそぞろ歩きとなっていた訳がわかってくる。おのれの伊達ぶりに悦にいっているのだ。
武家らしい質実な小倉袴をはき、腰には大小を帯びてはいるのだが、太刀がめったに見かけぬほど長い。大方の倍とまではいかずとも、四尺(120cm)近くにはなるだろう。添えてある脇差しもおそらくわざと小ぶりなものとして、ことさらに大刀の印象を引き立たせている。すぐれた体格とあいまって、その佩刀は搔鬢奴を錦絵の役者のように飾り立てている。
いや、そんな風にだけ周りから見られたいのではきっとない。その長刀を朱鞘におさめているのである。雨に強いという実利から、そのあざやかな色の鞘を選ぶ者など当世いない。勇壮にして垢抜けてもいるような、芝居じみた男振りを気取っているに違いない。
得意げな搔鬢奴のみせびらかしに、町人たちはもちろんほかの武士たちも、気取られぬようそっと路の端へと寄って、すれ違わないよう進む途を変える。浮かれ者とて、武士どおしとなれば、ちょっとした関わり合いから意地の張り合いになれば、最悪命のやりとりや、家督まで危うくすることもある。田舎からでてきたばかりの、いきった薯侍とおなじように遇するにこしたことはないのだ。
そうやって開かれた大路の中央を、搔鬢奴はいっそう痛快な気持ちとなって、ずいずいと闊歩する。どうだ皆儂をみておるか。そうして浮ついた心もちの搔鬢奴は、春の薫風にかすかに異臭が混じりだしているのに注意を払わない。
その時ちょうど、早朝に武蔵野の村を出て、そこを知行地とする旗本屋敷へ出向いた帰りの百姓が、水府公のお屋敷前にさしかかっていた。頭には頬被りをして、膝ぐらいまでの筒袖、まだ股引をはいた姿は、そこらの百姓にしかみえず、それだけならだれも気に留めもしなかっただろう。しかし、道では誰もがこの男に道をあけた。両肩に乗せた担い棒の両端には桶が下げられていたのである。
男は百姓らしい屈強な体つきをして、あたかも空の桶を下げているかに軽々と担いでいた。しかし使い込まれた幅広の棒は、桶の重みでしなり、桶は百姓が早足に歩むにつれて、ぶらぶらと揺れた。それを抑えるために、百姓の手は桶を下げる太い紐をしっかりとにぎって、桶の勝手なうごきを押さえんでいる。お殿様家中からいただいた糞を桶に満々として、帰路を急いでいたのである。
毎日毎日大量に生み出される江戸の糞は、いつの頃からか売り物になりおおせ、市中の外へと運び出されていく。そのため、船や馬で以外にも、担い棒の両端に桶をかついだ百姓が、近郊の村から江戸の真ん中にまで多くやって来ているのだ。
水府公屋敷前まで来た百姓はいつになく、桶のわがままな揺れに手を焼いていた。平生の桶より一廻り大きめのものを運んでいたのである。連日の雨のため、予定の日取りに収集できず、それを取り返そとしたのだった。それだけでなく、いつもより多くの野菜を殿様の家に届けた後でもあったので、いつもより疲れてもいた。
武家から下肥を手に入れる時には、その謝礼に銭ではなく、蔬菜を渡す。相場は、一人あたま一年分、茄子五十本と干大根百本。大所帯の大名、旗本と約定が交わされば、何軒もの町家をちまちま廻らなくても済む。銭の用意がいらないのも百姓にはありがたい。町人の糞より野菜の出来がいいと言う者ものいた。ただその代わり、馬鹿にならない量の野菜を村から運んでいかなくてはならない。肥桶は川できれいに洗い空っぽとしていたので、担ぐのに苦労はない。しかし、吊して下げていく大根の重さを思えば、数里におよぶ江戸への往路が、帰り道より楽だというのでは全くなかった。
ひょっとすると、ぬるま湯のような春の大気が、この百姓の心もすこしは浮かれさせ、油断させていたのかも知れない。それでも、いかれた野良犬とそれを追い回すもっといかれた糞餓鬼どもがそこに迷い込まなかったら、通行人が道をゆずり、おのずとその進路が近づいいていたとはいえ、二人が互いの途を交差させることはなかっただろう。
だが、畜生も畜生と変わらぬ者たちも浮かれ狂っていた。棒をふってくちぐちに奇声を発して、やせ犬を威嚇する子供の喜びの声を百姓が聞きとがめたときには、真横から犬が飛びかかるように疾駆してきた。思わず体をかわした拍子に、後ろの桶を掴んでいる手が緩んで、ぶらありと桶は振り子のようになった。
桶にはめずらしいことに蓋をはめ込んであり、そうそううかつに中身をぶちまけることはなかった。一瞬崩れかけた体勢も、日頃の野良仕事が育てた筋力のおかげで持ち直した。汁の一滴たりともこぼすことはなかった。
そのとき、ちょうど百姓の横をすれ違おうとしていた搔鬢奴も、眼の前を駆け抜ける子犬と子供の一群にすんでのところで足をとめ、衝突を免れた。だがそのため、一歩左足を引いて、抜刀するような姿勢となった。浮かれた搔鬢奴でも、さすがに太刀を辺り憚らず閂のように差していたのではない。鐺はわずかに落として尾が長く突き出た鳥のようにはしていた。しかし、あまりにも刀身が長かった。
鐺(刀の鞘の末端を包む金物)と桶の軽い触れあいで生じた振動を、たっぷり糞尿を満たした桶を二つも担いでいた百姓の側がを感じるとことはなかった。だが、なにか堅いもの同士が衝突する乾いた音は百姓にもたしかに聞こえた。
春の澄んだ陽光と、温んだ大気に流れる甘やかな風は、それに触れた人たちの気持ちを明るく、軽やかにして、往来へと招き寄せる。そうしてこの巨大な城市は、いつにも増したにぎやかさをみせるが、少々やっかいなほど浮かれに染まった者も混じり込んでくる。
小石川の水府公(徳川斉昭)屋敷は、大小の大名、旗本の屋敷が並ぶ一画にあり、付近に町人地はわずかしかない。しかし、その前の大路には、さまざまな身分の者がおのおのの荷を携え、気ぜわしく行き交っている。その中のひとり、長身の武士が、晩春の陽気で浮かれ調子となっているのが周囲からみとてれた。
身の丈は六尺もあろうか、人の波から頭一つ飛び出ており、それだけでも目立つ。そのうえ、遊び人の小者仲間(ちゅうげん)らが好む搔鬢(かきびん)にして、月代(さかやき)は広く、耳の上から前髪の際まで髪を掻き上げ束ねているので、なおいっそう人目を引く。
この搔鬢奴は、仕事の遅れを取り戻そうと足早な人の流れにあらがって、まるでちょいと遅れた花見を楽しんでいるかのように、一人悠然と雑踏を漂っている。そんな搔鬢奴に近づくと、そんなそぞろ歩きとなっていた訳がわかってくる。おのれの伊達ぶりに悦にいっているのだ。
武家らしい質実な小倉袴をはき、腰には大小を帯びてはいるのだが、太刀がめったに見かけぬほど長い。大方の倍とまではいかずとも、四尺(120cm)近くにはなるだろう。添えてある脇差しもおそらくわざと小ぶりなものとして、ことさらに大刀の印象を引き立たせている。すぐれた体格とあいまって、その佩刀は搔鬢奴を錦絵の役者のように飾り立てている。
いや、そんな風にだけ周りから見られたいのではきっとない。その長刀を朱鞘におさめているのである。雨に強いという実利から、そのあざやかな色の鞘を選ぶ者など当世いない。勇壮にして垢抜けてもいるような、芝居じみた男振りを気取っているに違いない。
得意げな搔鬢奴のみせびらかしに、町人たちはもちろんほかの武士たちも、気取られぬようそっと路の端へと寄って、すれ違わないよう進む途を変える。浮かれ者とて、武士どおしとなれば、ちょっとした関わり合いから意地の張り合いになれば、最悪命のやりとりや、家督まで危うくすることもある。田舎からでてきたばかりの、いきった薯侍とおなじように遇するにこしたことはないのだ。
そうやって開かれた大路の中央を、搔鬢奴はいっそう痛快な気持ちとなって、ずいずいと闊歩する。どうだ皆儂をみておるか。そうして浮ついた心もちの搔鬢奴は、春の薫風にかすかに異臭が混じりだしているのに注意を払わない。
その時ちょうど、早朝に武蔵野の村を出て、そこを知行地とする旗本屋敷へ出向いた帰りの百姓が、水府公のお屋敷前にさしかかっていた。頭には頬被りをして、膝ぐらいまでの筒袖、まだ股引をはいた姿は、そこらの百姓にしかみえず、それだけならだれも気に留めもしなかっただろう。しかし、道では誰もがこの男に道をあけた。両肩に乗せた担い棒の両端には桶が下げられていたのである。
男は百姓らしい屈強な体つきをして、あたかも空の桶を下げているかに軽々と担いでいた。しかし使い込まれた幅広の棒は、桶の重みでしなり、桶は百姓が早足に歩むにつれて、ぶらぶらと揺れた。それを抑えるために、百姓の手は桶を下げる太い紐をしっかりとにぎって、桶の勝手なうごきを押さえんでいる。お殿様家中からいただいた糞を桶に満々として、帰路を急いでいたのである。
毎日毎日大量に生み出される江戸の糞は、いつの頃からか売り物になりおおせ、市中の外へと運び出されていく。そのため、船や馬で以外にも、担い棒の両端に桶をかついだ百姓が、近郊の村から江戸の真ん中にまで多くやって来ているのだ。
水府公屋敷前まで来た百姓はいつになく、桶のわがままな揺れに手を焼いていた。平生の桶より一廻り大きめのものを運んでいたのである。連日の雨のため、予定の日取りに収集できず、それを取り返そとしたのだった。それだけでなく、いつもより多くの野菜を殿様の家に届けた後でもあったので、いつもより疲れてもいた。
武家から下肥を手に入れる時には、その謝礼に銭ではなく、蔬菜を渡す。相場は、一人あたま一年分、茄子五十本と干大根百本。大所帯の大名、旗本と約定が交わされば、何軒もの町家をちまちま廻らなくても済む。銭の用意がいらないのも百姓にはありがたい。町人の糞より野菜の出来がいいと言う者ものいた。ただその代わり、馬鹿にならない量の野菜を村から運んでいかなくてはならない。肥桶は川できれいに洗い空っぽとしていたので、担ぐのに苦労はない。しかし、吊して下げていく大根の重さを思えば、数里におよぶ江戸への往路が、帰り道より楽だというのでは全くなかった。
ひょっとすると、ぬるま湯のような春の大気が、この百姓の心もすこしは浮かれさせ、油断させていたのかも知れない。それでも、いかれた野良犬とそれを追い回すもっといかれた糞餓鬼どもがそこに迷い込まなかったら、通行人が道をゆずり、おのずとその進路が近づいいていたとはいえ、二人が互いの途を交差させることはなかっただろう。
だが、畜生も畜生と変わらぬ者たちも浮かれ狂っていた。棒をふってくちぐちに奇声を発して、やせ犬を威嚇する子供の喜びの声を百姓が聞きとがめたときには、真横から犬が飛びかかるように疾駆してきた。思わず体をかわした拍子に、後ろの桶を掴んでいる手が緩んで、ぶらありと桶は振り子のようになった。
桶にはめずらしいことに蓋をはめ込んであり、そうそううかつに中身をぶちまけることはなかった。一瞬崩れかけた体勢も、日頃の野良仕事が育てた筋力のおかげで持ち直した。汁の一滴たりともこぼすことはなかった。
そのとき、ちょうど百姓の横をすれ違おうとしていた搔鬢奴も、眼の前を駆け抜ける子犬と子供の一群にすんでのところで足をとめ、衝突を免れた。だがそのため、一歩左足を引いて、抜刀するような姿勢となった。浮かれた搔鬢奴でも、さすがに太刀を辺り憚らず閂のように差していたのではない。鐺はわずかに落として尾が長く突き出た鳥のようにはしていた。しかし、あまりにも刀身が長かった。
鐺(刀の鞘の末端を包む金物)と桶の軽い触れあいで生じた振動を、たっぷり糞尿を満たした桶を二つも担いでいた百姓の側がを感じるとことはなかった。だが、なにか堅いもの同士が衝突する乾いた音は百姓にもたしかに聞こえた。
0
あなたにおすすめの小説
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
無用庵隠居清左衛門
蔵屋
歴史・時代
前老中田沼意次から引き継いで老中となった松平定信は、厳しい倹約令として|寛政の改革《かんせいのかいかく》を実施した。
第8代将軍徳川吉宗によって実施された|享保の改革《きょうほうのかいかく》、|天保の改革《てんぽうのかいかく》と合わせて幕政改革の三大改革という。
松平定信は厳しい倹約令を実施したのだった。江戸幕府は町人たちを中心とした貨幣経済の発達に伴い|逼迫《ひっぱく》した幕府の財政で苦しんでいた。
幕府の財政再建を目的とした改革を実施する事は江戸幕府にとって緊急の課題であった。
この時期、各地方の諸藩に於いても藩政改革が行われていたのであった。
そんな中、徳川家直参旗本であった緒方清左衛門は、己の出世の事しか考えない同僚に嫌気がさしていた。
清左衛門は無欲の徳川家直参旗本であった。
俸禄も入らず、出世欲もなく、ただひたすら、女房の千歳と娘の弥生と、三人仲睦まじく暮らす平穏な日々であればよかったのである。
清左衛門は『あらゆる欲を捨て去り、何もこだわらぬ無の境地になって千歳と弥生の幸せだけを願い、最後は無欲で死にたい』と思っていたのだ。
ある日、清左衛門に理不尽な言いがかりが同僚立花右近からあったのだ。
清左衛門は右近の言いがかりを相手にせず、
無視したのであった。
そして、松平定信に対して、隠居願いを提出したのであった。
「おぬし、本当にそれで良いのだな」
「拙者、一向に構いません」
「分かった。好きにするがよい」
こうして、清左衛門は隠居生活に入ったのである。
剣客居酒屋草間 江戸本所料理人始末
松風勇水(松 勇)
歴史・時代
旧題:剣客居酒屋 草間の陰
第9回歴史・時代小説大賞「読めばお腹がすく江戸グルメ賞」受賞作。
本作は『剣客居酒屋 草間の陰』から『剣客居酒屋草間 江戸本所料理人始末』と改題いたしました。
2025年11月28書籍刊行。
なお、レンタル部分は修正した書籍と同様のものとなっておりますが、一部の描写が割愛されたため、後続の話とは繋がりが悪くなっております。ご了承ください。
酒と肴と剣と闇
江戸情緒を添えて
江戸は本所にある居酒屋『草間』。
美味い肴が食えるということで有名なこの店の主人は、絶世の色男にして、無双の剣客でもある。
自分のことをほとんど話さないこの男、冬吉には実は隠された壮絶な過去があった。
多くの江戸の人々と関わり、その舌を満足させながら、剣の腕でも人々を救う。
その慌し日々の中で、己の過去と江戸の闇に巣食う者たちとの浅からぬ因縁に気付いていく。
店の奉公人や常連客と共に江戸を救う、包丁人にして剣客、冬吉の物語。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる