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第12話
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そして翌日の日曜日。
時間は12時に差し掛かる頃。
空き巣犯は、昨日出入りした家の前にいた。
その家は、築30年ほど経つ古めのアパートの、とある一室の前だ。
犯人はピンポンと、その扉のすぐ横の備え付けのチャイムを押す。
反応は無い。
しかし、犯人はそれも分かっていたと言わんばかりに落ち着いていた。
そしてひっそりとピッキングを始める。
慣れた手つきで、ものの1、2分で鍵は簡単にガチャンと開いた。
犯人はそのまま中に入っていった。
すると。
「あなたが連続空き巣犯ね。
現行犯で逮捕する!」
「っ!何っ!」
犯人はすぐ様家の中に待機していた男の警官複数に取り押さえられる。
そして女性警官が男性の持ち物を調べ始めた。
「ロープに作り物の遺言書…
成る程、彼女の言っていた通りね。」
「やめろっ!」
男がもがくも、しかし屈強な警官達の前では無意味だった。
「黒田幸雄、会社ではベテランの営業マンとして信頼されている。
あなたは前々から別れた元カノの鈴木美穂さんに付き纏っていたそうね?」
「違う!彼女が悪いんだっ!
俺の良さを分からずに一方的に別れを告げられたっ!しかも、今は他の男性と付き合ってる様なふしだらな奴なんだっ!」
女性警官ははぁー、と大袈裟にため息をついてみせる。
「それで、今鈴木さんが付き合ってる彼が、鍵屋さんで働いてるのを知って、空き巣を擦りつけようとしたと。」
「違うっ!確かに俺はここに不法侵入したが、空き巣なんてやっていない!
しかも、ニュースではその鍵屋が捕まったんじゃないのか!?」
「まあ、確かに指紋があったわけだし、ご丁寧に、盗みに入られた家は全部昔その鍵屋と接点があった様だけれど、
ただ、鍵屋のお兄さんにはアリバイがあったし、しかもまだ鍵屋に勤めて間もないから、知識だってそこまでなかったわ。」
「でも!犯行が遭ったのは昼間だろ!
なら、休憩時間に抜け出して…」
「あら、何で昼間だと分かるの?
ニュースでも犯行時刻は大体朝の10時~夕方の16時にかけての間と言われていたのに?」
「それは、昼休憩入る時とか…!」
「あら、でも鍵屋の彼は、まだ新米だからお昼はずっと先輩と一緒にご飯を食べながら仕事を習っていたそうよ?
ね、完璧なアリバイでしょ?」
「なっ…!」
男はがっくりと項垂れる。
「あなたの筋書きはこうね。
まず空き巣をしながら、密室を作る練習と、更にその空き巣の罪を鍵屋のお兄さんに擦りつける、そして元カノを殺して密室の中の自殺に見せかける。
違うかしら?」
そして、男は遂に観念した。
「ちくしょう…何でバレたんだ…。」
「それは、昨日あなたがこの部屋に出入りする練習をたまたま目撃した少年がいたそうよ。
最後の最後で爪が甘かったわね。」
そうして、黒田幸雄はお縄についた。
時間は12時に差し掛かる頃。
空き巣犯は、昨日出入りした家の前にいた。
その家は、築30年ほど経つ古めのアパートの、とある一室の前だ。
犯人はピンポンと、その扉のすぐ横の備え付けのチャイムを押す。
反応は無い。
しかし、犯人はそれも分かっていたと言わんばかりに落ち着いていた。
そしてひっそりとピッキングを始める。
慣れた手つきで、ものの1、2分で鍵は簡単にガチャンと開いた。
犯人はそのまま中に入っていった。
すると。
「あなたが連続空き巣犯ね。
現行犯で逮捕する!」
「っ!何っ!」
犯人はすぐ様家の中に待機していた男の警官複数に取り押さえられる。
そして女性警官が男性の持ち物を調べ始めた。
「ロープに作り物の遺言書…
成る程、彼女の言っていた通りね。」
「やめろっ!」
男がもがくも、しかし屈強な警官達の前では無意味だった。
「黒田幸雄、会社ではベテランの営業マンとして信頼されている。
あなたは前々から別れた元カノの鈴木美穂さんに付き纏っていたそうね?」
「違う!彼女が悪いんだっ!
俺の良さを分からずに一方的に別れを告げられたっ!しかも、今は他の男性と付き合ってる様なふしだらな奴なんだっ!」
女性警官ははぁー、と大袈裟にため息をついてみせる。
「それで、今鈴木さんが付き合ってる彼が、鍵屋さんで働いてるのを知って、空き巣を擦りつけようとしたと。」
「違うっ!確かに俺はここに不法侵入したが、空き巣なんてやっていない!
しかも、ニュースではその鍵屋が捕まったんじゃないのか!?」
「まあ、確かに指紋があったわけだし、ご丁寧に、盗みに入られた家は全部昔その鍵屋と接点があった様だけれど、
ただ、鍵屋のお兄さんにはアリバイがあったし、しかもまだ鍵屋に勤めて間もないから、知識だってそこまでなかったわ。」
「でも!犯行が遭ったのは昼間だろ!
なら、休憩時間に抜け出して…」
「あら、何で昼間だと分かるの?
ニュースでも犯行時刻は大体朝の10時~夕方の16時にかけての間と言われていたのに?」
「それは、昼休憩入る時とか…!」
「あら、でも鍵屋の彼は、まだ新米だからお昼はずっと先輩と一緒にご飯を食べながら仕事を習っていたそうよ?
ね、完璧なアリバイでしょ?」
「なっ…!」
男はがっくりと項垂れる。
「あなたの筋書きはこうね。
まず空き巣をしながら、密室を作る練習と、更にその空き巣の罪を鍵屋のお兄さんに擦りつける、そして元カノを殺して密室の中の自殺に見せかける。
違うかしら?」
そして、男は遂に観念した。
「ちくしょう…何でバレたんだ…。」
「それは、昨日あなたがこの部屋に出入りする練習をたまたま目撃した少年がいたそうよ。
最後の最後で爪が甘かったわね。」
そうして、黒田幸雄はお縄についた。
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