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3章
3-2.KEY
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ここはどこだ。
「おっ、目を覚ましおった」
知らないうちに3人の老人に囲まれていた。
「まぁ、そう警戒しなさんな。城にいる奴に会ったのじゃろ?」
あの玉座に座るこどもと会話をしている途中からの記憶がない。気が付けば今の状況だ。
『はい。こどもと話をしている途中から意識が朦朧として・・・』
「そうじゃろ、そうじゃろ。ここにいる皆同じじゃ。しらんうちに運ばれとる」
『ここはいったい何ですか?』
まるで牢獄だ。鉄格子の扉があり、とても出られそうにない。
「見てのとおり牢獄じゃよ。鍵がかかっているので出ることもできん」
老人たちはLISTを着けていない。という事はNPCか。ならば脱出イベントという所か。
『ここから出る方法はありますか?』
「鍵さえあれば可能じゃろう」
やはり鍵を手に入れるしかないのか。
…少しの間、俺は考えた。良いものがあるじゃないか。
俺はアイテムカード【脆い針金】を使い、入り口にある南京錠に差し込んだ。
カチッ
鍵は簡単に開いた。しかし、針金は脆く崩れた。
「おぉ、鍵が開いたか。おぬしすごいのう」
こんな爺さんの相手はしてられない。急いで外に出られるルートを探さなければ。
コンクリートが一面を覆う廊下をただ走る。
「りっくん!りっくんだよね?!」
牢獄から聞きなれた声がした。牢獄の中をみるとそこにはハジメが居た。
『ハジメ!お前も捕まってたのか!』
「うん。それよりもここから出る方法ないかな」
『俺はアイテム使って出たけど、もうそのアイテムも無いんだよな』
「そっかぁ。じゃあやっぱり出られないんだね」
『そう落ち込むなよ。必ず助けるからちょっと待ってろ』
「ありがとう、りっくん」
とは言ったものの、どうするかな…
前方に人影か見えた。どうやら警備員のようだ。よく見ると腰に鍵が沢山ついたリングを掛けている。
「おまえ!そこで何をしている!」
やばい、見つかった。警備員は大声を出し、ものすごい勢いで走ってくる。相手は1人。倒さない限り鍵を手に入れることは出来ないだろう。
『これしかねーな』
アイテムカード【スリープリズン】を使用した。警備員は檻に囲まれ、柵から噴き出す霧に苦しそうにしている。しばらくすると警備員は、倒れて動かなくなった。
腰につけている鍵を拝借しハジメの部屋へ向かった。
しかし、その途中にはさっきまでいなかったはずの警備員がところどころに配備されている。
すでにアイテムカードを2枚消費した。トランス中のカード1枚と残り手持ちは2枚。
バトルするしかねーな。
ウェポンカード【聖なる剣】を装備し、見張りの警備員に斬りかかった。警備員も警棒で応戦するが、防ぎきれず真っ二つになり消滅した。
[警備員を倒した][報酬カード 薬草][獲得 リック]
「案外弱いな。これなら全員いけそうだ」
その後も警備員を倒し、ようやくハジメのいる部屋まで戻った
[警備員を倒した][報酬カード 薬草][獲得 リック]
[警備員を倒した][報酬カード 薬草][獲得 リック]
「りっくん!戻ってきてくれたんだ」
『当たり前だろ』
ハジメがいる部屋の鍵を開けた。
「うおぉぉぉ~!やっと出られた」
ハジメが入っていた部屋からもう1人、大男が出てきた。
『ハジメ、あれ何物だ?』俺は小声で聞いた。
「あぁ、自分の名前は覚えてないってさ。でも、もともと警備兵らしい。しかも指揮官だったって」
『それじゃ、あいつも敵か?』
「敵かどうかはわからないけど、あの人はNPCじゃないよ」
『なんだって!プレイヤーなのにNPCの仲間なのか』
「そうみたい。僕もそこは気になってたんだけど、LISTもつけてる」
『カードは持ってるのか?』
「1枚持ってるらしいよ。でも今は使えないってさ。どんなカードだろうね」
プレイヤーなのにNPC側。カードは1枚持っていて、今は使えない。
「おい、お前!そこのお前!」
俺の事か。
『はい、なんでしょう?』
「鍵開けてくれて助かったぜ。さっそくアイツを探しにいってくるぜ!」
『アイツって誰ですか?』
「そりゃあ、俺をここに閉じ込めたやつに決まってるだろ!お前もアイツにやられたんだろ?」
『ん-、よくわからないけど、気が付けばここにいたって感じかな。ここに来る前はこどもと話してたけど』
「こども?なんの事を言ってるかわかんねーが、俺はもう行くぜ!ひょろい兄ちゃんも達者でな!」
「あ、はい。ありがとうございます」
大男は地鳴りをさせながら、ドタドタを走っていった
『なんだ一体…』
「豪快な人だったからねぇ。でも悪い人じゃないよ」
それにしても意味不明だ。警備員の指揮をしていたという事は、ゲームのキャラクターになってたって事だよな。
もしかして、俺みたいにスキルの効果を利用していたのだろうか。そしてスキルが効かない幹部クラスにバレて閉じ込められた。そんなところか。
しかし自分の名前もわからないってのは怪しい。最初から名前が無かったとしたら?LISTは偽物?もしくはNPCでもLISTをつけられるとしたら…
「おっ、目を覚ましおった」
知らないうちに3人の老人に囲まれていた。
「まぁ、そう警戒しなさんな。城にいる奴に会ったのじゃろ?」
あの玉座に座るこどもと会話をしている途中からの記憶がない。気が付けば今の状況だ。
『はい。こどもと話をしている途中から意識が朦朧として・・・』
「そうじゃろ、そうじゃろ。ここにいる皆同じじゃ。しらんうちに運ばれとる」
『ここはいったい何ですか?』
まるで牢獄だ。鉄格子の扉があり、とても出られそうにない。
「見てのとおり牢獄じゃよ。鍵がかかっているので出ることもできん」
老人たちはLISTを着けていない。という事はNPCか。ならば脱出イベントという所か。
『ここから出る方法はありますか?』
「鍵さえあれば可能じゃろう」
やはり鍵を手に入れるしかないのか。
…少しの間、俺は考えた。良いものがあるじゃないか。
俺はアイテムカード【脆い針金】を使い、入り口にある南京錠に差し込んだ。
カチッ
鍵は簡単に開いた。しかし、針金は脆く崩れた。
「おぉ、鍵が開いたか。おぬしすごいのう」
こんな爺さんの相手はしてられない。急いで外に出られるルートを探さなければ。
コンクリートが一面を覆う廊下をただ走る。
「りっくん!りっくんだよね?!」
牢獄から聞きなれた声がした。牢獄の中をみるとそこにはハジメが居た。
『ハジメ!お前も捕まってたのか!』
「うん。それよりもここから出る方法ないかな」
『俺はアイテム使って出たけど、もうそのアイテムも無いんだよな』
「そっかぁ。じゃあやっぱり出られないんだね」
『そう落ち込むなよ。必ず助けるからちょっと待ってろ』
「ありがとう、りっくん」
とは言ったものの、どうするかな…
前方に人影か見えた。どうやら警備員のようだ。よく見ると腰に鍵が沢山ついたリングを掛けている。
「おまえ!そこで何をしている!」
やばい、見つかった。警備員は大声を出し、ものすごい勢いで走ってくる。相手は1人。倒さない限り鍵を手に入れることは出来ないだろう。
『これしかねーな』
アイテムカード【スリープリズン】を使用した。警備員は檻に囲まれ、柵から噴き出す霧に苦しそうにしている。しばらくすると警備員は、倒れて動かなくなった。
腰につけている鍵を拝借しハジメの部屋へ向かった。
しかし、その途中にはさっきまでいなかったはずの警備員がところどころに配備されている。
すでにアイテムカードを2枚消費した。トランス中のカード1枚と残り手持ちは2枚。
バトルするしかねーな。
ウェポンカード【聖なる剣】を装備し、見張りの警備員に斬りかかった。警備員も警棒で応戦するが、防ぎきれず真っ二つになり消滅した。
[警備員を倒した][報酬カード 薬草][獲得 リック]
「案外弱いな。これなら全員いけそうだ」
その後も警備員を倒し、ようやくハジメのいる部屋まで戻った
[警備員を倒した][報酬カード 薬草][獲得 リック]
[警備員を倒した][報酬カード 薬草][獲得 リック]
「りっくん!戻ってきてくれたんだ」
『当たり前だろ』
ハジメがいる部屋の鍵を開けた。
「うおぉぉぉ~!やっと出られた」
ハジメが入っていた部屋からもう1人、大男が出てきた。
『ハジメ、あれ何物だ?』俺は小声で聞いた。
「あぁ、自分の名前は覚えてないってさ。でも、もともと警備兵らしい。しかも指揮官だったって」
『それじゃ、あいつも敵か?』
「敵かどうかはわからないけど、あの人はNPCじゃないよ」
『なんだって!プレイヤーなのにNPCの仲間なのか』
「そうみたい。僕もそこは気になってたんだけど、LISTもつけてる」
『カードは持ってるのか?』
「1枚持ってるらしいよ。でも今は使えないってさ。どんなカードだろうね」
プレイヤーなのにNPC側。カードは1枚持っていて、今は使えない。
「おい、お前!そこのお前!」
俺の事か。
『はい、なんでしょう?』
「鍵開けてくれて助かったぜ。さっそくアイツを探しにいってくるぜ!」
『アイツって誰ですか?』
「そりゃあ、俺をここに閉じ込めたやつに決まってるだろ!お前もアイツにやられたんだろ?」
『ん-、よくわからないけど、気が付けばここにいたって感じかな。ここに来る前はこどもと話してたけど』
「こども?なんの事を言ってるかわかんねーが、俺はもう行くぜ!ひょろい兄ちゃんも達者でな!」
「あ、はい。ありがとうございます」
大男は地鳴りをさせながら、ドタドタを走っていった
『なんだ一体…』
「豪快な人だったからねぇ。でも悪い人じゃないよ」
それにしても意味不明だ。警備員の指揮をしていたという事は、ゲームのキャラクターになってたって事だよな。
もしかして、俺みたいにスキルの効果を利用していたのだろうか。そしてスキルが効かない幹部クラスにバレて閉じ込められた。そんなところか。
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